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2004年3月18日
●つくば市予算案修正案を可決
体験学習施設、アグリパーク事業、予算案から削除へ
藤沢順一つくば市長が、市議会三月定例会に提案した二〇〇四年度予算案のうち、研究学園(葛城)駅前地区公園の「体験学習施設整備事業」一億四千万円と、高須賀地区の「つくばアグリパーク整備事業」二億七千四百万円の二事業が、予算案から削除されることがほぼ確実となった。

十七日開かれた市議会建設委員会(今井孝委員長)と産業経済委員会(須藤光明委員長)でそれぞれ、両事業整備費の削除を求める修正案が出され、可決された。最終日の二十二日の本会議でも修正案が議員提案され、可決される見通し。

建設委員会では、体験学習施設の中身がまだ決まっていないのに建設費を計上することが問題になり、「予算化する段階で何が目玉かわからない。何のためにつくるのか」(滝口隆一氏)などの質問が出た。市側は「葛城地区の活性化が目的。

つくばエクスプレス(TX)開通に向けて急いで公園整備をしている。施設についても短期間でやる必要がある。施設の外観、内容、管理面は今後、検討委員会で検討していただく」と答弁するにとどまった。

続いて山口進氏が「まず建設ありきで中身が決まっていない、そんないい加減な状態で認めるわけにはいかない」として、同事業の整備費一億四千万円の削除を求める修正案を提案、全会一致で採択された。

産業経済委員会ではアグリパークについて、「つくば市・茎崎町の新市建設計画に無かったものに合併特例債を使うのはよろしくない。そういうものをいきなりつくる政策立案がさっぱり分からない」(野口修氏)などの意見が出て、小早川一氏が「事業計画、財政の見通しが甘い。早急に行うべき事業とは考えられない」として、二億七千万円の削除を求める修正案を提案した。

一方、体験学習施設の修正案は財源についても、すべて削除としているのに対し、アグリパークの修正案は、財源のうち地方債と合併特例債分の二億二千万円は削除とするとしているものの、一般財源の四千七百万円は予備費として一般会計予算に残すとしていることから、委員の間で、予備費として残してもよいとする意見と、すべて削除すべきとする意見に分かれた。採決の結果、五対五の同数となり、委員長採決で一部を予備費として残す修正案が可決された。

両委員会の結果は、二十二日の本会議で報告され、審議される。

二事業はそれぞれ、藤沢市長の〇四年度新規目玉事業。市長は施政方針演説で「沿線開発地区への誘客と都市の活性化を図るための新たな施設」として二事業を推進すると表明していた。

今年十一月には市長選・市議選のダブル選挙を控えているだけに、市長は今後、厳しい議会運営を迫られそうだ。

●木内常総前監督の魅力など語る
スポーツアナリアスとの西田善夫さん
「名選手・名監督の会話術」をテーマに、第三百三十八回常陽懇話会が十七日、土浦市川口のHOTERKANCOで、スポーツアナリストの西田善夫氏を講師に迎えて開かれた。

西田氏は一九五八年早稲田大学卒業後、NHKに入局。プロ野球、高校野球の実況、サンデースポーツのキャスターなどを担当。スポーツアナでは初めて解説員を兼務。奥行きの深い解説をするスポーツキャスターとして広い人気を集めている。

マラソンの有森祐子さんが九六年、アトランタ五輪で三位に入りインタビューを受け、「自分で自分をほめたい」と答えたが、その言葉は以前から有森さんの頭の中にインプットされていたもので自然と出てきた生の声だった。ほかにも、スポーツ選手の言葉を拾い出し、エピソードやユーモアを交えて紹介。

また、西田氏が尊敬している常総学院高野球部前監督の木内幸男さんが取り組んできた野球指導の哲学や人間性についても述べた。八四年、取手二高で優勝をしたが、決勝戦の前夜、木内監督が選手に話したのは「旗は二本ある。準優勝でも旗が持ち帰れる。そしたら格好いいぞ」と選手をリラックスさせた。

取材でそのことを知った西田氏は、試合当日の練習時間に夏の大会の準優勝は旗ではなく盾だと指摘すると木内監督は一瞬、顔こわばらせた。

「そこで木内マジックが登場。グランドで前夜の間違いを茨城弁でユーモアたっぷりに訂正すると、選手からどっと笑いが起こり、決勝戦が直前に迫っているのにほのぼのとした雰囲気が選手の間に広がった」と、選手を操りながら野球を楽しむ木内さんの魅力を語った。

ほかに、スポーツと政治にかかわる問題や、勝負が必ずつくというスポーツが文化になりえない背景なども指摘した。

●小堀進生誕100周年で記念事業
6月に大規模な作品展−潮来市
潮来市出身の画家で、生涯一貫して霞ケ浦など郷里の水郷風景や各地の自然風景を水彩画で表現しつづけた、名誉市民の小堀進氏(一九〇四―七五)の生誕から今年で百年。潮来市ではこれを記念し、小堀氏の業績を称え、幅広い世代に作品に触れてもらおうと、大規模な作品展や記念式典を実施する。

六月の作品展では代表作の「初秋」などの大作のほか、未発表のスケッチ画なども多数展示される。市内で開催される小堀氏の展示会としては過去最大で、あやめ祭りとも重なることから、多数の来場が期待されるとともに、大きな話題を集めそうだ。

小堀氏は一九〇四(明治三十七)年に行方郡大生原村(現在の潮来市大賀)に生まれた。千葉県立佐原中学卒業後、画家を志して上京。葵橋洋画研究所で学んだ後、地元や東京で代用教員をしながら創作活動を続ける中、水彩画家として生きる決意をする。

四〇年に教員職を退職し、画業専念の生活を開始。日展水彩画家の中心作家として活躍し、七〇年に水郷・与田浦を描いた「初秋」で日本芸術院賞を受賞。七四年には水彩画家としてはじめて日本芸術院会員に選出された。七十一歳で亡くなるまで、創作活動や後輩の育成に尽力した。

水彩絵の具を使用し、風景を明快な色面構成で、大画面に力強く表現するその手法は、その後の画壇に大きな影響を与えた。

人形浄瑠璃84年ぶりに復活
真壁町白井座
真壁町の人形浄瑠璃「真壁白井座」(小倉馨座長)の旗揚げ公演がこのほど、同町椎尾の町総合福祉センターで開かれ、延べ四百人近い来場者が八十四年ぶりに復活した人形芝居を楽しんだ。

白井座は、江戸時代後期から旧白井村(同町白井地区)に伝えられた人形浄瑠璃。村人の人気を集めたが、大正時代に樺穂小の落成式での上演を最後に、自然消滅した。

しかし、人形の頭や三味線、見台、床本などの数多くの資料が残り、二〇〇一度ふるさと文化再興事業(文化庁)の支援を得たのをきっかけに、同座を復活させる準備会の動きが始まった。

けいこ途中ながら、昨春にはプロの手ほどきを得た成果を中間発表して好評を得た。次第に町民の間にも存在が知られるようになった。職業も年齢も異なる二十五人の座員は、本公演に向け、さらに稽古を積んできた。

旗揚げ公演では、前半に義太夫の「仮名手本忠臣蔵」や「菅原伝授手習鑑」の演目があり、後半でメーンの人形浄瑠璃「傾城(けいせい)阿波の鳴門 巡礼歌の段」が上演された。

定番の作品だけに、人形担当の座員らは緊張しながらも精いっぱい取り組み、終演後は会場に拍手が鳴り響いた。座員らは「大勢の方に鑑賞していただき、感無量。さらにけいこを積み、芸を磨きます」と決意を述べていた。

●全国高校レスリング
霞ケ浦の連覇なるか
第47回全国高校選抜レスリング大会が今月27日から3日間、新潟市体育館で開かれる。学校対抗戦(団体戦)の優勝候補の筆頭は今年も霞ケ浦で、2年連続14回目の優勝を目指すほか、8階級の個人対抗戦でも上位独占を狙う。チームを指揮し今年で25年目を迎える大澤友博監督(49)は、「チームに大きな穴がなく、安定した力がある」と、全国制覇に自信をみなぎらせる。

昨年は個人タイトルを総なめにしたエース高塚紀行(日大)を中心に、全国選抜、高校総体(インターハイ)、国体を制したが、新チームになってもその勢いは衰えることはない。

今年2月に山梨県内で行われた関東選抜大会では、7階級で争う学校対抗戦では、準決勝までストレートで勝ち上がり、決勝の埼玉栄(埼玉)で唯一、1階級を落としただけの圧倒的な強さで15年連続21回目の優勝を決めた。個人でも8階級中、7階級を独占した。

新チームの中心選手は60キロ級のキャプテン・大澤茂樹(3年)。昨年の高校総体(インターハイ)と国体でいずれも58キロ級で優勝した経験を持つ。大澤監督は「技術面では高塚以上の素質がある。選抜大会でだれが大澤からポイントを取れるか」とまで評するほど、全国トップクラスの能力を備える。

50キロ級の福留和寿(3年)は、昨年の国体2位の入江淳史(足工大付)に完敗したものの、関東選抜の団体と個人でいずれも入江を破って優勝し、96キロ級の小暮僚太(3年)は昨年の国体でトップの選手と互角の試合をしたとあり、個人では最低でも3階級制覇を狙う。

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