つくば市議会閉会

住民基本台帳閲覧を抑制、議員提案で手数料値上げ

 つくば市の六月定例議会は最終日の二十一日、二億八千五百万円の二〇〇二年度一般会計補正予算案などを原案の通り可決したほか、ダイレクトメールや電話による勧誘の苦情多発に対応するため、住民基本台帳の閲覧の手数料を実質的に値上げする条例改正案が議員提案され、全会一致で可決された。
 住民基本台帳は、誰でも閲覧することができ、住所、氏名、生年月日、性別の四項目を知ることができる。名簿作製のための閲覧は市町村長が拒否することができるが、世論調査の対象者リストアップ、幼稚園の園児募集、七五三、新入学者、新成人向けダイレクトメールの発送などのため、利用されている。
 現行の閲覧料は、一件二百円だが、六世帯以上を閲覧する場合は一時間につき千円。ダイレクトメール用などほとんどの利用は時間制の料金になっており、一時間に百五十人から二百人程度の転記がされている、という。条例改正によって、ただし書きを削除し、一件二百円の手数料を徴収、一時間二百人を転記する場合だと一人当たりのコストは四十倍に跳ね上がり、間接的に利用を抑制することになる。施行は七月一日。
 住民台帳閲覧の問題は今定例会の一般質問でも野口修氏(市民政治フォーラム)ら四人が取り上げた。条例改正は、野口氏が呼び掛け、十一議員が共同で提案した。昨年度に市消費生活センターに寄せられた苦情は全体で千百八十二件あり、このうちダイレクトメールや電話によるセールスの苦情が三百七十九件と三割以上を占めた。同市の昨年度の閲覧は三百六件あり、八割がダイレクトメール用、二割が調査目的だという。
 手数料は水戸市が一件三百円で、土浦市や下妻市は一時間五千円を徴収している。
 土浦市は、一九九七年三月議会で一時間千円だった手数料を値上げした。九六年度には四百三十五件で延べ千七百八十五時間の利用があったが、値上げ後の九七年度は約二百件、約九百時間と半分に減少した。〇一年度は二百四十四件、千九十一時間とやや増加傾向にある、という。

那珂湊海保が日立の中学生表彰

水難事故に遭遇、男児救助

 那珂湊海上保安部は二十一日、水難事故の人命救助に協力した日立市立泉丘中(鈴木邦男校長)一年の藤田大輔君、田所祐真君、保志良君の三人を表彰し、功績をたたえた。
 三人は五月三日午後二時ごろ、釣りに行った日立港で溺(おぼ)れていた男児を発見。持っていた釣りざおを使って男児を護岸に引き寄せるなど、冷静に救助活動にあたった。
 事故当時、海岸は干潮で護岸から水面まで八十aあり、救出は難航。三人は腕にケガをしながら必死で引き上げようと悪戦苦闘していたところ、通りかかった男性が協力し、無事助け出す事ができた。
 この男児は父親と一緒に現場に来ていたが、事故は父親が買い物に行っていた間の出来事だった。一人で海面を覗(のぞ)き込んで遊んでいたところ、誤って転落したらしい。
 救出した後、恐怖と寒さで震えていた男児に対し、自分たちの服を着せて励まし、三十分後に戻ってきた父親に引き渡したという。
 この様子を市内の主婦が目撃していたが、三人は「当然のことをしたまで」と名前も告げずに立ち去っている。着ていたジャージの胸章から学校名を確認していた主婦が、三日後に同保安部に通報。その後の調査で「美談の主」たちの存在が分かった。
 表彰式は、多くの友人や先生たちが見守る、全校集会の席で行われた。丹谷正彰同保安部長から表彰状を受け取った三人は、終始、緊張した面持ちで仲間の拍手を受けていた。
 救出された男児は小学一年生くらいと推定されるが、身元は確認されていない。

伊奈町長選23日投票

現職追う2新人

 任期満了に伴う伊奈町長選は、あす二十三日、町内十カ所で投票が行われ、午後九時から同町福田の町立公民館で即日開票される。新人で無職の長野淳子氏=共産推薦=、新人で運送会社社長の畠坦司氏、 現職の飯島善氏=自民、民主推薦=のいずれも無所属三人が舌戦を展開、現職を二人の新人が追い掛ける構図になっている。同日午後十時半には大勢が判明する見込み。有権者数は二万千百七十九人(十七日現在)。
 共産党系市民団体が擁立し、同党が推薦する長野氏は、知名度の低さを支持者らの精力的な支援活動でカバー。医療福祉制度の充実など住民生活重視の町政への転換、農業の振興などを訴え、日に二十五カ所で街頭演説、無党派層を中心にアピールを繰り返す。
 前回に続き二度目の挑戦となる畠氏も遊説と街頭演説の二本柱で選挙戦を進める。道路や下水道整備の遅れ、人口の減少などを指摘、「手を打たなければならないのに、現職は、まったくやる気がない」と批判の手を緩めない。現職に対する批判票の取り込みを狙う。
 四選を目指す飯島氏は、推薦する自民、民主両党の県議や支援する町議らとともに遊説。つくばエクスプレス沿線開発推進、総合病院の誘致などで町勢発展を訴える。町内の七十近い団体から推薦を得て態勢を整え、飯島氏も「有権者の手応えはいい」と自信をみせる。
 辞職による欠員を補充する同町議会の補欠選挙(欠員一)も同時に行われており、元職で飲食店経営の大山博氏=無所属=、新人で会社役員の中村康宏氏=同=が立候補している。

農委議会推薦枠を改革−土浦

産経委から1人、議員から3人

 来月中旬に任期満了となる土浦市農業委員会委員(二十三人)で、市議会の議会運営委員会は二十一日、議会推薦枠(四人)について審議し、所管の産業経済委員会から一人、議員から三人を推薦することを確認した。今後、久松猛委員長が議会全員協議会で説明し、了解が得られれば、従来の慣例を変更した方法で農業委員を選出する。
 同市の農業委員会委員の一般選挙は今月三十日告示、七月七日投票で行われる。選挙では十七人を選ぶが、これとは別に推薦で六人の枠があり、このうち四人が議会推薦。推薦者は最終的に市長が選任する。
 従来の議会推薦は、所管の産業経済委員会から二人、市長が二人を推薦し、選出する形をとっていた。
 しかし、無所属議員から議会推薦の改革を求める要望書が議長に提出されたのに伴い、議運で協議した。
 議運では、まず市長推薦を撤廃することで一致。この上で、委員から「四つの常任委員会から一人ずつ選出する」といった意見や、「産経委から一人、三人は議員の自薦、他薦」「全議員の自薦、他薦」などの案が出された。
 最終的には、一人は産経委から選出し、残り三人は議長への届け出として、議長が四人を推薦することにした。 

つくば中央署、取締強化で出陣式

飲酒運転と暴走族追放

 つくば中央署(箕輪豊明署長)は二十一日、つくば市竹園一丁目の同署南側駐車場で、「飲酒運転撲滅・暴走族追放出陣式」を開いた。
 六月の道交法改正に合わせ、夏に向けて県南地域を中心とした暴走族、飲酒運転、速度違反などの取り締まりを強化するのが目的。同署員二十人、県交通機動隊九十人が出席し、白バイ四十台、パトカー十五台が並んだ。
 出陣式に当たって、箕輪署長は「六月に入り道交法が改正され飲酒運転の罰則が厳しくなったが、依然として悪質な違反が後を絶たない。これを機に飲酒運転、暴走行為撲滅を目指し、安全で安心なつくばのまちづくりを」とあいさつ、同署員らに協力を呼び掛けた。
 今後一カ月が取り締まり強化期間となる。
 

   home