2003年4月2日

関東つくば銀行が誕生

公的資金注入の第1号

 関東銀行(本店・土浦市、草間卓頭取)とつくば銀行(本店・下妻市、峯嶋利之頭取)が一日合併し、「関東つくば銀行」(草間頭取)が誕生した。本店となった土浦市中央二丁目の旧関東銀行本店で合併記念式が開かれ、草間頭取や峯嶋会長、助川弘之土浦市長ら八人が新行名の看板を除幕、新しいスタートを祝った。また、同行は今年一月に施行された金融機関等組織再編促進法の適用による公的資金注入の第一号として約六十億円が資本注入されることが決まった。
 関東つくば銀行は預金量が約一兆二千億円、貸出金残高が九千二十二億円と、県内では常陽銀行に次いで二番目となる。本支店数は百店舗で、従業員数は新入行員を含め千三百十八人。今後、経営の効率化を進め、重複店舗の統廃合などを進める。
 二年後の「つくばエクスプレス」の開通に伴い、県南西地域への経済効果や発展が見込まれるなか、同沿線への店舗展開に力を注ぐ。また、中小企業や個人客向けの小口金融を推進し、地域経済発展に尽力する、としている。
 合併記念式で草間頭取は「合併効果をスピーディーに追求し、効率的で収益力の高い経営体質と健全な財務体質を構築、顧客ニーズに的確に対応できるサービスを提供し、地域経済社会の活性化に向けて発揮。両銀行が長年育んだ企業文化を昇華させ、新生関東つくば銀行の新たな歴史を築いていく」と抱負を述べた。
 式典の後、行員たちの全体朝礼が行われ、草間頭取は訓示で、新生銀行の誕生までの経緯に触れながら、(1)顧客ニーズに対応するために、地域密着型の「ニューリテール・バンキング」を目指し、質の高い金融商品の提供ができる小売主体の銀行を目指す(2)安定かつ継続的な資金提供を行うために徹底した合理化と効率化の実現、営業・収益基盤の確立(3)積極的な人材教育と育成、融和―などを強調した。また、システムの統合については、五月六日の新オンライン体制の開始に向けて、準備は順調だと話した。

日本郵政公社スタート

各郵便局で多彩なイベント

 全国に約二万四千七百の郵便局を擁する郵政事業が一日から「日本郵政公社」としてスタート、水戸市三の丸の水戸中央郵便局(山上又一局長)では記念式典や多彩なイベントが開かれた。
 午前九時の開局を前に式典が行われ、冒頭、山上局長は「『真っ向サービス』を合言葉に、これまで以上に地域の皆様に愛される郵便局として、より満足をしていただけるサービスを提供していこう」などと約百五十人の局員を前に激励。
 来賓あいさつに続き、局員の代表者三人が「全職員一同、精いっぱい取り組むことを誓う」などと山上局長を前にそれぞれ宣誓の言葉を述べた。また、一日郵便局長に委嘱された歌手のみなみ蓮さんが「最後まで精いっぱい務めさせていただきます」と話し、最後に「がんばれ郵便局」とエールを送った。
 開局を前に、新しく生まれ変わった郵便局を一目見ようと、大勢の利用者らの長い列ができた。午前九時、合図とともに開局し、山上局長はじめ局員、みなみ一日局長らが入り口で利用者を出迎える中、「お客さま感謝デー」としてチューリップの花とポスト貯金箱(先着二百人)が一日郵便課長に委嘱された水戸の梅大使二人から一人ひとりに手渡された。
 また、同時に大型掲示板前では昨年五月に郵便局員らで結成した「郵ちゃんバンド」の演奏が行われ、ヒット曲「明日があるさ」などを披露。このほか、みなみ一日局長の歌謡ショーや「POSTいばらきキャンペーン」の抽選会なども行われた。
 同局を訪れてた同市南町在住の女性は住まいも近所とあって昔からよく利用しており、「最近、窓口業務の方が以前に比べて、とても親切になった感じがします。公社になっても郵便局は郵便局。真心のサービスを忘れずに心がけて欲しいですね」と期待を寄せていた。
    
 一方、土浦郵便局(土浦市城北町、倉嶋邦雄局長)では、郵便預金者の会の辻勝博会長ら来賓を迎えて、約百五十人の職員が出席し「郵政公社出発式」が開かれた。
 倉嶋局長は「郵政公社として独立採算のもと民間企業的経営手法を導入し、自立的かつ弾力的な経営を行っていかなくてはならない。『お客さま第一』の視点で行動し、『郵便局はよくなった』と評価してもらえるよう、新しい郵政公社を築いていこう」とあいさつした。
 記念イベントは、ポスト型貯金箱などの記念品プレゼント、琴演奏の中での抹茶と和菓子サービスなど。琴演奏は、市内の古宇田昭子さんら三人と尺八で、「さくら変奏曲」など、春らしい華やかな曲を生演奏した。赤い野だて傘や釜で茶席が用意された茶会は、安須美恵社中の人たちが着物姿で抹茶をふるまった。

新社会人が希望の第1歩

入社式や新任式相次ぐ

 1日、県内の企業や自治体などで入社式や新任式などが一斉に実施された。会場は真新しいスーツに身を包んだ新人たちで華やぎ、トップの祝辞に耳を傾ける真剣な表情からは、社会人として第一歩を踏み出す戸惑いと意欲がうかがえた。
県庁 県の新規採用職員新任式は、水戸市笠原町の県庁で行われ、女性七十七人を含む百七十一人の新規職員が、誓いを新たにした。
 式では、職員一人一人の名前が呼ばれ、寺門直美さんが橋本昌知事から代表して辞令を受け取った。
 職員を代表して、長谷川正俊さんが、「誠実かつ公正に職務を執行する」と宣誓した。
 橋本知事は「今の張り切った気持ちを持ち続け、公務員生活を頑張ってほしい」と述べ、「県民とともに茨城をつくっていくことが好きになる職員になってほしい」と訓辞した。
 最後に、出席者全員が「本県に求められる職員像」を唱和し、配属先に向かった。
土浦市 土浦市の辞令交付式は一日、市役所会議室で行われ、課長級以上の職員八十三人に辞令が手渡された後、新採の職員ら二十七人にも辞令が交付された。
 助川弘之市長は、将来のまちづくりを見据え、千代田、霞ケ浦、新治との合併を進めるため、合併推進担当職員を七人配置、合併協議会への準備を整えたことを強調。「役所はつぶれないという意識があるかもしれないが、役所も民間と同様の徹底したサービス意識とコスト意識が求められている」と訓示した。
 新任の職員は消防を除く二十四人と市長が会長を務める市社会福祉協議会の三人の計二十七人が出席した。
つくば市 つくば市の辞令交付式が一日、同市谷田部の谷田部庁舎で実施され、藤沢順一市長らが職員一人ひとりに辞令書を手渡し、「年功序列で幹部職員に登用する時代は終わり、意欲ある者を昇格させた。若手に追い越されないよう仕事に励んでほしい」と士気を鼓舞した。
 異動の対象となった課長以上の職員約七十人が出席した。
 藤沢市長は「行政だけが惰眠をむさぼるわけにはいかない時代になったことを肝に銘じてほしい」と強調。さらに「若い人たちをはぐくんでいくことが幹部職員の役割であり、若い人たちの意見を聞いて施策に取り入れていくことが大事」と呼び掛けた。
 今年度、新たに採用した十九人の職員にも辞令を交付した。
カスミ カスミ (小浜裕正社長) は一日、 つくば市西大橋のカスミつくばセンターで入社式を行い、 六十八人の新入社員が社会人への誓いを新たにした。
 昨年の採用ゼロに対し、 本年度は大卒十五人、 短大・専門卒二人、 高卒五十一人の計六十八人を採用した。 男女比は半々。
 式は 「形にとらわれず、 和やかで思い出に残る式を」 との意向から、 初めて立食パーティー形式で実施された。
 祝辞の中で神林章夫会長は、 詩人の吉野弘さんの 「祝婚歌」 を朗読。 「立派すぎないほうがいい。 立派すぎることは長持ちしないことだと気付いているほうがいい」 など、 歌に思いを託し、 門出を祝福した。
 また小浜社長は 「お客様に決して嘘はつかないこと。 一人ひとりの誠実さが一つの会社を支えている」 と、 昨今問われるデパートや食品業界のモラルを見据えた心得も含めエールを送った。
 このあと新入社員全員がそれぞれ壇上で決意を表明。 代表して謝辞を述べた蛭間貴広さんは 「社会への飛躍に不安はあるが、 先輩方との交流で解決できるはず。 同社の社員であることの誇りを今日改めて胸に刻みたい」 と力強く語った。
常陽銀行 常陽銀行(澁谷勲頭取)は一日、水戸市南町の本店で入行式を行い、厳しい就職戦線を突破した総合職三十五人(うち女性二人)、一般職女子七十六人の計百十一人が辞令交付を受け、希望に満ちた第一歩を踏み出した。昨年度より十人多い。
 総合職は深いグレー、一般職は淡いグレーのスーツ姿で、緊張しながら『君が代』『行歌』を斉唱。総合職代表の谷津英佑さん、 一般職代表の園部綾子さんが、澁谷頭取から辞令を受け取った。
 西野虎之介会長は「かつてない変革期。皆さんに求められるのは、地域の繁栄に資する豊かな人間性、幅広い見識、金融プロとしての専門性。厳しい小食戦線を勝ち抜いた皆さんには、実現できる能力が備わっている」とエール。
 澁谷頭取も「自らの職業選択を信じ、初心を忘れずに日々努力を重ね、当行の発展と自己実現のために、積極果敢なチャレンジを続けてほしい」「人と出会い、地域社会の発展に貢献できることを誇りに、人生を悔いのないものして」と歓迎の言葉を述べた。
 これを受け、総合職代表の熊倉俊男さん、 一般職代表の植木久美子さんが「金融業界は変革の中にある。しかし、厳しい時代だからこそ、飛躍を遂げるチャンスがあると確信。初心を忘れず、切磋琢磨していく」などとと答辞。新生活への意欲を語った。
関東つくば銀行 関東つくば銀行(土浦市、草間卓頭取)では、新銀行となってからの第一期生の入行式が行われ、男性十九人、女性二十六人の計四十五人の新入行員を迎えた。
 式では、新入行員を代表して日立支店の加茂貴紀さんが辞令交付を受けた後、草間頭取は「次世代へのスタートダッシュに向けて、当行の大きな原動力となってほしい」と訓示。
 若手行員を代表し、本店営業部の萩原知美さんが歓迎の言葉。水戸支店の林田いくみさんは「記念すべき第一期生。今までの伝統を背負い、新しい歴史を担う責任の重みを感じる」と答辞を述べた。
 式後に、新行員たちは、旧関東銀行の恒例行事だった献血を行った。
茨城銀行 茨城銀行(川嶋烈頭取)の入行式が一日、水戸市南町の本店大会議室で行われ、総合職十人、一般職二十四人に辞令が交付された。
 川嶋頭取は、日本経済を取り巻く厳しい状況にふれながら、「業務知識に精通し、自分で考える習慣を身に付け、実力を備えてほしい。その上で、地域のお客様に密着し、信頼され、評価される銀行員になってもらいたい」と励ました。
 辞令が交付された後、新入行員代表で水戸駅南支店に配属された荒木禅さんが「これまで以上に地域のお客様に愛され、信頼される銀行になるよう精いっぱい努力します」と誓いの言葉を述べた。

日立・川尻漁港にクジラ漂着

体長13メートル、既に死亡

 日立市北部の川尻漁港で一日午前、湾外の堤防付近に打ち寄せられて死んでいるクジラ一頭が発見された。県によると、このクジラは世界的に生息状況の確認が困難とされる「セミクジラ」とみられ、絶滅の危機にあるという。座礁したクジラは推定で全長13―14メートル、体重30トンとみられる大型で、関係者は「全国的にも珍しく、本県では過去に例がないのでは」と驚きを隠せない様子だ。
 この日午前六時すぎ、同漁港を出航した釣り舟漁船が、沖合で死んだクジラが漂着していたのを発見、川尻漁協(田山敏一組合長)に連絡した。クジラは次第に岸側に流され、同八時過ぎには岸壁近くの岩場に座礁していた。
 県農林水産部漁政課の益子知樹係長は「北極クジラに似ているが、セミクジラの可能性が高い」と話す。ただ、セミクジラの場合、学術的には座礁することはほとんどないとされ、「今回は稀なケースで、死亡時期も含め原因は不明」という。
 セミクジラ科に属するクジラは種類が少ないが、実態は解明されていない。専門家の意見は一種から三種に分かれ、北半球と南半球の二種のほか、北太平洋に生息する三種目が「ニホンセミクジラ」と提案されていた。
 いずれも不恰好に泳ぐクジラだが、アクロバットが得意なことで知られている。空中に二分間も尾ビレを高く上げて波打たせながら逆立ちするダイナミックな反面、繁殖力が弱く、IWC(国際捕鯨委員会)で捕鯨が禁止され、保護動物の対象になっている。
 座礁したクジラは、波に打たれながら大きな体を反転させ、そのたびに尾ビレと胸ビレが海面から飛び出すなど、哀れな様子で横たわっていた。現場付近の堤防には、通報を聞きつけた近所の住民らが多数押し寄せ、カメラで写真を撮る光景が見られた。
 益子係長は「腹部の膨れからガスの充満が推測され、腐敗が進んでいるのでは」と分析。骨格や筋肉の展示利用の標本やDNA鑑定など、近く関係機関で今後の対応を協議した後、クジラはロープで陸揚げされるという。

春本番―県内にもサクラの開花宣言

土浦・新川の並木もほころび始める

 水戸地方気象台は一日、水戸でサクラが開花したと発表した。昨年より十二日遅く、平年(四月四日)に比べて三日早い。
 同日の水戸の最高気温は一三・五度と平年より低めだった。
 土浦市の市街地を流れる新川沿いのサクラ並木もほころび始めた。釣り人や行き交う人々は、間もなく咲き誇る姿を心待ちにしながら「春の息吹」を感じていた。


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