2003年1月28日

係長から水増しを連絡〜土浦の街路灯問題

荒川沖商栄会長が市議会百条委で証言

 土浦市の街路灯設置補助金不正受給事件をめぐる市職員関与の実態解明を目的に設置された同市議会百条調査委員会(久松猛委員長)は二十七日、初の証人尋問として、一九九七年度に事業を実施した真鍋共栄会と九七、九八年度の二カ年で街路灯二百三十基を整備した荒川沖商栄会の当時の会長二人を尋問した。この中で荒川沖商栄会長は、補助金の水増し請求については市の担当係長から電話で連絡があった後、「施工業者(埼玉県越谷市)から契約の話がきた」と証言した。
 二商店会とも、九六年度に事業を計画し、土浦市内の業者に依頼したものの、代金の一部として真鍋共栄会は四百万円、荒川沖商栄会は三千三百五十万円を支払った後、一部着手した段階で業者が倒産。代金を持ち逃げされたため、損害を被った。当時の市担当係長と主幹は、事業を続行し、商店会の損失を補てんしようと水増し請求を助言したとされる。真鍋は五百七十万円、荒川沖は県費も含め約四千七百九十万円の補助金を受けた。
 荒川沖商栄会長は「こちらからこうしてくださいとは言っていない。会合のあと、市役所の方から電話で(水増し請求についての)話があり、街が明るくなるのはいいことだと思った」と経緯を説明した。市と施工業者が相談し、業者が作成した書類に印鑑を押しただけで、市役所への書類の提出も業者が行ったと証言した。
 また、市、業者、商工会の三者で集まり、協議する場面が何度となくあったことを明らかにし、途中、市に対しても「余計なことは聞かなかった」と述べるなど、水増し請求が市と業者主導で進められたことを強調した。、
 「危ないと最初から分かっていれば手を出さなかった。役所が関与しているのでおぶさった。今は残念に思っている」と、違法という認識が薄かったことを認めた。
 委員が「一係長の判断だと思ったか」と質問したのに対し、荒川沖商栄会長は「金額が金額なので、一係長がそこまでできるとは思わなかった。上までいっている、と認識していた」と証言。しかし、事業の過程では、業者が倒産した時に市課長が来訪し、補助金申請時に助役にあいさつしている以外、窓口となっていた係長と主幹しか対応しておらず、市幹部との接触は否定した。
 百条委は次回(三月三日)、施工業者の当時の担当者ら三人を証人として尋問、七日には市担当職員三人を証人尋問する予定。

インフルエンザ猛威増す

患者数は昨年の10倍

 インフルエンザの猛威が、さらに勢いを増している。県保健予防課、県教育庁保健体育課によると、休み明けの二十七日には、十九市町村の小学校五十三校、中学校五校、幼稚園一園から新たな集団風邪の連絡が入った。新たな患者数は一千五百五十二人に上る。一校が休校、十四校の二十二学年で学年閉鎖、十七校・園の三十六クラスで学級閉鎖を、きょう二十八日から二日から四日間の予定で実施する。 今シーズン、県内で初めて休校を決めたのは十王町の立山部小。二十七日には、全校生徒五十八人のうち、72・4%に当たる四十二人が、風邪の症状を訴え、そのうち九人が欠席した。このため、二十八、二十九の二日間を休校にした。
 また、石岡市の府中小が五、六年で四日間、谷和原村の福岡小は三、四、五年、龍ケ崎市の龍ケ崎小が二、六年、ひたちなか市の磯崎小が二年、常陸太田市の誉田小が四年、取手市の白山西小が一年、麻生町の麻生小が六年、高萩市の松岡中が二年を、各三日間にわたって学年閉鎖する。
 龍ケ崎市の大宮小も三、五年、境町静小が五、六年、水府村の染和田小が一年、土浦市の土浦三中が一年で、各二日間それぞれ学年閉鎖。牛久市の神立小は六年を二日間学年閉鎖、一、二、三、四年の計八クラスを、同期間学級閉鎖とする。高萩市の高萩中も一、二年を三日間学年閉鎖、三年一クラスを同期間学級閉鎖する。
 学級閉鎖は、小川町の野田小が三、五年で四クラスが四日間、水戸市の茨大付属幼稚園が、四歳児の一クラス、見川小が一、三、四年で各一クラス、ひたちなか市の中根小が六年一クラス、那珂町の芳野小が五年一クラス、日立市の滑川小が一、四、六年で四クラス、油縄小が六年一クラスが三日間。
 内原町の鯉淵小が四年一クラス、常陸太田市の佐竹小が三、六年の三クラス、日立市の諏訪小が一年一クラス、高萩市の秋山小が四、五年で二クラス、龍ケ崎市の松葉小が四年一クラス、牛久市の牛久小が四年一クラス、つくば市の北条小が四年一クラス、境町の境小が一年一クラスで、それぞれ二日間となっている。
 これで今シーズン、確認された集団風邪関係の患者は、二千七百七十二人となり、昨年同期(二百八十六人)の十倍近い。延べ数は休校が一、学年閉鎖が三十六、学級閉鎖が七十五となり、関係措置を取った小中学校、幼稚園の数も百十二施設となった。
 県と県教委では、人混みを避ける▽手洗い・うがいをこまめにする▽マスクを使用する▽バランスの良い食事を心掛ける▽喫煙を避ける▽室内の湿度を60%〜70%に維持するよう呼び掛けている。

土浦・乙戸沼で冬鳥の観察会

カルガモなどに望遠鏡向ける

 茨城生物の会(小菅次男会長)の自然観察会「乙戸沼で冬鳥を見よう」が二十六日、土浦市乙戸の乙戸沼公園で開かれ、参加した市民らが、カルガモやヨシガモなど都市に生息する水鳥を中心にバードウオッチングを楽しんだ。
 この日の案内役は、日本野鳥の会茨城支部の菊池昶史さんと元高校教諭の西野正義さんの二人で、共に同会のメンバー。
 オナガガモやヨシガモなど水辺を中心に野鳥二十八種類、同公園の飼い鳥六種類、合わせて三十四種類を確認した。
 公園入り口の水辺で、遊んでいるオオハクチョウやコハクチョウ、オオバン、オナガガモを発見。「オナガガモのオスは首と胸にかけて白いマフラー、しっぽは長く、薄い卵色のパンツ」と説明を受けると、「ほんとにマフラーみたい」と、参加者は感嘆しながら望遠鏡をのぞいた。
 三脚を立てて望遠鏡をセッティング。泳いでいるヨシガモを見つけた菊池さんが「ナポレオンの帽子に白いネックレスが二つ」と解説すると、「ほんとにナポレオンの帽子みたいで、うれしくなる」「ヨシガモっておしゃれな水鳥」と女性から感激する声が。
 「ミコアイサのオスは別名パンダガモ」「ハシビロガモは水が汚れると増えてくる」などの話にメモを取る人も。「今、ジジと鳴いたのはセグロセキレイ」。林の奥から聞こえる鳥の声にも耳を澄ましていた。
 同会では、月に一回県内を中心に自然観察会を開催。毎年四月には生物の研究報告や会活動などを紹介する会誌「茨城生物」を発行している。元大学教官や現職の教諭、学芸員、サラリーマンなどを中心に会員は三百八十人。

水府村で来月「味まつり」

そばなど自慢料理を提供

 水府村と同村観光協会は、恒例となった冬のイベント「第五回すいふ味まつり」を二月に開催する。物産センターだけでなく、今回、村の名所となったそば街道の九店が参加、同村産のそばや食材を利用した独自の料理で味を競う。
 参加協力店は▽物産センターレストラン▽そばハウス龍亭▽竜っちゃん乃湯▽宝来館▽藤ひろ▽竜神そばの郷▽慈久庵▽竜神庵▽天下野―の九店。
そば団子が入ったイノシシ鍋や刺身などがついた猪鍋定食(宝来館)、そばがきの天ぷらやロースポークのしょうが焼きなどがついた定食(藤ひろ)、山菜そばに抹茶ババロアなどがついた山菜そばセット(竜神そばの郷)など、各店が特産品のそばを献立に取り入れて、自慢の料理を提供する。
 「すいふ味まつり参加店」の緑色ののぼりを掲げている。竜神大吊橋の半券で百円引きになる。店によって営業日や一日の提供数、値段などが異なるため、事前に問い合わせるよう呼び掛けている。
 同村観光協会では、味まつりを季節ごとの催しとして定着させようという考え。「袋田の観瀑(かんばく)、水戸の梅まつりの帰りにでも、ぜひ立ち寄ってほしい」と話している。
 問い合わせは同観光協会(0294・85・1116)まで。

栄養管理で障害防止を

病院職員らが研究会で学ぶ

 境町松岡の茨城西南医療センター病院(高橋正彦院長)で「第十回栄養サポート研究会」が、このほど開かれ、同院の職員をはじめ近隣の病院の管理栄養士や看護師ら約八十人が参加、長期間、病床にいることで起こる障害を栄養管理で防止する手法などについて学んだ。
 同院では二〇〇〇年、鈴木宏昌救命救急センター長が中心になり、看護師や管理栄養士、薬剤師、言語聴覚士らをメンバーに栄養サポートチーム(NST)を設置した。患者の栄養評価を行い、適切な栄養補給療法を実践、効果を上げている。療法を受けている患者は、まだ月に四、五人ほどだが、生活の質向上や在院日数の短縮に寄与しているという。しかし、診療報酬上の評価がないため、一部の対象患者にしか十分な栄養管理が行われていないのが現状だ。
 研究会では、栄養管理について認識し、正しい知識を持ってもらうことを目的に定期的に勉強会を開いている。
 この日の研究会のテーマは、重傷患者が長期間、病床にいると、衣類や寝具で圧迫されて起こる褥瘡(じょくそう)。同院の知久明義形成外科部長が「褥瘡の予防と治療」と題して講演した後、福島県原町の雲雀ケ丘病院の田村佳奈美管理栄養士が、栄養管理で褥瘡が完治した事例を報告した。
 また、鈴木センター長が、NSTに欠かせない基本的な技術について実技講習を行った。
 鈴木センター長は「NSTはチーム医療だから、職種を問わず共通の知識と技術を身につけなければならない。そのためにも講習を全国に広く普及させていきたい」と話していた。

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