
研究者らでつくる霞ケ浦研究会(黒田久雄会長)の研究発表会と総会が二十八日、阿見町中央の茨城大農学部で開かれ、「霞ケ浦環境センターを考える」と題した特別講演のほか、六人の会員が研究発表を行った。
特別講演は、霞ケ浦環境センターの基本構想や基本計画づくりに携わった田渕俊雄県環境審議会霞ケ浦部会長と岡田久司県霞ケ浦対策課長の二人がセンター建設の経緯や機能、期待などを説明した。これを受け、出席者から質問や意見が出された。
同センターは土浦市と霞ケ浦町にまたがって二〇〇三年度と〇四年度の二カ年で建設され、〇五年度早々のオープンを予定している。延べ床面積約五千平方メートルで、(1)調査研究・技術開発(2)環境学習(3)市民活動との連携・支援(4)交流情報―と四つの機能を持つ。
田渕氏は行政、研究者、企業、市民の四者連携による総合的拠点にふさわしい組織と運営が必要とし、「従来にない新しいもの、という意識を持たないと、『前例がない』という話になってしまう」と指摘した。
会員研究発表では、春日清一氏が「霞ケ浦におけるマシジミの生長と死亡」と題し、回復の兆しがあるシジミについて美浦村の清明川河口の植生浄化施設の水路で調べたデータなどを基に紹介。シジミなど底生生物の再生によって水質が改善される可能性があるとしながら、植物プランクトンが減少してCOD(化学的酸素要求量)が改善するとアンモニア濃度が高くなり、底生生物が減少するという関係を示し、「霞ケ浦の水質をCODで評価するのは間違い。生物を指標にした評価をやり直すべき」と強調した。
また、山根幸美氏は「『霞ケ浦の自然再生を考えるシンポジウム』から市民社会の成熟度を考察する」と題し、昨年十月に同研究会が開催したシンポジウムを分析。「市民社会の成熟を期待したが、むしろ未成熟が現れてしまった。行政やゼネコンなどに求め続けてきたはずなのに、市民が公共事業を行う側に立ったとき、きちんとした説明責任が果たされるべき」と指摘した。
神栖町の飲用井戸から高濃度のヒ素が検出された問題で、県は二十八日、この井戸水を飲んでいた住民の毛髪分析でヒ素が検出されたと発表した。この住民のなかには、めまい、手足のしびれなどの体調不良を訴えているひともいる。ただ、ヒ素との因果関係は、現段階では不明で、県では専門家を招き原因究明にあたることにしている。
毛髪分析を行ったのは十人で、0.6〜8.7ppmのヒ素が検出された。日本人の通常値は0.05〜2.00ppm前後の範囲という。十人中、六人が2.00ppmを上回った。また、八人が体調不良を訴えていた。
毛髪から検出されたヒ素は、井戸水と関係があるのではないかとみられているが、体調不良との因果関係については、専門的かつ総合的に調べる必要があり、現段階では、まだ判断できないという。
このため、県健康危機管理対策委員会のメンバーに、ヒ素、化学物質の専門家三人を新たに加え、原因究明にあたる。四月一日に四回目の委員会を開く。
また、問題の井戸からおおむね五百メートル内で、これまでに水をサンプリングした井戸は計二百四十三本で、うち、十六本から水道水としての基準値を上回るヒ素が検出された。最高は一gあたり0.13ミリグラムで、自然由来でも検出されるレベルという。
土壌調査は、二十五日までに問題の井戸の周辺計七カ所から土壌を採取、現在、県公害技術センターで分析をしている。また、二十九日には周辺の数箇所で深さ十五メートル程度ボーリングし、地中の土壌検査も実施する。
茨城労働局は二十八日、二月の県内雇用情勢を発表した。新規求人数が製造業の伸びに支えられて、前年同月比で五カ月連続の増となった。新規求職者数は前年同月と同水準だった。有効求人倍率(季節調整値)は0.55倍で、前月比0.02ポイント下がった。茨城労働局では、「製造業では回復基調がみられるものの、他の産業は、まだ回復の動きが弱い」としている。
新規求人数は一万二千百三十三人で、前年同月比3.1%の増。産業別にみると、製造業は41.4%の増。なかでも機械工業は70.7%の増と大幅に増加した。製造業はこれで八カ月連続の増。サービス業も7.1%増加した。
しかし、他の産業は軒並み前年同月を下回った。建設業は3.5%、運輸・通信業は9.5%、卸・小売業は17.0%のいずれも減。
新規求職者数は一万三千六十八人。うち、四十五歳以上の中高年齢者の占める割合は27.7%で、前年同月を0.3ポイント上回った。
就職件数は三千三百二件で、同比十七カ月連続の増。高校生の内定状況も二月末現在で、82.8%と、前年同期を3.6ポイント上回った。茨城労働局では、一月に行われた合同面接会などの成果が表れたものとみている。
雇用保険の受給資格決定件数は、前年同月比21.0%の減で、これで七カ月連続の減となった。受給者実人員も同比5.2%減少、四カ月連続の減となった。
公務員生活の区切りにと、今年、定年で退職するつくば市の職員が二十八日、同市谷田部の同市役所で「さよならコンサート」を開催、得意の尺八と歌で後輩たちに別れを告げた。
コンサートを開いたのは同市企画部長の増山博さん。
別れのあいさつに代えて、趣味の民謡で鍛えた尺八とのどを披露しようと企画した。
昼休みを利用し、会議室で実施、六十人ほどの職員が詰め掛けた。
財政課の田中千春さんと企画部の小泉光男さんがギターとコーラスでサポート、増山さんは「酒と泪と男と女」「白いブランコ」などの十八番を気持ちよさそうに演奏し、四十二年間の公務員生活を締めくくった。
花束を贈られた増山さんは「これからは一市民として、みんなの活躍を見守りたい」と目をうるませていた。
藤代、八強入りならず――第七十五回選抜高校野球大会第六日は二十八日、甲子園球場で行われ二回戦一試合と三回戦二試合が行われ、茨城から二年ぶり二回目出場の藤代は第三試合で徳島商(徳島)と対戦、1―6で敗れ、念願のベスト8進出を逃した。
0―0の四回、藤代のエース美馬学投手(二年)が徳島商打線につかまり大量5点を失う。打線も徳島商の速球派・平岡投手に抑え込まれ、六回に1点を返すのがやっと。七回に本塁打で突き放され、力尽きた。
このほかの試合では、昨年準優勝の鳴門工(徳島)が5―0で桐蔭学園(神奈川)を下し3季連続の甲子園初戦突破。第二試合から三回戦に入り、智弁和歌山(和歌山)―浦和学院(埼玉)は、延長戦の末、智弁和歌山がサヨナラ本塁打で八強一番乗りを果たした。
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