
土浦市は二十八日、二〇〇三年度当初予算案を市議会に内示した。それによると、一般会計は前年度当初比1・3%減の三百八十五億円と三年ぶりにマイナスとなった。国保や水道など九特別会計を合わせた予算総額は1・6%増の七百五十一億八千四百万円。七月から五歳未満児の医療費無料化を実施するほか、市役所市民課窓口で総合的な窓口対応ができるようにする総合窓口の設置、公団住宅買い上げによる市営住宅の整備―などに取り組む。
歳入のうち市税は前年度比6・8%(十四億七千万円)減の二百一億一千九百万円にとどまった。法人市民税が20・6%減、個人市民税が3・8%減と市民税で8・0%減、固定資産税が6・4%減となるなど軒並み減収。特に法人市民税は市内法人四千百九十一社の調査で上場企業二百三十八社は1・32%の伸びがあったものの、残り三千九百社余りで32%の落ち込みとなった。
地方交付税は26・7%減の十六億五千万円、基金からの繰入金は約三倍の十九億九千八百万円、市債は8・7%増の四十三億七千七百万円。今年度末の市債残高は八百九十八億五千五百万円、基金残高は百二十二億五千五百万円が見込まれている。同市は一九九八年度から市債の繰り上げ償還を進めており、ピーク時の九百三十四億円から減少している。
新年度の主な事業では、市民課窓口で税関係の証明書や母子手帳の交付など百四十八の業務を取り扱うようにする総合窓口を設置する。当初は〇三年度実施の予定だったが、一年前倒しした。
未就学児の医療費無料化は県補助で三歳未満児までが対象となっているが、同市は単独事業として昨年十月から対象を一歳引き上げて四歳未満に拡大。新年度は七月からさらに一歳引き上げて五歳未満にする。
また、同市中村南一丁目の都市基盤整備公団所有の土地と建物を購入し、市営住宅として整備する。この団地は戸建て二十二棟。同市としては初の戸建てタイプで、市営住宅を買い上げて設置するのも初めてとなる。
このほかの主な事業としては、市町村合併推進事業(千代田、霞ケ浦、新治との四市町村合併のための任意協、法定協設置費用)二千六百万円▽中央保育園(仮称)運営事業(神立中央一丁目に四月開設予定の保育園に対する運営補助など)七千万円▽南部地区児童館整備事業(烏山二丁目に〇三年度完成の児童館整備するための実施設計)五百万円▽新図書館整備事業(基本設計)千七百万円―などが盛り込まれた。
文部科学省は二十八日、東海村の日本原子力研究所東海研究所の研究炉「JRR3」で放射能漏れ事故が発生したことを想定した防災訓練を実施、同省や原研職員ら約百五十人が参加した。
国や大学の研究炉の安全規制を担当する同省が、核燃料加工会社「JCO」事故後に制定された原子力災害特別措置法に基づく訓練を実施するのは二回目。今回は、事故の規模や避難地域などを事前に参加者に予告せずに行う方式を採用した。
訓練では原子炉排気筒からヨウ素などの放射性物質が漏出、炉内でけが人も出たと想定。東京・霞が関の同省非常災害対策センターとひたちなか市にある現地事故対策拠点(オフサイトセンター)を回線で結び、放射能の拡散予測や住民避難の状況などの情報共有化や、マスコミへの広報訓練などを行った。
取手市立白山西小(村田俊美校長・児童数二百三十六人)の六年生二クラスの四十三人が、卒業記念として壁画制作に取り組んだ。場所は、学校近くの市道に面した関東鉄道常総線高架下。広いキャンバスには、児童らの手によって明るく可愛らしい絵が描かれている‐。
この高架下は、開通当初から落書きなどがひどく、見栄えが悪いと不評だった。数年前から、いたちごっこ状態が続き、市では落書きに困り果てていた。そこで、地元小などに相談しながら、その対策法として壁画制作を実施。絵を描くことで、児童らは想像力を豊かにし、また地域の環境美化を考える機会となっている。
今回は二十四日に下絵を描き、二十五、二十六日にペンキ塗りを仕上げた。六年一組は、空想の世界にはたくさんの動物や花などが描かれている「ファンタスティックワールド」。六年二組では明るい太陽に照らされる地球の姿を描いた「サンシャイン21」。どちらも鮮やかな色使いで、通行人の目を奪う様子だ。
児童らは高さ五メートル、長さ十五メートルあるコンクリートの壁に、自分たちでペンキの色を混ぜ、元気にかけ声をあげながら作業。「塗ると垂れそうで難しい」「前は暗い感じだったけど、にぎやかになったかな」と明るく話す。
担任の会田勝弘教諭は、「このスペースを見て、どういう風にしたいか一人一人が考え、そこから共通のものを描いた。ここを通った時に、楽しい空間になってくれれば」。児童らは汗だくになりながらも、楽しそうに作品作りに打ち込んでいた。
春の行楽シーズンを前に、筑波山ロープウエーで二十八日、避難救助訓練が実施され、約二十メートルの高さで宙づりになったロープウエーから、乗客に扮した社員らがワイヤーに結び付けた救助袋などで地上に脱出した。ロープウエーを運行している筑波観光鉄道が定期点検に合わせて毎年、実施している。
山ろくのつつじケ丘駅を出発したロープウエーが、機械の故障で運行不能になり、立ち往生した事故を想定。
つくば市消防本部のレスキュー隊員ら十五人が駆け付け、降下地点の草を刈り、ロープウエーから投げ降ろされたワイヤーを固定。乗客乗員五人が、ワイヤーに結び付けた円筒形の救助袋に入ったり、ベルトで体を固定して次々と地上に逃れた。
ロープウエーからの脱出に初めて挑戦した同社の飯村美智子さんは「下を見ないように降りてきましたけど怖いですね。もう脱出はいいです」と苦笑いを浮かべながら話していた。
筑波山は、春休みが始まり、山頂付近でカタクリが開花する今月下旬ごろから行楽客でにぎわう。
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常陽新聞新社
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