
県科学技術振興財団(江崎玲於奈理事長)が、世界的に評価される成果を収めた県内の研究者に贈る「つくば賞」と「つくば奨励賞」の授与式が七日、つくば市竹園のつくば国際会議場で実施され、初めて夫婦で、つくば賞を受賞した篠崎一雄さん、和子さん夫妻らに賞状やメダルが贈られた。
今年度のつくば賞には、環境ストレス耐性植物の開発に成功した理化学研究所筑波研究所植物分子生物学研究室主任研究員の一雄さん、国際農林水産業研究センター生物資源部主任研究官の和子さんが選ばれた。
つくば奨励賞には実用化研究部門で、超高濃度オゾンの発生・供給装置の開発に世界で初めて成功した産業技術総合研究所極微プロファイル計測研究ラボ長の一村信吾氏、同主任研究員の野中秀彦氏、 黒河明氏、 中村健氏のグループ、若手研究者部門で、トンネル磁気抵抗素子を単結晶にする技術を世界で初めて開発した同研究所エレクトロニクス研究部門スピントロニクスグループ主任研究員の湯浅新治氏が、それぞれ選ばれた。
江崎理事長は「歴代の受賞者は、その後も研究成果が高い評価を受けている。この中に、必ずノーベル賞に結び付く仕事があると確信している」と述べた。また、篠崎夫妻の受賞について、「官庁の障壁を乗り越えて成果をもたらした。女性としても初の受賞で、日本の発展のためには女性の才能を活用しなければ」と喜んだ。
江崎理事長が受賞者らに賞状とメダルを手渡し、つくば賞には副賞五百万円、奨励賞には百万円を贈った。
一雄さんは「家族の協力なくして研究はできなかった。受賞を励みに一層、努力、精進していく」と、お礼のスピーチ。市村さんは「受賞を契機に新たなチャレンジに務める」、湯浅さんは「江崎理事長から、じかに賞をいただけて感激している。研究環境に恵まれ、幸運だった」と、それぞれ述べた。
科学技術の振興を目的に、一九八九年につくば賞、九〇年に奨励賞を創設した。今回で、つくば賞は第十四回、奨励賞は第十三回を数える。
県内の大学や国立、民間研究所など七十六機関に候補者の推薦を依頼、つくば賞候補七件、つくば奨励賞候補十五件の中から、昨年十二月、つくば賞委員会が両賞の候補者を選考、江崎理事長が決定した。
総和町の国道4号バイパスで、交通上のトラブルからトラック運転手が恐怖を感じて逃げ出した際、誤って橋から転落死した事件で、水戸地検下妻支部は七日、指定暴力団住吉会系組員で、運送業、倉持勝之容疑者=三和町諸川=と同町谷貝、無職、鈴木清次容疑者を傷害致死と器物破損の罪で、水戸地裁下妻支部に起訴した。
起訴状などによると、倉持被告らは、一月九日午前三時ごろ、境町横塚の町道でワゴン車を運転。三和町仁連、運転手、片倉勉さん=当時=のトラックが、幅寄せしたものと思いこんで腹を立て、同三時十五分ごろ、共謀してトラックを追走し、総和町水海の新利根川橋で停止させ、屋根をへこませ、方向指示器を蹴り上げて壊し、「けんかを売っているのか」などと、片倉さんを脅迫。片倉さんは身の危険を感じて、トラックから逃げる途中にコンクリート壁(高さ約九十五a)ぶつかって約十二メートル下に転落、頭を打ち、くも膜下出血で死亡した。
倉持被告らは、調べに対し、直接暴行を加えることや、逃げた片倉さんを追いかけることはなかったと供述したが、境署と古河署、県警捜査一課の合同捜査班は、器物破損などの脅迫行為が暴行にあたり、片倉さんの転落死と関連があるとみて、傷害致死罪の適用に踏み切り、起訴段階での判断が注目されていた。
水戸地検、同下妻支部でも、関連があるとみて検討。二〇〇〇年八月、長野県で集団暴行を受けた男性会社員=当時=が、中央自動車道に逃げ込み、車にひかれ死亡。主犯格の元会社員ら五人が、同様に傷害致死容疑で逮捕、起訴された事件の判例を元に「トラックの前に割り込んで止めたことや、屋根に上ったりしたことが暴行に当たる」―と判断した。
この事件では、一審の長野地裁松本支部が「暴行と死の因果関係はない」とし、傷害致死罪を退け、暴行に関わる傷害罪でのみ有罪判決を言い渡したが、二審の東京高裁は「因果関係あり」と判断。第一審の判決を破棄し、傷害致死罪を適用した。五人の被告は、これを不服として最高裁に上告している。
同地検の伊藤敏朗次席検事は「身体に触れてなくても暴行に当たる」と述べ、「暴行の結果としての死亡で、
因果関係はある」とコメントした。
父親の東一郎さんは、「うちの勉は殺されたのも同然だ。殺人罪を適用してほしかった。勉が『かたきを討ってくれ』と言っているようだ」と無念そうに話していた。
土浦市の街路灯設置補助金をめぐる不正受給への職員関与の実態を調査している同市議会百条委員会(久松猛委員長)は七日、第七回会合を開き、書類送検された当時の市の担当係長と部下の主幹の二人と上司だった課長の三人を証人として尋問した。係長は「(商店会と業者に)話を持ちかけたのは私の方」と述べ、照明整備業者のファロル照明(本社・埼玉県越谷市)には同市役所内で指示したと証言。四、五回は役所の自席で水増しなどについて協議したことも明らかにした。
同係長は、一九九七年二月に倒産した別の照明会社と契約し、それぞれ三千三百五十万円、四百万円を支払った荒川沖商栄会、真鍋共栄会の損失を補てんしようと事業費の水増しを思いついた。二つの商店会に話した上で、ファロル照明に持ちかけ、街路灯の単価の計算なども係長が指示して申請書を作成させた、という。商店会に対しては「補助金なので通帳だけは別にしてくれ」と指示した。
ファロル照明とは商店会の地元で会ったほか、市役所でも打ち合わせなどを行った。水増しを指示したのは市役所内で、「県に提出する資料を作成していたときに、(事業費を)操作してほしいと申し入れた」と答えた。
また、同主幹はファロル照明との協議が市役所の自席で四、五回あったことを証言した。
さらに同係長は水増しした補助金の交付決定の決裁に際して「返済額について突っ込まれては困ると思い、こちらからは説明しなかった。分からないでいてくれ、ありがたかった」と述べた。
委員からは「多大の損失を出した商店会が単価が倍近い街路灯整備計画を上げてきたときに、損失をどうしたのか、当然疑問を持つべきではなかったのか」との質問が相次いだが、当時の課長は「肝心のことをチェックできず、深く反省している」と部下を信頼していたことを強調した。
県生活環境部は牛久沼の水質保全計画を策定し、七日、発表した。今後五年間で〇一年度比、化学的酸素要求量(COD)11%、りん7%の削減を図り、牛久沼の暫定目標達成を目指す。これに向け、各種施策を総合的に推進する。新年度には住民、事業者らが一体となって水質浄化に取り組むアクションプランを策定する。牛久沼の水質保全計画策定は初めて。
牛久沼の水質は、一九九九年度にCODで全国ワースト三位になった。その後、幾分改善は進んだものの、二〇〇一年度の数値は、一gあたりCODは9・5ミリグラム、りんは0・079ミリグラムと、いずれも暫定目標(COD8・6ミリグラム、りん0・06ミリグラム)を達成していない。
こうした状況を受け、暫定目標、さらに環境基準の達成に向けて、浄化対策を総合的、計画的に推進するため今回、水質保全計画を策定した。計画期間は今年度から〇六年度までの五年間。
主な対策をみると、生活排水対策では、下水道や農業集落排水などの整備を進め、流域での生活排水処理総合普及率を〇一年度の80%から、今後五年間で89%に引き上げる。
また、素掘り・野積みなどの家畜排せつ物の不適切な管理の解消、森林の適正管理、水生植物帯の保全、多自然型川づくりなどを推進する。
一方、水中に蓄積した窒素、りんによる植物プランクトンの増殖(内部生産)がCOD上昇に与える影響度合いや、面源負荷に関する調査などを実施、汚濁実態のより詳細な把握にあたる。
新年度には、アクションプランの策定ほか、学識者などで構成する「牛久沼水質保全計画推進委員会」(仮称)を設置、水質状況や調査研究結果の評価にあたる。また、牛久沼流域水質浄化対策協議会を拡充するなど、計画の推進体制を整える。
米スペースシャトル 「コロンビア」 が空中分解し、積み込んでいた高校生の実験試料が失われたのを受けて、実験のアドバイザーを務めた向井千秋宇宙飛行士が七日、高校生たちにメールでメッセージを送った。シャトル搭載までこぎ着けた高校生たちの熱意をたたえ、今後の宇宙開発に向けた努力を誓っている。
宇宙開発事業団の宇宙実験教育プログラムの一環で、たんぱく質結晶成長実験を実施した。 全国から高校生六チームが選ばれ、本県からは土浦日大高と茗渓学園高の二チームが参加した。
向井さんは、 宇宙飛行士七人が死亡したことを悼み、「宇宙で成長したたんぱく質結晶を見ることはできなかったが、皆さんはこれまでに多くのことを勉強し、 視野を広げてきた。ここまで成し遂げてきた皆さんの熱意や努力、素晴らしいチームワークに心から拍手を送りたい」とつづった。
また、 「宇宙飛行士たちの熱い思いに報いるためにも事故の原因が早急に解明され、宇宙飛行が再開し、 より多くの人たちが宇宙を生活や仕事の場として安全に簡単に使っていける時代が早くくるよう、宇宙開発に携わる皆で力を合わせて頑張っていきたい」と述べている。
メッセージは同事業団のホームページでも見ることができる。
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