
全長十三―四メートル、総重量三十トンの巨大セミクジラの死体が一日に漂着した日立市の川尻漁港で三日、前日に引き続き二度目の陸揚げが行われ、作業開始から四時間後の正午すぎ、陸揚げは無事に終了した=写真=。
前日の作業では、満潮時を狙って漁船でえい航を試みたが、後尾に取りつけたロープが切れて失敗。その後、クジラは波に押し寄せられ岩場に完全に乗り上げてしまった。
このため二度目の挑戦となった三日の作業では、最大百六十トンのクレーン車が用意され、堤防の外側に横たわるクジラを、内側からつり上げる方法に変更。
午前八時から開始した準備作業の後、同十一時、八人のダイバーが二本のロープマットをクジラの胴体に巻き付け、六メートル四方の「ワイヤーネット」に移し替える作業が始まった。
しかし、ロープマットをつり上げた際、ロープがクジラの腹部に食い込んでバランスが取れず作業は難航。何度もロープの位置を変えながら、一時間にわたる悪戦苦闘の末、ようやくワイヤーネットの移し替えに成功した。
つり上げられたクジラは、トレーラー車で川尻漁協の南側砂浜まで運ばれた後、解体し埋設された。既に骨格標本化の方針が決定しているが、受け入れ先は未定。解体には、日本鯨類研究所や国立自然博物館など、都内から多くの研究者や専門家が立ち会った。
参院補選(欠員一)の告示が一週間後の十日に迫った。出馬表明しているのは、自民党新人の前水戸市長、岡田広氏=公明推薦=と、共産党新人の党県委員会書記長、小島修氏の二人だけ。民主党が事実上、擁立を断念したため、自共対決の一騎打ちとなる公算が大きい。衆院七区補選と共に、中央の政局に絡むだけに、県内外の注目を集めている。
岡田氏は、一月に党公認を得た後、県内各地の市町村長、市町村議から農業委員、企業関係など有力者に、こまめに電話して協力依頼。三月十九日に市長辞職後は、地元の水戸を皮切りに、精力的に県内各地を巡回してきた。
短期決戦を意識して、市町村長や市町村議会、商工団体、農協など、主な団体と企業を回り、衆院七区では党公認、永岡洋治氏との連動も。既に県北、県央、県西、鹿行を終え、県南の一部を残すだけ。七日には、全域を走破予定という。
自民党公認を受けた後、国政で連立を組む公明党も推薦決定。農政連、商工政治連盟、医師連盟など約二百二十団体、企業も約五百社から推薦を得た。陣形は万全で、陣営では「参院選初の六十万票を目指す」とする。
小島氏は、統一地方選と衆院七区の補選が重なり、全県的動員などはできにくい状況だ。時間や人員を無駄にできないため、選挙事務所も外に設けず、水戸市の党県委員会に併設して、効率良い組織と人の活用で乗り切りを図る。
時間と人の限界を補うため、統一選の十五市町村議選公認、二十九人と衆院補選の公認、稲葉修敏氏との連動を重視。積極的に事務所開きに顔出しし、両選挙と連動しながら、市町村単位の集会や、四つの地区委員会単位の集会も開いた。
医療費負担増など、自民党と医師会のスキマ風を突き、一部の保守層切り崩しも重要する。米英のイラク戦争への批判にも力を注ぎ、小泉内閣と連立与党への批判なども強化。基礎票不足を補うため、批判票取り込みにも余念がない。
民主党は、県連や連合茨城が来年の本選挙に、現職の郡司彰氏を抱え、早い段階で実質見送り姿勢が濃厚だった。衆院七区補選で、自由党公認の加藤真砂子氏を支援し、来年の本選挙の協力を期待する姿勢。党本部も「断念とは言えないが…」とするが、実質は見送り容認の状況となった。
告示は十日で、舌戦は十七日間に及ぶ。二十七日の投票は、七十市町村で午前七時〜午後八時、十三市町村では一〜三時間繰り上げで、県内一千五百九カ所で投票が行われ、同夜九時前後から八十三カ所で即日開票。夜半すぎには、新しい参院議員が誕生する。二日現在の有権者数は、二百三十八万四千七百十二人。
「春の訪れを告げる祭り」として地元に親しまれている真壁町の「神武祭」(町商工会主催)が三日、町中央公民館駐車場や歩行者天国となった大和町通りで開かれ、春休み中の子供たちや町民でにぎわった。
五所駒瀧神社(同町山尾)の分社となっている、公民館隣の神武天皇遙拝殿の例祭。旧真壁郡の商業活動の集散地として栄えた、往時のにぎわいをしのばせる春祭りでもある。
植木市としても知られ、路地では春の草花や植木を販売。愛らしいスイセンなどが人気を集めていた。真壁菓子組合による手作りまんじゅうや、真壁鮮魚組合が漁港直送の魚介類を販売した。
今回は「お囃子発表会」があり、真壁祇園囃子と上谷貝鹿島神社祇園囃子が競演したほか、三和町諸川祇園囃子保存会(県指定無形民俗文化財)と下館市鼓空が特別出演、春祭りを盛り上げた。きょう四日も植木市や露店が並ぶ。
「スリランカ訪問団報告写真展」・「スリランカの子供達の絵画展」(スリランカの子供達の就学を援助する会主催)が、守谷市大柏の守谷市役所ロビーで開かれている。写真や子供たちが描いた絵画を通して、同国の教育環境の充実やアジア文化に広い理解を求めめようというもので、連日大勢の来場者が足をとめている。四日まで。写真展は今回で三度目、絵画展は二度目の開催。
同団体は代表の吉田英信さんが、幼稚園教育研究のため来日中だったスリランカ全国幼児・児童学習振興財団のバンダギリア・ソーマワンサ理事長との親交の中で、同理事長の出身地であるバンダギリア村の就学援助を目指し、同市選出の小川一成県議らとともに一九九四年一月に結成。
現在市内を中心に三十家族と同市国際交流協会学生委員会が参加。各会員から月千円を集め送金する就学金援助のほか、学習参考書や文房具を寄贈し、地元の子供たちと触れ合う「スリランカ訪問団」を実施するなど、活動内容も幅広い。
同展では、今年一月に実施された第三回の訪問で撮影した写真から約二十点、現地の子供たちから預かった絵画二十七展を展示。
写真展では、同会の支援で運営されるバンダギリア村の「ゆりの木幼稚園」の子供たちが同団体をパレードで先導する様子や、昨年同団体が県国際交流事業団から受けた助成金で園内に建設された図書館の様子などが、生き生きとした子供らの表情とともに紹介されている。
絵画では、木陰で座禅を組む僧の姿や象などの動物群、紺碧の海に夕日が沈む光景など同国の風土と文化の魅力が、多彩な色使いで力強く描かれている。
吉田さんは「スリランカは援助次第で大きな発展の可能性を秘める。人々も魅力的。ぜひ日本の子供たちにも、同国の現状を知ってもらいたい。市内の学校を巡回する展示会も実施したい」と語っている。
緒川村小舟のやすらぎの里公園内にあるミズバショウ園では、純白のミズバショウの花が五分咲きとなり、見ごろを迎えている。
約二千五百株のミズバショウが植えられた同園は、県内では最大級の観賞地。六年前から約二十eの休耕田を利用して栽培している。
同村経済課では「来週末までが見ごろ」と話している。
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