
NPO(特定非営利活動)法人化する「宍塚の自然と歴史の会」の設立総会が三十日、土浦市大岩田の国民宿舎「水郷」で開かれ、定款や事業計画、役員などを決めた。五月二日に県に認証を申請、認証を得て正式にNPO法人となる。法人格を取得することで、社会的な責任を持ち、運動の拡大を目指す。
同会は、同市宍塚にある宍塚大池を中心とする約百ヘクタールの里山の保護を続けている市民団体で、任意団体の「宍塚の自然と歴史の会」(及川ひろみ会長、会員五百七十人)は一九八九年の設立。自然観察や生物調査、谷津田での米づくり、歴史研究など幅広く活動を続けてきた。
NPO法人の設立総会には、議決権を持つ正会員百六十六人のうち五十三人、委任状七十七人の百三十人が出席。設立趣意書や定款、財産目録、事業計画、収支予算、役員などを原案通り承認した。
役員には理事九人と監事二人が選ばれ、理事会で理事長に及川さん、副理事長に佐々木哲美さんと土屋順一さんを、それぞれ選んだ。
総会終了後、土浦市の医師、佐賀純一さんが撮影した約三十年前の宍塚大池の映像「三十年前にタイムスリップ」が上映されたほか、出席者が「宍塚の里山の未来」をテーマに話し合った。
宍塚大池は面積約三ヘクタールの農業用ため池。周辺にはタカ類十種を含む百四十三種類の鳥類が確認されているほか、日本に生息するチョウ類の四分の一以上の六十二種類が見られるなど、都市近郊では貴重な自然を残しており、絶滅が心配されているオニバスの自生地にもなっている。
つくば市明石に住む和太鼓の一級指導員、
平井隆さんが筑波山のふもとに太鼓道場を建造、
三十日に道場開きを行い、 完成したばかりの道場に力強い太鼓の音を響かせた。
騒音問題から、 太鼓の愛好者らは練習場の確保に苦労する状況。
平井さんは 「みんなの協力で夢がかなった」
と声を詰まらせて感謝した。
平井さんは下妻市生まれ。 祭りの盛んな土地柄で、
父親のたたく太鼓の音を子守歌に育った。 物心つくころには隣町のおはやしの会の門をたたいて特別に入会を許され、
練習に取り組んできた。
ラーメン店を出すためにつくば市内に引っ越したのを機に一九七六年、
誰でも自由に入会できて、 太鼓が楽しめる 「常陸乃国ふるさと太鼓会」
を旗揚げした。
つくば科学万博起工式典や第六回世界湖沼会議など、
県内外のイベントに招かれ演奏を披露してきた。
国立劇場の 「日本の太鼓」 民俗芸能公演にも出演している。
現在、 会員は県南西地域の三十人。 年齢層は四歳から五十四歳までと幅広く、
女性が六割ほどを占めている。
その後、 平井さんは 「小川ふるさと太鼓」
「守谷のふるさと太鼓」 と相次いで支部を設立、
毎週、 北浦町や千代川村にも指導に出掛けている。
全日本太鼓連盟の一級指導員に認定され、 昨年、
店を畳んで太鼓の指導に専念している。
「腹に染みる太鼓の音を聞くと鳥肌が立つ。
三歳からたたいてきて、 これなしにはいられない」
と、 平井さんは太鼓の魅力を語る。
会の設立当初から頭を悩ませてきたのが練習場所の確保。
公民館や河川敷で練習を始めると、 すぐに 「音がうるさい」
と苦情が寄せられた。 自宅近くの地下に、 防音設備を施した二十三平方メートルほどの練習場を造り、
練習を続けてきた。 しかし、 最近では会員が増えたため、
道場が手狭になり、 老朽化も進んできた。
平井さんが困り果てているのを見かねた近所の大工、
飯塚仁さん [六一] が明野町向上野の雑木林を提供、
道場の建設も請け負った。
新しい道場は、 これまでの三倍の広さになる約七十平方メートル。
壁の間に約三十aの厚さに土を入れ、 発泡スチロールやビニールシートなどを挟み込んだ。
さらに外壁代わりに周囲を六台のコンテナで囲み、
音が外に漏れないよう工夫した。
道場開きには、 道場造りに協力してくれた大工ら約二十人を招き、
子供を含めた会員約三十人が演奏を披露した。
体を揺すぶる力強い演奏に、 聴衆らは大きな拍手を送っていた。
平井さんは 「和太鼓奏者にとって理想郷の道場が持てるとは考えもしなかった。
皆さんの協力には言葉もない」 と話していた。
第二十七回古河桃まつりがこのほど、 古河市鴻巣の古河総合公園で開幕した。
開き始めたピンクや白い花が観光客らの目を楽しませている。
県内外から多くの観光客が訪れる古河の春の一大イベント。公園内の桃林約四ヘクタールには、ピンクや白の花を付けた桃の木約二千本が立ち並んでいる。
友人と二人で公園を訪れた市内の主婦は、「桃の花を見ながら園内を一周したら、いい運動になった。まだ、つぼみが多いようなので、桃の花が満開になったころにまた来てみたい」と笑顔で話していた。
市観光協会によると、四月上旬から中旬ごろに満開となり、
見ごろを迎えるという。まつり期間中、日没から午後九時まで桃林をライトアップしている。
問い合わせはハローダイヤル(03・5777・8600)まで。
米英のイラク攻撃に反対しようと、JR取手駅東口で三十日、「イラク攻撃反対緊急集会パレード」が行われた。
主催したのは「10・21国際反戦デー実行委員会」(谷口誠一代表)。取手市や北相馬郡周辺で平和運動を展開している「取手平和委員会」や「取手新婦人の会」など五団体が参加した。
戦争に反対する意見や平和への願いを訴えた後、同駅東口から西口、白山商店街などを約五十人で行進、買い物客らに「戦争をやめて」とアピールした。
谷口代表は「戦争は罪のないイラクの子供たちに影響している。早く終結してほしい。取手市周辺地域は、まだ若い人たちの関心が薄く、参加人数も少ないので、今日が出発点となってくれれば」と話し、平和に対して意識を喚起していく方針を述べた。
パレードに参加した藤代町の主婦は「新聞などを通じて、日ごろから気になっていた」、母親と共に参加した中学一年の女子生徒は「関心があったので母と一緒に参加しました」と話していた。
県教委は三十日、四月一日付の教職員の定期人事異動を発表した。異動総数は五千四百六人で、新規採用者が増加した一方、小中学校の校長、教頭への昇任が減ったことなどから、昨春より三十六人少ない規模となった。中高一貫教育校を中心に、管理職を含めて中学、高校間の人事交流を実施したほか、昨年に引き続き小学校教員と幼稚園教員の人事交流などを行った。また、学校図書館法の改正に伴い、対象校に司書教諭を配置した。
新規採用教諭は、小学校百十六人、中学校百四十二人、高校八十六人、特殊教育諸学校五十一人の計三百九十五人で、昨年より六十一人増えた。
小中学校合わせて校長に九十六人を登用した。五十歳以下は六人、新たな女性校長は十三人で、いずれも昨年を下回った。教頭は八十七人で、新たな女性教頭は昨年と同じ十七人だった。
高校では、校長四十四人、教頭四十七人をそれぞれ登用した。新たな女性校長は一人、女性教頭は三人。特殊教育諸学校では、校長四人、教頭八人で、女性教諭から一人を校長に登用、教頭はゼロだった。
同一校に長期在職している者について、小中学校で対象者三千六百四十五人中、千七百七人が配置換えとなり、異動率は46・8%。昨年を2・9上回った。高校は昨年並みの12・6%だった。
中・高教員の人事交流は、今春から中高一貫教育が始まる小瀬高を中心に実施。御前山中の教頭が同高の教頭に、緒川中の教諭が同高の教諭に、また同高の教諭が緒川中の教諭にそれぞれ異動する。このほか、美浦中から牛久栄進高への教諭の異動などが行われる。県教委では、これらによって中高の円滑な連携や教員の資質向上を図りたいとしている。
小学校と幼稚園教諭の人事交流では、つくば市内で実施するほか、教育庁義務教育課の幼稚園担当指導主事が山方南小の教頭に就く。
司書教諭は、学校図書館に関する専門的な知識を有する教諭。改正された学校図書館法が四月一日から施行となり、一定規模以上の学校での配置が義務付けられるようになった。県教委では二〇〇二年度から、小中学校に有資格者を配置している。改正法の施行を受けた今回の異動で、十二学級以上のすべての学校に配置した。
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