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2004年2月18日
●霞ケ浦導水への公開質問
県民会議「KHV禍で湖水の移送は問題」
市町村議や研究者らでつくる市民団体「霞ケ浦導水事業を考える県民会議」(柏村忠志、浜田篤信共同代表)が、石原伸晃国交相あてに提出していた「霞ケ浦導水に関する公開質問書」に対する回答が十七日までに届き、同日、両代表が記者会見してその内容を公表。併せて今後の対応についても説明した。

この中で国交省側は、今日、コイヘルペスウィルス(KHV)の渦中にある霞ケ浦の水と、那珂川の水とが将来、往来することになる同事業について「『生物の多様性に関する条約』が本件事業を直接規制するものではなく、事業が条約に抵触するとは考えていない」とし、「実施に当たっては水質変化予測や環境調査を継続実施しており、今後も必要に応じ、水質浄化対策などの保全対策を講じる」と回答。現在、那珂川への送水による影響を低減させるために水質浄化対策を講ずべく、その手法や規模について詳細を検討していると答えた。

県民会議は「生物多様性への影響を問題にしているのは、まさにこのKHV禍のたぐいの問題にほかならない。コイも湖水も移動禁止されているのに、その渦中の湖水を導水事業で他水系に移送するのは、大きな問題だ」と反発。縦割り行政の問題点も指摘しながら、近く環境相に湖水の移動問題も含めた公開質問を行う。

●高濃度の毒ガス成分検出−神栖
井戸から90メートル離れた地点
環境省は十七日、神栖町の井戸水を飲んだ住民が毒ガス成分の有機ヒ素による健康被害を訴えた問題で、井戸から南東に九十メートル離れた地点から、これまでで最も高い水質基準の三千二百九十倍に当たる有機ヒ素を検出したと発表した。また、井戸から十メートル離れた二地点でも基準の千九百六十倍、千三百三十倍の有機ヒ素が検出された。

同省によると、有機ヒ素が検出された井戸から九十メートル離れた地点は土地を掘り返した形跡があった。同省は旧軍の毒ガス兵器が埋設されている可能性もあるとみて、同地点を掘削する方針。

●つくばで就職面接会
若者対象に、県内初めて
フリーターなどの若者を対象にした県南地域の就職面接会「ヤングジョブフェア」(県、厚生労働省茨城労働局など主催)が十七日、つくば市内で開かれ、企業六十四社が参加、若者約百四十四人が面接に挑んだ。三十五歳以下の若者を対象にした面接会は県内で初めて。全国的にも例が少ないという。

県内のフリーターは約五万人と推計されるなど、若者の就職難が社会問題となっている。今回求められた人材は、営業職やシステムエンジニアなど即戦力を期待する企業が多かった。

一方、参加した若者は「希望する職種はあったが、企業側は経験を積んだリーダー的存在を求めていることがわかった。こちらが応えられるかどうか」(二十五歳の男性)、「経験が必要な職種が多かった。自分自身あまり経験がないので、どういう企業が参加するのか事前に分かるようになれば」(二十九歳の男性)などと話していた。

●龍ケ崎のトマトPR
JA組合長ら県庁訪問
JA竜ケ崎市の高野十吾組合長、竜ケ崎ハウス園芸組合の小泉一組合長らが十七日、水戸市の県庁を訪れ、出荷時期を迎えた龍ケ崎トマトをPRした。昨年十二月から晴天が続き生育は順調で、「今月からの太陽の光を十分に受けたおいしいトマトを出荷できる」とアピールした。

龍ケ崎トマトは、甘みと酸味のバランスが良く、果肉が多くてゼリー部が少ないため、食味の良さに定評があるという。水やりを極力控えた「しめづくり栽培」で、一部には糖度がフルーツより高いトマトが栽培されている。

JA竜ケ崎市施設園芸部会の全員が、「エコファーマー」の認定を受けたり、化学農薬や化学肥料の使用を記帳する「生産履歴運動」などにも取り組んでいる。

●つららキラリ−水府村
自然の造形美に早春の陽ざし
春一番の便りも届いた平野部とは対照的に、県北山間部ではマイナス気温が続き、氷柱(つらら)が早春の陽ざしを浴びている。

水府村内を東西に縦走する国道461号を、奥久慈大子方面に北上。途中から左折して、村道と林道が入り組む安寺持方線を行くと、切り立った崖の岩場に柱状の氷柱が姿をみせる。車一台がやっと通れるぐらいの道幅。その道に迫(せ)り出すように、約二十センチぐらいの氷柱が凛(りん)として垂れている。

へき地の代名詞のようにいわれる安寺・持方地区。だが、集落の歴史は江戸時代初期にさかのぼる。佐竹義亘が秋田二十万石に移封された後、国元に残った武士が農業をしながら住みついた所で、文字ではなく符号で納税台帳を作った「盲帖(めくらちょう)」は、この時代の生活資料として有名。

岩肌などから水が垂れ落ちるとき、気温が零度以下になると凍結をはじめ、これが氷柱になる。自然の造形美だが、溶けないことは寒さの証明。山あいの集落に春の足音は、まだ遠い。

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