header
2003年11月11日
●2003年総選挙、総括
県内大勢変わらず
衆院選が終わった。結果は、自民党がやや議席を減らし、民主党が躍進したものの、自公保連立の小泉内閣は信任された形となった。県内をみると、小選挙区は自民党六、民主党一の現状維持、比例代表区は民主、公明党各一で、自民は比例区の議席を失った。

選挙区、比例区の各党議席配分は、自民党六、民主党二、公明党一で、県選出の衆院議員は、改選前の十から九に一つ減った。民主党が自由党を吸収、社民党との選挙協力もあり、重複出馬の比例区を含め、最大十三議席まで可能性があった。

結果的には、自民党が一、二、四、六、七区で圧勝したほか、大接戦となった三区でも、新人の葉梨康弘氏が、民主党前職の小泉俊明氏に辛勝。小泉氏は、前回と同じく比例区で復活当選した。

やはり、激戦の五区は民主党前職、大畠章宏氏が自民党新人、岡部英明氏を退け、岡部氏は票差から比例区当選も逃した。四区は、社民党新人の大嶋修一氏が善戦。比例区に望みをつないだが、党の退潮で比例区の議席枠が消え、念願の議席奪取はならなかった。

比例区では、単独候補の公明党前職、石井啓一氏が議席を維持。自民党の単独比例候補、中山一生氏は名簿順位三十二位が響き、勇退した父・利生氏の議席を守れなかった。

このため、県内の衆院議員は九人に。県内では、中選挙区制時代の定数が十二。小選挙区制以降後は七つに減り、比例区で三議席を担保、十議席を守ってきたが、今回は議席増を期待されながら、改選議席を一つ下回る結果となった。

自民党は、小選挙区が前回より一増、比例代表区が一減と、数字的には同じだが、前回の七区で当選した無所属は、選挙区の無所属候補が自民党系。事実上は一議席減ったことになる。

得票をみると、一区の赤城徳彦氏、二区の額賀福志郎氏、四区の梶山弘志氏の前職三人が、前回よりわずかながら票を減らした。対して六区の前職、丹羽雄哉氏は五千票ほど上積み。

世代交代した三区の葉梨康弘氏は、勇退した義父の信行氏より多く、逆に五区の岡部英明氏は、実父の英男氏よりも票を減らした。七区の前職、永岡洋治氏は目標の十万票を、わずか約二千三百票下回った。

同党県連の山口武平会長は、「厳しい経済状況を考えるとまずまず。三区は苦戦したが、公明・保守との選挙協力はスムーズにいった。議席を取れなかった五区は、準備期間が短い中でよく健闘した」と総括する。

民主党は、小選挙区一、比例代表区一と現状維持ながら、双方の得票を見る限り、自由党を吸収したスケールメリット、社民党との選挙協力の効果は明らかで、全選挙区善戦したと言っていい。

具体的には、一区の福島伸享氏、二区の常井美治氏、三区の小泉俊明氏、五区の大畠章宏氏、六区の二見伸明氏とも、前回の民主票を超え、七区の五十嵐弘子氏も、四月の補選で推薦した自由党候補、加藤真砂子氏の票を上回った。

同党県連の小林元・選対本部長は「二議席確保は、現状維持以上の大きな躍進。保守王国・茨城にも、新しい風が吹きはじめた」とし、史上最低の投票率で、自民党に善戦した意義を自賛した。

共産党と社民党は、自民、民主両党の「政権選択選挙」に埋没。共産党は、七選挙区全てと県内比例で減票、社民党は民主党の支援を受け、四区で票を伸ばしたが、各県の比例票が伸び悩み、悲願達成目前で涙を飲んだ。

共産党県委員会の関戸秀子委員長は「小選挙区制とマニフェスト選挙で、二大政党に埋没したが、消費税増税反対や、イラク派兵反対の主張は多数の声」と参院選への手ごたえを強調した。

社民党県連の川口玉留代表は、「四区で初めての選挙ながら、労働団体の支援で戦いやすかった」と総括。比例区で、党が議席枠を確保できれば当選だっただけに、逃した議席に悔しさをにじませる。

公明党は、比例区一位の石井啓一氏が議席を維持。県内比例得票は、初めて十八万票を超えた。小選挙区の自民党推薦に加え、比例区への見返りも、前回より円滑に機能したようだ。県本部の鈴木喜悦総事務長は「お互いの熱意が伝わった」と振り返る。

●県内各郵便局、正月モード
年賀はがき一斉発売
二〇〇四年お年玉付き年賀はがきが十日から全国で一斉発売され、県内の各郵便局ではさまざまなイベントが繰り広げられた。

公社化初となる年賀はがきの今年の発行枚数は、全国で約四十四億四千七百万枚。年々要望の多いインクジェットはがきに、これまでの五十円のほか寄付金付きが加わった。今回から新キャンペーンとして、年賀はがき購入者に抽選機会がある「自分にお年玉」や「ドラえもんに年賀状を送ろう」が行われる。

県内向け絵柄入り地域版は、寄付金付き五十五円。絵柄は土浦市の二科会員、福田輝さんの作による「春筑波(富士見峠)」。紫色の頂上付近に、新緑の広がりを見せる峠からの景色が薄いグリーンとクリーム色で描かれ、さわやかな印象。

土浦郵便局(土浦市城北町、君和田健一局長)では、約百十七万枚の販売を見込んでいる。発売初日は「お客さま感謝デー」として、福田さんの原画入り色紙プレゼント(五十人)と年賀状サイン会、「おいCトマト」が当たる抽選会を先着百十一人に行った。

また同局ロビーでは、発売記念・福田輝自選展を二十二日まで開催、「露店の女」(100号)をはじめ油彩画十点が来局者の目を楽しませている。

●死んだコイ回収始まる
霞ケ浦、玉造両町漁港
霞ケ浦と北浦で、コイヘルペスウイルス病(KHV)に感染した養殖ゴイが大量死した問題で県は十日、死魚の回収作業を開始した。

回収は被害の大きかった霞ケ浦町、玉造町で実施。両町漁協組合員らが各漁港や船だまりに約百トンを回収した。搬出は十一日早朝にトラックを使用して行われ、一般廃棄物処理場に運搬される。

県生活環境部廃棄物対策課では、回収した死魚を翌日早朝に搬出するスケジュールで、今後一日百トンずつ、十日間ほどで完了させる方針。

初日の回収は、霞ケ浦町の牛渡漁港、沖ノ内桟橋、玉造町の手賀漁港、手賀第二船だまりの四カ所で行われた。漁協組合員らが早朝からブルーの作業着を着込み、漁船で養殖いけすに出港。浮いている死魚を網ですくい、その場で、約一トンは収納可能なきんちゃく状の袋「フレコンバック」に手早く詰め込んでいった。

回収に参加した、玉造町漁業協同組合の羽生誠組合長は、「死後十日も過ぎてからの搬出のため腐敗臭がひどく、作業が手間取っている。県はこれを災害として認識し、一刻も早い救済措置と原因究明を目指してほしい」と話した。

●衆院選、戦い終わって
県内各党関係者の表情
第四十三回衆院選、自民党は前回衆院選の二百三十三議席を上回る二百三十七議席を獲得したものの単独過半数には届かなかったが、自民、公明、保守新の与党三党が絶対安定多数を確保した。民主党は選挙前の百三十七議席から百七十七議席と大幅に増やし、比例区で第一党となった。県内では自民が六議席と比例区で一議席減らし、民主は二議席を死守した。「二大政党制の様相が強まった選挙」と言われるが、県内の各党関係者はどう見ているのだろうか。

■今後は無党派層の掘り起こし 川口社民党県連代表
七つの小選挙区のうち六つで勝利した自民党。山口武平県連会長は「経済情勢が厳しい中での選挙だった。現状維持だな」と感想を語った。

苦戦を強いられた三区については「取手市長選の影響があった」としながらも、公明・保守の推薦を受け、「選挙協力はできたと思う」と述べた。

唯一、議席を獲得できなかった五区の岡部英明氏については、「立候補を表明してからの期間が短かった。ネームバリューは父親の方が上だったようだ。でも、善戦した方だ」と敗因を語った。

投票率が低下したことについて、山口会長は「無党派層の掘り起こしができなかったため。今後の選挙の課題にしたい」とし、さらに「選挙を通じて改革を進める自民党への期待の声は多かったが、民主党はまだまだという感じだった」と選挙戦を振り返った。

■「自民との信頼関係深く」 公明党県本部幹部
開票日の九日夜、公明党県本部には、候補者の石井啓一代表、副代表の鈴木孝治県議、鈴木喜悦総事務長らが詰め、テレビの開票速報を見守った。

「当選確実」は、各テレビ局が投票所の出口調査などで、開票作業がはじまった直後に独自判断。議席確保後も、インターネットなどで、票の確認に追われていた。

翌十日には、推薦した一区の自民党前職、赤城徳彦氏らが当選のあいさつ。連立を組んで早四年、地方組織でも自民党との信頼関係が進んだようだ。「民主党や連合さんも、一区は自主投票だと思っていたはず」。県本部幹部は、そう蜜月ぶりを打ち明けた。

■「保守王国に新しい風」 小林民主党県連選対本部長
水戸市中央の民主党県連事務所では日付が十日に変わった直後に、テレビの開票速報で三区の小泉俊明氏の復活当選が流れ、一斉に拍手と歓声が沸き起こった。

小林元選対本部長は小泉氏の当選について、「保守王国の茨城に新しい風を吹き込むことができた」と満面の笑みを浮かべた。

小選挙区の五区で大畠章宏氏も当選を果たし、二人の当選者を出したことに、小林氏は「現状維持以上の成績」と高く評価した。

今回の選挙では投票率が低下しながらも支持を集めたことに、小林氏は「自民党に代わって、民主党に期待する声が多かった」との見方を示した。

■来年の参院選に意欲 関戸共産党県委員長
「この選挙は、大きく後退したが、来年の参院選が楽しみでもある」。九日深夜の水戸市・上水戸。小島選挙事務所で、共産党県委員会の関戸秀子委員長は、事実上の敗北宣言を行いながら、反転攻勢に改めて意欲を示した。

関戸委員長は翌十日も、報道各社の取材攻勢を受け、二大政党に埋没した選挙結果を踏まえ、「比例区では、自民党は民主党に負けた。公明党の協力がなければ、民主党が政権を取っていた。それほど、自民党の組織は弱っている」と指摘。

その上で、「民主党は七月に財界と結んで変質した。民主党の伸びがあの程度だったのは、そのあたりにうさん臭さがあるから。有権者はまだまだ健在だと思う」と話していた。

■逆風に組織票及ばず 川口社民党県連代表
社民党県連の川口玉留代表は、ひたちなか市表町の選挙事務所で、開票速報状況を見守っていたが、日付が変わって、比例区の北関東ブロック二十議席が他党で埋まり、復活当選が無くなると、午前零時二十分過ぎ、集まった関係者、支持者らに向け敗戦の弁。

「雇用問題、景気回復、平和憲法など身近な改革を訴えたが、二大政党論にかき消されて、結果は敗北に終わった。拉致問題や辻本秘書給与問題でバッシングを受けたが、一方で、連合、労働団体を中心に力強い支援を頂いた。得票では、ある程度の結果は得られた」と、悔しさをにじませながら述べた。

笠間市議を辞して、四区から県内唯一候補として戦った大嶋修一氏は、まず、選挙事務所関係者、支持者らの労をねぎらった上で、「短期間でここまで来れたのは、組織票を中心にまとめて頂いたから。全国的にみても、社民党には厳しい選挙となった」と選挙戦を振り返った。

●土浦ロータリー、ベンチを寄贈
気持ちよい憩いの場所を
土浦ロータリークラブ(福田博会長)は九日、市民や観光客に親しまれている土浦市大岩田の水郷公園と同市中央の亀城公園に木製のベンチを五脚ずつ寄贈した。

これは、同クラブ社会奉仕委員会(岩瀬市朗委員長)の社会事業参加の一環として七年前から取り組みを始め、これまでにもダストボックスの設置や清掃など、さまざまな形で奉仕活動を実施している。岩瀬委員長は「この公園はお年寄りの散歩や、ウオーキングを楽しむ人、観光で訪れる人など多くの人が活用している。少しでも気持ちよく憩えるように協力しましょう」とあいさつ。

会員約十五人がそれぞれの分担に分かれ、公園内のごみ拾いやベンチの設置に汗を流した。



headlinenews

このページのTOPへHOME