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2004年2月22日
●「陶板美術館」構想が再浮上
今度はTX沿線が舞台−つくば市−
新年度予算案編成を前に、つくば市で、いわゆる 「陶板美術館」構想が再浮上、関係者の注目を集めた。 今回の舞台となったのは、つくばエクスプレス (TX)沿線開発区域の葛城公園(研究学園駅前地区公園)。 しかし、財源確保の面から、またも「建設は難しい」 との結論が出て、構想は宙に浮いたままだ。 今年十一月の市長選・市議選同日選挙を控え、 陶板美術館構想はどこに着地するのか―。
 
■民間が提唱
 
同美術館の建設構想は、国宝や重要文化財など日本画の名画三百点余りを、 陶板で精密に復元し展示するもの。一九九九年、 市長の藤沢氏をメンバーとする民間団体が提唱したのが始まりだ。
 
同年九月、藤沢市長は同美術館建設の調査委託費を補正予算に計上すると記者会見で発表。 しかし、議会には提案せず、「市の負担を伴わないで実現する道を模索」 するとして、二〇〇二年十月、藤沢氏らが代表理事となり (藤沢氏は〇三年十二月、理事を辞任)、同美術館の建設・運営を目指すNPO法人 「つくば日本絵画歴史美術センター」を設立した。
 
■再提案
 
設立から一年後の昨年十二月八日、同NPOは市に対し、 再び同美術館建設構想を提案。TX沿線、葛城地区の研究学園駅前地区公園 (葛城公園)に、陶板画の展示を柱とする 「日本文化体験学習館」建設を検討してほしいとする内容だ。
 
市は当時、同公園をどのように整備するかについて検討を始めたばかりで、 昨年十一月に学識経験者などによる検討委員会を設置していた。
 
■駅前公園
 
舞台となった公園は、研究学園(葛城)駅南口前に位置する面積七・三ヘクタールの地区公園。 市は、区画整理事業を施行する都市基盤整備公団から、 約十五億円(三・三ヘクタール分)で購入する。
 現在、日本自動車研究所の敷地内にあり、 公園予定地は、中央が湖沼で北側は斜面林など。 貴重な動植物も多数確認されており、区画整理事業区域内に自生していたシュンランも移植されている。
 
■宙に浮く
 
同NPOの提案は、二回にわたって検討委員会で議論されたが 「美術館の建設となると、国や県の補助対象外で財政的に難しい」 ことなどが判明。二月八日、検討委は「NPOの提案をそのまま受け入れるのは難しい」 との結論を出した。
 
一方で、陶板画展示ギャラリーを除いた「日本文化体験学習施設」 案については、NPOの提案を生かし、日本文化を体験できる集客力のある施設を市が建設する方針が決定された。
 
具体的には、外国人が茶道を体験したり、日本食を味わえるなどの、 周囲の自然を生かした集客力のある体験施設で、 建築面積は八千平方メートル前後、事業費は四十億円ほどの規模になるという。
 
市は二〇〇四年度予算案に体験学習施設の設計費など一億四千万円を計上。 施設の具体的な中味については〇四年度の検討課題になるという。 ただし、できるだけたくさんの補助金をもらえるような施設にすることが課題だという。
 
陶板美術館建設構想は、この時点で宙に浮いてしまった状態。 小野寺清助役は十九日の記者会見で、同施設の中味について 「美術館ではない」と強調、「(陶板画の展示は) コンテンツの一つとして検討対象になり得るが、 現時点では陶板画ありきということではない」 と説明。
 
■値しない
 
陶板美術館建設構想は当初から、財源をどうねん出するかが大きな課題だ。 昨年十二月の提案の際、同NPOは施設建築費を計約四十六億円、 展示作品制作費などを計約四十億円として、 事業費を試算した。
 
財源は、施設建設費は国の補助金や交付金、 市の直接負担や起債などで、作品制作費などは同NPOが銀行からの借り入れで賄うとする。 しかし、同NPOの試算は検討委員会で、検討に値しなかったという。
 
これまでも陶板美術館建設に市の財政支出を否定してきた藤沢市長は、 今回も「(陶板美術館建設に)市の予算を使っていくことはあり得ないということは現在も同じ。 仮に(日本文化体験学習施設の)部屋が余って、 そんなもの(陶板画)を入れてはどうなんだということになれば、 NPOなりに費用負担していただく」と改めて強調している。

●「ちん電」への思い訴える
高校生がフォーラム−常陸太田−
廃止が決定した日立市と常陸太田市を結ぶ日立電鉄 (本社・日立市、松場卓爾社長)の日立電鉄線 (鮎川駅―常北太田駅、約十八・一キロ)の存続を求めて沿線の高校生が組織した、 「日立電鉄線の維持存続をもとめる高校生徒会連絡会」 (会長、渡辺博則・県立佐竹高生徒会長)は二十一日、 常陸太田市中城町の市民交流センターでフォーラムを開いた。 連絡会の高校生や地域住民ら百二十人が参加、 重要な交通手段であり、七十五年の歴史ある 「ちん電」への思いを訴えた。
 
フォーラムでは、鉄道利用者のインタビューの模様をビデオで紹介したり、 佐竹高の生徒が寸劇を披露。日立電鉄関係者や県、 日立市、常陸太田市の行政担当者も出席し、 利用者の声に耳を傾けた。
 
渡辺会長は「高校生やお年寄りなど交通弱者はどうなるのか、 なぜ利用者の声を聞かないのか。大人は何を考えているのか。 突然の廃止に驚きと怒りを感じている」と述べ、 存続への協力を呼び掛けた。
 
利用している高校生からは、「後輩たちのためにも残したい」 「通学・通勤ばかりでなく、地域のコミュニティーの場になっている」 「私たちの思い出にピリオドを打たないで」 などの意見が出され、保護者からも「市民生活の一部であることを理解してほしい」 と存続を求めた。
 
参加者の日立市の女性は「通院などで困ることになる。 引っ越しまで考えている友人もいる」と述べた。 常陸太田市から日立市に通勤している男性は 「市内の活力が失われる」とし、存続のため電鉄線利用を呼び掛けた。
 
さらに、鹿島鉄道への公的支援のきっかけをつくった県立小川高の生徒たちが自分たちの活動を紹介し、 エールを送った。
 
高校生たちとは別に、地域として署名活動に取り組んだ日立市の大沼学区コミュニティー推進会の大江日出雄会長は 「今後の取り組みについて考えていきたい」 とした。
 
県民の一人として参加したという県企画部の職員は 「切実な声を聞くことができた。利用者ばかりでなく環境、 福祉、観光など違った角度からの視点も必要。 地域の議論が大事」と感想を話した。
 
フォーラム終了後、報道関係者の取材に対して、 日立電鉄の小野勝久常務は「感銘深く聞かせてもらった。 利用者の声がひしひしと伝わってきたが、鉄道事業の実態から今回の選択をした。 理解してほしい」と述べた。
 
日立電鉄は十八日の取締役会で、〇五年三月三十一日で廃線することを正式に決め、 三十一日までに国土交通省に同鉄道の廃止届を提出する予定。

●来月7日に公開演武
土浦の伝統文化、関流古式砲術
第九回土浦藩関流古式砲術(火縄銃)の公開演武大会が三月七日午後一時半から、 土浦市の亀城公園本丸広場で開かれる。市の伝統文化でもある同砲術の迫力を目の当たりにし、 その心や技を感じ取ってもらおうと開かれる。 今年で九回目。古武道の継承保存はもとより、 文化の向上にも役立てる。
 
土浦藩関流古式砲術は、元米沢藩家臣の關之信が開祖となり、 江戸時代初期の一六一七(元和三)年に始まる。 代々引き継がれ、現在の關正信氏で十一代目だ。
 
一六七〇年代に土浦藩の砲術指南役として召し抱えられ、 主に江戸屋敷で藩の内外に炮術を指導した。 特に大筒町打ち(おおづつちょううち)と呼ばれる、 一キロから四キロの射程をもつ、今日のいわゆる 「中長距離迫撃砲」が特技とされ、「十文目玉筒 (じゅうもんめだまづつ)」(弾丸径十九ミリ) から「九百目玉筒」(同八十五ミリ)まで、 四段階の修行過程があった。
 
関流の大型銃は、特別の技術を受け継いだ鉄砲鍛冶が指名を受けて受注し製造。 火薬、操作、照準など、すべて代々受け継がれる技術が性能向上に引き継がれた。
 
市は「谷神」と刻銘された「九百目玉筒」 と、「抜山銃」の銘のある「二百五十目玉筒」 (弾丸径五十四ミリ)をそれぞれ文化財に指定している。

●100万人の記録達成−あけの元気館−
千葉の日俣朱門君が幸運
天然温泉を利用した明野町の健康増進施設「あけの元気館」 の入館者数が二十一日、百万人の記録を達成し、 幸運を射止めた小学生に古宇田和夫町長から記念品が贈られた。
 
百万人目は、千葉県鎌ケ谷市の会社員、日俣克一さんの長男、 朱門君=鎌ケ谷小六年。両親と姉の家族四人で訪れ、 予期せぬ幸運に「びっくりした。とてもうれしい」 と喜んだ。
 
日俣さん一家は温泉ファンで、休日などに日帰り温泉巡りをしているが、 同館は昨年秋から三度目の入館となるリピーター。 「プールもあり、アットホームな雰囲気がいい。 職員も親切」と太鼓判を押す。
 
同館は二〇〇〇年十二月にオープン。療養泉質の天然温泉や水中歩行などをするプール、 トレーニングルームなどを備え、世代を超えて幅広い人気を得ている。 日俣さん一家のように、県外から訪れる人も多いという。
 
一日の平均入館者数は約九百三十人で、土・日には千人を超える。 〇二年七月には五十万人を達成、百万人目は営業日数では千七十八日目。 古宇田町長は日俣さん一家に「温泉の後はアグリショップもご利用を」 とPRしていた。

●入館者450万人達成
岩井の県自然博物館
岩井市大崎のミュージアムパーク県自然博物館(中川志郎館長)は二十一日、 入館者四百五十万人を達成した。
 
運よく四百五十万人目に同博物館を訪れたのは、 千葉県柏市の小学一年、和田基君。和田君は、 多くの来館者が待ち受ける中、弟の要君と祖父母の四人で来館。 達成記念式典では、照れくさそうにインタビューに答えていた。
 
入館証明書授与のあと、駆けつけた川俣勝慶県教育長、 鈴木昌友同博物館友の会会長らとともにくす玉割り。 続いて記念品贈呈、記念撮影などに移った。
 
和田君の祖父で、牛久市に住む栗原凱三さんは 「孫は何回か来ているが、私は初めて。突然のことでびっくりしているが、 うれしい」などと話していた。
 
同博物館は一九九四年十一月十三日(県民の日) に開館し、今年で十周年。開館二千七百八十七日での、 入館者四百五十万人達成となった。


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