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2004年3月31日
●教職員5572人が異動
退職、配置換え、昇任ともに増加
県教育委員会は30日、4月1日付で発令する教職員の定期人事異動と組織改編を発表した。異動総数は、採用が昨春より3人減少した以外は、退職、配置換え、昇任ともに増加し、昨春より166人増の 5,572人。小・中・高・特殊教育諸学校間の教員の交流などは、管理職も含め、昨春より5人増の 92人。小中学校校長に五十歳以下の登用が七人(昨年度6人)、同教頭に45歳以下で1人(昨年度なし)を登用した。

退職者を含む今回の人事異動は、小学2,398人(昨年度 2,325人)、中学1,278人(同1,253人)、高校 1,001人(1,028人)、特殊教育諸学校314人(同 292人)、教育庁など581人(同508人)。

全体の異動規模は、交流による転入・転出が増加したことによって、例年に比べ大きな異動となった。

潮来市の小学校が統廃合で1校になり、八郷町では1校が廃校になるため、県内の小学校は3校減の 579校となる。県立高校では、統合により大子清流航行が開校。1校増加して 112校となる。

組織改正では、指導力不足教員の長期特別研修に対応するため、教育研修センター教職教育課内に「特別研修室」を設置。室長1人、小・中・高の指導主事を計3人配置する。

豊かな人間性を育むための施策を統合的に推進するため高校教育課に、新たに豊かな心推進担当副参事と指導主事を増員配置する。合わせて全庁的に取り組むために教育長を議長とする「(仮称)豊かな心育成推進会議」を設け、事業担当課に推進チームを配置する。

県域放送を活用した積極的な教育情報の発信と、新年度内に制定予定の「教育の日」に関して企画広報室に1人を増員。

2006年10月に本県で開催予定の第18回全国生涯学習フェスティバルへの対応として生涯学習課に振興担当を増員する。

●県北西地域に中核病院
整備に向け協定調印
県北西地域の中核病院の整備と運営に関する協定調印式が30日、水戸市の県庁内で行われた。橋本昌知事、恩賜財団済生会の幸田正孝理事長、総合病院誘致既成同盟(12市町村で構成)会長の矢数浩・大宮町長が調印した。

医療資源が不足している県北西部に医療提供体制を確保するための整備。建設地は大宮町田子内で、病床数160床。第二次救急医療とへき地医療に対応できる医療機関。診療科目は、内科(呼吸器、消化器、循環器)、小児科、外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、産婦人科、麻酔科などを予定。2005年度の開院を目指す。

整備については、1998年に大宮町など12市町村が既成同盟を結成し、県内の公的医療機関や各医師会などに誘致行動を行ってきた。病院用地や施設を既成同盟が整備し、県とともに財政支援を行う。済生会が有償で借り受け、運営していく。

式には、12市町村長をはじめ、県議、各医師会関係者らが出席。

橋本知事が「関係者の熱意と合併特例債の活用で整備できることになった。少子高齢化が進む中、将来のビジョンが厳しい地域。今後も安心して県民が暮らせる環境づくりに取り組んでいきたい」とあいさつ。

幸田理事長が「地域に根差した医療・福祉施設として、安定した継続的な医療を提供したい」と抱負を述べた。
 矢数浩会長は「長年の地域住民の願いがかなうことになった。一日も早い開院に取り組んで生きたい」とあいさつした。

●合併協再開を要請−総和町長
きょう古河市に申し入れ
菅谷憲一郎総和町長は30日、新市名称問題でとん挫した古河・総和・三和の3市町法定合併協議会の再開を求め、古河市に申し入れることを、町議会全員協議会で報告した。31日早朝、菅谷町長と舘野喜重郎三和町長(合併協会長)が小久保忠男古河市長に要請文を提出する。

申し入れの内容は、(1)解散を決議した第六回協議会から現在まで、各市町間にあった経緯を白紙に戻す(2)特例法期限内の合併を目指すため、今年12月の定例県議会に合併議案を提出する(3)合併協の委員に地元選出の県議を加える―の3点。

議会全協での説明で、菅谷町長は「三市町合併が困難として、総和・三和の二町先行合併を模索したが、合併特例法の期限延長の動きや古河市民に三市町合併を望む声が強いなどから、期限内合併もなお可能ではないかと判断した」と説明。早急に首長会談を開きたいとして、4月10日ごろまでに回答するよう要請する。

菅谷町長は今月11日の定例記者会見で「断腸の思い」などの表現を使いながら、名称を古河市が求める漢字の「古河市」で受け入れる方向で、三市町法定合併協の再開を古河市に打診することを明らかにしていた。

しかし、今回の申し入れにはそうした名称についての項目を盛り込まず、同町長は「平仮名のこがを受け入れた舘野会長の立場もある。大人の判断ということで互いに理解し得ると思う」と説明している。

今回の急激な方針転換に議会の一部に反発があるほか、町民間にも戸惑いがある。小久保市長は「漢字の古河市を基本的には受け入れる用意がある」としながらも、両町の先行合併などの動きには不信感を持っており、判断が注目される。

水戸拘置支所課長を懲戒免職
公金着服、パチンコに
水戸拘置支所(水戸市新原、角能富美男支所長)で、現職の庶務課長が、公金15万円を着服し、パチンコ代に使っていたことが、30日までに明らかになり、東京矯正管区長は、問題の課長を同日付で懲戒免職処分にした。しかし、上部機関の水戸少年刑務所は、「今後も告訴告発する気はない」との姿勢で、司法行政庁の身内に甘い体質が改めて浮き彫りになった。

水戸少年刑務所の会見によると、使い込んだ15万円は、未決収容者の預かり金(領置金)。手提げ金庫に保管していたが、前庶務課長は夜勤明けの2月21日、自らが管理する鍵を使い、名刺の裏に「借用書 金十万円」と書き、10万円を持ち出してパチンコに使った。

22日には、名刺を15万円と書き直して、さらに5万円を持ち出し、23日までに3万円をパチンコですり、27日までに残りの2万円も、パチンコや飲食で使い切ったという。

拘置支所は、24日に無断欠勤していたため、金庫を調べて名刺を発見し、自宅に電話すると、22日から所在が分からないことが判明。事情を話し、家族が15万円を即日返した。

帰宅後、同刑務所が事情を聞いたところ、課長に昇進した一年前くらいから、パチンコで消費者金融、銀行など5社に数百万円の借金を作り、金利払いに困り果て、「パチンコで稼いで返そう」と犯行を思い立ったという。

同刑務所では、水戸地検に概要を報告したが、(1)金額が小さい(2)家族が返済して実質被害がない(3)懲戒免職の厳しい処罰を受けた―として、「告訴告発する気はない」(菊池壽総務部長)としている。

今後の再発防止策については、拘置支所長が領置金の出し入れ、出納に責任を持ち、金庫を管理することとし、鍵も拘置支所の管理下に置くことにするという。なお、監督責任として角能支所長に戒告、水戸少年刑務所の山口勝所長も厳重注意とした。

●「土牛の桜」クローン技術で開花
住友林業筑波研究所
豊臣秀吉の「醍醐(だいご)の花見」で知られる京都・醍醐寺三宝院(さんぼういん)のシダレザクラが、組織培養によるクローン増殖技術で、つくばの地に花を咲かせた。日本画家の奥村土牛(とぎゅう)が作品「醍醐」に描いたことから、「土牛の桜」とも呼ばれる。

つくば市緑ケ原の住友林業筑波研究所が、醍醐寺の桜から摘出した冬芽を組織培養し、クローン苗を大量に増殖することに成功、培養から四年目となる今年、初めて開花した。クローンのシダレザクラが開花するのは世界で初めてという。

1998年、子会社の住友林業緑化が、醍醐寺境内の緑化工事を請け負った際、推定樹齢150年の土牛の桜が、枯死の危機にあった。同年、親会社の住友林業が世界で初めてラワン材となる熱帯雨林のクローン大量増殖に成功していたことから、シダレザクラでも挑戦することになった。

クローン苗は現在、同筑波研究所内に約六百本あり、そのうち11本が高さ5メートルほどの幼木に成長、そのうち四本が初めて開花した。同研究所では来年か再来年に、クローン幼木を醍醐寺に返す計画。今後も、絶滅の危機にある樹木の保存などに技術を役立てていきたいとしている。

headlinenews

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