2003年3月16日

藤代高、センバツ初戦は駒大苫小牧

出場34校の対戦相手決まる

 第七十五回選抜高校野球大会(二十二日から十一日間、阪神甲子園球場)の組み合わせ抽選会が十五日、大阪市北区の毎日新聞大阪支社で行われ、出場三十四校の対戦相手が決まった。
 本県から二年ぶり二度目の出場となる藤代は、大会第二日(二十三日)の第二試合(午前十一時開始予定)で、初出場の駒大苫小牧(北海道)と対戦する。
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致被害者、蓮池薫さんの母校で二十一世紀枠出場の柏崎(新潟)は、春夏通じて初出場の斑鳩(奈良)と開幕カードで対戦。同じ二十一世紀枠の隠岐(島根)は、左腕須永を擁し優勝候補に挙げられる浦和学院(埼玉)と、第二日第一試合で当たる。
 第三日の第一試合では、昨秋の神宮大会決勝を争った中京(岐阜)と延岡学園(宮崎)が再び激突。夏春連覇を狙う明徳義塾(高知)は柏崎、斑鳩の勝者と顔を合わせる。選手宣誓は福井(福井)の金森将平主将(二年)が務める。

霞ケ浦の「水位」めぐり議論

意見交換会で、大半が「上昇に反対」

 霞ケ浦についてさまざまな立場の団体や個人が論議する霞ケ浦意見交換会(国土交通省霞ケ浦工事事務所など主催)が十五日、桜川村須賀津の村中央公民館で、「水位」をテーマに住民ら百二十五人が参加して開かれた。主催者側が霞ケ浦開発事業の治水・利水の状況や水位管理、環境対策の考え方などについて説明した後、欠席者三人を含む十人が「話題提供者」として水位をめぐる考えを示した。この中で、農業、漁業、市民団体などほとんどが冬季の水位上昇を批判した。
 主な意見では、農業者代表の飯田稔霞ケ浦開発事業連絡調整代表者会議会長(桜川村長)は冬季の水位上昇が水田の作業や排水費用に影響することを理由に「できるだけ低水位で安定した用水の確保を」と要望。玉造漁協の浜田篤信さんは「漁業の衰退を引き起こした最大の原因は水位管理」と批判した。
 また、元国立環境研究所研究員の春日清一さんは一九九四年や二〇〇一年の水位低下時には沈水植物の発芽や繁茂がみられたことから「水位の変動が従来のさまざまな生物現象を再生するのが可能」と指摘。霞ケ浦研究会の高村義親茨城大名誉教授は事業の功罪を見極め、必要な修正を加えていくことが重要とした。
 霞ケ浦市民協会の沼沢篤主任研究員は「冬季に人工的に高水位を維持するのは反自然。越冬中で声明活動が微弱な水生生物を衰退させる」と冬季の水位を批判した。
 国や県側は将来の水需要の増大に備えた対応が必要なことなどを繰り返した。水位上昇は今年十月十五日からYP一・三メートルまで上昇させて、それが水生植物にどう影響するかなどを調べることにしているが、前村良雄霞ケ浦工事事務所長は「十一月ごろからになる。今回出された意見を踏まえ、八月か九月ごろには考え方を示し、意見交換してもらえればと思っている」とした。
 四回目となる次回の意見交換会は魚類や植生帯など「生態系」をテーマに五月中旬に開かれる。

下館など4市町、法定合併協設立で合意

4月中旬までに設置、広域圏内の動きを加速

 下館市を核に関城、明野、協和の四市町が特例法期限(二〇〇五年三月末)内の合併を目指す第一回下館市・関城町・明野町・協和町合併協議準備会(会長・冨山省三下館市長)が十五日、下館市下中山の同市庁舎で開かれ、四月中旬までに法定合併協議会を立ち上げることで合意した。
 準備会には四市町長や助役、合併を担当する企画課長ら執行部側と各議会議長、合併特別委員長ら議会代表ら約四十人が参加。冨山市長は「筑西広域八市町村が一体となった合併が理想的と考えてきたが、将来目指すべき合併の枠組みに向けて段階的、部分的な合併もやむを得ない」と述べた。
 協議では事業計画や規約、組織体制を承認。今後の合併スケジュールでは、三月中に第二回準備会と法定協設立のための議会全員協議会を開く。四月十日ごろまでに臨時議会を開き、四市町が同時に法定協設置議案を議決し、ただちに法定協を設置する。同月下旬の統一地方選を経て、五月中旬には第一回法定協を開く方針。四市町とも、四月の広報紙で法定協設置に向けた動きを報じる。
 四市町村が合併すれば、人口は約十一万五千人で県内六位、面積は二百五.三五平方メートルで大子町、つくば市に次いで県内三番目の規模となる。利用できる合併特例債の上限は四百五十億円を超える。あくまで四市町は対等合併の考え方で、新市を建設する意向という。
 筑西広域圏内では、すでに岩瀬・大和・真壁の山ろく三町村による広域合併の合意が先行してなされており、この動きが刺激となり、平たん地にある四市町合併の動きを一気に加速した。 今後は、独自スタンスの結城市も明確な態度は示しておらず、 三町村の動きも流動的な要素をはらんでいるため、 四市町は門戸を開いておく度量も見せた。
 終了後に会見した四市町長らは「経済圏が一体な四市町で合併に向けての方向づけができ、ホッとしている」「準備会がスムーズに話し合われたので、できるだけ早く法定協を立ち上げて合併を実現させたい」「市町村間には温度差があり、できるところからの合意は仕方がない」と語った。

海草料理で甲状腺被ばくを予防

那珂町の主婦らが勉強会開く

 原子力災害が発生した時、甲状腺被ばくを引き起こす放射性ヨウ素。その予防に役立つヨウ素剤や、ヨードを含む海草類について学び、海草料理を試食する勉強会が十五日、那珂町の町中央公民館で開催された。那珂町の主婦らが企画して、所属する生協主催の形を取り、県の専門家らが協力して実現。意欲的な取り組みは、官民協力の在り方としても注目される。
 主催者はいばらきコープで、実際の企画・運営は、傘下の主婦グループ「ティータイム」。JCO臨界事故で、自身や子供が危険に遭遇した経験から、チェルノブイリ原発事故の被害を学び、ヨウ素剤や海草料理に注目したという。同日は同町民ら約四十人が参加した。
 会合では、主催者代表の谷田部裕子さんが、勉強会の意義を強調した上で、ヒジキの炊き込み御飯▽ヒジキのクッキー▽ヒジキサラダ▽ワカメの寒天寄せ▽刻み昆布の天ぷら▽イカとワカメの炒め物―など工夫を凝らした海草料理を紹介した。
 講師の島田匡彦・県薬務課主査は、年齢層に応じた服用量や、ヨウ素剤の効力は限られ、副作用もあり得ることなどを細かく説明。続いて、主婦ら手づくりの海草料理を試食した。「試作段階は家族に不評だった」と言うが、この日は好評で皿が空になる机もあった。
 質疑では、県立中央病院の大倉久直副院長らが「再処理工場の爆発ではヨウ素が出ない。やたらめったら、ヨウ素剤を飲んでも効果はない」「ヨウ素剤は、甲状腺の病気やアレルギー、心臓病の人は飲めない」「ヨウ素剤より、ふだん海草を食べていた方が良い。ダイエットにもなる」などと専門的に助言。
 出席者からは「全て県が責任持つのでは負担が大きい。学校教育の中で、子供たちにちゃんと教育したらどうか」との声もあり、県保健予防課の村山正利技佐は「副作用については、学校と協力してやっていきたい」と話していた。
 出席者の中には「四十歳以上は飲まなくていいと分かった。私は飲まなくていいんだと思った」との声も。谷田部さんは「それだけで安心感があり、パニックにならなくて済む」と総括。講師陣らも「草の根の会は大切。機会があれば、積み重ねていきたい」と話していた。

流域住民が霞ケ浦浄化策を提案

プロジェクト成果報告、つくばでフォーラム

 県地域結集型共同研究事業「霞ケ浦水質浄化プロジェクト」の二〇〇二年度事業成果報告会に合わせて、「霞ケ浦流域における人と水とのかかわり」と題したフォーラムが十五日、つくば市竹園のつくば国際会議場で開かれ、湖の移り変わりを長年見守ってきた住民がパネルディスカッションで湖の思い出を語り、水質浄化策を提案した。コーディネーターを務めた筑波大の鳥越皓之教授は「二十一世紀の政策は、結果的に人を水から遠ざけてしまった。この反省に基づいて水とのかかわりを考え直したい」と問題を提起した。
 桜川村にある大杉神社の市川久仁守宮司は「昭和三十年代、人々の信仰の衰えとともに水も汚れてきた」と感想を述べ、「再び川にみこしを持っていくなど、住民の地道な活動が川や湖をよみがえらせるのでは」と話した。
 潮来市で愛友酒造を経営する兼平紀子社長も「潮来に水郷の情緒が残っていたのは昭和三十年代まで」と同調。鹿島開発などを契機に、人が自然に背を向け始めた歴史を振り返り、「一人ひとりがマナーを守れば、どれだけ水がきれいになることか」と訴えた。
 まちづくりなどについて行政に提言している住民団体「霞ケ浦町百人委員会」の小松崎正衛委員長は「霞ケ浦には五十本以上の河川が流れ込んでいる。湖岸の住民は汚れが分かっているが、上流の住民にも認識してもらうことが必要」と指摘した。
 「巴川探検隊連絡会議」の広戸京子会長は、岩間町から鉾田町まで七町村を流れ、北浦に注いでいる巴川を、子どもたちとともに観察して歩いている活動の様子を紹介、「探検に参加した子どもは、ごみを拾うようになる。自分から発見することが大切」と強調した。
 聚文化研究所の伊藤春樹所長は「理にかなった昔の集落生活を、どうやって次世代に伝えていくのかが問題。かつて水や山は人々を隔てるのではなく、結び付けていた。数値ではなく、生活実感に基づきながら霞ケ浦を見直していこう」と呼び掛けた。
 このほか、鳥越教授が「水をきれいにするとはどういうことか」と題して講演、神戸市の都賀川、宝塚市の御所下水道の例を挙げ、水質の浄化が社会や住民に与える影響について話した。

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