2003年3月26日

若手の部長級登用特徴〜県人事

企画部長には財政通の平山氏

 県は二十五日、四月一日付の定期人事を発表した。異動の規模は、知事部局全体で二千二百三十九人。前年より二十一人少ない。部課長級の異動は特に、三百二十人で七十六人減っている。部長級の勧奨退職年齢引き上げに伴う。国から天下りポスト的な企画部長に、生え抜きで財政通の知事側近、平山恒夫・理事兼政策審議監を起用。部長級ポストの新設、若手の部長級登用、女性部課長の増加、国や市町村との交流人事、合併目的による市町村への人材派遣――などが特徴となっている。
 主な部長級人事をみると、花岡洋文・企画部長が、古巣の国土交通省に復帰し、後任に知事に近い平山理事をあてる。後任の理事には、県立医療大学の金原義治事務局長を起用。石川幸夫・生活環境部長は、外郭団体への転出となり、後任は益子宏・総務部理事兼出資団体指導監が就く。
 出先機関の部長級をみると、県北地方総合事務所長には、増田一良・総務部次長、鹿行地方総合事務所長には、松本正宏・監査委員事務局長、県南地方総合事務所長には、小坂光則・地労委事務局長が就任する。
 機構改革絡みでは、「つくば・ひたちなか整備局」新設に伴い、新たな部長級となる整備局長に、栗原英男・企画課長、科学技術政策強化目的で新設する部長職、科学技術振興監に武藤賢治・商工政策課長を起用。
 農林水産部の事務職部長職、「参事(生産調整担当)」を廃止、変わりに新設する技術職部長職、級として新設する「技監(農業改革担当)」には、飯田豊・水戸土地改良事務所長を当てる。
 若手起用では、千葉実・生環部企画監の中央病院事務局長就任が目立つ。五十三歳の部長就任は、一九九五年十三年ぶりとか。栗原課長と武藤課長も五十五歳、飯田所長も五十六歳と、若手の部長採用も一つの目玉だという。
 また、女性管理職登用も大きな目玉。部長級のは参事兼統計課長に、小沢幸子・女性青少年課長を起用した。女性部長職三人は過去最多。課長級も四人、課長補佐級も十三人を新たな登用し、女性管理職は二十一人となり、やはり過去最多となるという。
 知事部局外の行政委員会との交流も、教育庁に過去最多の五十一人が出向。国への課長補佐、係長級派遣は九人で前年より二人増える。市町村への三役派遣では、結城市収入役として、現職女性職員で初めて、渡辺洋子・環境政策課長補佐が就任する。
 市町村の部課長、係長ポスト派遣は四十三人とここ五年で最多。一昨年はじまった市町村との対等相互交流は、八市と昨年より三市増えた。市町村への合併支援策として、合併協議会事務の職員派遣も、今年度は常陸太田市だけだったが、新たに七市町村を加えて八市町村になる。
 庁内公募による配置換えは、新たに技術系職員に限定した公募も実施。公募対象の「十二業務」は過去最多で、八十人の応募者から十三人を起用した。

土浦のびっくりガード撤去

消防車なども通行可能に

 土浦市富士崎町の市道にかかるJR貨物管理の姥川橋梁、通称「びっくりガード」の撤去工事が二十五日朝から始まり、二十六日午前六時には通行が可能となる。撤去は十年来の懸案だったが、撤去によりガードは高さ三メートルとなり、ワゴン車や消防車などが通行できるようになる。
 「びっくりガード」は土浦駅構内荷役作業の引き込み線の橋。JR常磐線と並行しているが、常磐線は高さが三メートルあるのに比べ、高さが一・七メートルと低く、車両で通過する市民が思わず首をすくめてしまうほど。通過車両も制限されるため、JR貨物に撤去を求めてきた。
 工事は約四十メートル区間で車両の通行を止めて行われ、クレーンで橋りょうや保護柵などが取り払われた。当初は三日間程度の通行止めが必要とされたが、市の要請で工法などが見直された。

金砂大祭礼、東金砂神社からも行列

雨の中で出社祭、水木浜目指す

 七十二年に一度の西金砂神社(金砂郷町)と東金砂神社(水府村)の「第十七回磯出大祭礼」は二十五日、水府村天下野の東金砂神社から、神を清める水木浜(日立市)目指してみこしを担いだ行列が出発した。すでに二十二日には西金砂神社から行列が出ており、祭りが開催される日立市、常陸太田市、山方町を加えた計五市町村で、ようやく二つの行列が練り歩くことになった。
 東金砂神社ではこの日、冷たい雨が降りしきる中、午後零時十五分ごろから約一時間にわたって本殿で出社祭が行われ、みこしにご神体が移された。その後予定より約三十分遅れの午後二時半ごろから、神職、青い袴姿の青士、猿田彦、天狗、三鬼舞など古式ゆかしい装束を身につけた約五百人が、馬も従えて行列を開始。衣装の上にはビニールの雨具を着て雨をしのいだ。
 扇の中に日の丸が入っているのは東金砂神社の紋章。そのためみこしや行列の衣装にも、紋章がプリントされていた。この日はあいにくの雨模様となったが、実行委員会の間宮英年委員長は「この雨はお清めの雨だ。みこしの重さや青士の衣装が(西金砂神社)違うので、その辺を見てほしい」とPRしていた。
東金砂神社でも行列と神事と田楽を奉納しながら二十七日夜に水木浜に到着、三十一日に同神社に戻る。

地元のよさ再発見〜藤代で講座

子供サポーター養成で研修

 地域発見と生きがい探しの研修の場として、藤代町教委では、先月から今月中旬にかけて、大人を対象にした「子どもサポーター養成講座」を開催した。計六回の講座では、まちづくりや地域探検などのテーマに沿って講義を聞いたり、週末にグループ別に町内散策をしたりと、長年住む地元を再発見する機会になっている。講座を訪ねた。

 参加したのは、四十代から六十代にかけて、主婦や市民グループ、民生員、元教師などさまざま。男女の比率も半々だ。開講のきっかけは、学校週五日制の実施に伴い、地区公民館ごとに、子供と地域社会を結ぶ交流事業「地区ふれあい広場」を設立しようという町の考えから始まった。
 同事業を展開するためには、「ふれあい広場運営委員」という「子供サポーター」が必要。つまり、子供たちの活動を、計画・実施する存在としてのリーダーが不可欠。町では、講座修了生らが、その存在になってくれればと期待を込める。
 講座四日目の三月上旬の週末、受講生たちは、歴史・商店街・産業・河・野鳥の各グループに分かれ、町内散策にでかけた。歴史散策コースでは六人が参加。一行は、町指定文化財などや郷土歴史に関連のある平将門にゆかりのある場所を訪ねた。同町に長く住み着いている彼らだが、意外と気付かない場所は多く、初めて訪れる所もあった。 参加者の中尾早苗さんは「気軽に参加したけど、ここまで深い講座内容だと思わなかった。地元のいい発見で、こういう機会がないと来ない場所かも」と目を輝かす。まるで幼少時代の遠足を思い出しているようだ。
 普段は子供たちに空手を教えている小林誠さんは「子供たちにスポーツ以外の広い視野も学ばせたい」という気持ちで同講座に参加。「サポーターはやるつもりです」と意気揚々。世代間でコミュニケーションできるようなきっかけを提供したいと力強く語る。
 同講座に協力している、NPO全国生涯学習まちづくり協会の中奥良則専務理事は「まずは、大人自らが楽しんで発見し、子供に伝えること。子供の目で記憶を焼付け、そこから考える力を作ることになる。まだ手探り状態でも、出発点は地域の見直しから」と、身近なところを知ることが、まちづくり活性化への一歩だという。
 講座では、受講生たちがこの日に実際に歩いてみたコースで地図を作成。これも、大人が発見した部分を、子供が発見できるように工夫して作る。つまり大人が感じたように、子供自身が発見の喜びを味わうように作るのだという。埋もれがちな街の宝を、子供自身の目でみつけさせるのが目的なのだ。
 同協会は全国各地で、親子が地域を再発見するプログラム作りや指導などを行っている。「地域が教科書で、地域の人々が先生」と中奥理事は言う。大人と子供、教師と児童などが同じ立場・視点になることが大切。そこから、地元に愛着を感じ始める。
 各地の地域発見は、地域の独自資源を活用したり、伝統文化を継承したりとさまざま。だが、同町のように、手探り状態なところも多い。今後の公民館の在り方を考えると共に、人と人とが結びつく地域づくり、そして現代社会において、隣人が無関心にならないまちづくりを目指さなくてはならない。今はまだ、その一歩に過ぎないという。 今回の講座を行い、協会や町では、受講生の予想外の熱心さに驚いている。地域が子供を育てる役割とは、コミュニティの活性化とは何かが求められている。

筑波大で卒業式、2000人が巣立つ

「現在に集中して努力してほしい」

 つくば市天王台の筑波大で二十五日、卒業式が開かれ、北原保雄学長が各学群の代表に学位記などを手渡し、社会での活躍に期待を寄せた。
 三学群十四学類、医学など三専門学群の二千六人が卒業した。
 北原学長は「入門したての力士が、横綱は別の世界の人だと割り切って考えてしまったら、横綱どころか十両にもなれない。しかし、入門したての力士は横綱と連続している。同様に皆さんは、先生や優秀な先輩と連続している。先のことは計算せず、現在に集中して努力してほしい」と激励した。
 卒業生を代表して体育専門学群の山嵜麻子さんが「自らの能力を精一杯発揮することを目標に、しっかりと自分の道を歩んでいきたい。向けられた期待を目標達成の原動力として、今後も研さんを続けていかなければならない」と決意を述べた。
 昨年、同大と統合した図書館情報大、筑波大大学院は同日、医療技術短期大学部は二十四日に卒業式を挙行した。

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