2003年2月3日

スペースシャトル事故で県内にも衝撃

宇宙実験参加の高校生も沈痛な表情

 米スペースシャトル「コロンビア」の事故で、つくば市千現の宇宙開発事業団(NASDA)筑波宇宙センターは二日、有人宇宙活動を担当する宇宙環境利用推進部の職員が情報収集に追われた。また、シャトルは県内の高校チームなどが参加し、たんぱく質の結晶が宇宙でどう成長するかなどを調べる実験の成果を持ち帰ることになっていたが、高校生らにとっても残念な結果となった。
 同センターでは「コロンビア」の帰還に備え、四―五人が待機していたが、事故を受けて職員約二十人が急きょ集められ、米航空宇宙局(NASA)の専用テレビ放送(通称NASAテレビ)からの映像を分析するとともに、米テキサスヒューストンのNASDA駐在員事務所などからの情報収集に当たった。
 「コロンビア号」の宇宙実験教育プログラムには全国百四十六校の応募の中から選ばれた土浦日大(土浦市)や茗渓学園(つくば市)など六つの高校チームが参加。溶液がコロンビア号に積み込まれ、無重力状態でたんぱく質の結晶化実験が行われた。
 土浦日大高の野本正代教諭(化学)は生徒三人と参加。「実験は残念だが、搭乗者の無事を祈っていた。お気の毒としか…」と言葉少なに語った。
 NASDA本社で二日に開かれた会見で、宇宙環境利用推進部の吉富進主任研究員は「高校の指導の先生とも話をしたが、残念ではあるが、亡くなられた方に哀悼の意を表したいということだった。宇宙実験についても、高校生に与えてくれてありがたい、ぜひ続けてほしいと言っていた」と紹介した。

潮来市長に今泉氏が無投票再選

問われる将来へのビジョン

 任期満了に伴う潮来市長選は二日告示され、ただ一人立候補を届け出た現職の今泉和氏が、無投票で当選を決め、合併前の潮来町長選を含め三選を果たした。
 今回の選挙は、潮来市誕生後、初の市長選挙。今泉氏は昨年九月の市議会定例会で立候補を表明し、昨年十二月には牛堀地区にも後援会支部組織を立ち上げ、市内の農業、商工業関連団体の支持も取り付けるなど、万全の態勢で準備を進めた。
 午前十時から同市大洲の後援会事務所前で開かれた出陣式には、額賀福志郎代議士、狩野安参院議員、香取衛、藤島正孝、足立寛作氏らの各県議、岡田広水戸市長はじめ、隣接町村長らも駆けつけて支持を訴え、合併後間もない同市が、今泉市長の下で、さらに基盤を充実させ、飛躍できるよう協力を求めた。
 当選を決めた今泉市長は「二〇〇〇年に合併後のまちづくりに向けて建設計画を策定し、この三年で大きく変化した。財政が急速に厳しさを増す中で、市民が行政に依存することなく、互いに知恵を出し合い、地域の発展に協力し合うことは、ますます重要性を増す」と述べ、さらに「今後とも常に住民の声を聞きながら、市民の行政ニーズを把握し、元気で勢いのある潮来市をつくっていく。二〇〇三年度は市にとっても新しいスタートの年。二期八年間の経験を生かし、市議会、各種団体、市民の意見を聞き、発展の模索を続ける」と決意を述べた。

車内から男性の変死体〜つくば

殺人と死体遺棄の疑いで捜査

 つくば市内の農道に止めてあった乗用車の中から二日、男性の変死体が発見され、遺体の状況などから、つくば中央署と県警捜査一課は、殺人と死体遺棄の疑いで捜査本部を設置、七十人態勢で本格的に捜査を開始した。 同日午前八時四十五分ごろ、つくば市天王台二丁目の農道で、通りかかった近くの男性から「乗用車の中で男性が死んでいるようだ」とつくば中央署に通報があった。
 調べによると、乗用車の助手席で男性が、あお向けで倒れており、既に死亡していた。その後の調べで男性は、車の持ち主で、同市上河原崎、会社員、齋藤茂夫さんと判明した。
 検視の結果、死因は頭がい骨陥没骨折の疑いが高いとみている。同本部では齋藤さんの遺体を三日に司法解剖を実施して、詳しい死因を調べる。
 齋藤さんは昨日午前十一時半ごろ、妻に「出かけてくる」と言って乗用車で出かけたが、その後連絡が取れなくなったという。
 車のあった現場は、 同市桜学校給食センターの北側約五百平方メートル。幅数十メートルの雑木林を挟んで学園東通りとほぼ平行に走っている道路で、住宅地からは離れており、東側には水田や休耕田の芝畑が広がっている。

土浦石岡社教センターが30周年

記念式典でさらなる機能向上誓う

 土浦市や石岡市など十市町村で構成する土浦石岡地方社会教育センター一部事務組合(管理者・助川弘之土浦市長)の設立三十周年記念式典が二日、土浦市文京町の同センターで開かれ、関係者約五十人が出席して三十年の節目を祝った。
 同組合は一九七二年三月末に設立され、土浦石岡地方広域圏の社会教育活動の拠点として同センターを建設。七三年十二月にセンター完工式が開かれた。
 式典で助川管理者は「広域圏内の生涯学習始業の先端基地、情報発信基地であるセンターのさらなる機能向上に期待が高まると思われ、今後とも努力していきたい」とあいさつ。沼田義雄組合議長も「三十年の歴史は各種講座を先導してくれた延べ四百五十余人の講師先生、百二十余りのグループから成る同好連合会の協力があってこその成果」と述べた。
 また、助川管理者から組合議会議員と元議員合わせて十人、過去十回以上講座を担当した講師十六人、ボランティア指導者三人、三団体に感謝状が手渡された。
 被表彰者らは次の通り。(敬称略)
 【表彰】組合議員=亀井比志子(石岡)山口晟(同)久松猛(土浦)沼田義雄(同)重藤賢一(小川)中村強(同)木名瀬幸吉(美野里)桂木庸雄(霞ケ浦町)▽元組合議員=坪井透(現県議)宮崎正(新治村議会副議長)【感謝状】講師=故・相沢和風、一色史彦、竹村啓子、石塚ナツ子、オダギ秀、宮本英一、鶴田重郎、岡部智子、小松沢一郎、川村ハツエ、松本由子、伊藤秀、西田淳子、梶間康、北岡延生子、佐藤豪▽ボランティア指導員=飯島秀夫、八文字義雄、故・海野清▽協力=社会教育センター同好連合会、筑波大学、流通経済大学

5日から霞ケ浦水産フェア

「湖の営みと自治」テーマに

 「湖(かわ)のいとなみと自治」をテーマに、第五回霞ケ浦水産フェスタ(同実行委員会主催)が五日から十一日まで、玉造町甲の霞ケ浦ふれあいランドで開かれる。霞ケ浦の漁業について考えるイベントで、討論会やシンポジウムのほか、コイ料理の紹介など多彩な内容となっている。
 「川魚料理の魅力」と題しコイ料理を家庭料理として紹介する「コイ料理、隠し技大公開」は八日午前十時から。昨年と一昨年は「川魚料理名人対決」と銘打って名人が秘技を公開し合ったが、今回は名人が家庭で簡単においしくできるコイ料理を伝授する。
 九日午前十時半からは「東西漁師対談、漁業再生への道を探る」と題した「水辺の文化集会」。琵琶湖と霞ケ浦の漁業者四人が漁業再生について公開討論を行う。
 「海夫たちが築いた霞ケ浦四十八津の再興―自治・環境・文化・なりわいの視点から」と題したシンポジウムは十一日午前十時半から。かつての霞ケ浦・北浦周辺には自治組織として霞ケ浦四十八津、北浦四十四津があり、民主的な運営が行われてきたとされるが、詳細はあまり明らかにされていない。今回は長谷川伸三茨城大教授が基調講演した後、パネルディスカッションが行われる。
 このほか、五日から十一日まで、企画展「古文書に見る霞ケ浦四十八津、身近な川を考える」が開かれるほか、霞ケ浦の魚種を紹介する霞ケ浦飛び出し水族館「食卓のさかな・イン・霞ケ浦」などが企画されている。
 問い合わせは、霞ケ浦ふれあいランド(電話0299・55・3927)まで。

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