
土浦市の街路灯設置補助金をめぐる不正受給事件に関連して、書類送検された三商店会以外にも五つの商店会が事業費の水増しをしていたことが、再調査を進めている同市庁内調査委員会(委員長・藤本明人助役)の調べで七日までに分かった。このほか、一商店会でも会員の設置者負担金が申請書類と会員の証言で食い違っており、事業費の水増しによる補助金の不正受給が常態化していた可能性が大きくなった。
市調査委に対して不正受給を認めたのは一九九七年度事業の土浦駅前商店街振興組合、九八年度の川口商店会、さくら通り商店会、大房商店会、南商工振興会の五つ。いずれも書類送検されたファロル照明(本社・埼玉県)が工事を行っており、送検された右籾商工振興会、荒川沖商栄会、真鍋共栄会の三商店会を含め八商店会になる。
このうち、土浦駅前は、二事業に分け全体で約五千万円を行い、三千三百五十三万円(うち県八百六十八万円)の補助金を受けているが、ファロル照明が施工したのは電飾モニュメント(約六十五万円)のみで、街路灯は別の業者に発注。「ほかには不正はない」と主張している、という。
また、川口は総事業費約五百万円(補助金は県百二十五万円、市二百五十万円)で街路灯四基とモニュメント二基、さくら通りは約千六百万円(同・市八百万円)で街路灯十四基とシンボルタワー一基など、大房は約二千四百七十万円(同千二百三十四万円)で街路灯四十八基、南は約二千四百二十万円(同千二百九万円)で街路灯四十七基をそれぞれ整備したとしたが、実際の事業費は半額程度だった。
これ以外に、不正は認めていないものの、別の業者が施工した商店会で、個人負担額が実際と異なっているため、関係書類の提出を求めているところがある。ファロル照明以外にも不正の疑いが出てきたことで、業界内で広範囲に不正が行われてきたとみられる。
市調査委は、書類送検された三商店会(四事業)を含め、一九九七年度から二〇〇〇年度まで四年間に事業を実施した十商店会(十二事業)の再調査を行っている。第一回の調査は先月下旬に終了、補足の調査や不正受給額の確定作業を進めており、三月定例市議会前には議会に報告すると約束している。
市は不正受給額を確定し、水増し部分について補助金の返還を求める方針で、この場合は昨年全額(二千五百万円)を利子付きで返還している右籾商工振興会に対し、本来の事業費の半額(約千百万円)を改めて予算化し再交付することになる。
土浦商工会議所(中川清会頭)と土浦市観光協会(会長・助川弘之市長)、土浦商店街連合会(瀬古沢拡会長)の関連三団体主催による新年賀詞交歓会が七日、同市城北のホテルマロウド筑波で開かれた。
交歓会には丹羽雄哉衆院議員、同市選出の県議らが来賓として出席。招待者や三団体の関係者ら約二百三十人が参加した。
冒頭、三団体を代表して中川会頭があいさつし、「昨年はサッカーのワールドカップ日韓共催や北朝鮮拉致被害者の帰国、日本人のノーベル賞ダブル受賞などの大きな話題があった。一方で、政治は構造改革が一向に進まず、一日も早く政治のリーダーシップをとってもらい、二十一世紀の新しい枠組みをつくってもらいたい。経済環境は四苦八苦した年だった」と述べた。
この上で、「土浦は、合併問題を含め、効率的な投資と戦略を練り、中心市街地の活性化を再認識しなければならない」と語った。
来賓の丹羽衆院議員は「今年は、この経済状態から脱却しなければならない。地方経済に薄明かりがさすよう精一杯努力する」、また助川市長は「県南の中心にふさわしい活力を求め、情報通信ネットワークを図っていく」などと祝辞を述べた。
同市議会の松本茂男議長の音頭で乾杯し、出席者らは和やかに歓談、新年のあいさつを交わした。
那珂川の築堤工事を進めている国土交通省常陸工事事務所では、堤防内を貫く形で設置されているJR水郡線の橋りょう部分と水府橋について、いずれも今年、
架け替え工事に取りかかり、五年後の二〇〇八年度までには完成する予定。完成後は、堤防よりも高い位置に鉄道と道路が通る高架式に生まれ変わる。
同工事事務所によると、水郡線の橋りょう部分の改修は、水戸―常陸青柳駅間の那珂川に架かる橋りょう部分(長さ百六十メートル)。総工費約七十億円の架け替え工事では、現在の場所から十五メートル下流に移動し、橋りょう自体の長さも三百三十七メートルと百七十七メートル延びる。また従来に比べて線路の位置は五メートル高くなり、水府橋の県道の上を列車が通る。
高架式の線路になるため、両岸近くの水戸市三の丸と水府町にある計三つの踏切はなくなり、沿線の住宅地への騒音対策として高さ一・五メートルの防音壁は新設される。
なお、今の水郡線の橋りょうは古く、一八九七年(明治三十年)に建設されて以来、百六年にわたり使い続けてきた。JR水戸支社によると、那珂川が増水した場合、橋げた一・五メートルまで上昇すると運転中止にしていたが、「改修後は水位上昇による運転中止は原則的になくなる」(同支社)という。工事は四月にも着工、二〇〇六年度には完成する予定。
また県道市毛・水戸線が通る水府橋(全長百七十一メートル)は年末には改修工事が始まる。こちらも下流側に約三十メートル移動し、これまでに比べ十メートル高くなり道路幅は歩道を含め四メートル広くなる。水府橋交差点には、渋滞解消策として、根本町方面に曲がる右折レーンがお目見えする。総事業費は約五十億円で、二〇〇八年度の完成を目指す。
那珂川の築堤は、一九八六年八月の水害を契機に本格的に始まったが、水府町の河川敷内にホテルが建っていたことや付近住民の立ち退きを巡る交渉などで難航。国道118号の千歳橋からJR常磐線の那珂川橋りょうまでの堤防建設は昨年度にようやくほぼ完成した。
同工事事務所の高橋忠臣調査第一課長は、ひたちなか市の湊大橋までの下流部分を含めて「川幅を広くしたり川底を改修するなどし、今年度は全工事の50%を目標に改修を進めたい」と話す。
多発するひったくりなどの街頭犯罪や空き巣などの侵入盗を減らそうと、県警は七日、先月二十五日に発足した県警街頭犯罪対策特別遊撃隊の出発式を県警本部前で行った。
大和田義彰生活安全部長は二十二人の隊員を前に「(1)県民の視線に立った活動の推進(2)刃物の携帯など街頭犯罪などの手段となりうる行為の取締りの強化(3)積極的な勤務の励行などに配慮して成果を上げてほしい」と訓辞した。
隊員はパトカー六台に分乗。重点地区に指定された配属先の鹿嶋、つくば中央署の二署に向け出発した。パトロールなどを中心に街頭犯罪などの減少を目指す方針。
同隊の小山文昭隊長は、「県民が身近に感じる不安を取り除けるよう精一杯努力したい」と抱負を述べた。
水戸徳川家第十四代の故・圀斉(くになり)氏=享年=が、生前に大切に育て上げた洋ランを一堂に集めた「水戸徳川家の蘭」の展示会が七日、水戸市小吹町の水戸市植物公園で始まった。これまで展示していた川崎市内の遊園施設が閉鎖となったため、同家のご当地・水戸に場所を変えて、今回初めて大々的に洋ランが披露された。圀斉氏の手でさまざまな品種改良された洋ランには、領地だった市内の町名が付いているユニークなものもあり、花の美しさに加えて品種の名称にも目を引きつけている。
圀斉氏は十九歳の時に、知人から偶然譲り受けたラン科のデンドロビウムに魅了され、洋ランの収集と栽培を始めた。第二次世界大戦の空襲では、火災から守るため家財道具よりも洋ランを池に投げ入れた逸話があるほど、洋ランをこよなく愛した。
一九八六年七月に亡くなるまでの約五十年以上にわたり、圀斉氏は美しい洋ランを求めて自身で品種改良も手掛け、世界の洋ラン品種を管理しているイギリス王立園芸協会に、数々の新種の登録までしていた。
今回の展示会には、圀斉氏が特に気に入っていた、花の形が天使のスリッパと言われる、純白の「パフィオペディルム」の品種をメーンに、約二十品種、約百十鉢が飾られている。また、それぞれの名称も同家の領地だった「ミドリガオカ」の旧地名や「ミワ」など市内町名のほか、「ヒタチ」「ズイリュウ」「カシマナダ」など、聞き慣れた県内の地名が付けられている。
圀斉氏が所蔵していた洋ランは、これまで川崎市多摩区の小田急・向ケ丘遊園で展示されていたが、昨年三月に同園が閉鎖になったため、同家のゆかりの地である水戸市が管理を譲り受けることになった。
昨年は運び込んだばかりとあり一部だけの展示に止まっていたが、今回は時間をかけて温室で栽培したため、開花がそろった洋ランを一堂にそろえて実施した。
同植物公園・緑の相談員の佐々木茂雄さんは、「美しい洋ランを見れば、圀斉氏がなぜ生涯をかけて大事に育てたか、その理由が分かるはず。水戸徳川家の洋ランはここでしか見られない貴重は植物。ぜひこの機会に足を運んで見てください」とPRする。展示会は来月二日まで。
常陽新聞社は十日、つくば市小野崎二五四のつくば山水亭「万葉」で新世紀「グレーターつくば」新春の集いを開催します。
この集いは、つくばエクスプレスの開業や圏央道の部分開通、霞ケ浦環境センターの開所を控える中で、県勢の発展を共に考えようという趣旨です。つくば市誕生直後の一九八八年一月にスタート、茨城の将来像などを語り合いながら新しい年を祝おうと、一昨年までは新春賀詞交換会として開いていました。
今回は、ゲストスピーカーに麗澤大学教授の松本健一氏を招き、「茨城とアジア」と題してお話ししていただくことになっています。また、第二回「かすみがうら水環境賞」の授賞式も予定しています。
【日時】 二〇〇三年一月十日(金)、午後二時半受け付け開始、同三時開会
【会場】 つくば山水亭「万葉」(つくば市小野崎二五四、電話0298・55・8181)
【会費】 一万五千円
【ゲストスピーカー】松本健一・麗澤大学教授
【呼びかけ人】 藤澤順一つくば市長、高良和武総合科学研究機構理事長、田中實研究学園都市コミュニティケーブルサービス理事長、安達周土浦ケーブルテレビ代表取締役社長、岩波嶺雄常陽新聞社代表取締役社長
二〇〇三年一月六日 常陽新聞社
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