
「元気・やる気・稲敷農業―消費者が求める生産・販売をどう考えるか」をテーマにした「稲敷地域アグリフォーラム2003」(江戸崎地域農業改良普及事業推進協議会、県江戸崎地域農業改良普及センター主催)が二十一日、桜川村須賀津の同村中央公民館で開かれ、管内九市町村の生産者ら約二百人が参加、多様な消費者ニーズにどう対応していくかなどについて方向を探った。
食料自給率の低下や農業従事者の高齢化、後継者不足に加え、中国などからの輸入農産物の増加や食の安全性に対する疑問が出るなど、農業を取り巻く環境が厳しくなっている中で、多様な消費者ニーズに応えるため、関係者が一堂に集まって新たな生産・販売について考えようと開いた。
同フォーラムでは、桜川浮島蓮根組合の高須賢一さんが「レンコンの有利販売に向けての取り組み」▽つくば市谷田部農協青壮年部の桜井一男産直部長が「産直部会として取り組む環境保全型農業」▽伊奈町学校給食センターの羽田せつ子栄養係長が「地域農産物の学校給食への取り組み」▽龍ケ崎市の横田農場の横田卓士社長が「安全安心の米づくりに取り組んで」―をテーマにそれぞれ事例を発表。特別栽培農産物認証や環境保全型農業など、それぞれの取り組みについて報告した。
この中で、七年前に有限会社を設立し、無農薬米などの生産に取り組んでいる横田氏は「自分で食べたくて始まった」と経緯に触れながら、直売で販売できる範囲で栽培面積を増やしたいと述べ、来年は今年の一・六ヘクタールから二・二ヘクタールに拡大。生産者の努力が分かるように、秋の収穫祭などのイベントを開きたいと今後の方向などを語った。
また、イトーヨーカ堂食品事業部の立石和幸・野菜担当チーフバイヤーが「消費者ニーズに対応した今後の農産物生産について」と題して講演した。会場には管内の農産物や加工品も展示された。
任期満了に伴う八千代町長選は二十一日告示され、返り咲きを狙う前町長の大久保敏夫氏=無所属=と、二期目を目指す現職の大久保司氏=同=が立候補を届け出て、前回と同じ顔ぶれの二人による一騎打ちの選挙戦となった。同時実施の町議補選(欠員二)には、いずれも無所属の新人四人が立候補し、選挙戦に入った。
大久保司氏は「対話と協調」「クリーン政治」をモットーに、情報公開や財政再建、町診療所の整備など一期四年の実績を強調。「道半ばの事業が多い」として、街頭遊説で町政続投への支持を訴えている。
組織型選挙を展開し、ほぼ全町に網羅した後援会を母体に、多数派町議や六十を超える各種団体の推薦で強固な布陣。前回支持した宮本邦朋元町長派が距離を置く一方、常総ひかり農協の推薦を得た。
一方、守りから攻めの選挙となった大久保敏夫氏も「対話と協調」を政治理念に、「八千代に元気を取り戻そう」と町政転換を訴える。「二十八年間の政治活動の総仕上げ」との決意でバイク遊説を展開している。
前回の組織型から草の根選挙へと陣形をシフトさせ、足で築いた後援会組織を頼りに若い世代への浸透を図る。町診療所の建設・運営問題と合併問題を軸に、現職の政治手法を「独善的」と激しく批判している。
同町は歴代町長が二期で交代する政争の土地柄だけに、今回も中傷ビラが出回るなどダーティーな側面が見られる。地縁血縁と建設会社などの影響力が強い、農村部特有の選挙戦となっている。
争点の広域合併問題については、司氏が当初の慎重姿勢を「当選後に集落座談会を開き、方向性を決める」と軟化。しかし、敏夫氏側は「現職は役場庁舎建設を考えおり、合併の先送りは明らか。このままでは町がつぶれる」と批判している。
投票は二十六日、町内十七カ所で行われ、午後八時四十分から町立中央公民館で即日開票される。前回投票率は87・53%だった。有権者数は一万九千四百二十六人(二十現在)。
【大久保敏夫候補】同町大戸新田の選挙事務所脇広場で出陣式。来賓らは「町の元気を取り戻すために強いリーダーが必要」などと敏夫候補を激励。駆け付けた小泉俊明衆院議員は「住民の生活をよく知り、住民のために意見を主張できる敏夫候補が町長にふさわしい」と訴えた。
これらを受けて敏夫候補は「二年何カ月の町長の座かも知れないが、町民の意向をくみ、石下、千代川との対等合併に取り組んでいきたい」などと述べ、バイクで遊説に出発した。
【大久保司候補】午前十時から瀬戸井の後援会事務所で、多数の支持者を集め出陣式。近隣の首長や議長、地元町議らが壇上に並び、廣瀬徳一後援会長続き臼井平八郎県議や飯塚富雄石下町長、石塚仁太郎岩井市長らが「継続こそ力」などと続投に支持を求めた。
大久保司候補は「一期目は充電期間として町政を担当し、財源が少ない中で手堅くやってきた。市町村合併では町民に情報提供し、集落座談会を開いて合併の方向性を決めたい。町診療所では町民のニーズにこたえた。福祉の充実や農・商工業を振興させる」と述べた。
任期満了に伴う那珂町長選と、町議補選(欠員一)が、二十一日に告示された。町長選では、立候補届け締め切りの午後五時までに、手続きをしたのが現職、小宅近昭氏=自民、公明推薦=だけ。小宅氏が無投票で三選を果たした。
町長選をめぐっては、小宅氏以外にも有力町議や、前県議らが噂に上ったが、小宅氏は現職の強みを生かし、自民党県連と公明党県本部、民主党県連の支持母体、連合茨城の推薦も獲得して磐石の布陣。事実上、対抗馬は早い段階で消えていたようだ。
小宅氏は一九九二年、県庁職員から町議に転身てトップ当選。任期半ばの町長選で初当選した。二期八年間に下水道整備や、総合保険福祉センター建設など、基盤整備を進める一方、JCO臨界事故災害では、情報のない中で住民避難を決断、非常時の危機管理能力を示した。
二期目の終盤は、県のサイアンスフロンティア21と関連、科学技術の町づくりを目指すが、国際熱核融合実験炉の誘致競争に敗北。三期目は、瓜連町との合併が最大の政治課題に。市政施行とも絡む合併は、小宅町政の試金石となりそうだ。
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町長選と同時施行の町議補選には、無所属元議員の会社役員、武藤博光氏と無所属新人の音楽家、高野行進氏が出馬。五日間の選挙戦に入った。
投票は、二十一日午前七時から午後八時、町内二十二カ所で行われ、同夜九時から町中央公民館で即日開票。夜半すぎには大勢が判明する。二十日現在の有権者は、三万七千七百五十一人。
県警捜査三課、真壁、結城、つくば中央三署の合同捜査班と福島県警は二十一日までに、関東など六県でトラックや建設用重機などを盗んでいた広域窃盗グループの覚せい剤常習者四人と、盗品を買い取っていた自動車解体業者を逮捕した。これまでの捜査で約二百二十件の犯行を突き止めており、被害総額は約二億八千六百万円に上る。同日、真壁町にある解体業者の作業場を捜索し、敷地内から建設用重機の部品四点を掘り出して押収した。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、いずれも無職で住所不定、田中邦男、
三和町尾崎、舟橋政春、 つくば市吉瀬、田坂容子、
潮来市延方、山野和昭の四容疑者。舟橋、田坂、山野の三容疑者は、既に覚せい剤取締法違反の疑いで福島県警捜査一課などに逮捕されており、今回、再逮捕された。また、盗品等有償譲り受けの疑いで逮捕されたのは下妻市高道祖、自動車解体業、小松本敏秀容疑者。
調べによると、田中容疑者らは二〇〇一年夏ごろから〇二年八月ごろにかけて、本県を中心に栃木、千葉、埼玉、福島など六県で、資材置き場や駐車場に止めてあったトラックや建設用重機、乗用車に加え、車内にあった現金計約九十万円などを盗んだ。内訳はトラック八十台、重機三十五台、乗用車は三十四台。車を走らせながら物色し、適当な車を見付けて犯行を重ねていたという。
田中容疑者らは盗んだトラックなどを二十五万円から四十万円ほどで解体業者などに売りさばき、覚せい剤の購入費用や遊興費などに充てていたという。
小松本容疑者は昨年六月、田中容疑者らが美野里町小岩戸の駐車場で盗んだ同町の会社員のトラック(時価約二百万円相当)を、盗んだ物と知りながら約二十万円で買い受けた疑い。
小松本容疑者は「四、五台買ったことがあるが、盗んだ物とは思わなかった」などと容疑を否認している。一方で、田中容疑者らの供述によると、トラックや重機七十台以上を小松本容疑者に売ったという。
田中容疑者の供述から、小松本容疑者が真壁町下谷貝の作業場に重機の一部を埋めたことが分かったため、同日午後、捜索を実施した。
敷地の一角に、三メートルほどの高さに積み上げた車の骨組みなど廃品の山をショベルカーで撤去、さらに盛り上げた土を崩し、地面を約二メートル掘り下げた。コンクリートの塊や鉄くずなどに交じって、土中からカウンターウエイトと呼ばれる四台分の重機の重りを掘り出し、押収した。
県警では昨年五月、合同捜査班を作って重機などの広域窃盗事件の捜査とグループの解明を進めていた。昨年十月までに約百四十件、総額約一億二千七百万円に上る窃盗の疑いで無職の男二人を逮捕、買い受けていた古物商も逮捕した。
県保健予防課、県教育庁保健体育課に、二十一日入った連絡によると、水戸市、日立市、ひたちなか市、牛久市、内原町、茨城町、関城町、美野里町の小中学校十二校、幼稚園一カ所で集団かぜが発生し、きょう二十二日から二、三日間の学年閉鎖、学級閉鎖の措置を決めた。
水戸市の梅が丘小では、二年生百七十二人のうち、43%に当たる七十四人が発症し、五十三人が欠席したため、同学年を二十二日から三日間学年閉鎖とする。
また、茨城町の桜丘中は二年、内原町の内原小は五年、六年が学年閉鎖、妻里小も三年が学年閉鎖、五年、六年の各一クラスが学級閉鎖、牛久市の神谷小は五年が学年閉鎖、六年一クラスが学級閉鎖の措置を取った。
このほか、水戸市の茨大付属幼稚園が四歳児一クラス、同小が六年一クラス、日立市の滑川小も五年二クラス、ひたちなか市の津田小も二年一クラス、牛久市の中根小も五年一クラス、向台小が二年一クラス、関城町の東小が一年一クラス、美野里町の美野里中も、二年二クラスが学級閉鎖となった。
これで、今シーズンに入り、県内のインフルエンザ集団発生の患者は六百八十四人。昨年同期より五百二十四人多く、大流行の兆しが見える。県では、バランス良い食事やマスク使用、こまめなうがいと手洗いなどを呼び掛けている。
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