2003年2月10日

霞ケ浦意見交換会で今後の方針協議

テーマごとに発言者公募、次回は水位問題

 霞ケ浦流域の住民や団体、行政などが一堂に集まり、幅広く意見交換や情報交換を行う第二回霞ケ浦意見交換会(座長・前田修富士常葉大教授、主催・国土交通省霞ケ浦工事事務所)が八日、土浦市大岩田の国民宿舎「水郷」で開かれ、前回出された意見などをもとに今後の進め方などを協議した。
 当面は(1)水質(2)水位(3)生態系(4)産業・観光(5)環境教育と住民参加―の五つのテーマ別に開くことを確認した。次回は水位管理や逆水門をテーマに三月中旬に開く。
 意見交換会には前回と同じ発言依頼者二十人のうち十二人のほか、流域の住民ら合わせて百十三人が参加。今後の意見交換会の進め方と取り上げるテーマについて論議した。進め方は、具体的なテーマを設定して論議を進めることにし、テーマ別に発言者を公募、要旨を事前に提出してもらうなどの方法で整理、会場からの発言の場も設けることなどを了承した。進行方法は、ある程度進めた段階で必要に応じて見直すことにした。
 参加者らから出されたテーマは総数百七十一件におよび、水質関係が四十三件、水位関係が二十四件、生物多様性や植生帯など生態系が二十二件、漁業など産業、住民参加各二十件―などが多かった。
 これを五つに整理し、緊急性のある問題から取り上げることを決定。今年十月から冬季の水位変動幅を上げる方針を固めており、同意見交換会開催のきっかけにもなったことから、同事務所側も水位問題を優先させたい考えを示した。
 テーマは水位問題に続き、生態系、水質などの順で進める。
 このほか、「行政と対等の立場で論議するためにも資料を公開してほしい」「霞ケ浦総合開発の目的、水位操作の根拠など初歩的な部分も説明してほしい」などの意見が出された。

桜川シンポ「流域住民の意識改革を」

小学生らが水質調査の結果発表

 大人も子供も水辺を守るサポーターに――。上流から下流に至るまで、桜川の浄化について考え合う「みんなの桜川シンポジウム」が八日、大和村羽田の村ふれあいセンター・シトラスで開かれ、約百八十人が参加した。霞ケ浦市民協会(堀越昭理事長)が主催。協会研究員や、小学生らによる水質調査結果の発表を通し、流域住民一人ひとりの意識改革を求めた。
 シンポでは、昨年十月二十六日に霞ケ浦に流入する最大河川の桜川(総延長六十三キロ、 関係流域八市町村)の水系百八十カ所で行った市民参加の水質調査結果を報告。参加者が意見や感想を述べ、桜川や霞ケ浦の浄化について話し合った。
 こい中で、研究員の沼澤篤さんは、桜川の支流や本流の景観、水質検査の様子、調査結果データ地図などの写真を大型スクリーンに映し出し、市街地部の水質悪化を分かりやすく解説した。
 逆に、里山や田園地帯など景観に恵まれる岩瀬町や大和村、真壁町など桜川の上流部では水質はきれいで、山ろくの緑が浄化に役立っていることなどを強調。中流部や下流部では、住民の生活排水などの流入で水質が悪化していることを報告した。
 沼澤研究員は、市民が自分の五感を使い、汚れを調べることが大事とする一方、「見た目はきれいでも、パーフェクトではない」として、科学的検査によるデータ裏付けの必要も助言した。
 その上で、「調査には三百十人が参加し、日本一ともいえる貴重なデータを得た。役所や研究所だけではできず、住民の力によるもの。意識の高さの表れで、霞ケ浦や桜川の水質を守るために役立てたい」と述べた。
 引き続き、流域の岩瀬町、大和村、協和町、明野町、真壁町、つくば市、新治村、土浦市の小学生らが、水質検査に取り組んだ感想、意見を発表して注目を集めた。
 児童らは、パックテストなどで水質調査。「思ったよりも汚れていなかった」としつつ、「生活排水やごみのポイ捨てに驚き、私たちの行動を反省することが大事と思った」などと話した。
 明野町の児童らは、大人顔負けの科学的データを発表。つくば市や土浦市の児童らは「お金を出して汚い水は飲みたくはない」などと訴えた。
 次いで、岩瀬町の桜川磯部稲村神社宮司、磯部亮さんが「桜川の今と昔のお話」と題して講演。謡曲・桜川の由来を絡めながら、「春になると山からたくさんの桜の花びらが下流まで流れることから桜川という名が付いた」などと語った。
 「みんなで桜川、そして霞ケ浦を大切にしましょう」とする「桜川子ども宣言」を採択。調査結果を生かし、上下流一体の桜川浄化運動に決意を新たにした。

筑波山梅まつりに向け木道整備

傾斜減りゆったり散策、車いすにも配慮

 つくば市沼田の筑波山梅林で十三日に開幕する「梅まつり」に合わせて、同市では、お年寄りらにも気軽に観梅を楽しんでもらおうと木道の整備を進めている。
 同市では一昨年、梅の木を一斉に診断して、せん定を実施、昨年は頂上部に展望あずまやを建設するなど、観光客に観梅を、より楽しんでもらい、観光産業の活性化に結び付けようと梅林の整備に取り組んでいる。
 木道は、梅林を上る林道から頂上部のあずまやを結ぶ。傾斜を減らし、ゆっくりと散策できるよう、梅林の中を約百三十メートルにわたってジグザグに通す。車いすも通行できるよう幅は約一・二メートルを確保する。また、途中にテラスを四カ所設け、眺望を楽しんでもらう。総事業費は約千百万円で、まつりの開幕には完成を間に合わせたいとしている。
 まつりは十三日から三月二十三日まで。土日祝祭日の観梅デーには「がまの油売り口上」や郷土芸能などを披露する。
 梅林は標高約二百五十メートルの筑波山中腹に広がる。紅、白梅、緑額梅など約千本が斜面に生えそろう。今月中旬にも紅梅が開花、下旬には白梅が咲き始めるという。
 観梅デーには、関東鉄道が土浦駅から直通バスを日に二往復運行させる。
 同市商工観光課では「自然が作り出した梅と筑波石のコントラストは、ほかでは見られない。関東平野を一望する筑波山からの眺望も楽しんで」と来場を呼び掛けている。
 問い合わせは同課(電話029・836・1111)か筑波山観光案内所(電話029・866・1616)まで。

民主党が笠間の処分場予定地視察

「湧き水」「たまり水」の判断つかず

 笠間市福田の廃棄物処理施設、最終処分場 (エコフロンティアかさま) 建設に絡み、民主党 「次の内閣」 のメンバーが七日、予定地を視察した。推進の同党県議団に対し視察団は「湖がたまり水でなく、湧き水なら事業前提が崩れる。政策転換も」と強調したが、視察結果は「判断できない」にトーンダウン。民事裁判を見守ることになった。
 一行はまず、水戸市笠原町の県議会控え室で、県の廃棄物対策課の説明を受けた。非公開で詳細は不明ながら、会見した「次の環境大臣」小林守衆院議員は「雨のたまり水との前提で、国の補助金や無利子融資が認められた。湧き水と分かれば環境影響評価調査の前提も崩れる」と話した。
 さらに、個人的見解と断った上で「たまり水なら濁る。あれだけの透明度は、どこからか水の供給があるはず。現場を見て常識的に判断すれば湧き水かたまり水かは分かる。湧き水なら、国の補助金や利子融資は認められないかもしれない」とした。
 この後、笠間市の予定地を視察し、地元の反対派とも意見交換。既に水はポンプアップして抜かれてあったが、肉眼で見ただけでは 「湧き水」 「たまり水」 の判断はつかなかったという。
 このため小林氏は「ポンプを止めれば、また水が戻るだろうが、それは雨水が染み込んだものなのか、深いところに湧水の出口があるのか不明。専門家の手で、科学的客観的に調べる必要がある。民事裁判では、県と住民がデータを出すので、それを見て最終判断するしかない」と話した。
 建設予定地は採石場跡地。経営が行き詰まって閉鎖後、広大な窪地に水がたまって湖が出現。透明度も高く、動植物も豊かな場所として、建設反対派の住民らは「ふじみ湖」(仮称)と呼び、環境影響評価の調査も終わり、着工間際となった段階で建設阻止の切り札としている。現在は、県環境保全事業団側が、水抜きを終えて着工を待つ段階。
 前提の環境影響調査では 「湧き水は確認されなかった」 とし、県側の評価は「雨水のたまり水」で確定している。 反対派住民はそれに反発し、裁判の場で事実確認がなされる見通しだ。

古河でジャンボかるた大会

子供たちの元気な声響く

 古河市は八日、同市旭町二丁目の市立体育館で、「第十五回ふるさとかるた『許我』市内大会」を開催した。毎年の恒例行事。市内の各小学校で、学年ごとに選ばれた代表選手が、二人一組のチームを作り、約九十チームが参加。子供たちは、体育館の床に散らばったジャンボかるたを取り合い、枚数を競った。
 ジャンボかるたは「運動も勉強も好き古河の子ら」「昔から郷土名物ふな寒露」など、古河にちなんだものばかり。読み手が札を読み上げ、合図の笛が吹かれると、参加した子供たちは、読まれたジャンボかるたを目指して駆け出し、中にはすべり込んで飛び付く姿も見られた。
 室内とはいえ、寒さの厳しい中、会場には子供たちの元気な声と、駆け付けた家族の応援の声が響き、それぞれに楽しい一日を過ごした。

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