
霞ケ浦市民協会(堀越昭理事長)は二日、土浦市大岩田の国民宿舎水郷で、「ドキュメント霞ケ浦市民協会はこう動く!」と銘打ち、「霞ケ浦市民博覧会」を開催、「泳げる霞ケ浦」を目指して協会が進めている各プロジェクトの活動状況を紹介するとともに、新しいネットワークづくりに向けて交流を深めた。初めての開催で、同協会の活動発表が中心となったが、来年以降は企業や他団体などにも参加を呼び掛け、「博覧会」にふさわしいイベントに育てていく。
同協会は、二十年後の「泳げる霞ケ浦」を目指し、環境教育や生活排水対策を進める「暮らしのプロジェクト」をはじめ、生物多様性を取り戻すために里山づくりなどに取り組む「身近な川」、水辺に親しむ「水辺交流」、水質浄化を地域経済の活性化につなげる「地域経済」、化学物質や環境ホルモン対応策としてバスフィッシングの軟質プラスチック疑似餌(ワーム)問題に取り組んでいる「人とひと」の五プロジェクトに分かれて活動を進めている。
発表会では、五つのプロジェクトのほか、科学的な調査、分析を行っている研究室が活動の状況を紹介、参加者から質問を受け付けた。
「人とひと」プロジェクトの報告では、「バスプロ」として知られる吉田幸二氏(WBS)が、こんにゃくを材料にしたワームの開発を進めていることを紹介しながら、「霞ケ浦に負担をかけないような釣り、モラルを発信していきたい」と述べた。また、環境ホルモンの危険性について筑波大の升秀夫助手が警鐘を鳴らし、無農薬野菜を購入しながら、ガーデニングで農薬を使う矛盾などを指摘した。
会場には各プロジェクトがポスターを掲げて活動を紹介したほか、外来魚のオオタナゴなども展示。霞ケ浦流域でとれた無農薬野菜や水産加工品の展示即売も行った。
鹿嶋市で進められている「鰐川堤防桜の堤防緑化事業」の植樹式が二日、同堤防で行われ、内田俊郎市長、落合清二・国土交通省霞ケ浦工事事務所副所長、坂本栄・常陽新聞新社社長が地元の住民らと共に桜の木を植えた。
同市が堤防を二キロにわたって桜並木にしようと進めている事業に、本社「霞ケ浦緑のキャンペーン」が協賛、浄財で購入した桜の幼木を提供した。
キャンペーンは、創刊五十周年記念事業として、一九九八年から五カ年事業で進められてきた。これまでに、霞ケ浦、北浦沿岸の十四市町村二十カ所で植樹を進め、今回がひとまずの区切り。
内田市長は「数年かけて市内で桜の里づくりを進め、北浦の湖岸や鰐川堤防の桜並木化に努める。今回の協力に感謝したい」とあいさつ。
坂本社長は「今後も引き続いて緑化推進に努め、霞ケ浦、北浦の水質浄化に貢献したい」と述べた。
式典終了後、内田市長、落合副所長、坂本社長がそれぞれ植樹し、住民らが協力して並木を造った。
数年後には成長した桜並木が岸辺を彩り、花見も楽しめる憩いの場になりそうだ。
岩井市岩井の岩井郵便局二階にある「市民ギャラリー」。市内で活動する文化サークル主催の展覧会が、ほぼ月二回のペースで開かれている。会期は一週間、展示は絵画や書道、写真や生け花、陶芸など、さまざまな分野にわたる。ギャラリーの運営を中心に、市民の芸術文化活動を側面から支援しているのが、文化ボランティアグループ「岩井ゆう美の会」だ。発足から三年目を迎えた同会の活動や今後の目標などについて、会長の福井尚敏さんに聞いた。
◇市民ギャラリーを
「市民のため、この場所をもっと有効に使うことはできないだろうか」。三年前、岩井郵便局二階のコミュニティールームで絵手紙教室の講師を務めていた福井さんに、郵便局側が相談を持ち掛けた。
福井さんは以前から、「岩井市には、芸術に親しむ市民が作品を発表する場が少ない」「公民館や体育館以外に、作品をゆっくり鑑賞できる施設があれば」と感じていた。「市民のためのギャラリーとして使ってはどうか」。市民ギャラリー開設に向けた動きは、こうして始まった。
福井さんは、同市小山にアトリエを構える画家であり彫刻家。市などから芸術教室の講師を依頼されることが多かったことから、絵手紙教室や中央公民館の生涯学習講座などを受講している市民たちに、市民ギャラリーの開設について聞いてみた。
「ギャラリーを運営するには、作品展を開きたいと思っている人たちを手伝うボランティアが必要」という福井さんの呼び掛けに約二十人が賛同。また、市内で活動している文化サークルのメンバーらに参加を呼び掛け、二〇〇〇年暮れ、約八十人で「岩井ゆう美の会」が発足した。市と市教育委員会、郵便局の協力で、〇一年一月に市民ギャラリーが開設。二十一世紀の幕開けと同時に、岩井の文化を盛り上げようと同会の活動がスタートした。
◇活動支える会員
会の運営を担う総務部、展示の仕方などをアドバイスする展示部、同会主催の企画展のアイデアを練る企画部、告知を担当する広報部、地元商店街などと折衝する渉外部。同会では、ギャラリーの運営に当たり、各担当部を設けて活動を展開している。各部の取り組みには、数多くの個展を開催してきた経験を持つ福井さんのノウハウが生かされている。
会員は、元校長ら教職経験者をはじめ区長、主婦などさまざま。福井さんは「会の中心となっているのは、退職した六十歳以上の人たち。知識も経験も豊かな人たちが本気で取り組んでいるから、市民からも信頼されている。会やギャラリーの盛況は、こうした会員のおかげ」と話す。
市民ギャラリーのスケジュールをみると、来年三月まで空きがなく、展覧会の予定で埋め尽くされている。
福井さんは「市民は作品を発表する場を求めていたのでは」と語った。
◇独自に企画展も
ほかのサークルの支援を活動の柱に据える同会も、年に二回、自ら企画展を開催する。一月の「市民新春展」と十月の「長老美術展」だ。
市民新春展は、同ギャラリーで開く展覧会の中で最も規模の大きいもので、個人、団体を問わず市民から幅広く作品を募集。第三回を迎えた今年の新春展では、絵画、書、写真、彫刻、絵手紙など約二百点の作品を展示した。ギャラリー開設後、初めて実施した展覧会でもあり、会としても、さらに力を入れて充実させていく方針だ。
長老美術展は、八十歳を超えて書道や油絵、ちぎり絵などを楽しんでいる「長老」を対象に作品を募っている。昨年十月に二回目を開催、九十七歳の市民芸術家を筆頭に、十二人の「長老」の作品約百点が並んだ。「作品を通して作者の人柄が伝わってくる」など好評を博している。
◇市民交流の場に
「会員の努力のかいあって、やっとギャラリーも私たちの活動も市民に理解され、定着してきたと感じる。これからもボランティア活動を通して岩井の文化を盛り上げ、まちの活性化に役立てれば」と福井さん。
市民ギャラリーの理想の在り方について、「作品を発表する側と見る側が芸術や文化について語り合えるような、お互いの交流の場にしていきたい」と話し、「こうした動きが、ほかの市町村に広がり、地域の文化向上のために手を結んでいければ」と夢を語っていた。
芸術でまちおこしをしようと、水海道市の市民らが「絵画の道」を誕生させて二年が経過、事業を支えている「絵画の道を育てる会」(山崎理恵子会長)が二日、誕生祭を同市宝町の同会本部で開催した。市民ら約七十人が参加し、市民事業の順調な成長を祝い、今後の進展に期待を寄せた。
絵画の道は、郊外型店の進出などで地盤沈下著しい中心商店街を、「ニューヨークのソーホー通りのように」(山崎さん)芸術で活性化しようという試み。商店街全体を美術館に見立てて、駅前通りと目抜き通り約一・五キロにわたって商店の店先に絵画を飾り、二〇〇一年三月に完成した。
育てる会は昨年四月、商店主ら約五十人で結成。自ら絵筆を握り、展示する絵を描いたり、えびす音頭を作って祭りを開催するなど、事業の定着や商店街の活性化に挑戦している。
誕生祭では、山崎会長が「くじけそうなこともあったが、商店主らの努力などで絵画の道は育っている。
もっと元気のいい商店街になっていくよう努力する」と述べた。
県商工労働部の滝本徹部長は「町の人たちが事業を応援しているのを見て感動した。手づくりでまちづくりを進め、地域社会のコミュニティーを再生させていくことが中心商店街を活性化する近道では」、同市の遠藤利市長も
「新しい発想を実行に移すのは難しい。独自に行動を展開していく姿は素晴らしく、協力していきたい」と、市民らの努力に敬意を表した。
この後、参加者が本部前に掲げた大キャンパスに代わる代わる向かい、合作で絵を完成させ、えびす音頭で駅前通りなどを練り歩いた。
真壁町の市街地を流れる山口川で二日、流しびなが行われ、観光客らが折り紙で作ったひな人形が、川面をカラフルに彩った。
冬場の観光客をもてなそうと、中心商店街で開催している町民イベント「蔵の街・真壁のひなまつり」(主催・自主グループ「和の風」)の行事の一つ。国の登録文化財に指定されている蔵や旧家に加え、商店など四十軒の入り口に、六十点のひな人形を飾り、一万人を超える観光客らが訪れている。
同町真壁の御陣屋前通りにある仲町休憩所前で、伊勢屋旅館の若女将(おかみ)田中良枝さんらが折り方を指導、参加者が、ひな人形や舟を折り、願い事を書き込んだ。
中央公民館横の神武神社で、お払いを受けた後、流しびななどを川に放した。
前日の雨で早くなった流れに乗り、それぞれの願いを込めた流しびなは、次々と下流に消えていった。
イベントは、ひな祭り(=桃の節句)の三日まで開かれている。
問い合わせは工芸サロン・蔵布都内の和の風(電話0296・55・1092)まで。
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