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2004年1月11日
消防団運営が厳しい!
団員が減少、サラリーマンの割合増加
新春早々のイベントである出初式を、消防署員とともに華やかに彩るのが、 地域の火消し役、消防団。ボランティア精神に支えられながら県民の財産を守る人たちだ。 しかし、社会構造の変化で団員は減少傾向にある。 昨年十二月の第四回定例県議会の環境商工委員会でも、 委員の一人から県に対し、消防団支援強化の訴えが出された。 地域防災を支える柱であるばかりでなく、住民意識の高揚にもつながるというメリットがある一方で、 財政的な負担が大きく、日常の訓練活動が重荷になり、 現代の若者たちにはなじみにくい規律なども手伝って、 消防団運営が難しい時代になってきた。
 
◆地域の火消し役
 
本職の消防士が働く消防本部は、消防法に基づき設置される。 消防署や出張所を持ち、職員は常勤。自治体単位で設置されることが多い。 広さや人口、防火対象物などにもよるが、はしご車など高度な設備が必要になるため、 自治体単独で設置できない場合は、広域組合をつくり、 業務を任せるケースもある。県内には二十八本部があり、 広域法人では十二本部が設置されている。
 
消防団も同じ消防法による。市町村単位に組織されている。 つまり県内には八十三消防団があり、一つの消防団は分団、 班など小集団に分かれる。大字、小字なども含めて地域の実情に合わせて組織されているようだ。 水戸市の分団数は二十一、大子町は九、鹿嶋市は五十六もある。 条例で定められている。
 
火災現場や台風などによる水害対応、警防活動などが主な業務。 実際の火災現場では団員は消防本部の指揮に従い、 消火行動を行う。組織的には別々のもので、 団員は非常勤の公務員ではあるが、報酬はわずかだという。 これも条例で定められている。訓練は土、日に行われることが多い。
 
団運営の難しさは、サラリーマンの割合が多くなり練習時間が取れない一方、 団員にとっては練習に参加していると自分の時間が無くなってしまうこと。 礼式にのっとった動きも多く、現代の若者には敬遠されるもの事実のようだ。 サラリーマンでは実際の災害に出動できないのも現実だ。
 
消防団員の定員割れは、全国的なことだという。 その組織力や人手などは防災活動には欠かせない。 県などでも団員確保のためのPR活動や、女性消防団員の確保に動き出している。
 消防団を維持する財政も容易でない。昨年、 県の中央大会で、ポンプ車操法の部で初めて五位入賞を果たした高萩市の場合、 団員の年間の報酬は一万五千円。分団の建物や消防車などは市で用意するのだが、 特殊なものだけに大変だ。消防団の組織力と技術を維持するための各種の操法大会への参加費用もばかにならず、 せっかく代表に選ばれても辞退するケースも少なくないという。
 
◆合併による再編
 
市町村合併に伴い、消防団の再編を迫られている地域も出てきている。 高萩市の場合、隣接の十王町と広域事務組合を組織して消防本部を設置している。 その十王町は今年十一月に日立市と合併することになった。 国の方針では、これまでの管轄人口より少なくなるような本部ができないように、 指導や助言を行うよう県に求めている。高萩市はそのまま日立市との広域組合を構成しようと考えているようだ。
 
笠間地方広域事務組合の場合は、これより調整が難しいようだ。 構成自治体が、これ以外の自治体と合併を進めていることや、 この事務組合に消防業務を委託している自治体があり、 より複雑にしている。消防業務には停滞が許されないため、 スピーディーで円滑な移行が求められる。
 
◆高萩市の場合
 
昨年十一月、自治体消防制度五十五周年記念県消防ポンプ操法競技大会が、 県立消防学校で開催された。県内十三地区から代表消防団が集まり、 「ポンプ車操法」と「小型ポンプ操法」の二部門で優勝を争った。 この大会で、初めてポンプ車操法五位入賞を果たした高萩市。 条例で定められた市の消防団員の定数は三百五十人。 昨年四月一日現在では定員に十二人足りない三百三十八人が所属。 生活地域を軸に二十一分団で構成している。
 
高萩では市内大会を開催せず、県北大会(三市一町) への出場チームは順番制になっているため、 なかなか好成績を残すまでにならなかったという。 「地域は地域で守ろうという意識は高い」ものの、 「やめる時は後継者を見つけてから」という暗黙のしばりもあるようだ。 山間地域では特に高齢化が進んでいる。昨年、 団員として五十年勤続表彰対象者が二人もいた。
 
入賞をもたらした第二分団は、市内では比較的新しい住宅地。 市総務課の平田晴一課長は「二十代の青年も参加してチャレンジした。 見捨てたものではないと感じた」と語る。競技ではタイムやポーズ、 作業動作などを競う。百メートルの全力疾走が必要で、 チームワークが何よりのポイント。会社員の団員は早退して練習に参加した。
 
消防団は「初期消火活動や地域で火事を出さないための活動、 その他の地域活動でも重要な役割を果たしている」 (平田課長)だけに、消防団組織の維持、 拡大には官民が知恵を出し合う必要があるようだ。
た。

●新成人、県内で3万9千人
きょう、54市町村で式典
十二日の「成人の日」を前に、那珂郡の五町村で十日、 成人式が開かれた。二〇〇〇年から一月第二月曜日が 「成人の日」となり、成人式は日曜日開催が増えており、 今年は全体の三分の二に当たる五十四市町村で十一日に開かれる。
 
県内の新成人は男性一万九千七百九十一人、 女性一万九千二百四十人の計三万九千三十一人で、 昨年よりも百四十三人減った。成人式は八十三市町村全部で行われるが、 八月実施の新治村を除き八十二市町村が十日から十二日までの三日間に開催する。 「成人の日」当日に予定しているのは二十三市町村で、 昨年よりも六つ減った。
 
東海村の成人式「成人の集い」は十日午前十時から、 同村船場の東海文化センターで、「新たな出発★ありがとう東海」 をテーマに、実行委員会(照沼光譲委員長) が主催して開催。対象となった三百五十二人のうち約二百六十人の新成人が参加した。
 
来賓の村上達也村長は「日本は戦前は軍事大国、 戦後は経済大国と言われ、世界第二位の大国になったが、 世界から尊敬されていないのはなぜか。これからは経済主義ではなく、 文化主義が必要なのではないか。解答はないが、 解答を見つけ、世界から評価される日本になってもらいたい」 と激励した。
 
式典では、新成人の出身中学校である東海中と東海南中の恩師十三人がビデオレターで登場し、 中学校時代の思い出などを語った。また、新成人を代表して山崎あゆみさんと柴山慶樹さんの二人が 「私の夢を言葉に」と将来の夢を発表した。
 
山崎さんは大学一年生の時にカンボジアを訪れた経験に触れながら、「もし、苦しい生活をしているのが自分の両親や兄弟だったら、 どう考えるか。力になりたいと思うのが自然。 すべての人々にそんな意識で接することができたらいい。 ボランティアはなかなか浸透しないが、誰かを大切にするというシンプルな思いを大切に生きたい」と話した。
 
那珂郡五町村のうち瓜連町では十日、同町瓜連の総合センター 「らぽーる」で式典を開いた。町内の新成人、 男性六十一人、女性六十八人の計百二十九人中、 百九人が参加。来賓や中学時代の恩師らを前に、 新成人の門出を祝った。
 
式典で関谷哲生町長は「きょうを境に成人としての貴重な権利を与えられるが、 個人としての責任ある行動も求められる。知性を磨くとともに心身を鍛錬し、 将来の夢に向かって努力してほしい」と激励。
 
これに対して、新成人者代表の小原卓也さんは 「激励の言葉を心に刻み、強い責任感と自覚を持った社会人を目指します。 進む道はそれぞれ違うが、社会で役に立てるように努力していきます」 と謝辞を述べた。
 
同町には、小学校、中学校とも一校だけのため、 ほとんどが同窓生。参加者らは、同窓会のような和やかな雰囲気で成人式を楽しんでいた。
 
同郡美和村の成人式も十日、同村高部の工芸ふれあいセンターで開かれ、 晴れ着の新成人らが集まった。村内の新成人の男性は三十人、 女性は二十八人、計五十八人のうち、五十六人が参加して新成人を祝い合った。
 
式典では、大瀧典夫村長が「十月の町村合併で美和村の名称はなくなり四十八年間の歴史に幕を閉じるが、 美和村で生まれ、両親、家族の下、温かく育てられ村内の人たちから見守られ、 この村で成人できたことに誇りを持ってほしい」 となどと述べた。
 
服部真由美さんが新成人を代表して、「この美和村で育ち、 学んだことは何より素晴らしい大切な時間。 美和村という名前は今年でなくなるが、心の中ではここは永久に美和村であり、 これまで立派に育ててくれたふるさとだと思っている。 これからも温かく見守っていてほしい」と謝辞を述べた。
 
その後、同センター前で、大瀧村長、小室敬伸教育長、 新成人代表四人がモミジを記念植樹した。
●110番、3分に1件受理 
県警が適正利用呼び掛け
「一一〇番の日」の十日、通報を受ける拠点となる県警通信指令課は、 一一〇番の適正利用など図るため街頭キャンペーンを水戸市のJR水戸駅前で、 「メール一一〇番」「ファクス一一〇番」の通報体験などを通した聴覚障害者一一〇番教室を、 県警本部内の通信指令課内で実施した。
 
同課によると、昨年の一一〇番受理件数は、 約二十四万七千件で、約二分に一件の割合で、 前年比約四千件減(2%減)。このうち、 いたずらなど除いた有効件数は、約十七万八千件で、 約三分に一件の割合となっている。これは、 前年比で約五千六百件増加した。
 
内容別では、交通事故が33%、照会・要望・相談等が28%、 刑法犯が10%など。
 
携帯電話からの通報が増える中、昨年七月から、 通報場所を明確にするため、東電の電柱番号を目印として活用している。
 
また、事件事故などの緊急性を要さない困りごと・相談などについての一一〇番通報も多く、 昨年中は全体の約30%(一日平均百三十五件) を占めていたことから、キャンペーンでは、 同電話には「#9110」の電話番号で対応できるシステムがあることを周知させ、 協力を呼びかけた。
 
昨年中、聴覚障害者が犯罪被害に遭った場合の 「メール一一〇番」は五十九件、「ファクス一一〇番」 は三十九件あった。

●トラックに高速バス追突
巻き込まれ運転手死亡 −守谷市−
十日午前五時四十五分ごろ、守谷市けやき台のふれあい道路交差点で、 結城市鹿窪、トラック運転手、金井正明さんの大型トラックが、 栃木県野木町友沼、バス運転手、橋本三夫容疑者の高速バスに追突され、 補助燃料タンクを開ける作業をしていた金井さんが大型トラックに巻き込まれ頭蓋骨などを骨折、 同日午後二時半過ぎに病院で死亡した。取手署は橋本容疑者を業務上過失傷害の現行犯で逮捕した。
 
調べによると、大型トラックが交差点の手前にガス欠のため停止、 金井さんが補助燃料タンクを開ける作業をしていたところ、 橋本容疑者の高速バスに追突されたもので、 橋本容疑者が前をよく見ていなかった。高速バスは回送中のため、 空車だった。
 
高速バスは前部左側を大きく破損、大型トラックは押し出されて街路樹に激突するなど、 事故の衝撃を物語っていた。
●200人が「ならせもち」
土浦市の県県内生涯学習センター
古くから日本に伝わる民俗行事「ならせもち」 の体験教室が十日、土浦市の県県南生涯学習センターで開かれ、 約二百人が紅白のもちを、もちの木の枝に飾る体験をした。
 
同センターの「エンジョイサタデー事業」として取り組まれた。 元来、豊年万作を祈る行事で、米や養蚕、 綿の豊作も祈った。地域によって呼び方も違いがある。
 
この日は、ならせもち初体験の子どもたちが多く、 「面白かった」などと感想。大学受験を控えた高校生も合格を祈願して、 もちを飾っていた。参加者はもちつきも体験、 つきたてをおいしそうに食べていた。


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