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2004年3月8日
●土浦藩砲術の技を披露
土浦・亀城講演
江戸時代、土浦藩土屋家に代々伝えられた砲術の技を披露する「第九回土浦藩関流古式砲術(火縄銃)公開演武大会」が七日、土浦市の亀城公園本丸広場で開かれ、二十一人の射手が、大きな爆音と共に、次々と火縄銃を放った。会場には、約二百五十人の見物客が訪れ、射手が空砲を放つたびに大きな拍手を送っていた。

砲術家、関八佐衛門之信が、江戸時代初めの一六六九年、土屋家の砲術指南となり、江戸屋敷で、藩内外の侍に砲術を指導したのが始まり。

関流と称する砲術で、大筒打ちが特技。火縄銃は射程距離が百数十メートルから四キロほどのものまで十種類ほどあり、命中精度は極めて高かったという。

七日の公開演武では、土浦市に住む宗家、関正信さんのほか、埼玉、神奈川、福島県などから射手二十一人が当時の装束で出演。火縄銃を放つたびに会場には爆音が響き渡り、耳を両手でふさぎながら演武を見守る子供たちの姿も見られた。

家族五人で訪れた市内に住む主婦、小林裕子さんは「他県の友人からメールで教えてもらい、初めて見に来た。すごい音でびっくりした」と感激した様子だった。

●土浦で霞ケ浦市民博覧会
KHVめぐりセミナーも
「霞ケ浦市民博覧会二〇〇四」(主催・霞ケ浦市民協会)が七日、土浦市の国民宿舎「水郷」で、「安全・安心な食を求めて」をテーマに、市民団体や流域の農業者、漁業者などを集めて開かれ、安全・安心な食やコイヘルペスウイルス(KHV)について考えた。昨年に続いて、今回で二回目。

午前の部は、「チャレンジする流域農業者との取り組み」とのテーマでの発表。霞ケ浦市民協会地域経済プロジェクトの尾崎昭氏、藤本哲也氏の「『食べれば食べるほど霞ケ浦がきれいになる』の目指すものとその仕組み」、農業生産法人・くらぶコアの五十野節雄氏の「有機農業と環境」、生活協同組合ハイコープの根本高文氏の「消費者が求める安全・安心な食とは」、霞ケ浦研究会の高村義親元茨城大教授の「環境にやさしい農業と支援策」などの発表が行われた。

高村氏は、畑地からの硝酸態窒素の流出が地下水の汚染につながっているとし、化学肥料の使用量の多いセロリ、ナス、キュウリ、イチゴなどよりも、使用量の少なくて済む落花生、大豆、小豆、サツマイモなどを栽培すべきとした。そのためには、環境にやさしい農業に対する行政の支援策が必要と強調した。

会場から、熱心な質問もあり、活発な質疑が行われた。

午後の部は第二回セミナー「コイヘルペスと市民―コイヘルペスを踏まえた新たな模索が必要な漁業―」。

パネリストは、県内水面試験場の渡辺一夫場長、きたうら広域漁協の方波見和夫組合長、水産加工業「出羽屋」の戸田広氏、霞ケ浦市民協会研究室の沼沢篤主任研究員、国土交通省河川事務所の前村良雄所長ら。

沼沢氏は霞ケ浦は護岸堤建設以前、比較的広い砂浜が存在し、ワカサギやシラウオの産卵場となり、波が打ち寄せることによって、水質が維持されていた面があるとし、広い砂浜の造成、護岸堤の作り直しなどを訴えた。
 このほか、同協会の各プロジェクトの展示発表、美浦村や同村漁協などによるワカサギの人工ふ化の紹介、有機栽培・特別栽培農産物やレンコンの展示即売なども行われた。

●県医師会市民フォーラム開く
「地域医療」テーマに
地域医療の在り方や、患者としての上手なかかり方について考える、県医師会市民フォーラム(主催・県医師会、土浦市医師会、後援・土浦市、常陽新聞新社)が七日午後、土浦市の県県南生涯学習センター多目的ホールで、約二百人が参加して開かれた。テーマは「ともに考えよう、これからの地域医療」で、県南地域で開催されるのは、今回が初めて。

まず、元NHK解説委員で、医事評論家の行天良雄氏が基調講演。行天氏は、外国の制度と比較した上で、わが国の医療保険制度の素晴らしさを理解すべきとした。一方で、大学病院で医師が足りなくなり、東北や北海道などで医師の総引き揚げが始まっているなどと、地域を取り巻く医療の厳しさも指摘した。

また、「自分で七年間親の面倒を見て、精も根も尽き果てた。育ったところで、最後を迎えたいだろうと思っていたが、満足できる介護はない。二、三時間では手伝いと同じ。自分の一生をどうするか、かかりつけ医と十分に相談してほしい。医師と仲良くしてほしい」と、地域医療の大切さを訴えた。

フォーラムでは、土浦医師会の辻勝博会長が、医師会の概要、国立霞ケ浦病院の金子光太郎内科医長が、病診連携や病病連携、チーム医療の在り方、土浦協同病院の江幡恵子看護部長が、土浦市のピアタウン内での「町の保健室」活動の内容、オレゴン州立大大学院の佐野嘉栄さんが、日米の医療事情の違い、土浦の自然を守る会の奥井登美子代表が、地域医療をまちづくりの一環として考えていくことの大切さなどを、それぞれ述べた。

中でも、佐野さんは米国では医療保険と言えば、民間の医療保険のことで、保険料も高額なことや、盲腸の手術で二百万円、出産で百五十万円もかかる実情を紹介。医療保険に加入していなかったことで、盲腸の手術がなかなかできず、処置が遅れ、治療費が四百万円もかかり、自己破産も考えている友人のケースを紹介、医療保険の大切さを訴え、共感を呼んだ。

その後、アンケートや会場からの質問に丁寧に答えた。

●小学校通年制説明会−総和町
保護者などから批判
町内の小学校で四月から、全国初の通年制(一学期制)の実施を目指す総和町は六、七の両日、同町下大野の町中央公民館で、計三回にわたり実施に向けた説明会を開いた。町教委側は、学力向上など新制度導入の趣旨や概要を説明したが、参加した保護者からは「準備期間が短すぎる」「現場教員や父母を無視している」などと批判が相次いだ。教委側は、急きょ全小学校で説明会を開くとともにアンケートを実施、田續功教育長は「結果によって実施時期を一年先送り」との考えを示した。

町教委は、学校五日制による授業時間削減などで、学力低下を心配する声や、菅谷町長の「学力向上について具体的に対策を考えてほしい」などの意向を受け、町独自で可能な方法として、学期制の柔軟な運用を打ち出した。

これまでの三学期を実質的な一学期制(無学期制)に移行することで、始業・就業式などを簡素化して二十時間程度を確保できるという。これを国語と算数の補習時間に充て、基礎基本の理解を深める方針。従来の春・夏・冬休みの時期は変えない。

通年制を補完する手法として、同町では現行の通知票をやめ、学習単元ごとの学習ぶりを評価としてまとめ、独自に「学習カード」を発行。より具体的で分かりやすい表現として、年間最低でも十回ほど発行して、保護者とのキャッチボールを深めたい考えだ。

中学校では、教科担任制なのに加え、高校受験の際に三年の二学期の評定点が必要になることから、現行のシステムでは困難として実施を見送った。

両日の説明会で田續教育長は、「通年制という言葉が一人歩きしている。あくまで評価の見直しに伴う通年制。いかに力をつけてやるかが趣旨」と述べ、隣の古河市などを含め、授業時間確保などで、二学期制導入の流れに沿うことを力説した。

しかし、参加した保護者らは、実施まで半年の期間しかないことなどから「四月スタートを前提にしているが、検討過程が不透明」「学校現場や保護者を無視した拙速実施」「父母や現場の教師に不安が広まっている」「なぜ、そんなに急いでやらなけばならないのか」など、厳しい批判の声が相次いだ。

田續教育長は「どんな制度でも100%はありえない。子どもたちのことを思っての措置」と理解を求めたが、最終的には町内の全小学校十校で早急に説明会を開き、実施時期を含むアンケートをし、「60%を目安に判断したい」と述べた。

●つくば駅に時計塔寄贈
つくばシティロータリークラブ
つくばシティロータリークラブ(松岡嘉一会長、会員五十五人)創立十周年記念式典が七日、つくば市内で開かれ、十周年の記念事業として、同市に時計塔を寄贈した。

時計塔は、高さ四メートル、土台部分が真壁石製。太陽光発電で時を刻む。つくばエクスプレス開通前の来年二月に、つくば駅前に設置される予定。

七日の記念式典には、他地区の会員も含め約二百三十人が参加。筑波大学柔道部、山口香監督の記念講演も行われ、オリンピック出場選手の内輪話などが披露された。

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