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2003年1月8日
中小企業の初任給、3年ぶりに増加
中学卒は減、高校卒以上は増加
県労働政策課がまとめた県内の二〇〇三年度中小企業賃金事情調査によると、昨年度と比較した初任給では、中学卒で0・3%減となったが、高校卒以上では〇〇年以来の増加となった。大手を中心として、景気に薄日が射しているが、県内経済にも波及しつつある兆しか、関係者の注目を集めている。

それによると、高校卒事務は0・6%増の十五万千九百五十九円、高校卒現業が0・4%増の十五万七千八百二十九円、短大卒が0・6%増の十六万七千四百五十三円、大学卒事務が1・4%増の十八万三千五百四十七円、大学卒技術が0・3%増の十八万八千九百五十八円となっている。

学歴格差では、高校卒事務を一〇〇とした指数で、最高が大卒技術の一二四・三、最低が中卒の九〇・六。格差は、最大で33・7となっている。

平均賃金では、平均年齢三十九・四歳、平均勤続年数十二・四年で、基準内賃金が二十六万五百十七円、基準外賃金が三万九百九十六円で合計賃金が二十九万千五百十三円。基準内賃金は、前年より0・2%減少し、県内企業のリストラ進行を裏付けた。

基準内賃金を産業別でみると、金融・保険業が三十三万四百二十七円で最も高く、次いで複合サービス業が二十九万四千百六十九円、建設業が二十九万八百二十三円の順となっている。

一日当たりの所定内労働時間は、中小企業では「八時間」が最も多い45・6%、大企業では「七時間四十五分│七時間五十九分」で最も多い40・8%となっている。一年間の稼動日数では、中小企業が「二百五十日│二百六十九日」が最も多い47・2%、大企業では「二百五十日未満」が最も多く61・5%だった。

今年度ベースアップした中小企業の平均アップ額は五千四十円でアップ率1・9%。大企業では平均アップ額が五千百二十三円でアップ率では1・8%だった。パートタイマーの賃金では、中小企業の平均額が一人一時間当たり八百三十六円で、前年比二十六円(3・2%)増加。大企業では一人一時間当たり八百七十八円で、前年比二十四円(2・8%)増加した。

週休二日制の実施状況は、中小企業で回答した事業所の87・5%、大企業では93・8%が何らかの形で実施している。完全週休二日制を実施しているのは、中小企業で47・5%、大企業で75・0%となっている。

調査対象事業所は、中小企業(業種により従業員十人以上三百人未満)千三百三十五事業所、大企業(同三百人以上。卸、サービス業は百人以上。小売業は五十人以上)百六十五事業所。有効回答数は、中小企業が五百四十六事業所、大企業が九十九事業所だった。

●阪神・井川投手を表彰
県「いばらき大使」も委嘱
阪神タイガースのエースとして、十八年ぶりのリーグ優勝に貢献し、セリーグ最優秀選手賞(MVP)など、プロ野球のタイトルを総なめにした大洗町出身の井川慶投手が七日、水戸市笠原町の県庁を訪れた。橋本昌知事から特別功労賞の表彰を受けるとともに、本県を全国にPRする「いばらき大使」も委嘱された。

井川投手は一九九七年、水戸商高からドラフト二位で阪神に入団。六年目の昨シーズンは二十勝(五敗)を挙げ最多勝利投手となり、両リーグトップの防御率(二・八〇)の成績も収め、沢村賞にも輝いた。

表彰を受けた井川投手は、「賞をもらってうれしい。これからも、多く人たちに喜ばれるような成績を残せるように頑張っていきたい」とあいさつした。

また、球団のある関西では、茨城の認知度が高くないため、「大阪の『茨木市』のイメージが強いので、野球や試合後のインタビューを通して、『茨城』をアピールしていきたい」と抱負を述べた。

県では、井川投手が出演する観光コマーシャルも制作。来月から関西・関東地区で放送する。

●土浦で3団体が賀詞交歓会
230人が出席、新年を祝う
土浦商工会議所(山口雄三会頭)、土浦観光協会(会長・中川清市長)、土浦商店街連合会(瀬古沢拡会長)の三団体主催の新年賀詞交歓会が七日、土浦市東真鍋町のラ・フォレスタ・ディ・マニフィカで開かれ、来賓や三団体の会員ら約二百三十人が出席して新年を祝った。

主催者を代表して、商工会議所の山口会頭は「景気に明るい兆しはあるが、地方や中小企業はまだまだ厳しいのが実情。前会頭の中川清市長が昨年誕生しており、市と一体となって地域経済の活性化に取り組んでいきたい」とあいさつ。

今年のモットーとして、申(さる)年にちなんだ「三猿」(見ざる、言わざる、聞かざる)をもじり、逆によく観(み)て、語り、きちんと聴く姿勢が重要と提案した。

来賓として、丹羽雄哉衆院議員、中川土浦市長、松浦英一、足立寛作、伊沢勝徳各県議が祝辞を述べた。

この中で中川市長は「昨年はイラクに始まり、イラクで終わるという暗雲が立ち込めた一年だったが、地方も同じ状況。行財政の運営は至難の業となっている。縦割り社会をなくし、横のネットワークを綿密にしないと成り立たなくなっている」と協力を呼び掛けた。

この後、豊島一男土浦市議会議長の音頭で乾杯し、出席者が歓談した。

●人間国宝・故松井氏の作品、県に寄贈
県美術館で公開へ
陶芸家で県内初の国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)、故松井康成氏(享年七十五歳)の作品三百三点が、遺族から県に寄贈されることになった。県陶芸美術館(笠間市)では、すでに七点を所蔵しており、合わせて常設展示していく予定だ。

松井氏は長野県出身で、一九五七年に笠間市の月崇寺(げっそうじ)の住職に就任。六〇年、境内に築窯し、「月崇寺焼」を復興。九三年に人間国宝となった。

昨年四月に亡くなった松井氏は、生前から同美術館への寄贈を希望。妻の秀子さんと長男の松井康陽が、本人の遺志を継ぐ形で寄贈することになった。

同美術館では、松井氏の作品七点を「松井康成コーナー」として常設展示している。新収蔵品は、五月から六月ごろに公開を予定している。

●鹿島神宮で「白馬祭」
神馬駆け抜け邪気払い
神馬(しんめ)が境内を駆け抜け、一年の邪気をはらう――。新春恒例の神事「白馬祭(おうめさい)」が七日夜、鹿嶋市宮中の鹿島神宮で行われた。

市内外から集まった大勢の観客は、勇壮な神馬の動きに見とれつつ、古式ゆかしき神事に一年の安泰を祈願した。

この神事は「新春に白馬を見ると、年中の邪気をはらうことができる」という故事と、鹿島さまの「お目覚めの神事」として鎌倉時代から続いている。

同日は神馬五頭が参加。太鼓などの音が響く中、神馬は白装束の白丁(はくちょう)に引かれ、桜門の前で神職からおはらいを受けると、次々に本殿前などを駆け抜けていった。

また、神馬が踏んだ小石や、ハンカチなどを持ち帰ると縁起が良く、恋が訪れるなどの民間信仰から、来場者が歓声を上げながら石を拾う姿が見られた。


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