2003年3月7日

土浦「宍塚の自然と歴史の会」NPO法人化

里山の保護「さらに責任ある団体として」

 土浦市宍塚の宍塚大池を中心とする約百ヘクタールの里山の保護を続けている市民団体、「宍塚の自然と歴史の会」(及川ひろみ会長、会員五百七十人)が今月三十日、NPO(特定非営利活動)法人としての設立総会を開き、法人化することになった。一九八九年の設立以来、自然観察や生物調査、谷津田での米づくり、歴史研究など幅広く活動を続けてきたが、「保全を実現するためには責任ある団体として名乗りを上げることが必要」(及川会長)と昨年九月に準備会を立ち上げて論議を進めてきた。
 宍塚大池は面積約三ヘクタールの農業用ため池。流れ込む川はなく、周囲の林や草原が水源となっている。周辺にはタカ類十種を含む百四十三種類の鳥類が確認されているほか、日本に生息する四分の一以上の六十二種類のチョウ類が見られるなど、都市近郊に残る貴重な自然となっており、絶滅が心配されているオニバスの自生地ともなっている。
 宍塚大池周辺地区の同市と、つくば市にまたがる二百三十四ヘクタールは、業務核都市構想に基づく開発区域に設定された。先買い型区画整理事業を念頭に土浦市開発公社が六・三ヘクタールを買収しているが、利用されないままで、計画の見直し作業が進められている。
 同会は、九二年から九四年までの三年間に、オニバス、里山、サシバと三回にわたって全国規模のサミットを開催。保全は土浦市だけの問題ではないため、県に対して県立自然公園として指定するよう要望書も提出している。
 同会には歴史研究、環境教育といった部会のほか、米づくりに取り組む田んぼ塾、里山保全を実践する「里山さわやか隊」、自然体験の「里山子ども探偵団」、農家支援のためコメの産直を行う「谷津田米オーナー制」などのプロジェクトがあり、月刊の会報「五斗蒔だより」(十六n、B5判)は百六十号に達した。また、土浦市からオニバスの生息域を確保するためハスの刈り取りを受託している。
 NPO法人化に向けては昨年九月にNPO設立準備会を立ち上げ、具体的な検討を開始。二月まで十回の会合を重ねた。
 設立総会は三十日午後一時半から、土浦市大岩田の国民宿舎「水郷」で開かれ、事業計画や役員などを決める。総会では、同市内の医師の佐賀純一さんが約三十年前に大池周辺を撮影した八ミリフィルムをビデオ化した映像を上映することにしている。
 県への認証申請は五月二日に予定している。

合併に「懸念」過半数−水海道

全戸アンケートの結果まとまる

 効果大きいが懸念も――。市町村合併に対する市民の意識を調べるため、水海道市が一月から二月にかけて市内の全戸を対象に実施したアンケートの結果がまとまり、六日発表した。「効果は多いが、懸念されることも多い」と考える市民が回答者の半数を超え、また「慎重に進めるべき」という意見が、合併特例法の期限切れ前の合併を望む声を上回った。
 昨年十一月から十二月にかけて、公民館など市内十四カ所で開催した「市町村合併地区別懇談会」で、合併を望む声が強かったため、市の方針を決定するうえで参考にしようと全戸アンケートを実施した。
 区長を通じて、一万二千百四十九通を配布、うち八千九百七十五通を回収した。回答率は73・9%。複数の回答から選択する方式で聞いた。
 望ましい市の規模について、65%が五万人から十五万人と回答。現在の四万二千人から、さらに人口増を望んでいる。
 合併に対しては、「ある程度」を含めて、66%が関心を持っている。一方で、「特例法の期限までに合併を進めるべき」(34・2%)という声を、「期限に関係なく慎重に進めるべき」(41・9%)が上回った。
 さらに、「効果は多いが懸念されることも多い」と、合併に不安を抱く市民が回答者の51・6%を占めた。「懸念はない」と考えているのは13・1%で、「分からない」(15・8%)、「効果は少なく懸念されることの方が多い」(13・6%)よりも低かった。
 相手先では、常総広域圏を構成する守谷市、谷和原村、伊奈町との四市町村合併を望む声が30・4%と最も多かった。さらに岩井市、石下町を加えた六市町村が12・1%、守谷市との二市合併が10・6%だった。現時点で最も現実的とされる谷和原、伊奈との三市町村合併は選択肢として設けなかった。
 このほか、商圏を調べる設問では、大半が市内で日用品などを買っていると回答。 また、地方分権の推進について、「非常に望ましい」「それなりに望ましい」を合わせると77・7%が支持した。
 税収減に伴う財政の悪化や高齢化率の上昇などから、遠藤利市長は今年一月の賀詞交換会で、「交付金、補助金、起債を打ち切られると、独自の財政で市民の期待に応える行政運営はできない。何としても合併せざるを得ない」と訴えた。
 市議会では昨年三月、市町村合併調査特別委員会(大滝藤雄委員長)を設置し、守谷市、伊奈町、谷和原村の各議会に呼び掛け、全議員を対象に合併に関する勉強会を開いた。

拉致被害者支援の輪−守谷市議有志

シンボルのブルーリボン着用で運動展開

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致被害者に対し、県内でも支援の輪を広げていこうと五日、守谷市議会議員有志十三人が、「拉致被害者家族会(横田滋代表)」のシンボルマークでもあるブルーリボンの着用を決めた。
 発起人は吉田実議員(守谷市政クラブ代表)で、公務時にはリボンを着用。「リボンは核兵器よりも強し」というブルーリボン運動の理念を持って、市民に拉致被害に対する関心を呼びかけたいとしている。
 既に家族会にはリボン着用を了承済み。同会からも「ぜひ運動を進めてほしい」との声があったという。議員有志らは「被害者とその家族が苦しんだ二十五年間に、日本人として関心を持たなくては。拉致被害者の生存と救出を願う」と話していた。
 同市議会は昨年十二月に、国に対し「北朝鮮による拉致事件被害者救出と真相究明に向けて日本政府の一層の努力を求める意見書」を提出している。

石岡・高栖市議の辞職勧告を決議

ひき逃げで逮捕、議会としてのけじめ

 石岡市議会は六日、ひき逃げ事件で逮捕された高栖宏之議員に対し、議員辞職勧告を全会一致で決議した。決議に法的な拘束力はないが、議会として一応のけじめをつけた。高栖市議の進退が問われる。
 同日、市議会は本会議を再開し、午前十時から議案質疑を行う予定だったが、五日に高栖市議がひき逃げ容疑で逮捕されたため、同日の再開を三十分繰り下げ、議員全員協議会を開いて鈴木行雄議長が事件の顛末を報告。議運委で辞職勧告決議を諮ることで一致し、本会議再開後、冒頭に全員一致で決議した。

金沢・ミス百万石が物産展PR

11日まで水戸京成百貨店で開催

 水戸市泉町の水戸京成百貨店で六日から行われる「加賀百万石・金沢の観光と物産展」のPRのため、ミス百万石の吉崎栄見子さんが五日、常陽新聞新社水戸支社を訪れた。同展の開催は今年で二十五回目。
 赤い帽子に黒字のスーツ姿が印象的なミス百万石の吉崎さんは「女性に特にお勧めなのが和菓子。中でもつぶあん好きにはきんつばがお勧めですね。それと、かぶらを輪切りにし、間にブリをはさんだかぶら寿司は山と海の幸を同時に味わえます」と笑顔でPR。
 さらに、「兼六園の桜もう時期、花を咲かせます。 桜見シーズンの期間中、夜はライトアップされ幻想的な世界が楽しめますので、ぜひ、金沢に一度来て下さい」とも。
 会場には金沢のうまい物や工芸品などの老舗三十九業者が出店。日本海の海産物ふんだんに使った「百万石海鮮弁当」や一日二十食限定の「加賀扇ちらし」、和菓子を筆頭に加賀銘菓の数々など郷土自慢の味をはじめ、おなじみの加賀友禅、金沢ならではの金箔をあしらった工芸品も展示即売されるほか、伝統の味と技を披露する実演も行われる。
 二十五回という節目の開催を記念して、「加賀百万石福袋」と題し、五万円相当の工芸品の詰め合わせを半額の二万五千円(十個限定)や加賀銘菓の詰め合わせ(三百個限定)を五百円で提供。また、日替わりサービス品や特別提供品を用意するなどさまざまな趣向が凝らされる。
 会期中は「百万石茶屋」も設けられ、地元でも人気の「加賀の恋そば」や「柿の葉寿司」を賞味できる。会期は十一日まで。

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