
都市基盤整備公団(都市公団)は常総ニータウン整備の一環として住宅開発を計画している取手市の下高井地区特定土地区画整理事業に、関東鉄道(本社・土浦市、飯塚勲社長)の協力を得て、常総線の新駅や駅前広場整備を盛り込む方向で進めていることが十二日までに、分かった。当初計画では駅などは計画されていなかったが、近年の厳しい住宅販売事情もあって、付加価値を高める必要が生じたとみられる。
常総ニュータウンは内守谷地区、絹の台地区、南守谷地区、戸頭地区、下高井地区などで計画、整備され、下高井地区を除くと、ほぼ整備は終了、人口の張り付きも進んでいる。しかし、同地区の本格的な事業着手はこれからで、事業を円滑に進めるためにも新駅の設置が計画されたようだ。駅前と駅周辺の都市計画道路に沿った区域は商業地となる。
同地区は約七十九・七f。一九九三年に市街化区域に決定、九五年には、用途地域、都市計画道路、事業方針(特定土地区画整理事業)、生産緑地などが決定した。九六年には事業認可も下りている。しかし、バブル崩壊後の厳しい住宅販売状況もあって、事業年度も八年間延長し、二〇一五年度までとする方針に転換した。
集合農地地区や共同住宅区も取りやめ、計画人口は当初計画の七千八百人から六千百人に縮減する。計画戸数も二千三百九十戸から千九百七十戸に減少させる。
基本事業費は二十一億円から四十六億円、公団負担金も十九億円から二十億円にアップ、保留地処分金は百六十七億円から百三十六億円に減少する見通し。このため、総事業費は二百十四億円から二百二十五億円と、十一億円アップする。
こうした状況の中、新駅が計画されているのは、稲戸井駅と新取手駅の間の地区南部。関東鉄道も既に駅の設置には基本的に合意し、今後、概略設計、開業年度などについて詰めていく方針。都市公団は街びらきに合わせて、戸頭駅、新守谷駅の開設、南守谷駅の移設開業などを行っており、今回も街びらきに合わせる方向で検討が進められると予想される。
今月二十日ごろに開かれる区画整理審議会に、新駅の位置などが諮問され、地権者代表らの合意形成が図られる予定になっている。
日立市議会(定数三二)で十二日、保守系二会派が最大会派十三人の「日立市政クラブ」(佐藤克代表)を旗揚げした。改選に伴う会派結成だが、十六年前の会派制の導入以来、保守の大同団結は初めて。臨時議会は十五日開会する。正副議長選の行方が注目される。
事務局に届けられた各新会派は、このほか民主クラブ八人、公明党市議団五人、未来クラブ四人、共産党二人。新人七人は民主一人、公明二人を除く無所属四人だが、中川雅子、石井仁志両市議は未来クラブ、岡部光雄、大和田智裕両市議が日立市政クラブに所属した。
工都色が強い日立では、企業・労組出身の民主クラブに対し、無所属は「町方」と呼ばれ、改選前の保守二会派は21活世会と政友クラブ。これまで政敵の関係で対立してきた経緯があるだけに、新人を取り込んだ今回の保守一本化は、市議会の勢力分布を大きく塗り替えることが予想される。
つくば市観音台の農業工学研究所(佐藤寛理事)が建設していた防災研究と災害対策支援の拠点となる「防災研究棟」が完成し、十二日、報道関係者に内部を初公開した。
完成した研究棟は鉄筋コンクリート造り平屋建て建て、延べ床面積は七百八十一・三平方b、総工費は二億九千万円。同研究所棟に連結する。
内部施設は、災害発生時に専門家が会議を行う「緊急防災対策室」、地すべりや危険性のある傾斜に設置し、防災情報をモニタリングする防災カメラシステムなどの機器を完備した「防災情報処理室」、農業水利施設や老朽化したため池、地すべり、斜面崩壊などの土砂災害関連、豪雨・地震に関係などの収蔵する「防災資料室」の三室からなる。
同研究所は、台風や地震などによる農地や水利施設の防災、災害対策についての研究を行う機関。災害時に現地調査・支援のため、専門家の派遣活動も続けている。防災研究や災害対策支援の一層の強化、拡充を目指し、同棟建築に昨年九月から着手し、半年を経て完成した。
同日は、緊急防災対策室で各防災システムの稼働実験もあわせて実施。ため池リアル防災システムでは、同研究所が所有する全国十万カ所のため池情報が整備されたデータ―ベースや、気象庁から取得する地域別降水量などから危険度を分析。瞬時に危険度を導き出し、インターネットでため池管理機関に提供するまでの流れを、実際にプラズマディスプレーやスクリーン、三台のパソコンなどテレビ会議システムを使用し、解説が行われた。
今年二月、水戸市の桜川河川敷で起きたホームレス殺人事件で、殺人罪に問われた、いずれも住所不定、無職、平野英雄被告、
平野直也被告、 中野芳弘被告に対する初公判が十二日、水戸地裁(林正彦裁判長)で開かれた。
英雄、直也両被告は起訴事実について「間違いない」と認めた。また、直也被告の弁護人は、従犯的な立場を主張。中野被告の弁護人は「大量のアルコールを飲んで(犯行を)ほとんど覚えていない」とした上で、通院歴などを理由に精神鑑定を求める予定であるとした。
起訴状によると、三被告は、今年二月十日午後九時三十五分ごろから、桜川に架かる橋の下に設置したテント内で、住所不定、無職、海老根治さん=当時=や少女らと飲食していたが、海老根さんの言動に腹を立て、同日午後十一時半ごろから十一日午前零時ごろにかけて、テント付近の河川敷で、海老根さんの顔や頭、腹などに殴るけるの暴行を加えた上、全裸にして暴行を重ねた。さらに川に転落させ、海老根さんが川岸に上がろうとしても、顔を水中に押さえつけて窒息させて殺害した。
冒頭陳述では、三被告の犯行に至る経緯について、テントへの宿泊を突然申し込んできた海老根さんの口調や態度が、飲酒するうちに次第に横柄になったことや、海老根さんが、話し相手になっていた浮浪者仲間の居眠りに対し殴ったことを、英雄被告の仕業と誤解され逆に殴られたことが、引き金になったとした。犯行状況では、三被告が暴行を重ねるうちに、海老根さんを暴力団員と考え、後で報復されると思い込み殺意を抱き、中野被告の交際相手の少女も加わって暴行がエスカレートしたとした。
少女は既に少年院に送致されている。