
昨年十月に計画が変更された霞ケ浦導水事業について、霞ケ浦導水事業を考える県民会議(柏村忠志、浜田篤信共同代表)は十八日、扇千景国土交通相に対し、「大幅な計画変更で問題点が改めて浮き彫りになった」として、計画変更の経過や霞ケ浦の水質浄化効果、生物多様性保全の問題など合わせて二十四項目から成る公開質問状を提出した。同計画の変更後に市民団体から公開質問状が出されたのは初めて。来月末までに回答するよう求めた。
霞ケ浦導水事業は霞ケ浦と那珂川、利根川をそれぞれ地下トンネルで結び、新たに都市用水を確保するとともに、霞ケ浦などの水質を浄化するのが目的。橋本昌知事から最大取水量を減量する要望を受け、上水で毎秒二・九七四トン、工業用水で同〇・五二六トン減らすとともに、導水路の内径を四・五メートルから三・五メートルに縮小し、那珂川からの導水量を毎秒三十五トンから同十五トンに減らした。完成予定の二〇一〇年度、事業費千九百億円は変更しなかった。
質問状では、(1)治水分の事業費負担比率が44・9%から55・8%に増加し、霞ケ浦の水質浄化が事業の目的の中心となったが、水質改善の費用負担がなぜ治水分として扱われるのか(2)導水によって霞ケ浦の平均COD(化学的酸素要求量)を一g当たり〇・八―〇・九ミリグラム低下させるとされているが、変動が大きい中でこれをどう確認するのか(3)最大導水量が六割削減されても同程度の水質改善効果が得られる理由(4)窒素濃度の高い那珂川の水が入れば植物プランクトンの増殖が活発になり、CODは上昇するのではないか(5)導水後の植物プランクトン種の予測を行う計画はないのか―などを問題視している。
また、導水による外来魚の稚魚の移送の問題、涸沼の水質悪化の可能性、一九九六年に完成した利根導水路が通水されない理由、九一―二〇〇〇年の那珂川―霞ケ浦、霞ケ浦―利根川の送水量のシミュレーション値―などをただしている。
任期満了に伴う小川町長と同町議(定数一八)のダブル選挙は、十八日、告示され、町長選は唯一立候補を届け出た現職の伊能淑郎氏=無所属=が無投票で三選を決めた。
伊能氏は、昨年九月の町議会定例会で立候補を表明。百里飛行場民間共用化の実現や、広域合併の推進など、山積する政治課題の解決に全力を挙げることを約束し(1)対話のある政治(2)公正公平なガラス張りの政治(3)国県と連携のとれた広域的な政治―を公約に掲げた。
午後二時からの出陣式で伊能氏は、二期八年間、百里飛行場の民間共用化推進を核に行政を運営してきた実績を強調しながら、懸案の合併問題については「騒音問題を共有できる自治体同士でできればと考える」と述べ、「大きな合併をしても騒音問題が拡散することはない」と、小川、美野里、玉里の三町村合併を基本に、騒音問題という共有課題で結び合う基本認識を改めて示した。
一方、町議選は、今回、定数が二減り、十八の議席を争う。立候補者はこれを三人上回る二十一人。現職十四人、新人六人、元職一人が激しい選挙戦を繰り広げることになった。
投票日は二十三日。午後八時まで町内二十カ所で投票が行われ、同九時から町中央公民館で即日開票される。有権者数は一万五千六百八十二人(十七日現在)。
任期満了に伴う美野里町長選は十八日告示され、現職で四選を目指す島田穣一氏=無所属=と、新人で元町議会議長の島田昭氏=同=の二人が立候補を届け出た。同町長選が選挙になるのは一九九一年以来、十二年ぶり。投票は二十三日、町内十五カ所で行われ、同日午後八時四十五分から町中央公民館で即日開票される。有権者数は一万九千七百三人(十七日現在)。
>
日立市が民間資金を活用したPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)方式を導入して進めていた日帰り温泉施設が、事業者のドリコ(本社東京)側からの撤退表明で頓(とん)挫する事態に陥っていたことが、十七日開かれた市議会総務委員協議会で分かった。撤退理由は、建設区域内の一部海岸が侵食され海食洞が見つかったためだが、市はそうした事実を伏せたままコンペを実施した経過があり、行政側の責任が厳しく問われることになりそうだ。
温泉の建設予定地は、同市東滑川町五丁目の海岸保全区域。協議会での市報告によると、海食洞は幅約十一メートル、奥行十五メートル。採用されたドリコの温泉計画は、鉄骨(一部鉄筋)造り二階建て「ロビー棟」と鉄骨造り平屋建て「浴槽棟」の別棟型だが、浴槽棟の建設予定地に海食洞の一部が食い込んでいた。
だが、市は昨年一月に施設を建設・運営する事業者を公募した後、海食洞の存在を告知しないままコンペを実施。四社コンペを経て同年六月、「太平洋が眺望できる露天風呂」を事業の目玉にしたドリコ提案が選定された。
結局、市が海食洞の事実をドリコ側に明示したのは選定後の七月で、八月契約の直前だった(市温泉利用施設建設担当)という。
この問題に対し、市は不手際を認めながら「ドリコは事態を理解した上で契約し、十二月ごろに地鎮祭を予定していた」と、ここに来ての突然の撤退表明に困惑した様子。
市は現在、海食洞の区域を避けて建設予定地を後退させる代案を提示し、ドリコと交渉を続けているが、市幹部の一人は「事態の好転は望めそうもない」と話し、事業が「白紙」になる可能性が極めて強いことを示唆している。
同市の温泉事業は八年前、初めは市単独事業でスタートしたが、計画の甘さから事業の先送り、PFI導入と計画を二転三転させてきたしてきた経緯がある。
この間、発掘工事や用地買収などで既に十二億円の巨費が投じられた。この中にはPFI導入の計画変更で無用となった当初の実施設計料も含まれ、一億円の公費が消えている。失態続きの挙げ句、事業そのものが頓挫することになれば、行政の責任は免れそうにない。
県内の各消防本部の職員が消防防災に関する意見を述べる「第二十六回全国消防職員意見発表県大会」が十八日、取手市東一丁目の取手市民会館で行われた。
主催は県消防長会(照沼民夫会長)で、各消防本部から代表一人が発表。計二十八人が日常業務から感じたことなどを、五分以内にまとめ上げ、力強く堂々とした様子で述べた。
内容は身近な出来事で臨場感を伝えたり、アメリカの同時多発テロの様子に学んだことなどさまざま。各自のタイトルも「高齢化社会と消防」「消防の四番打者」「スタートライン」「言葉のコミュニケーション」と多彩。
日々の経験を通しての今後の決意や、現場で遭遇した思い出、消防の在り方などについて訴えた。また、会場全体に対して、人命を預かる仕事としての自覚やその熱い思いなどをぶつけた。
取手市教委の生井洋教育長は「幅広く活動し、市民の安全を守る意識が根底にあることを学んだ。発表者の態度や言動も心強い。意見や考えがまちづくりや普段の活動に生かせれば」と講評を述べた。入賞者は次の通り。最優秀賞一人は全消会関東支部意見発表会に出場する。(敬称略)。
▽最優秀賞「心を洗われた言葉」・太田衛(鹿行地方広域市町村圏事務組合)▽優秀賞「心のケア」・辻田研一(鹿島南部地区消防事務組合)、「防災コミュニティの構築に向けて」・綿引修(ひたちなか市)、「壁の向こうに見えたもの」・近澤竜也(稲敷地方広域市町村圏事務組合)
headlinenews