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2004年2月16日
●日本に平和省を作ろう
緒川村で自然農に取り組む岸元春さん
日本に平和省をつくろう―。非戦をうたった平和憲法を変えようとする動きが加速する中、武力ではなく平和の力で物事を解決しようと訴える農民がいる。元自衛官で、今は故郷の緒川村国長で自然農に取り組む岸元春さんだ。田畑を耕さず、肥料や農薬を使わない、草や虫を敵としない自然農の実践は、国内外で勢いを増す「力の論理」を超える生き方を示唆する。防衛庁があるなら、平和省があってもいいはずだ。

伊藤教授の主唱する「力の論理から愛の論理へ」を、自然農を通じ体得した岸さん。先ごろ、水戸市の茨城大学キャンパスで「自然農の実践と平和賞を創(つく)ろう、日本から」と題して講演した。

主催は、同大学の教官や学生らでつくる茨城大学平和フォーラム「pacifistoj=パチフィストイ」(エスペラント語で「平和主義者たち」)」。党派に関係なく、だれでも参加できる自主グループだ。

「自然の持つ力を最大限に生かす」という自然農への熱い思いと平和を求める訴えは、学生たちに深い共感をもたらした。パワーゲーム世界に違和感を抱いた元自衛官だった人の話だけに、学生らは共感を持って聞き入った。

世話人の伊藤哲司人文学部助教授も「専業農家の人が、大学で講演するのは画期的なこと。大いに示唆を受けた」と評した。

■平和省=平和維持に武力以外の方法で臨む省。核兵器を含む武器廃絶の方策推進、飢餓や災害、内乱に苦しむ人への人道援助、平和教育の推進などを行う。平和憲法の精神を具現化する省。
(掲載量の関係上、本文を省略しました。詳しくは本紙をご覧下さい)

●全盲克服、教授に就任
筑波大の河内清彦氏
薬害による全盲を克服し、筑波大学心身障害学系助教授の河内清彦氏(56)が、16日付けで、教授に就任する。一般の国立大学では現在、全盲の教授就任は全国でただ1人という。

河内氏は、障害者と交流する際の健常者の意識構造に焦点を当て、日本で初めて実態調査を実施。視覚障害心理学の分野では国内で中心的な研究者の一人。東京教育大学を卒業。同大学院特殊教育学専攻を修了後、東京都心身障害者福祉センター職員を経て、一九九三年、筑波大学助教授になった。

失明したのは十二歳のとき。難病治療薬の副作用で、一夜にして光を失った。学生時代は、母親や友人に音読してもらった論文などの録音テープを、点字に訳す日々を送った。

中途失明者のパーソナリティーについて記した、トーマス・J・キャロルの著書『失明』に、「中途失明者は見えていた自分を捨て、見えなくなった自分として生きていかなくてはならない」という表現があった。これに対する反発が、原点となったと振り返る。「そんなばかなことがあるか。違っているのは自分ではなく、周りの人の見方や考え方ではないのか」。

筑波大では、大学院教育研究科、人間総合科学研究科の「視覚障害心理学」の授業を担当。講義の中では、障害をもつ当事者の立場から体験談などを話し、「見えるとはなにか」など、学生自身が根本から考える力を身につけることを目指している。

今回の教授就任について「周りの皆さんが、職場の研究環境を整えてくれるなど道をつけてくれたお陰」と感謝の気持ちを表す。

「ノーマライゼーションといわれるが、これまでは障害者個人が努力することを期待されていた。これからは、社会がその人に合った環境を提供するなど、個人が能力を伸ばせるような社会になってくれれば。筑波大で私がその手本になれればいい」。

●つくば駅前駐車場建設でシンポ
住民と市が意見交換
つくばエクスプレス(TX)つくば駅近くの市立吾妻小学校の隣接地に、大規模な駐車場建設が計画されている問題で、「つくば駅前はどうなるの?」と題した三回目のシンポジウムが十五日、つくば市内で開かれ、住民と市担当者が「駅前周辺をどうするか」をテーマに意見交換した。

主催は住民団体「つくば駅前周辺まちづくりを考えるシンポジウム実行委員会」(中野俊也代表)。

シンポジウムでは主催者から、約五千人の反対署名を市に提出したのに対し、市から「駐車場は適切な交通体系の形成に必要不可欠」などの回答があったことが報告され、その上で「小学校の隣は安全性の面からまずい」などと改めて強調した。

参加者からは「市民、市、事業者が、対等な立場でまちづくりについて話し合える『まちづくり条例』のようなルールづくりが必要だ」などの声が相次いだ。

●新しいつくばと土浦を語る会
産学官から100人集う
「新しいつくばと土浦を語る会」が十四日、土浦市の霞ケ浦観光ホテルで開かれ、産官学の関係者ら百人余りが集い、歓談した。

藤沢市長らが呼びかけ滝本部長を招いた懇談会で、つくば市を拠点とするミュージックファクトリーオーケストラの軽快な音楽も添えて、春一番が吹き、春の訪れが色濃くなる中、楽しいひと時を過ごした。

藤沢市長は「歴代知事、部長にも増して、つくば市の発展や、研究機関と民間企業の連携に意を注いでいただいた滝本部長の激励も兼ねて会を催した。今後も研究機関と公共、民間が一体となって機能向上を図り、さらに成果をレベルアップさせたい」と述べた。

また安田耕平キャンパスクリエート社社長が自ら実践する事業内容を紹介しながら、連携の重要性を説いた。

●筑波大周辺で火災
不審火か
つくば市の筑波大学周辺のアパートで、十四日夜と十五日未明、連続して二件の火災が発生した。出火時、住人はいずれも外出していて留守だった。つくば中央署は不審火の可能性もあると見て、二つの火事の関連性についても調べている。

十四日午後十時十二分ごろ、つくば市天久保のアパート・コーポ浅見一階の一〇三号室から出火、同室約十七平方メートルが全焼したほか、二階の部屋の浴室の一部が焼失した。

つくば中央署の調べによると、アパートは鉄骨造り二階建てで、一、二階とも十世帯が入居。一〇三号室には筑波大生、池月雄哉さんが住んでおり、出火時、池月さんは外出していて留守だった。

十五日午前三時十四分ごろ、つくば市春日のアパート・ソフィアハイツ二階の二〇二号室から出火、同室約十八平方メートルが全焼した。

同署によると、アパートは鉄骨二階建てで、一、二階とも五世帯が入居しており、二〇二号室には会社員、王玉姫さんが住んでおり、出火時は外出していて留守だった。

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