2004年2月20日
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| ●つくば市04年度予算案 |
| 初めて総額100億円超 |
| 藤沢順一つくば市長は十九日、二〇〇四年度当初予算案を発表した。一般会計は六百二十八億三千万円(前年度比9・3%増)、特別会計を含めた総額は千二十一億三千万円(同5・1%増)で、初めて一千億円を超えた。十一月の市長選を控え、新規事業は約九十事業、つくばエクスプレス(TX)関連は計五十七億円になる。 一般会計が9・3%増と大幅な伸びとなったのは、一九九五年度と九六年度に発行した減税補てん債三十八億六千万円が、〇四年度に一括償還となるため。償還分を除いた一般会計の実質的な伸びは2・5%増。 歳入では、国の三位一体改革により計五億一千万円の国庫負担金と補助金が削減。そのうち税源移譲分を差し引くと実質的に一億九千万円の削減となる。 一括償還分、国の補助金削減分などを市債で賄う。金額は百三億六千万円で、前年度比67%の大幅増。市債残高は〇四年度末で六百三十一億円に膨らみ、今回の一般会計当初予算額を上回る。 歳出の主な事業は、TX整備が▽土地区画整理事業の負担金十二億円▽万博記念公園駅駅舎の建設出資金四億七千万円▽つくば駅前広場のバスターミナル拡充整備事業三億一千万円。 さらにTX関連の新規事業として、▽葛城地区の研究学園駅前の地区公園に体験学習施設を建設する案が浮上、施設の設計費一億四千万円を計上した。このほか、▽高須賀地区にアグリパークを整備する実施設計、造成費二億七千万円▽ふくろうをモチーフにした彫刻をノバホール周辺の遊歩道に設置するふくろうの街づくり事業千二百万円など。 新エネルギー特区関連では、上菅間地区浄化施設に太陽光と風力発電システムを導入に三千七百万円。風力発電は初の導入となる。 福祉・教育では▽保育所の延長保育(午前七時半からと、午後七時まで)を現在の八保育所から二十保育所すべてに拡充する事業三千九百万円▽新一年生全員に携帯用防犯ブザーを貸与する事業百七十万円。 産業活性化では、商店街の空き店舗に出店を希望する中小企業に費用の一部を助成するほか、経営革新を支援する産業創出支援補助金が三千八百万円。 さらに新庁舎建設準備基金として、前市長が焼却施設建設のため取り崩して以来初めて、一億円を積み立てる。 |
| ●ビームラインBL−5完成〜高エネ研 |
| 小さなタンパク質結晶を短時間で解析 |
| 高エネルギー加速器研究機構(つくば市大穂)の放射光研究施設に、タンパク質の結晶構造をX線で解析するビームラインBL―5が完成した。従来、解析することが困難だった小さなサイズの結晶構造を短時間で解析する世界最高レベルの解析装置で、四月から本格稼動する。 遺伝子の構造など、生命のさまざまな仕組みを明らかにする生命科学や、医薬品研究分野で成果が期待されている。事業費は約五億円。 通常の放射光より強いX線を取り出し、アミノ酸を構成するイオウ分子をセレンに置き換えたタンパク質結晶をつくってX線を当て、X線の波長を変えた時に生じる微小な変化を利用して、構造を解析する。 X線構造解析としては検出器の面積が国内で最大なのが特徴。面積が大きいことで、分析精度を高めたほか、ウイルスやタンパク質超複合体など大きな分子の構造研究が有利になるという。さらにX線を当てる際、結晶を回転させながら解析するが、回転軸の芯のぶれが一ミクロン以下と、極めて高い精度をもつのが特徴という。 |
| ●砂岩製の石鍋出土 |
| 東海村の村松白根遺跡 |
| 「大強度陽子加速器建設事業」に伴う東海村村松地区の「村松白根遺跡」の今年度発掘調査結果が十九日、報道関係者に公開された。遺物では県内で初めて、全国でも極めて珍しい砂岩製石鍋が見つかった。製塩遺跡周辺に建物跡や畝(うね)、墓などが見つかり、居住区が存在していたとみられ、貴重な資料になるという。新年度からエリアを変えて調査が続けられる。 現地は村松虚空蔵尊堂の東側の松林。中・近世の大規模な製塩跡地をはじめ、掘立柱の建物跡、土坑、畝状遺跡、墓跡などが見つかった。遺物では、中世のかわらけを中心に陶磁器、金属製品(鋸、小刀、火打石、切羽、吊り金具)、古銭(明銭、枝銭)、骨角製品(サイコロ)、人骨、獣骨(鯨、馬、犬)、石製品(砥石、硯)、貝殻などが出土した。 見つかった石鍋は砂岩製で直径約二十九センチ、深さ約十四センチ。発掘場所周辺の岩盤が砂岩のため、この地で加工された可能性がある。鍋の外側には、焦げた跡も確認できる。また枝銭が三十ー五十枚単位でまとまって見つかった。 建屋跡が二十一カ所、塩の結晶を取り出す施設「釜屋」跡が二十三基ほどあり、濃い塩水をためて置く「かん水槽」も三百二十五あった。 建物跡近くからは、十メートル四方の畝(うね)を確認。花粉分析でイネ科のヒエやアワが出てきている。墓跡からは百二十体の骨が出てきた。このうち七十体は幼児。性別についてはこれから鑑定するが、生活環境を割り出すことに役立つという。 この地域の製塩については、一四九三年の岡本家文書や一六二三年の村松虚空蔵尊堂文書に記載されている。 |
| ●酒米栽培で谷津田再生 |
| アサザ基金が石岡で |
| NPO法人アサザ基金(飯島博代表理事)が進めていた、休耕田を整備し酒米を育成、日本酒を製造する自然再生事業に、日本電気(NEC)が社員の環境教育事業として参加することが決まった。今月中に石岡市東田中の谷津田の賃貸契約を済ませ、田植えに向け復田作業に入る。 アサザ基金では霞ケ浦の水源地で、自然環境に恵まれた谷津田が休耕田化し、産業廃棄物が投棄されるなど荒廃化が進む現状から復田を計画。低農薬・低肥料で育成可能な酒米の栽培を考えた。 NECは、自然環境の変化を常時モニタリングするシステムを開発。昨年からアサザ基金と協力して霞ケ浦流域の小学校で環境学習事業に役立てるモデル事業を展開している。これを機に、同基金の呼び掛けで社員の環境意識啓発を目指し、協力が実現した。 実施場所の谷津田はJR高浜駅から約一キロ離れた休耕田。二十年前から放置されているため、現在は雑草やヨシが竹やぶ状に生い茂る。一方、里山の奥部の豊富な水源が利用でき、土水路が残るほか、メダカやオニヤンマのヤゴが確認されるなど周辺には良好な環境が維持されている。 約三十八アールをNECが賃貸。このうち最奥の十八アールを五月までに復田し、田植えを実施。九月に稲刈り、同市高浜の醸造所「白菊酒造」(廣瀬淳一社長)の協力で仕込み、来年二月完成を目指す。できた日本酒はNECが全て買い取り、社員食堂や贈答用に利用される。 アサザ基金では同事業を通じ、体験型環境学習プログラムを年四、五回実施する予定。 アサザ基金の飯島代表は「谷津田の再生は霞ケ浦の環境維持にもつながる。事業を通じ、企業や一般の人々に自然に親しんでもらいながら再生、環境維持に努めていきたい」と話している。 |
| ●つくばでチャレンジアートフェス |
| 障害者の作品一堂に |
| つくば市内の障害者が制作した作品を一堂に展示した、「第三回チャレンジアートフェスティバルinつくば」(つくば市など主催)が、つくば市吾妻の文化会館アルスで開かれている。 同フェスティバルは作品展と舞台発表の二部門。作品展は二十二日まで。舞台発表は二十一日午後一時半から同市竹園のカピオで開かれ、十四団体が歌やダンス、演劇など日ごろの練習の成果を披露する。作品展、舞台発表とも入場無料。 作品展の出品作は、芸術を通して障害者の自立心や社会参加を促進しようと、作業療法の一環で制作された作品で、水彩画や油絵、粘土造形、陶器、アクセサリーなど二十団体が百七十一点を展示。 細かく砕いた卵の殻に色を塗って張り付け、ヒマワリの花を描いた共同作品や、トウモロコシの葉やひげなど草木を材料に、人物画を描いたユニークな作品もある。 岩瀬町から来た「上の原学園」の男性は「絵とか、粘土とか、すごい」と感心しながら作品を鑑賞していた。 |
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