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2003年1月9日
橋本知事「教育の日」条例化へ
今年中の制定に意欲
県は学校、家庭、地域の教育力を高めるために、「教育の日」の制定に向けた準備を進めている。発足日は、教育委員会が発足した十一月一日を中心に調整中で、実施するイベントについては教育関係団体などと検討しているという。橋本昌知事は、各種会合の年頭あいさつで、「教育の日の条例化に向け調整していきたい」と、今年中の制定に意欲を見せている。

制定については、社会全体の倫理観や責任感の低下、人間関係の希薄さの広がりに警鐘を鳴らし、教育問題解決への活動を積極的に支援していこうというもの。

県生涯学習課では、「県内でも少年犯罪が低年齢化、凶悪化している。不登校や引きこもりもクローズアップされるなか、家庭、地域、学校の役割を再認識し、連携が強く求められている」とし、県民運動への盛り上がりを図りたい考えだ。

県内では一九九九年にPTAや学校長会、ボーイ・ガールスカウトなどの教育関係団体が、「みんなで教育を考える教育の日推進大会実行委員会」(発足時十六団体、現在二十団体)を組織。翌年から、十一月に推進大会を開き、シンポジウムなどのイベントを開催してきた。

現在条例で「教育の日」を定めているのは、福島、島根、岡山、広島の四県。いずれも二〇〇一年以降の制定で、十一月一日としている。福島県では昨年三月に制定。記念事業として、小中学生の意見発表会や県芸術祭、文化祭の開催、「家庭で一緒に食事をしよう」キャンペーンなどを実施している。栃木県では条例化はしていないものの、九二年から民間レベルでイベントを開催しているという。

十一月一日は教育委員会法の制定を受け、四八年に都道府県、五二年に市町村の教育委員会が発足した日。国では十一月一日から七日までの一週間を「教育文化週間」としており、県でも制定後には「週間」として取り組みたい意向だ。

同課では「地域全体で子どもを育てていく意識が大切。条例制定だけでなく、中身が課題。よりよい内容を目指したい」としている。

●防災研でビル破壊実験
阪神大震災を再現
一九九五年一月十七日の阪神大震災からもうすぐ九年―。つくば市天王台の防災科学技術研究所(片山恒雄理事長)大型耐震実験施設で八日、阪神大震災を再現した六階建て鉄筋コンクリートビルの振動破壊実験が実施された。

実験は文部科学省の「大都市大震災軽減化特別プロジェクト」の一環で、東京大学地震研究所の壁谷沢寿海教授と防災研の松森泰造研究員が共同で実施した。

ビルは、実物の三分の一の大きさで、高さ六・四メートル。既存の建物のほぼ半数を占めるといわれる、八一年の建築基準法改正前に建てられた耐震強度のやや弱いビルを想定。さらに側面のうち二面だけが壁で、残り二面は柱だけで支えられた偏心構造物とした。

防災研では、昨年十二月に海溝型地震のチリ地震を想定した実験を実施。今回は直下型地震を想定した実験で、二つの実験の建物破壊データを比較し、解析モデルなどを開発するのが狙い。

実験で、阪神大震災とほぼ同じ加速度六百六十ガルの横揺れが加えられると、鉄筋コンクリートビルは大きく左右に揺れ、柱は表面のコンクリートがはがれ、鉄筋がむき出しになった。

●ヒシクイの番人、寺内課長
観察小屋に詰め連日観察
今冬も江戸崎町の霞ケ浦江戸崎入干拓地(通称・稲波干拓地)に、国の天然記念物のヒシクイ五十六羽が飛来し、羽を休めている。江戸崎町の寺内照雄生活環境課長は欠席できない会議などが無い限りは、観察小屋に詰め、ヒシクイの動向を克明に観察、人や自動車が不用意に近付かないかどうかなどにも気を配る。ヒシクイをきちんと保護することが、首都圏中央自動車連絡道(圏央道)の建設をスムーズに進めることにもつながるだけに、「ヒシクイの番人」としての寺内さんの役割は重い。

ヒシクイは渡り鳥で、晩秋に北方からやって来る。日本の代表的越冬地は新潟県の福島潟、宮城県の伊豆沼、石川県の片野の鴨池などが知られる。

しかし、かつては関東地方は日本最大のガン類の越冬地だったという。それが今では毎年ヒシクイの群れが確認されているのは稲波干拓地だけ。

一九八五年に初めてまとまった数のヒシクイが確認されたが、当時は霞ケ浦との往復が中心で、小野川や小野川旧河道も緊急避難や休息場所、ねぐらとして使われていた。

しかし、新利根川漁協の協力で、小野川から放置された定置網を除去してもらったり、くいを抜いてもらったりしたため、稲波干拓地や小野川がねぐらとして使われることが大幅に増えた。今では、三分の二が小野川、三分の一が稲波干拓地をねぐらとし、霞ケ浦に移動することはほとんど無くなったという。

寺内さんがヒシクイを観察するようになって、六年が経つ。江戸崎雁の郷友の会の事務局長などが朝早くから望遠鏡で観察してくれるが、日中は寺内さんが中心になって観察する。田んぼ一枚一枚に記号を付け、何時何分にどこからどこへ移動したかを詳細に記録する。

近年はヒシクイを観察に来る人も増え、近付いて警戒させたり、放し飼いのイヌに追われることもあるという。そんな時は霞ケ浦や小野川に逃げ込むが、そちらにも水上バイクや釣り人のボートが待ちうけていて安心できないこともあるという。

水上バイクや釣りは規制できないが、カメラマンなどが不用意にヒシクイに近付いたりするのは注意できる。ヒシクイの動向をチェックしながらも、通行車両の動きなどに目を配る。悪質車両はナンバーをチェックするなど、対応は厳しい。

「飛来してきたヒシクイが安心して過ごせる環境を整えていきたい。今冬はマガンも一羽混じっている。干拓地がマガンの越冬地としても定着すれば、それだけ環境保全にも寄与することになる。それが信頼を生み、結果的に圏央道の整備などにも寄与するはず」と、寺内さんは力説する。

圏央道事業と環境保全の両立を目指し、寺内さんの番人生活は三月上旬ごろまで続く。

●3学期がスタート
小・中・高校で始業式
県内ほとんどの小・中・高校と特殊学校で八日、始業式が行われ、三学期がスタートした。

つくば市吾妻の市立吾妻小学校(飯村秀雄校長、生徒数七百五十九人)では、午前八時四十分から、全校生徒が体育館に集まって始業式。飯村校長は「三学期は短いです。次の学年の準備をしましょう」などと呼び掛けた。

子供が被害者となる犯罪が増加する中、「みなさんがもらったお年玉を、暴力で脅して取ろうとする悪い中学生や高校生、大人たちがいるので、派手な格好はしないように」などの注意もあった。

続いて、集団登校のグループに分かれて通学路などを再確認。集団登校を実施していない同校では、学期始めの一週間だけ集団登校を実施。つくばエクスプレスのつくば駅が隣接して立地する同校周辺は、来年秋開業に向けた工事が各所で行われ、迂回が必要な道路もある。子供たちは、PTA役員らの協力で、念入りに通学路を再確認した。

●冬バラまつりが人気
八郷の県フラワーパーク
八郷町の「県フラワーパーク」で25日まで、「冬のバラまつり」を開催している。春と秋の「バラまつり」には県内外から大勢の観光客を集める同園。真冬にも楽しめないかというファンの声に応えて数年前から始まり、オフシーズンの隠れた人気を集めている。

会場の展示販売温室には、鉢バラやアイスバーグ、ゴールドマリーなどの彩り鮮やかな花が並び、一足早い春を演出している。

また、入り口の来園者センターホールでは、バラの切花展として新品種や栽培品種など50品種を展示しているほか、12日までの予定で、八郷町在住の書家、北村馬骨氏の作品展を開催中。11日午後1時半からは、バラのせん定体験教室が開かれ、講話と実技指導で来春の美しいバラ作りをアドバイスする。

同園は月曜日休園。入園料は現在オフシーズン料金で、大人370円、小人190円。
問い合わせは県フラワーパーク(電話0299・42・4111)まで。


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