2003年4月1日

五霞町と幸手市が合併協議書に調印

編入に向け法定協が1日スタート

 県を越えた合併を目指している五霞町と埼玉県幸手市は三十一日、幸手市役所で合併協議会規約に関する協議書の調印式を開いた。これにより一日、特例法期限(二〇〇五年三月末)内の編入合併(五霞町が幸手市に編入)に向けた協議会がスタートを切る。
 協議書によると、協議会の会長には幸手市の増田実市長、副会長には五霞町の大谷隆照町長がそれぞれ就任。また事務局については、大久保重雄事務局長をはじめ幸手市側六人、五霞町側四人の計十人の職員で組織し、埼玉県職員が派遣された場合は、その者を事務局長とすることなどを定めている。
 協議書への調印を済ませた増田市長は「調印式を終え、いよいよ法定協がスタートする。期限内の合併に向け、幸手市としても頑張っていきたい」と述べ、大谷町長は「これが実質的な第一歩。五霞と幸手の合併が、両方の住民にとってよかったと思ってもらえるものにしたい」と、前向きな姿勢を示した。
 両市町は二月二十四日、議会に法定協設置案を提案し、いずれも賛成多数で可決。三月五日には、大谷町長と増田市長が埼玉県の土屋義彦知事を訪ね、県職員参画を要請するなど、すでに協議会を進めていく上での支援を求めている。

企業誘致を多様化〜県産業拠点活性化

製造業中心からの脱却図り計画まとめる

 県は県産業拠点活性化計画を策定し、三十一日発表した。本県の産業、科学技術の集積や特区構想などを活用して、工業団地への企業誘致推進、導入業種・機能の多様化などを図るもので、〇三年度からスタートする。工業団地への商業・サービス機能の導入ほか、分譲面でも割賦分譲やリース方式の導入などを盛り込んだ。
 工業団地への立地企業は、従来、製造業中心だったが、これを多様な業種に拡大する。具体的には物流、リサイクル産業のほか、雇用の創出に加えて集客機能も期待できる商業・サービス業などが上がっている。
 この実現に向けて、工業専用地から準工業地への用途変更など、土地利用の弾力化に取り組む。第一号として、新年度から茨城中央工業団地(茨城町)で検討開始する。今後、造成に入る同工団二期分での商業・サービス機能の導入をにらんだ対応。
 導入業種・機能の多様化ほか、知的、物流、経済の三特区構想を活用した技術移転や高付加価値化、物流機能の集積促進などによる産業拠点の活性化策も盛り込んだ。
 また、譲渡人資格も拡大、立地場所で自ら生産活動しないリース会社なども対象とする方針だ。
 分譲面では、県議会第一回定例会で条例化した、立地に際しての県税優遇措置などのほか、リース制度を導入する。貸借期間は「十年以上二十年以内」。分譲が思うように進んでいない工業団地を対象に実施する。常陸那珂、阿見東部、つくば下妻第二など、県及び県開発公社が事業主体の計九団地で、当面、実施に移す。
 割賦分譲は、期間を原則十年以内とし、利率は県公有財産事務取扱規則の利率より低く設定する。当面、県が事業主体の宮の郷工業団地など九工業団地で実施する。

牛久市立図書館でNPO活用し運営

市民中心の新しい活動本格化

 市民が中心となる新しい図書館を目指して、牛久市立中央図書館では民間非営利団体(NPO)を活用した運営方式を開始。図書館支援NPO「リーブルの会」(西木戸武会長)の活動が四月一日から本格的にスタートする。 
 牛久市は昨年、図書館のサービス向上と運営面でのコスト削減を図るために、市主導のNPO設立に向け準備していた。今年三月に設立総会が開かれ、「リーブルの会」が発足。会の名称のリーブルとはフランス語で本″という意味。市民に名称を募集したところ、四十一件の応募があったという。
 図書館に勤める有償ボランティアたちは四十二人。そのメンバーは十代から六十代までと年齢層も幅広い。すでに三月中から貸し出し業務や図書整理などの業務研修をしていた。
 これらの新方式導入に伴って、同図書館の開館時間は午後九時まで。休館日は第二・四月曜日(図書館整理日)と特別整理期間のみで、祝日は開館になる。

金砂磯出大祭礼が10日間の神事に幕

東金砂神社で入社祭、延べ93万人の人出

 西金砂神社(金砂郷町)と東金砂神社(水府村)主催の「第十七回金砂磯出大祭礼」は三十一日、大行列とみこしが東金砂神社に到着。ご神体を本殿に移した後、入社祭が行われ十日間にわたる神事はすべて終了した。県警によると期間中の人出は計九十三万七千人と発表した。次の第十八回大祭礼は、七十二年後の二〇七五年に開催される。これまで県内外の見物人でにぎわいをみせた県北地域も、また元の静けさを取り戻す。
 神事最終日のこの日は、午前九時から金砂郷町天下野の本丸祭場で最後の神事と東金砂田楽舞が奉納された。その後、約五百人の大行列が約四・八キロ離れた東金砂山の山頂にある同神社を目指し、ゆっくりと練り歩いた。そして午後三時ごろに行列の一行が同神社に到着。みこし担ぎ役が最後の力を振り絞って、トラックの荷台から下ろされたみこしを、頂上にある本殿までかけ声をあげながら担ぎ上げた。
 祭りが無事終了したことに地元首長の根本正人村長は、「大成功に終わった。村でも市町村合併前の大きなイベントとして職員全員が取り組み、全国から見に来て人に満足してもらえた。村のPRにもなった」と笑みを浮かべた。
 また、今月二十二日の西金砂神社の出社祭から、ドキュメンタリー映画製作のため撮影を続けてきた、日立市に住む渡辺生さんは、「苦労と言えば水木浜(日立市)まで歩いたこと」とし、「小さな村にこのような祭りがあるなんて、誇りになるのでは」と感想を語った。すでに百二十分テープで約六十本近く収録したという。
 県警によると、十日間の大祭礼の人出は計九十三万七千人。最も人出が集中したのは、二十八日の東金砂神社の水木浜での神事と田楽舞のイベント会場周辺と、西金砂神社の入祭社などで、合わせて計十七万六千人。

石岡・常陸風土記の丘でサクラほころぶ

ソメイヨシノが春本番の便り届ける

 ○…石岡市の「常陸風土記の丘」でソメイヨシノがほころび始め、春本番の便りが届いた。三十日に始まった「さくらまつり」に足並みを合わせての開花となり、これから本格化する行楽シーズンを控えて、舞台準備も整った。
 ○…園内に約五百本の桜がある同園では、巨大獅子頭に近い「ちびっこ広場」のソメイヨシノが咲き始め、これから次々に開花する見込み。また、金山池周辺のシダレザクラも、つぼみが膨らみ始め、そろって開花時期を迎えそうだ。
 ○…同園の見所は全体の半数以上、三百本あまりあるボタンザクラ。四月中旬から咲き始め、大型連休前後まで見頃が続く。特に事務所裏手のスロープが見所で、全体が桜のアーチとなって訪れる観光客を感嘆させる。
 ○…水戸地方気象台によると、本県の桜の開花予想は平年並みの四月二日。ちょうど入学式や「花祭り」(八日)のころが満開の時期となり、新一年生のスタートを飾る最高の演出になりそうだ。

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