
第七十五回記念選抜高校野球大会(三月二十二日から十一日間、阪神甲子園球場)の出場三十四校を決める選考委員会が三十一日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で開かれ、藤代が二年ぶり二度目の甲子園出場を決めた。県勢の選出は六大会連続。
藤代は昨年十一月、神奈川県で開催された第五十五回秋季関東大会に茨城一位代表として出場。主戦の美馬学(一年)、四番の新岡裕豪(二年)を軸に堅実な守備、つながりのある打線で四強入りを果たし、選抜大会出場を決定的なものにしていた。
出場決定の朗報が届いたのは午後三時二十二分。電話に出た小瀧隆校長は「謹んでお受けいたします。ありがとうございます」と返事。吉報は同校グラウンドで待っていた野球部員にもに伝えられ、選手たちは選抜出場の喜びに浸っていた。
組み合わせ抽選会は三月十五日、毎日新聞大阪本社オーバルホールで行われる。
橋本知事は「藤代高校の皆さん、第七十五回記念選抜高校野球大会への二年ぶり二度目の出場、誠におめでとう。関東の代表として、持ち前の明るさと『野球の原点は守備にあり』をモットーに、はつらつとしたプレーを展開されることを三百万県民とともに期待します」とコメントした。
目標は「まずベスト8」
午後三時二十二分、報道陣、学校関係者が待ち受ける中、「選抜大会出場決定」を告げる電話のベルが鳴った。待ちに待った瞬間だ。受話器を取った小瀧隆校長は「謹んでお受けいたします。ありがとうございます」と二年ぶりの甲子園出場の喜びをかみ締めるように、ゆっくりとした口調で話した。
部員たちにも早急に吉報が届き、「やったー」「よっしゃー」と歓喜の声が上がった。昨年十一月の秋季関東大会で四強入りを果たした時点で「当確」と信じていたものの、正式に出場要請を受けるまでは、緊張の色は隠せなかった。通知後は喜びを体いっぱいに表し、一様に安どの表情を浮かべていた。
四番で守りの要となる新岡裕豪捕手(二年)は「守備からリズムをつくる自分たちの野球をしていきたい」と話し、石倉剛史主将(二年)は「決まるまでは不安があったが、甲子園では練習の成果を発揮して、全力でぶつかっていきたい」と力強く抱負を語った。
二年ぶりに甲子園で指揮を執る持丸修一監督は「出場権利をもらえてほっとしている。今季のチームは投打にバランスがよく、計算できるチームに育った。まずは二つ勝ってベスト8進出を果たしたい」と大会での飛躍を誓っていた。
土浦、霞ケ浦、八郷、千代田、新治の五市町村で構成する市町村合併懇話会(会長・助川弘之土浦市長)の第七回会合が三十一日、同市川口の土浦京成ホテルで開かれ、枠組みからの離脱を表明した八郷町を除く四市町村で合併を目指すことを確認した。二月中に合併準備会を開いて任意協議会の構成などについて話し合い、四月にも任意協議会を立ち上げる方針で、七月には法定協議会に移行する。二〇〇一年七月に石岡市を含めた六市町村でスタートした同懇話会は同日で終了した。
懇話会では、前回の会合で「決定を一カ月延ばしてほしい」としていた関野和夫八郷町長が枠組みから外れることを表明し、退席した。関野町長は取材に対し「土浦市は隣接していないため、住民の理解が得られにくい」と説明した。
他の町村はいずれも土浦市を中心とした合併が次善の策であるとし、参加を表明したため、四市町村で次の段階に進むことになった。ただ、合併方式をめぐり、「編入」を想定する土浦市と「対等」を主張する町村側で議論になったが、任意協の中で整理することで落ち着いた。
終了後に会見した四市町村長は「これまで一緒に取り組んできた八郷町が抜けるのは残念」とし、状況が変化して改めて参加の意向を示した場合は受け入れる考えを表明。また、今回の合併を「県南五十万都市を目指す第一段階」と位置付けた。
任意協に先立って今月設置される合併準備会は四市町村長で構成。担当課長レベルの幹事会を置き、二回程度の会合を予定している。準備会では任意協の組織づくり、予算、スケジュールなどについて調整する。
土浦市が行ったケーススタディーによると、四市町村が合併すると、人口は約十八万九千人、面積は二百三十二・五九平方キロ。合併特例債を十年間で最大四百五十九億九千万円発行可能で、人件費と総務費が年間最大十二億円削減される。
筑西地方の広域合併問題で、真壁郡(関城町、明野町、真壁町、大和村、協和町)と西茨城郡岩瀬町の六町村議会が三日、真壁町で「合併推進代表者会議」を開き、初めて同じテーブルに着くことになった。下館市との対等合併を視野に入れ、六町村議会が前段で意思統一を図り、大同団結する動きで、合併の主導権をにぎる関係六町村長の判断が注目される。
同会議は、六町村議会の正副議長と各議会内に設置された市町村合併特別委員会や同推進協議会(未設置の議会は総務委員会)などの関係議員ら総勢三十人程度が参加する見込みで、真壁町役場を会場に開く。
それぞれ個別に進めてきた、広域合併についての取り組みや研究・検討結果などを報告した後、合併推進をテ―マに協議する予定。討論が深まるかどうは未知数だが、合併について六町村議会の温度差や方向性などを縮められるか、注目される。
昨年暮れの町長選で六選した平間小四郎真壁町長が、特例法期限内の合併実現を最重点公約に掲げ、議会と共同歩調で合併問題に取り組むとしたことを受け、同町議会合併推進協議会(会長・稲葉安次郎議員)のメンバーらが他の五町村議会を回り、下準備した。
第一回の話し合いが順調に進めば、次回には関係六町村長に出席を求め、それぞれの考え方や意見を聴くことも計画している模様だ。特例法期限から逆算すると、数カ月で合併協議会設置の合意を目指すことが求められるだけに、難しい局面が予想される。
最大のポイントは、これまで真壁郡五町村の合併を公約に掲げ、岩瀬町との合併には一線を画してきた平間町長がどう判断を下すか、とされる。二十八日の同町議会全員協議会では、平間町長から合併問題で「まかべ」の名前に対するこだわりが強調されたという。
一方で、やや温度差はあるものの関城、協和、明野の三町では、下館市を中心とする広域合併を現実的な選択肢として指向する動きが、水面下で活発化している。それだけに六町村議会による同会議の動向は、下館市と近隣自治体や筑西広域(結城市をのぞく)の市町村合併の実現に、大きく影響を与えそうだ。
いじめや虐待など子供たちの悩みに電話で応じる「チャイルドライン茨城」が五月五日から一週間、県内で初めて開設される。「淋しさや悲しさを抱えている子供たちの、そばに寄り添ってあげられたら」と、開設準備を進めているNGO「未来の子どもネットワーク」の笠井広子代表。「心の居場所」チャイルドラインの成果が注目される。
一九八六年、イギリスBBC放送が児童虐待の特別番組で電話による相談を受け付け、反響を呼んだ。日本でもNPO「チャイルドライン支援センター」(事務局・東京都港区)が設立され、現在、五十以上の団体が活動している。
チャイルドラインは、さまざまなストレスを抱えていても、誰にも言えず苦しんでいる子供たちのための二十四時間フリーダイヤル。「匿名可」「秘密厳守」「どんなことでも一緒に考える」「嫌なら切ってもいい」。この約束のもと、ボランティアが交替で電話を受ける。
「どんな話でもいいんです。子供たちの生の声に耳を傾けるだけで、無理に解決策は出しません。子供は、話をしながら解決していく力を持っているんです。わたしたちはただ聞くだけ」と笠井代表は話す。
チャイルドラインについて知ってもらおうと、「未来の子どもネットワーク」は九日午前九時から、土浦市大和町の県県南生涯学習センターでプレゼンテーションを実施する。同時にボランティアの参加を呼び掛ける。
プレゼンテーションは二部構成。一部では、茨城キリスト教大の安藤博教授が「子供の生きる力をはぐくむために、今何ができるのか」をテーマに基調講演。また、渋谷照夫さん(のびる学園園長)、川俣佐代子さん(まちづくり市民会議理事)らをパネラーに、子供の尊厳を尊重するためのシンポジウム「いま、子どもたちの心は?」を行う。二部は社会評論家、芹沢俊介さんのトークセッション。チャイルドライン支援センター、県教育委員会、常陽新聞社などが後援する。
なお、チャイルドラインのボランティア研修が今月から三カ月間、県県南生涯学習センターで実施される。受講料は一回三講義で千五百円。全五回。
問い合わせは「未来の子どもネットワーク」事務局(電話0297・63・0367)まで。
第二百六十九期初任科生第一線へ巣立つ―。県警察学校(宮下秀一校長)は三十一日、茨城町上石崎の同校体育館で、卒業式を実施。昨年四月に同校に入校した初任科長期課程五十人(うち女性八人)が同校を後に、配属先の県内十六警察署に向かった。
代表の出澤夏樹巡査=日立署配属=に卒業証書が手渡された後、辞令が交付された。
式辞で、宮下校長は「社会正義をするために使命感を持って巣立ってほしい」と述べ、永井和夫県警本部長は、「県民の立場に立った警察活動の推進で任務を全うしてほしい」などと訓示した。
卒業生を代表して、庄司英功巡査=竜ケ崎署配属=が、入校してから卒業までの十カ月の思い出を振り返りながら「力強い警察官として安全と安心のためにまい進したい」と決意を誓った。
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