
来月下旬から始まるつくばエクスプレス(秋葉原―つくば間)の走行試験に向け、初めての車両十二両が二十日、車両メーカーの工場から鉄道輸送され、JR土浦駅に到着した。同駅から守谷市と谷和原村にまたがる、つくばエクスプレス総合基地(車両基地)までトレーラーを使い、二十二日から二十五日まで、未明に三両ずつ輸送する。約三カ月間の第一期走行試験では時速七十キロで車両性能などをチェック、第二期走行試験や運転訓練を経て、二〇〇五年十月の開業に向けた準備が進められる。
車両は日立製作所笠戸事業所(山口県)と川崎重工業兵庫工場(神戸市)が製造。高さ三・六六メートル、幅二・九五メートル、長さ二十メートルで、アルミの銀色の車体側面上部に、緋色(スカーレット)の線と前方側面に「TX」のシンボルマークが入っている。
交流・直流に対応する交直流車両(つくばまでの区間運行)と直流車両(守谷まで運行)の二種類を配備。常磐線は交流・直流の切り換え時に社内の照明が消えるが、バッテリーにより、切り換えが分からないようになっている。また、ATO(自動列車運転装置)支援によるワンマン運転が可能で、車いすスペースが設置されたり、ホームとの段差の少ない乗降口などバリアフリーにも配慮している。
四月から七月まで三カ月間の第一期走行試験は、総合基地と小貝川橋りょうまで一・五キロ区間でモーターやブレーキなど車両の基本性能を確認。来年四月からの第二期では守谷―萱丸駅間十一キロ区間で、最高速度を百三十キロまで上げ、直流・交流切り換え、車両のすれ違いなどを試験する。
車両の鉄道輸送は最大千百キロ離れた工場から時速七十五キロの速度でJR貨物が実施。土浦駅では、カメラを手にした鉄道ファンも到着を出迎えた。
つくばエクスプレス沿線開発地のまちづくりを進めるため、県と都市基盤整備公団は「沿線まちづくり立地企業懇話会」を二十日、つくば市竹園のつくばカピオで開催、各企業の担当者ら約二百四十人が出席し、開発計画などの説明に耳を傾けた。進出や事業化を検討している民間企業に情報を提供しながら、土地利用の調整を図る場の設置は初めて。
二〇〇五年のエクスプレス開業に合わせ、沿線開発地の早期市街化を目指し、企業と具体的な土地の利活用などについて情報交換を行う。
エクスプレスみらい平・いちさと推進協議会のメンバー企業、主に関東地方の上場企業、県内や地元の主要企業など約八百社に参加を呼び掛けた。
都市基盤整備公団茨城地域支社の秋田昇一支社長は、まちづくりを進める上で新郊外居住を提案し、地域の優位性をアピールするほか、土地を積極的に活用するために調整を図る方針を示し、「今後も重要なプロジェクトとして推進し、民間の活力をまちづくりに生かすためサポートしていく。まちづくりへの積極的な参画をお願いしたい」と呼び掛けた。
沿線開発の進み具合や各種土地情報などについて説明した。
懇話会は年に一回開催し、今後三年間ほどの沿線開発地の土地情報を提供する。懇話会内に住宅事業者、商業・業務事業者、公共公益事業者の三部会を設置、部会で企業側の意向、地権者側の要望を突き合わせ、事業計画の内容や契約条件などについて調整していく。また、「まちづくりアイデア提供ワークショップ」(仮称)を開き、まちづくりに関する具体的なアイデアも提案する。
藤代町議会は三月定例議会最終日の二十日、財政健全化に向けて改善の余地があるとして、八十七億七千六百万円の二〇〇三年度一般会計予算案を否決した。
予算案は、十四日の一般会計予算調査特別委員会(酒詰文男委員長)の採決で賛否同数となり、委員長裁決で否決された。この日の本会議では、原案に対し記名投票を行い、八対十の反対多数で否決された。
町長ら四役の特別職給与を削減する議案は可決された。これにより、〇三年度から五年間、町長15%、助役14%、収入役13%、教育長12%を削減する。課長職以上の給与は3%、管理職手当は30%それぞれ削減する。
そのほか、取手市との合併についての賛否を問う住民投票条例が全員賛成で可決された。
同町が合併しようとする場合、町議会の議決前に町長はその賛否を町民に確認するもの。
投票資格は同町在住の二十歳以上の住民と永住外国人など。
また、町議会議員定数を二人減の十八人にする条例は可決となった。任期終了が今年八月のため、次回の町議選から適用となる。
アメリカとイラクの戦争で特に懸念されているのが石油業界や旅行業界への影響だ。ガソリンの値上げ、旅行の安全性などは一般の消費者に直接かかわる問題となる。
土浦市真鍋二丁目に本社を置く石油製品販売業「宇田川石油」の磯山正則企画業務部長は、「戦争によって、まず考えられるのは、原油価格の高騰と安定供給の問題」と指摘。「報道で『早ければ二、三週間』とされているように、一カ月以内で戦争が終結すれば原油価格の値上がりは考えにくく、石油業界、消費者ともに影響は、ほぼないだろう」と話す。
しかし、「油田の破壊、タンカーの運航不能など不測の事態で原油の供給がストップしたり、戦争が三カ月以上長引くようなことがあれば、それ以降はガソリンの販売価格にも十円前後の値上がりが予想されるのでは」と推測、「短期決戦であればあるほど影響は少ない。すべては戦争の状況次第」と見通しを述べた。
同市川口一丁目の「近畿日本ツーリスト土浦支店」の島田健一支店長は、「開戦が伝えられ、申し込みのお客から旅行先の国の状況、安全面について多くの問い合わせがあった」と話す。「目立ったキャンセルはないが、二十日になって二、三件のキャンセルが出ている」という。「戦争が長引けばアメリカ、イギリスなどを中心として、海外旅行の予約状況に低下傾向が見られるだろう」と戦争の長期化を懸念した。
第25回全国高校柔道選手権大会第1日は20日、東京・東京武道館で男女8階級の個人戦が行われ、前評判通りの力を発揮した48キロ級の福見友子(3年・土浦日大)、70キロ級の渡辺美奈(同)がそれぞれ優勝を飾り、ともに2年連続の優勝を決めた。
大会最終日は21日、日本武道館で男子の団体戦が行われ、水短付が出場する。
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