2004年3月28日
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| ●神船が陸上御渡 |
| 北茨城「常陸大津町の御船祭」 |
| 五年に一度、北茨城市の大津漁港周辺道路などで開催される国撰択無形民俗文化財、
「常陸大津町の御船祭」が、五月三日に行われる。
全国でも珍しい、神船を陸上御渡するもので、
「常陸大津町の御船祭保存会」(阿部茂樹会長)
では、一月に執行決定の総会を開き、三月六日には大津公民館内に祭事事務所を開設した。
名誉会長の村田省吾市長は「残念ながら、御船に乗ったことはないが、
めーいっぱい盛り上げていきたい」と支援体制を整え、
伝統を守りながら、多くの人に楽しんでもらえる祭りにしたいと語る。 御船祭は、同市大津町に鎮座する佐波波地祇 (さわわちぎ)神社で、大漁と海上安全を祈る祭礼。 巨大な神船(御座船)を人の力で街中の道路を曳航 (えいこう)する陸上渡御は、全国に類がないという。 現在の祭りの形は、江戸時代からといわれている。 神船は、長さ十五メートル、幅四メートル、高さ三メートルで総重量五トンにもなる。 実際に使用されていた木造漁船を改造し、屋形を組み、 神船上には神輿(みこし)を載せて宮司、 御船歌を奏上する歌子、囃子方など約六十人が乗り込む。 舟歌も町内ごとにあったというが、口伝えの伝承のため歌詞だけが残っている場合が多いという。 佐波波地祇神社の宮司、伊藤昭武さんは「浜の神輿ですから激しくもみ合います。 御船の乗り心地は決していいものではないですよ」 と笑顔で話す。 今回使われる神船は三回目の船出。色直しや飾りつけなどの補修作業が始まっている。 船胴は白く塗られ、大津漁港で水揚げされるアンコウ、 イワシ、サバ、タイ、ヒラメ、アワビなどの海の幸をはじめ、 恵比寿・大黒など大漁祈願の絵が描かれる。 曳航は、船に直径七a、長さ二百メートルの綱を結び、 船底に「ソロバン」と呼ばれる井桁(いげた) 上に組んだ木枠を敷きながら曳いていく。綱を操る約三百人の曳き手と、 船べりに取り付いて神船を左右に揺らす約五十人の揺らし手の動きが一体となって陸上を渡御することになる。 陸前浜街道を約一キロメートルほど曳航するが、「直角に方向変換を行うところ」 (伊藤宮司)で最高潮を迎える。 二日は、宵祭りが午後一時から午後九時まで開かれる。 午後四時ごろまでに、大津町東町から空船を西町の諏訪神社まで引いて行く。 夜は、佐波波地祇神社で神輿への御神体の御魂入れを行う。 三日は、本祭が午前七時から午後九時まで行われる。 神船御渡は午後零時から同五時ごろを予定。 佐波波地祇神社から御神体の入った神輿を街中へ移動。 各町内をまわったあと、空船に載せて神船となる。 神船は元の東町まで引かれ、神輿を降ろして海へ行き、 潮水をかけて御清めを行ったあと、神社に神輿を納めて祭りは終わる。 祭りは保存会が中心となり、大西、大東、 大仲の三町の頭取世話人らが行う。今回は北町地区も協力する。 当番町は大東。家々に飾られる竹飾りは、今回から提灯(ちょうちん)になった。 ポスターの掲示やホームページでの紹介などPR活動を進める一方、 身動きが出来なくなるという交通整理、駐車場の手配などの課題クリアに忙しい時期を迎えた。 安部会長は「経済状況が大変厳しい中での開催には、 多くの人の協力がなければできない。何とか無事に、 にぎやかに開催したい」と意気込む。 問い合わせは常陸大津町の御船祭保存会佐波波地祇神社祭事事務所 (電話0293・46・0123)まで。 |
| ●全国初の「通年制」見送りに |
| 臨時教育委員会で異例の決定−総和町 |
| 総和町が新年度、町内の小学校に全国初の「通年
(無学期)制」の導入を決めていた問題で、
同町教委は二十六日夜、臨時教育委員会(高橋武委員長)
を開き、いったん決めた制度導入をくつがえす異例の決定をした。
保護者や議会の反対に配慮した形だが、町を混乱させた一貫性のない教育行政の在り方が問われそうだ。
臨時委員会は当初、通年制を正式議案とせず、「その他」 の事項として協議。事務局側は「導入は決まっており、 準備も整っている。四月スタートに向け進めたい」 と方針堅持を述べた。 しかし、今月十八│二十三日、町内全小学校を対象に開かれた説明会の報告書 (生の記録)を予め把握した委員らは、「現場の先生や保護者の理解が得られていない」 「実施すれば町の教育界に禍根を残す」などと異議を唱え、 改めて議案とすることを求めた。 その結果、今月十一日の定例教育委員会で承認した、 事実上の無学期制となる町学校管理規則の改正を、 再度三学期制に戻す議案を採決。委員五人中三人が反対し、 四月導入見送りが決まった。 協議の中で、委員でもある推進役の田続功教育長は 「あくまで学力向上が目的。通年制はその手段の一つ」 と訴えたが、反対の委員は「二学期制でさえ、 客観的評価が固まってない」「いい制度というなら、 四月実施にこだわる必要はない」と意見を述べた。 問題は、二月半ばの新聞報道で表面化。今月初めの説明会で、 保護者の反対が顕著になり、PTAから町議会に廃止請願が。 町議会側も「事前説明がない」と導入反対を決議していた。 |
| ●エキストラの会がストリート演劇 |
| ワープステーション江戸 |
| 映画、テレビの時代劇撮影でおなじみ、伊奈町の
「ワープステーション江戸」で二十七日、地元住民らが参加した伊奈町エキストラの会が、
初めてのストリート演劇に挑み、大勢の入場客から喝さいを浴びた。
きょう二十八日にも行われる。 エキストラの会は四年前、施設の開園と同時に発足した。 当初、伊奈町民に限定で町観光協会が募集し、 五百五十人が登録でスタートした。現在は、 周辺市町村に対象を拡大。六百五十人が登録している。 出し物は『水戸黄門新撰組』。日本橋の袂で、 ゴロツキから町娘を助けようと、黄門一行と新撰組が手柄を取り合い、 綱引きで勝負を決めるドタバタ劇。スタッフもツボをこころえ、 詰め掛けた観客の笑いを誘う。 近藤勇役の大場英夫さん、土方歳三役の高橋光正さんは、 「普段は町人役。当時は、五十歳で隠居だから、 なかなか侍役は回って来ない」とニッコリ。 沖田総司役の浅日政代さんはは「初めてですが、 せりふもあって楽しかった」と話していた。 |
| ●学生にセクハラ行為 |
| 男性教官を懲戒免職処分−茨城大 |
| 茨城大学(水戸市文京、宮田武雄学長)の田切美智雄副学長は二十七日、
記者会見し、学生にセクハラ行為をしたとして、
三十歳代の男性助手を十六日付で懲戒免職処分にした、
と発表した。宮田学長は「教官の人権侵害行為は誠に遺憾であり、
被害者をはじめ国民の皆様に深くおわび申し上げる。
この事態を深く受け止め、再発防止に万全を期して信頼の回復に全力を尽くす」
とコメントしている。 セクハラ行為があったのは昨年暮れごろ。二月下旬になって学生がセクハラ対策委員会に相談して発覚した。 大学は今月二日に調査委員会を立ち上げ、教官から事情を聴取するなど事実確認を進めた。 教官も事実関係を認め、「申し訳なかった」 と反省しているという。 大学は九日にセクハラ対策委員会を開いて対応を協議。 単位認定の権限はなく、暴行や脅迫などの事実はなかったものの、 学生の受けた精神的なダメージが大きく、不安定な状態に陥れたことを重視、 十一日の臨時評議委員会で教官の懲戒免職処分を決定した。 大学は再発防止対策として、これまでは任意参加だった教員研修 (各学部で平均年二回開催)を義務化するとともに、 内容を充実させる方針。懲戒処分については二十九日に学内に掲示する。 |
| ●環境ホルモンなども研究 |
| 建設中の霞ケ浦環境センター |
| 土浦市沖宿と霞ケ浦町戸崎にまたがり、県が建設工事を進めている
「霞ケ浦環境センター」について、工事状況や施設内容、
センターの機能などを市民団体に説明する会合が二十七日、
霞ケ浦町の総合コミュニティーセンターあじさい館で開かれた。
冒頭、岡田久司霞ケ浦対策課長は、現在、 県公害技術センター(水戸市)内にある大気と化学物質の研究部門を 「センター」に含め、水質だけでなく、内分泌かく乱物質 (いわゆる環境ホルモン)などの化学物質や大気の問題についても 「センター」で研究するテーマとする新たな方針を明らかにし、 理解を求めた。 説明では(1)施設の具体的な概要(2)調査研究のあり方(3)展示と環境学習について(4)市民活動との連携と支援(5)情報提供と交流―の五つのテーマに分けて同課員が説明した。 本体建物内は西側を「展示交流ゾーン」、東側を 「調査研究ゾーン」に分け、展示は小学校高学年児童が理解できる内容でまとめる。 入場無料で土日も開館。 霞ケ浦の歴史的な変遷や大規模開発の歴史などを紹介するゾーンや、 生態系の変化、霞ケ浦の特質、水質など学習できるゾーンも設けながら富栄養化のメカニズム、 市民・研究者・企業・研究機関などの取り組み紹介、 それらの成果披露の場も設ける。さらに地球環境や自然保護、 大気汚染、化学物質、廃棄物などについても紹介する。 ミニシアターでの映像とともに、大型スクリーンに映し出された湖底映像に参加者の姿を合成して映し出し様々な疑似体験ができるクロマキーチャレンジも導入する。 小中学校の団体利用を促進し、ワークシートをつかった環境学習を展開する予定。 市民活動との連携・支援は、サロンや資料室など場所の提供のほか、 主催する研修会や教室ができるよう研修室を設けて実験台や調査機材も取りそろえる予定。 インターネットでの情報提供や調査研究成果や環境学習関連資料、 市民団体資料などのデータベース化を進めることも説明された。 「センター」は二〇〇五年度に土浦市とつくば市で開かれた 「第六回世界湖沼会議」で設置が提唱され、 二〇〇五年度のオープンにに向けて建設が進んでいる。 市民、研究者、企業、行政の四者が共同で、 霞ケ浦をはじめ、県内の湖沼や河川の水質保全、 化学物質や大気などの環境保全に取り組むための拠点となる。 |
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