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2003年11月27日
●越県合併、白紙に戻る
五霞町と埼玉県幸手町
五霞町と埼玉県幸手市の第八回法定合併協議会が二十六日、五霞町中央公民館で開かれ、事実上の法定協解散を決めた。五霞町との合併問題を争点に行われた九日の幸手市長選で、埼玉県内の久喜市と鷲宮町との合併優先を公約とした町田英夫氏が当選。町田市長の意向で法定協解散が提案された。「平成の大合併」で全国二例目として注目された県境越え合併は、白紙に戻されることになった。

町田市長は法定協の開会あいさつで、「選挙結果が事実上、幸手市民の住民投票と言っても過言ではない。法定協を円満に解散したい。民意の結果とはいえ、五霞町には迷惑をかけた」と法定協の解散を提案した。

五霞町の大谷隆照町長は「法定協の解散提案を受けて、誠に残念の一言に尽きるが、幸手市民が選択したことは、いかんともし難い。『分かりました』と言うしかない」と述べ、法定協の解散に同意した。

法定協委員との意見交換では、両市町の委員から町田市長の方針に対して批判が相次いだ。今後、幸手市は久喜市と鷲宮町の法定協に合流する方針のため、町田市長はこれらの批判に対し、「二つの法定協は五霞町のためにならない。解散は建設的な提案」と答えた。

大谷町長は「もう幸手市のごたごたで、とばっちりを受けるのはいやだ。五霞町としては白紙にしようとの思いだ」とし、ほんろうされ続けてきた複雑な胸中を吐露した。

法定協は両市町議会が解散議案を提案、可決した後、両県知事に届け出て正式解散となる。両市町議会とも十二月定例会への提案は見送られ、来年三月定例会になりそうとの見通しだ。

五霞町は今後、当面の間は町単独のままで、茨城、埼玉両県の周辺市町村の合併状況を見ながら枠組みを決める方針だ。

法定協後の記者会見で、大谷町長は「今回の合併は越県合併のモデルケースとして成功させたかった。行政圏と生活圏が違うねじれ現象を解決したかった」と語った。

●「木内流 子供の力の引き出し方」を全国発売
常陽新聞新社編、ゴマブックスから
夏の阪神甲子園球場で開かれた、第85回全国高校野球選手権大会で優勝した常総学院。全国制覇を最後に引退した名将・木内幸男氏について、その指導者としてのノウハウなどについてまとめた「木内流 子供の力の引き出し方」(常陽新聞新社編)が二十六日までに、ゴマブックス(本社・東京都港区)から出版された。全国の書店で発売している。
     ◇
木内氏は常陽新聞が本社を置く土浦市出身。地元メディアの責務として本紙では、五十年以上にも及ぶ監督業で二十回の甲子園出場を果たし、春夏通じて三度の全国制覇を成し遂げた木内氏に焦点を当て、その輝かしい業績と「木内マジック」とまで呼ばれる独特のさい配について、精力的に取材を敢行してきた。

これまで、木内氏のかつてのライバルや球友が語った「勝利の法則―木内野球を語る―」(五回連載)や、夏の県大会から甲子園優勝まで、木内氏自身の発言をまとめた「木内野球の夏が終わって―甲子園・全国制覇の軌跡」(二十回連載)のを掲載、好評を得た。

さらに、木内氏が高校野球の指導者として歩み出した、母校・土浦一高と取手二高時代の関係者を紹介した「名将が育ったグラウンド―木内野球と土浦一高―」(十回連載)と、県内の高校野球監督の中で木内氏の教え子として甲子園を目指す監督四人を取材した「木内野球の後継者―遙かなる甲子園を目指して―」を連載中で、地元紙ならではの視点から木内野球の神髄に迫っている。

今回の出版では、夏の茨城大会や甲子園球場の試合前後に、木内氏自身が語った最後の夏に賭ける思いや、半世紀を超える監督・指導者としての珠玉の言葉に注目、いわゆる「木内語録」として集約している。「甲子園に『いきたい』と『いく』とでは大違い」「チームを伸ばすには優秀な選手よりもダメな子供を引き上げろ」など、木内氏の名ぜりふをふんだんに盛り込んでいる。

選手の力を最大限に発揮させて二十回の甲子園出場、そして春夏通じて三度の全国制覇を成し遂げた木内氏。そのノウハウを、あますことなく紹介しており、高校野球関係者はもとより教育関係者、会社経営者など幅広い人たちに役立つよう、読みやすい一冊に仕上げた。定価は千三百円(税別)。

●中川土浦市長、合併協議再開を要請
4市町村合併問題
中川清土浦市長は二十六日、市長就任のあいさつ回りを兼ねて鈴木三男千代田町長、郡司豊広霞ケ浦町長、完賀浩光新治村長と個別に会い、八月に終息した四市町村合併の協議再開を要請した。

これに対し、既に十二月定例議会で法定合併協議会の設置議決を予定している鈴木千代田町長と郡司霞ケ浦町長は、既定方針通り二町合併を進める考えを伝えた。一方、完賀新治村長は「もし可能であれば、四市町村合併がベスト」と理解を示した。

中川市長は「白紙に戻して協議を再開してほしい、とお願いした。簡単に進むとは思っていない。まだ時間はあるため、今後も要請していきたい」と四市町村合併の可能性を引き続き追求する考え。

四市町村合併は、合併方式で折り合いがつかず、五月に設置した任意合併協議会が八月に解散。その後、千代田町と霞ケ浦町は二町合併による市制施行、新治村はつくば市との合併の方針を打ち出していた。二町は新治村にも参加を呼び掛けている。

鈴木千代田村長と郡司霞ケ浦町長は合併方式や新市の位置、合併の時期、新市の名称は公募で候補を選ぶ―といった基本四項目などで合意し、確認書を取り交わしている。

 
●地域通貨で活性化
シンポ開き具体化検討
常陸太田市中城町の市生涯学習センター「ふれあいホール」で二十六日、グリーンふるさと振興機構(理事長・渡辺龍一常陸太田市長)主催の「グリーンふるさと地域通貨シンポジウム」が開かれた。

シンポジウムには、約百二十人が参加。同機構では今年度、地域の活性化対策として「地域通貨」にスポットを当て、地元商店街の活性化や失われつつあるコミュニティー再構築に向けた調査・研究を始めた。今回のシンポは、この取り組みを具体的なものとするため、実践的な活動を行っている人を呼び、地元での機運醸成を図るのが目的。

渡辺理事長は「地域通貨については、まだまだ知られていない。課題解決のためのヒントが得られれば」とあいさつ。「エデンの遺言」や「なるほど地域通貨ナビ」など地域通貨に関する著書も多い経済アナリストの森野栄一さんが、「地域の活性化と地域通貨」の演題で講演。また、東京都練馬区で高齢者や子育ての支援をするNPO北町大家族の村上孝子理事長も、「地域福祉と商店街を結ぶ地域通貨」の演題で講演した。

この後、森野さんをコーディネーターに、村上理事長、NPO千葉まちづくりサポートセンターの村上和彦副代表、NPOしるくの尾上政志理事長、地域づくり団体まいづる塾の塩原啓子塾長らが参加して、「コミュニティーの再生と地域経済の活性化のために」をテーマにパネルディスカッションが行われた。

●よじ登るサンタ出現
水戸の聖光学園保育部
水戸市内の保育園に二十六日、建物によじ登っているユニークなサンタクロースの人形が出現。街角のクリスマスイルミネーションとは一味違うだけに、話題をさらっている。

このサンタクロースが飾られているのは、同市新荘の「聖光学園保育部」(白神章道園長)。鉄筋二階建ての園舎の壁と、高さ約十二メートルのシンボル塔の計三カ所に、サンタクロースがお目見え。

背丈が一八〇aと、大人と同じサイズ。定番の真っ赤な服に身を包み、プレゼントが詰まった袋を抱える格好は、本物のサンタクロースそっくり。園児や保護者、近所の人たちも物珍しそうに眺めている。

キリスト教系の同保育園ならではのユニークな取り組み。白神園長は「夢を持って子供たちがクリスマスを迎えてほしい」と話している。




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