2003年10月12日
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| ●「かすみがうら*ネット」がスタート |
| 市民参加型ネットで協働学習の場づくり |
| インターネットの普及は、パソコンの世界だけでなく、人々の生活そのものを変えようとしている。家庭でもブロードバンドといわれる高速・大容量インターネットが現実のものとなり、IT(情報技術)を活用した情報発信・収集の発達は目覚ましいものがある。こうした環境に適応した市民参加型ネットの可能性を広げ、協働学習の場にしようと「かすみがうら*ネット」(前川道博代表・東北芸術大学メディア研究室)が先月に発足した。会員は茨城が大半で、ほかに静岡、東京、埼玉、神奈川などのメーリングに参加している約八十人。会では来月に「クルーズで体験する霞ケ浦」を企画。土浦市の俳句の会などにも参加を呼びかけ、ネット上だけではなく実際に霞ケ浦を観察し、それぞれの感想をネットで紹介し情報を共有するという新しい動きが出てきた。 【設立準備から三年】 設立準備会がスタートしたのは二〇〇〇年九月。誰もがITを活用して豊かな生き方と人々が交流できる社会の実現を目指す「協働学習コミュニティ」を目的に設立された。 これまで、webサイト「マッピング霞ケ浦*」を公開する一方、準備会では我孫子市や石岡市などで一堂に会して勉強会を開催しながら準備を進め、先月十五日、土浦市立宍塚小で開いたオフラインミーティングで正式に発足した。 活動内容として(1)情報技術を活用した協働学習活動(2)社会教育の推進を図る活動(3)地域の自然環境の保全・歴史・文化の継承発展に係わる活動―などとなっている。 【キーワードで見る琵琶湖と霞ケ浦】 環境問題の意識が高まる中で、会のように市民参加型の新たなネットによる情報発信・収集・意見交換の場は今後も増えていくと予想されるが、滋賀県の琵琶湖と比較すると圧倒的に情報量の違いが分かる。 検索エンジンGoogleで琵琶湖をキーワードに検索してみると約四十一万四千件、霞ケ浦は七万六千二百件と、約五倍の差がある。近畿の住民千四百万人に水を供給している琵琶湖と比較するのは軽率としても、霞ケ浦の流域人口百万人とされる住民が、どれだけ霞ケ浦へ関心を寄せているのかを知る上では注目に値する数字だ。 会の副代表、松浦正夫さんは「歴史の厚さによってデータ量に差がでるのでは。琵琶湖は京都に近いため記録に残される量も圧倒的に多い」と話している。 【センターの進ちょく状況】 一九九五年十月、つくば・土浦の両市で開催された第六回世界湖沼会議で「霞ケ浦宣言」が採択され、「人と自然の共生する環境の保全・創造」の拠点の場として計画された「霞ケ浦環境センター」の建設地は、土浦市沖宿と霞ケ浦町戸崎にまたがり、今月中に着工、二〇〇五年春のオープンを目指している。基本コンセプトは、(1)調査研究・技術開発(2)環境学習(3)市民活動との連携・支援(4)交流・情報の四つの機能を連携させる。この中の「情報サービス」をどのように位置づけているのか。 センターの整備を担当している県霞ケ浦対策課では、「紙の情報と電子情報の配分の検討をしている段階」と前置きして、「内水面試験場などの県の関係機関が、どのような情報を持ち協力を得られるかという内部の検討会を重ねている。そこで示された情報をもとに今年度中に、情報として基本的に必要とされるものを作成する」と話している。 来年度から、資料収集と整理を始める予定で、「利用されなければ意味がないため、センターが完成した上で、状況を見ながら情報の収集やデータベース化を図り、蓄積していくようになるのではないか」(同課)と予想している。 玉造町の水の科学館(霞ケ浦ふれあいランド)内に九二年十月に設立された県霞ケ浦環境情報サービスセンターを移管させる方法も考えられるが、「まだ、検討課題」と同課。全体的にはまだ白紙に近い状態だ。 【環境への配慮】 八二年に設立された琵琶湖研究所は、琵琶湖に関する文献資料データベースとしてインターネットで公開している。また、滋賀県が発行している「環境白書」は、紙の使用量の半減を目指し、全内容をホームページに掲載。二〇〇二年版はA5判で発行部数は七百十部(〇一年度は千三百部)。ヨシ紙を採用するなど環境に配慮している。本県はA4判で千四百部。ダイジェスト版が一万千部となっており、環境問題そのものに対する配慮がうかがえる。 これらの現況を踏まえて、前川代表は「情報発信の層の厚さという点では、霞ケ浦は琵琶湖から量・質とも大幅に遅れをとっている。霞ケ浦は後発だが、それだけ、従来の枠に縛られない展開を生み出せる可能性がある」と話している。(かすみがうら*ネットのホームページ:http://www.kasumigaura.net/) |
| ●県産米と酵母で醸造 |
| つくばクレオで「秋あがり」32種を展示販売 |
| 県が独自に開発したコメと酵母を原料に、県内三十二蔵元が技を競い合って醸造した日本酒三十二種類を一堂に展示、販売する「ピュア茨城『秋あがり』特別試飲販売会」が、つくば市吾妻の「クレオ」一階ワンダーコートで開かれている。 県農業総合センターが育成した酒米「ひたち錦」と、県工業技術センターが開発した「ひたち酵母」が原料の「ピュア茨城」。蔵元によって水と醸造方法が異なることから、それぞれ異なった味わいがあるという。 「ピュア茨城」は、四月に出来る絞りたての「しずく」、六月に出来る火入れした「蔵なま」と、十月に出来上がる熟成させた「秋あがり」の三種類がある。蔵出ししたばかりの「秋あがり」を持ち寄った。 それぞれ七百二十ミリg入りで、蔵元ごとにオリジナルデザインのラベルが張られている。価格は九百五十三円から千五百円。 岩井市にある大塚酒造の大塚将之さんは「県内には六十の酒蔵があり関東で一番多い。茨城は蔵元として全国的にまだあまり知られていないので、茨城の酒を多くの人に知ってもらえたら」と話している。特別販売会は十三日まで開かれている。 |
| ●無所属小選挙区出馬を断念 |
| 中山一生氏、順位にかかわらず比例 |
| 比例代表北関東ブロックの公認を受けた自民党の中山利生氏の長男、一生氏は十一日、比例区だけで立候補する考えを明らかにした。一生氏は比例代表の名簿順位が下位になった場合、小選挙区の茨城三区から無所属で立候補するかどうか注目されていた。 一生氏は比例区の公認を受け、「筋を通す以外に無くなった。比例区一本で頑張る。苦渋の選択だった。支持者の方には申し訳ない」とし、名簿順位に関係なく比例区一本に絞る考えだ。 本県選出の自民党長老議員だった葉梨信行、中山利生両氏は同一選挙区で長年、しのぎを削ってきたが、七月にそろって引退を表明。信行氏は娘婿の康弘氏、利生氏は一生氏を後継者に指名、党県連に公認を依頼した。県連では一本化調整がつかず、選対委員の投票で康弘氏の公認申請を決めた。 県連は一生氏に来年夏の参院選への出馬を打診したが、衆議院へのこだわりが強く比例区北関東ブロックでの立候補意思を固め、県連に協力を要請していた。しかし、実績の無い新人の上位登載は難しいとされ、支持者の中には小選挙区に無所属で立候補するよう求める声も出ていた。 利生氏の会報では、一生氏が「決断のとき」と題した文章を掲載、「来るべき決断のときに備え、歴史を変え得る一票一票の重さに応えられるよう」とするなど、「無所属での出馬決断か?」とうわさされたりしていた。 一生氏が無所属で立候補した場合、康弘氏との共倒れの可能性もあり、県連は一生氏を名簿の上位に登載させるため推薦を決定。山口武平会長が党本部に要請した。本県選出の衆参両院議員も九日、上位搭載を要請していた。 一生氏は「九日に国会議員の方々から『党本部と交渉してみるので、比例区で頑張ってみてはどうか』と言われた。いろいろな面でおしかりを受けるかと思っていたら、逆に励まされた。予想していなかったことで、公認発表を翌日に控え、これを軽視できないという気持ちになった。(無所属でも)やりたいという気持ちはやまやまだが…」と、比例区一本に絞るに至った経緯を明かした。 また、「わたしが出馬すれば、葉梨氏にはマイナスになる。『漁夫の利』をさらわれることを望んでいるわけではない」と、大局的見地に立った決断でもあることを強調した。 |
| ●巨大壁画の完成祝う |
| 取手市、ガード下の面目一新 |
| 東京芸大取手校の大学院生と教官、市民ボランティアなどが協力した「壁画プロジェクト」で、取手市のJR常磐線第二浜街道ガード下に描いた巨大壁画が十一日に完成し、プロジェクト参加者らが完成を祝い合った。参加者らは塚本光男市長の音頭で拍手、壁画をバックに記念撮影を行うなど、五十日を超える労作の完成に感慨深げだった。 このプロジェクトは「芸術の街」を目指す取手市の取手アートプロジェクト実行委員会(委員長・宮田亮平東京芸大美術学部長)の一環。 落書きや多数のビラで、汚れ放題だったガード下に、高さ六メートル、全長四十メートルの巨大壁画二面を制作することで、課題を解消しようという試み。東京芸大壁画学科の院生六人を中心に、美大進学を目指す高校生、予備校生、市民ボランティアなど約五十人が八月十八日に壁面の清掃から着手、南面、北面の順に描いてきた。 南面の利根川側は川をモチーフにした取手の風物詩、北面には縄文土器や取手の四季が郷土色豊かに、色鮮やかに描かれ、かつての暗いイメージから明るく一変した。 大学院二年の伊藤恵里さんは「いろいろな作品を手掛けてきたが、こんな本格的な作品は初めて。来年は卒業なので、いい記念になった」とにっこり。 塚本市長は「暗いガード下が、こんなにも明るくなった。今後も市民のみなさんとともに、壁画制作に取り組めれば幸い」などと話していた。 |
| ●不思議の世界体験 |
| つくばで科学フェスティバル |
| つくば市竹園のつくばカピオで十一日、市主催の「つくば科学フェスティバル2003」が開かれた。市内にある研究機関や大学、小中高校など五十六団体が出展。訪れた子供たちは実験や工作などに挑戦しながら科学の不思議な世界を体験した。 防災研究所のコーナーでは、子供たちが、ペットボトルの中で、液状化現象や竜巻を再現する実験に挑戦。「シロアリの不思議」と題した森林総合研究所のコーナーでは、紙にボールペンで線を引いて、生きたシロアリが線に沿って歩くユニークな実験を体験した。 研究員は「シロアリは日本では嫌われているが、大きな目で見ると益虫。熱帯地方ではシロアリが樹木を腐らせてくれる」と熱心に説明していた。 会場を訪れた市立吾妻小四年の高橋望君は「ドライアイスの煙と掃除機を使って、ペットボトルの中に竜巻を起こした防災研の実験がすごかった」と感想を話していた。フェスティバルは十二日も開かれる。 headlinenews |