
土浦市新図書館基本計画検討委員会(委員長・薬袋秀樹筑波大教授)の最終となる第五回会合が十七日、同市下高津の市教委会議室で開かれ、同基本計画の素案をもとに論議、細部の修正を加えた上で、来月中に基本計画をまとめることを決めた。大筋でまとまった基本計画では、立地場所は特定せず、市の判断に委ねるため、抽象的な条件にとどめたほか、機能や規模、資料収集方針などを定めた。同市の特色を生かし、「湖と水」に関する資料を収集する方針を盛り込んだ。
基本計画は来月中に正式決定され、新年度に基本設計に移る。基本設計のためには具体的な立地場所を定める必要があり、同市が同計画を基に候補地の中から選定することになりそう。
基本計画では、図書館の役割として「生涯学習の拠点」「知識・情報の集積」「豊かな心と生きる力を持った子ども・青少年の育成」「市民の情報活用能力の高揚」を挙げ、基本的な機能として(1)市民への徹底した資料・情報の提供(2)専門職員(司書)による質の高いサービスの提供(3)あらゆる市民に均等なサービスを行う全域サービス(4)まちづくりと市民活動の拠点(5)県南地域の図書館および類縁施設の機能・サービスを補完する中核的図書館―を打ち出した。
注目された立地場所については、市役所や駅に近く分かりやすい▽公共交通の利用に便利▽人口密度が高い▽障害者や高齢者にも利用しやすい▽路上駐車や交通渋滞を引き起こさない▽十分な敷地面積を確保できる―などの条件にとどめ、中心市街地や郊外型のいずれにも対応できるような表現とした。
施設の規模は昨年度、策定した新図書館整備調査報告書で延べ床面積七千二百平方メートル程度(現在の図書館は千二百平方メートル)とされており、敷地も二倍程度が必要とみられている。蔵書は、開架図書を現在の十三万五千冊の二倍近い二十六万五千冊に増やす。雑誌は素案で三百タイトルとされたが、委員から「少な過ぎる」と意見が出されたため、最終的には増やす見通し。
特別コレクションは全国的な情報発信の機能を担うもので、神戸市立図書館で震災関係の資料、サラブレッド牧場で有名な北海道浦河町は馬に関する資料を収集しているなどの前例がある。「湖と水」のコレクションは電子ファイル化する。
同検討委は昨年九月、公募による市民委員三人を含む十二人の委員を助川弘之市長が委嘱してスタート。千葉県の市川市立中央図書館、浦安市立図書館を視察し、検討を重ねてきた。
社団法人霞ケ浦市民協会(堀越昭理事長)は来月二日午前九時半から、土浦市大岩田の国民宿舎「水郷」で、「ドキュメント霞ケ浦市民協会はこう動く!」と銘打った「霞ケ浦市民博覧会」を開く。一九九五年の世界湖沼会議を契機に九六年に設立された同協会は、「泳げる霞ケ浦」を目指して五つのプロジェクトに分かれて活動を進めているが、それぞれの活動状況を発表し、多くの人と交流してネットワークを広げようとするもので、来年以降は企業や他の市民団体にも呼び掛け、「博覧会」にふさわしい内容に充実させる予定。
同博覧会は百万人規模の環境見本市として知られるスウェーデン・ストックホルムの「ウオーターフェスティバル」をイメージして企画したという。今回は準備の関係で発表会が中心となったが、同協会が毎年七月に開催している「泳げる霞ケ浦フェスティバル」と共に、同博覧会を二大イベントとして育てていく考え。
内容は、暮らし、身近な川、水辺交流、地域経済、人とひと―の五プロジェクトのほか、同協会研究室がそれぞれの活動状況を発表。ポスターセッションを経て、全体会ではこれまでの活動について参加者からコメントをもらう。
堀越理事長は「他の市民団体や企業、行政などが集まって知恵を交換し、ネットワークづくりにも役立てていきたい。『泳げる霞ケ浦2020市民計画』も協会だけではなく、みんなで一緒にやろうというのが目的なので、来年は研究者や他の市民団体、企業などのブースも設けて博覧会にふさわしい内容にしたい」と話している。
参加費は資料代として三百円。事前の申し込みは不要。
問い合わせは同協会(電話029・821・0552、0660)まで。
七十二年に一度という全国でも珍しい祭事「第十七回磯出大祭礼」が三月二十二日から同三十一日まで県北地域で実施されるのに合わせて、JR水戸支社は、首都圏や県内の観光客ら向けにフリー切符や記念オレンジカードなどを発売する。
首都圏方面の利用客を対象にした「かなさ大祭礼フリーきっぷ」は、最寄り駅の水郡線常陸太田駅や常磐線大甕駅に接続している日立電鉄全線などが乗り放題となる。
大祭礼で最も人出が見込まれるのが日立市水木町の水木浜。最寄り駅が同電鉄・水木駅で、フリー切符があれば水木浜の会場と水木駅を結ぶシャトルバスが無料で利用できる。有効期間は四日間。料金は都内からは八千円(子供四千円)。
また、県内向けの行楽用フリー切符「ときわ路パス」を発売する。常磐線の藤代―大津港駅間、水郡線水戸―常陸大宮・常陸大子駅間などで乗り降りが自由になる。通常の料金に比べて土浦―水戸駅間往復で三百円、また土浦―大甕駅間往復では九百六十円それぞれ割安になるという。発売期間は今月二十二日から来月三十一日まで。有効期間は一日で、料金は千六百円(子供八百円)。
このほか、大祭礼の開催を記念してオレンジカードを売り出す。絵柄は祭りを主催する西金砂、東金砂の両神社、金砂田楽の写真、かつての大祭礼の行列を描いた絵巻の四種類。一枚千円で、台紙が付いた四枚セット(四千円)の豪華版も用意する。郵送でも販売する。発売は来月八日。
問い合わせはJR水戸駅など最寄りのびゅうプラザまで。
結城家の初代当主・結城朝光の没後七百五十年にちなんだ市民らによるまちおこしイベント「初代結城朝光750年祭」が十六日、結城市結城の市公民館を主会場に開かれた。雨天にもかかわらず多くの市民が参加、全国の「結城さん」も集まり、歴史を刻んだ結城家の歴史ロマンが現代によみがえった。
「歴史に学ぶ21世紀 夢のある町づくり」をテーマに、市民グループ「結城朝光会」(会長・小西栄造結城商工会議所会頭)が企画した。
同会の呼び掛けにこたえ、札幌市の結城孝之さんから福岡市の結城妙子さんまで、結城姓を名乗る全国の百三十一人がルーツとなる同市に集まった。横浜市に住む結城家三十四代当主、松平直正氏のほか、結城家にゆかりのある福島県白河市、友好姉妹都市の福井市、山形県長井市の市長や市議会議長らも出席した。
会場の同公民館ホールには、静岡県島田市で復元され、同イベントを記念して結城市に寄贈された「手杵(てきね)の槍(やり)」が飾られた。日本三名槍の一つとされ、結城家の継承を象徴してきた槍で、式典では島田市側から前場文夫結城市議会議長に目録が手渡された。
朝光や市の歴史を子供たちに知ってもらおうと今回、新たに製作した漫画本が、結城ロータリーの滝沢恒夫会長から代表の結城小六年、飯村恭幸君ら七人に贈呈された。
このほか、歴史小説家の大森隆司氏の記念講演や講談師の一龍斎貞花氏の歴史講談が行われた。
また、朝光の墓所がある称名寺では「結城朝光750年忌大法要」が執り行われたほか、健田須賀神社では朝光元服式の再現や献茶式、弘経寺(ぐぎょうじ)では与謝蕪村のふすま絵「桜閣図」が公開されるなど、趣向を凝らしたイベントで結城の名を全国に発信した。
結城朝光(一一六七―一二五三年)は、源頼朝の奥州征伐に従って功を認められ、鎌倉時代に結城の地に築城した。結城の開祖として、江戸時代初期まで続く結城発展の基礎をつくった。市民からは、最初に結城のまちおこしをした人物として親しまれている。
イベントは、結城紬(つむぎ)同様、全国区のネットワークを誇る結城家の歴史遺産にスポットを当てた市民主導の新たな動き。同市ならではの歴史に注目して、市の活性化を図ろうと市民有志がボランティアで取り組み、約一年がかりで準備を進めてきた。
瓜連町下大賀に新たに架け替えられた「下大賀陸橋」と取り付け道路の町道1162号の開通式が十七日開かれ、関谷哲生町長や秋山一町議会議長、地権者ら二十六人が参加、懸案の解決を喜んだ。
同陸橋は一九三九年に水郡線をまたいで架けられたが、老朽化が進み、道幅も狭かったため、地元住民らが架け替えを要望していた。
これを受けて町は、旧陸橋の約百メートル北側に新たに新陸橋を建設することを計画。二〇〇一年から陸橋と、取り付け道路の建設を進めていた。旧陸橋は今後、取り壊す予定。
新陸橋はコンクリート道路橋で、延長十六・六六メートル、幅六・二メートル。町道1162号は延長百七十・八メートル、幅は九・一メートルから六・五メートル。
関谷町長は「完成した陸橋は、地域交流をはじめ、いろいろな面で利用できると思う」と述べた。
秋山議長は「今後開通する国道118号バイパスとも連携して、人や車の交通が、ますます盛んになる。名所、地元のシンボルにしてもらいたい」と完成を喜んだ。
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