
正月恒例の消防出初式が五日、県内各地で行われ、地域住民らが見守る中で一斉放水などが披露された。
土浦市消防出初式は同市東真鍋町の同市民会館で式典を行った後、JR土浦駅前通りを消防車両が五つの隊列で分列行進。土浦鳶組合による木やりやはしご乗りも行われた。
消防団員らは同市川口二丁目の霞ケ浦湖畔に移動し、防災ヘリコプターからの合図で消防ポンプ車二十四台やはしご車が霞ケ浦に向かって一斉に放水した。放水は約五分間続けられ、赤や黄色の水も含め、大きな放物線を描いていた。
水戸市や日立市などは十二日に出初式を予定している。
来月二十日に開幕する「水戸の梅まつり」に合わせ、JR水戸支社は今月から、老朽化している水戸市常磐町の常磐線「偕楽園駅」の改修工事を本格的に行う。同駅をめぐっては、廃止を含め開設方法を検討しているJRに対し、地元・水戸市や観光協会はあくまで存続を要望しており、両者の論争は、ホームを手直しすることにより、しばらくの間休止する格好となった。
同支社によると、改修される偕楽園駅は一九二五(大正十四)年二月、観梅客を受け入れるために「公園下駅」との名称で臨時駅として開設された。五七年に木まくらの木造からコンクリート造りに改良された以降は、四十六年間にわたり大幅な改修工事はなかった。
開設当時から地元商店街などの要望で、観梅客を市内中心部に呼び込むため、上りホームは設置されなかった。六七年に現在の駅名に変更された。
同駅は臨時駅だったため土盛りした状態でホームを建設。そのため柔らかい地盤の影響で年々沈下し、線路も沈み込んでいる。そのホームと列車の隙間は最大で十七aに、また段差も最大で九aにも拡大。JRでは観梅時期になると、ホームや列車内で、乗降客に足元に十分気を付けるように注意を呼び掛けるなど不便をかけていた。
下りホームだけのため利便性が悪く、しかも観梅時期のわずか十六日間の短い利用とあって、ここ数年はサービス面や営業面からJRは「駅利用の見直しをする時期にきている」と廃止を含めて検討していたが、「全国三名園で唯一、最寄り駅があるほか、県外の観光客にも駅名から偕楽園の場所や行き方が分かる」(JR幹部)と再考を求め、今シーズンの開設に当たって改修工事を行い、安心して観梅客を迎えることにした。
改修工事では長さ約二百五十メートルのホーム床面に、コンクリート板(縦二メートル、横九十a、厚さ九a)を敷き詰め、ホームの張り出しと床面を厚くするなどし、列車との隙間を少なくすることで乗り降りをスムーズにする。既に先月、線路自体を千波湖側に最大で二十aずらす補修を行った。改修費は約千五百万円。
昨年の観梅では十六日間の開設期間中、約四万四千人、一昨年は三万七千人が利用した。また九三年三月に千波湖畔で開催された第十回全国都市緑化いばらきフェアでは、同駅に初めて上りホームが設置された経緯がある。
石の町から歴史文化の町へ―。昔懐かしい古い家並みを生かした真壁町のまちづくりが、各方面から注目を集めている。同町では国の文化財登録制度を活用し、町の中心市街地に数多く残る歴史的建造物の保護・保存に努め、街並み散策などで訪れる観光客の受け入れに力を入れてきた。これと連動して、民間団体や有志による空き蔵活用や地元商店会によるイベントも活発化。新たなまちおこし拠点となる町歴史民俗資料館も人形浄瑠璃、藍染め、土壁塗り職人育成、地元習俗の保存などに取り組み、「まちごとミュージアム」運動が実を結び始めた。
「町には対象物件が百三十六棟ある。これまでと合わせ、今後三年間で合計百棟の登録を目指し、町の活性化につなげたい」。昨年暮れの町長選で六選された平間小四郎町長は、今後の町政運営で柱の一つになる登録文化財を生かしたまちづくりに意欲を見せる。
筑波山と加波山。関東の霊峰二山の山すそに広がる真壁町は、古くから良質の御影石の産地として知られ、地場産業の石材工芸が発達してきた。今でも「石の町まかべ」は全国区の知名度を誇る。
しかし、バブル経済の崩壊と長引く景気低迷に加え、安価な中国産の石材加工品の輸入攻勢で、頼みの石材業は青息吐息の状態が続く。国の伝統工芸士の認定制度などで失地回復を目指すが、看板だった石材業に往時の勢いはない。
町全体の活力が失われつつある中、ここ数年で同町の知名度アップに貢献するようになったのが、中心市街地の街並み景観。まず民間団体「ディスカバーまかべ」(塚本和次郎会長)が一九九三年から、保存運動に乗り出した。
同会は、先進地視察や蔵の調査、蔵コンサート、街並みフォトコンテスト、マップ作成など幅広い活動を展開。「真壁は個性ある資源の宝庫。磨けば必ず光り輝く」(塚本会長)と強調する。
町では、九九年度から文化庁の登録文化財制度を導入。築後五十年以上を経て、地域の特色を出し、時代や建築の特徴が出ているものなどが登録の対象となり、過去三年間に四十五棟が登録文化財に指定された。
同町は戦国時代に真壁城の城下町として成立し、江戸時代には現在とほぼ同じ街並み(町割り)が完成していた。真壁城跡(国指定史跡)の西側に広がる市街地の街並みは、来訪者を四百年前にタイムスリップさせる。
商業の中心地として栄えただけに、今も見世蔵、土蔵、薬医門など江戸末期のものから、明治、大正、昭和初期にかけて建てられた歴史的な建物が数多く残る。登録文化財は、今後三年間で五十五棟の追加登録を目指す方針だ。
こうした中で、街並み散策などに訪れる観光客が急増。同館で把握しているだけで「昨年の連休明けから約二千人、前年も含めれば三千三百人。案内を請わない人もおり、実数は倍ぐらいになるのでは?」(星龍象館長補佐)という。
案内板など観光客の受け皿整備とともに、観光案内ボランティア(街並み案内人)の育成も図られ、現在十八人登録されている。町職員も研修を受け、形の上では全員が案内役を引き受けられる態勢にある。
同町では来年度から、国の伝統的建造物保存地区群の調査に入る。点在する建物の保存から、都市計画決定による面的な保存整備へとシフトする。住民への制約はあるが、町景観条例の策定などで法的にも街並みを保存する方針だ。
それとともに、街並み保存のシンボルでもある洋風建築の旧真壁郵便局を、総合案内所に整備する方針で、案内人の配置も検討。あくまで民間主導の保存運動ながら、新たなまちづくりの拠点となる同資料館を核に、町行政の意識も向上しつつあるようだ。
星館長補佐は「登録文化財の広がりで、町の人達に自分たちの建物を残していこうという機運が高まった。新しいものに古色をつけることができても、古くはない。真壁には人情を含め、本物の古さがある。後はどう経済効果につなげるかだ」と方向性を示した。
BSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)の発生や食肉の偽装表示、無登録農薬の使用などで安全な食を求める消費者の意識が高まっている中で、資源循環型農業を確立し、耕作と畜産が連携した複合経営を推進するため、県県南地方総合事務所は五日までに、県南地域耕畜連携型畜産拡大推進計画を策定した。管内で十市町村程度を対象に中小家畜飼養農家の拡大を進め、二〇〇六年には〇一年度の二百五十八戸から四百五十戸と拡大し、一・七倍に増やす。
消費者が求める新鮮で安心・安全な農畜産物を生産する態勢を確立するとともに、農業者の所得向上と畜産農家の減少に歯止めをかけるのが目的。耕種農家に家畜を導入し、複合経営を推進することで、付加価値の高い農畜産生産することが可能となるため、農業経営の安定を図ることができる。
対象は、農業が盛んで持続性の高い農業生産方式を導入または導入しようとしている地域で、農協や営農集団などが実施主体となる。市町村や関係者らから成る協議会を設け、地方総合事務所や農業改良普及センター、家畜保健衛生所、畜産センターなどと強力しながら耕畜連携型農家の拡大の検討を行う。
拡大に当たっては、多額の投資を抑えた簡易な施設で、導入や飼養技術が比較的簡単な中小家畜や新蓄種を対象に、家畜排泄物処理問題が発生しない小規模複合経営を推進する。
目標の飼養農家戸数は肉用鶏で〇一年の三十戸から百戸と三・三倍、採卵鶏が三十二戸から八十戸と二・五倍、アイガモが八戸から三十戸と三・八倍、豚が百八十八戸から二百五十戸と一・三倍にする。
行政主導ではなく、市民が楽しみたい活動を、市民の発想とパワーで実現しよう―と、古河市鴻巣の古河総合公園で「みどりと遊びの会」がスタートしてから今月で一年となる。二十三日には、一年間の活動を振り返り、語り合う場として「新春顔合わせ会」を開く。
同会は、決められた会員によって構成されているわけではない。ほぼ月に一回のペースで行われる「集い」には誰でも自由に参加でき、活動そのものが「みどりと遊びの会」となる。
昨年三月の「古河の春を食べる」と題した活動には親子連れなど十五人が参加、公園内で摘んだ野草を料理し、「おひたし」や「てんぷら」にして食べた。十二月には、公園内の竹やクマザサ、わらを利用した「門松作り」を実施、市外からの参加もあり、好評を得た。季節を感じさせるさまざまな活動を通し、参加者は公園の楽しみ方を少しずつ見つけていく。
二十三日午後一時からの「新春顔合わせ会」は、一年間の活動を振り返るとともに、今後の公園づくりへの思いを自由に語り合う。会の参加経験者には、活動を通して感じたことやお気に入りの場所、試してみたい活用方法などを報告してもらい、参加経験はなくても公園の活用に興味があり、今後参加してみたいという人には、公園に期待することなどを発表してもらう、という。
顔合わせ会の参加は、市民に限らず自由。同公園のパークマスター、岩堀康幸さんは「会は、公園が市民にとってどんな可能性があるか探り、活用方法を考えるための実験の場。市民の目線で、本当にやりたいことを実現していければ」と話している。
問い合わせは同公園パークマスター(電話0280・47・1129)まで。
常陽新聞社は十日、つくば市小野崎二五四のつくば山水亭「万葉」で新世紀「グレーターつくば」新春の集いを開催します。
この集いは、つくばエクスプレスの開業や圏央道の部分開通、霞ケ浦環境センターの開所を控える中で、県勢の発展を共に考えようという趣旨です。つくば市誕生直後の一九八八年一月にスタート、茨城の将来像などを語り合いながら新しい年を祝おうと、一昨年までは新春賀詞交換会として開いていました。
今回は、ゲストスピーカーに麗澤大学教授の松本健一氏を招き、「茨城とアジア」と題してお話ししていただくことになっています。また、第二回「かすみがうら水環境賞」の授賞式も予定しています。
【日時】 二〇〇三年一月十日(金)、午後二時半受け付け開始、同三時開会
【会場】 つくば山水亭「万葉」(つくば市小野崎二五四、電話0298・55・8181)
【会費】 一万五千円
【ゲストスピーカー】松本健一・麗澤大学教授
【呼びかけ人】 藤澤順一つくば市長、高良和武総合科学研究機構理事長、田中實研究学園都市コミュニティケーブルサービス理事長、安達周土浦ケーブルテレビ代表取締役社長、岩波嶺雄常陽新聞社代表取締役社長
二〇〇三年一月六日 常陽新聞社
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