headlinenews


2003年2月15日

つくば市新年度予算0.7%減

旧茎崎町、筑南広域を統合

 つくば市は十四日、二〇〇三年度当初予算案を発表した。昨年十一月の茎崎町との合併に伴い、同町と筑南地方広域行政事務組合の予算を市に統合した。一般会計は約五百七十五億円で、二市町、一組合の前年度当初予算を合算した規模に比べ0・1%伸びた。六特別会計を合わせた予算総額は九百七十三億円で、実質0・7%減。市税収入をはじめとする一般財源が四十三億円以上減少、合併に伴う特例債の活用や国、県からの予算措置で、合併前の規模を確保した。
 単純に市の前年度当初予算と比較すると一般会計は16・61%、六特別会計を合わせた予算総額は20・02%伸びている。
 今年度の法人市民税収入は、一部、税率を引き上げたものの当初見込みから十一億円の減収となるなど、市税収入の落ち込みは深刻。個人市民税は三億円、法人市民税は二億七千万円、固定資産税は五億九千万円それぞれ減収を見込んでいる。
 一方で合併特例債による起債で九億円、合併に伴う国、県の補助金、交付金で九億九千万円を確保する。
 今年度、不交付団体になったことから地方交付税の交付は見込めないが、合併特例で旧茎崎町の交付分が、そのまま認められるため、二十五億千万円を計上した。
 また、財政調整など各種基金を取り崩して十四億四千万円を繰り入れる。市債発行で六十二億円を調達する。
 一般会計の歳出では、義務的経費が二百八十七億円で50%を占める。投資的経費は五十九億円で全体の10・3%に縮小、財政の硬直化が進んでいることを示している。
 合併関連事業で土木費が九十一億六千万円と実質7・3%伸びている。民生費は百四十一億四千万円で8・7%増、教育費は八十九億七千万円で8・6%減。借入金の返済に充てる公債費は七十四億五千万円を計上した。
 藤沢順一市長は「一般財源が、かつてないほどの減収見込みとなり、合併関連の支援策を積極的に活用し、財源確保を図った。苦しい予算編成を強いられたが、ソフト事業に重点を据えて、新しい事業を取り入れた。市民の目線で予算を編成した」と話した。
また、合併による支出の抑制効果について、「経費の見直しで一億円の節減が図れた。今後、残業をなくしフレックスタイムを導入するなどして人件費を抑えていく」と述べた。
 財政課では「新年度以降、合併特例債を活用した事業が大きく展開し、(予算規模が)マイナスになるとは考えていない」としている。
 主な事業は次の通り。
 ▽庁舎建設準備(九百十万円)▽地域子育てセンター設置(千三十万円)▽東児童館建設(一億五千七百万円)▽つくば新エネ市民電力特区構想推進(千三百七十万円)▽住宅用太陽光発電システム設置助成(五百万円)▽産業創出支援(六千三百三十万円)▽交通需要マネジメント実証実験(五千九百四十万円)▽清水台住宅建て替え(四億九千九百万円)▽茎崎中大規模改造(三億五千三百七十万円)▽くきざきふれあいプラザ建設(五億円)

結城朝光没後750年で記念イベント

ルーツたどり市の活性化へ〜結城

 中世の結城地方(結城市周辺)に権勢を誇り、結城発展の基礎をつくった結城家の初代当主・結城朝光(一一六七―一二五三年)の没後七百五十年目の命日に当たる十六日、結城市結城の市中央公民館を主会場に記念イベント「初代結城朝光750年祭―歴史に学ぶ21世紀夢のある町づくり」が盛大に開かれる。全国の「結城さん」が結集して初代の遺徳をしのび、記念講演や大法要(会場=朝光の菩提寺・称名寺)などを通して、結城の歴史と伝統を全国にPRする。市民グループでつくる「結城朝光会」(会長・小西栄造結城商工会議所会頭)が主催。同イベントをきっかけに同市ならではの、歴史を生かしたまちづくりを構想している。
 結城紬(つむぎ)で全国に知られる結城市だが、人口(約五万三千人)の伸びは鈍く、紬産業は地盤沈下が目立ち、市全体が停滞気味。そこで朝光没後七百五十年に合わせ、昨年二月に市民有志から「郷土の英雄をたたえ、市の活性化につなげよう」との動きが始まった。
 昨夏には「結城朝光会」が結成され、イベント開催に向けた活動が本格化。朝光についての認識を深め、チラシやポスター約二万五千枚を制作し、各方面に配ってPRに努めた。ボランティアの会員も百三十人に増え、態勢も充実。
 イベントの準備を進める中で、長い歴史の流れで「結城氏」は全国に散っていることから、ゆかりの「結城さん」を招待しようと計画。会員が総掛かりで全国の電話帳を調べ、東京や福井の「結城会」名簿などで名前を見つけるなど、作業に苦労した。
 昨年暮れには、全国に散らばる「結城さん」五千三百五十三人に参加要請書を発送。その結果、北海道から福岡県までの二十一都道府県に住む約百二十人から参加の返事が届いた。メディアでも取り上げられて雰囲気も盛り上がり、準備も整った。
 当日は、七百五十年祭実行委(奥沢武治委員長)が主体となり、各種イベントが開かれる。メーンの市中央公民館では、開会式と紬太鼓の演奏、結城にちなんだ民話や紙芝居の上演、歴史小説家・大森隆司さんの講演などを開催する。
 また、朝光の墓所がある親鸞ゆかりの称名寺(しょうみょうじ)では「結城朝光750年忌大法要」が盛大に開かれるほか、健田須賀神社では朝光公元服式の再現や献茶式が、弘経寺(ぐぎょうじ)では同イベントを記念して、貴重な与謝憮村の襖絵「桜閣図」などが公開される。
 これまで結城市のまちおこし活動では、市内に残る古刹や街並み、伝統ある結城紬産業など同市ならではの産業(ハード)に目が向いた。今回は、町づくりの基礎をつくった朝光にスポットを当て、同四の歴史(ソフト)そのものを掘り下げる新しい動きとして各方面の注目を集めている。
 長引く不況で、市財政も厳しい環境に置かれており、今回のイベントが市民主導で開かれる点でも異彩を放っている。同会の小森栄事務局長は「朝光公に象徴される結城の歴史は、常に中央とのつながりがあり、市民の誇りとなっている。今回の七百五十年祭イベントで、独自の歴史財産に認識を深め、郷土教育や今後のまちづくり運動に発展させたい」と話している。

取手市長選、2新人が出馬表明

笠原巌氏、藤井信吾氏

 四月二十七日投開票の統一地方選で実施される取手市長選に、無所属新人で建築業、笠原巌氏と、同じく無所属新人で会社員、藤井信吾氏が立候補することを十四日、表明した。既に現職の大橋幸雄氏と、新人で元取手市役所職員の塚本光男氏が立候補を表明。現在のところ計四人が立候補に名乗りを挙げたため、今後、激しい選挙選を繰り広げることが予想される。
 笠原氏は会見の中で、「市の衰退の現状について、首長や議会の若返りが発展への原動力」と訴え、市民と共に歩む政治をやっていきたいと抱負を述べた。公約としては、社会福祉の充実や上下水道の推進、市民による行政監察委員会の設置などをあげている。藤代町との合併問題については「急ぐ問題ではない。市民が本当に望んでいるのか互いに研究しあうべきで時期早々」と述べた。
 笠原氏は一九四六年生まれ。新潟県立新潟南高卒。龍ケ崎市佐貫在住。一九八四年から九六年まで取手市に在住していた。
 一方、藤井氏は会見の中で、「取手が周囲から取り残され、このままでいいのかという思い。長年の間、政治のしがらみにとらわれた選挙で、市民はあきらめと絶望に近い無関心。市民の目線で納得のいく未来像をつくる」と出馬への意気込みを語った。公約としては、市長室のオープン化、情報公開、評価基準導入によるサービスの向上などをあげている。合併問題に関しては「特例法を認識しながら法定協を再開。両市町発展に充分に吟味することが必要」と述べた。
 藤井氏は一九五九年生まれ。東京大学法学部政治学科卒業。取手市新取手在住。現在は生命保険会社に勤務。

生徒にソーラン踊り伝授

民謡歌手の伊藤多喜雄さん、日立市立久慈中生徒とコンサート共演へ

 日立市立久慈中学校(大津久男校長、生徒数三百七十九人)で十四日、ソーラン踊りの産みの親で民謡歌手、伊藤多喜雄さんが演奏会に訪れ、生徒たちにソーラン踊りを伝授した。三月に予定されている伊藤さんの市内コンサートでは、念願だった「久慈中ソーラン」 の共演が実現する。
 久慈中ソーランは、これまで市内の各種イベントで披露されてきたが、原型は北海道稚内市の「南中ソーラン」。校内暴力で荒れていた南中が、十年前に民謡の枠にとらわれない伊藤さんのパワフルなソーラン節と出会い、現在の振り付けが誕生した。
 「心をひとつにして、日本一を目指そう」を合言葉に、南中は一九九四年、第十回日本民謡民舞大賞で内閣総理大臣賞を受賞。それまで生徒と教師の間にあった深い溝は、踊りの成長とともに解消されていったという。
 そうした軌跡がテレビのドキュメンタリー番組で放送されると、ソーラン魂は全国の小中学校に一気に普及。踊りに魅せられた久慈中でも三年前、教師を二度にわたり南中に派遣してソーラン踊りの指導を受けるなど、学校ぐるみで取り組んできた。
 久慈中では、今年度からスタートした「総合的な学習の時間」にソーラン踊りを導入。念願だった伊藤さん直伝の指導に対し、担当の松本優子教諭は「とても光栄」と笑みを浮かべる一方、真剣な表情で練習に励む百三十人生徒たちは、本番前の最後の仕上げに余念がない。

JR土浦駅西口で標語入りチョコ配布

非行防止活動の一環で土浦二高生ら

 土浦地区新聞販売店警察防犯連絡協議会(三森由春会長)はバレンタインデーの十四日、JR土浦駅西口で青少年の非行防止活動の一環として高校生らに標語入りチョコレートを配布した。
 「父だって母だって愛してる 君は愛で包まれているんだよ」とのメッセージカードの入ったチョコレート五百個を配ったのは、同協議会会員や土浦署員、土浦二高生徒、土浦地区少年指導委員協議会、土浦子どもを守る母の会会員たち約三十人。
 つくば市内の高校から下校途中にチョコレートを受け取った男子生徒は、「きょう初めてもらったチョコです」とにっこり。
 土浦署の井上光生活安全課長は、「初めての試みです。様子を見て、来年以降も続けたい」と語っていた。
 JR荒川沖駅でも、阿見町子どもを守る会などが同様の配布活動を行った。

−過去の紙面へ−
−HOME−