こちらのニュースはダイジェスト版です。詳しくは本紙をご覧下さい。
2004年4月7日
●「通年制」導入見送りで引責−総和町
教育委員長ら辞任へ
総和町が町内の小学校に全国初の通年(無学期)制の導入を決めながら、PTAや町議会の反対で実施直前になって、新年度からの導入を見送った問題で菅谷憲一郎町長は5日、町教委の高橋武委員長と田続功教育長から出されていた辞表を受理した。きょう7日にも臨時教育委員会が開かれ、辞職が正式に同意される見通し。今回の辞任劇で町教育行政に対する町民の信頼は回復するのだろうか。

「選挙近くになると、菅谷町長は受け狙いのパフォーマンスを演じる。そのたびに町職員が振り回される。今回の通年制も古河の二学期制を飛び越して、全国初をアピールする狙いがある」。反町長派の町議の一人はそう指摘する。

町教委によれば、もともとは庁議で菅谷町長から、子どもたちの学力向上対策で授業時間数の拡大や評価の工夫が提案され、これを受けた町教委が先進地視察や研修、検討委員会での論議を経て、通年制導入を決めた。

町教委では、町立小学校で三学期制から通年制に移行し、始業式や終業式を簡素化すれば、学校週休五日制で減った授業時間数を約20時間増やし、算数や国語の補習に充てられると試算。

これまでの通知票に代えて、単元ごとの理解度や到達度を細かく積み重ねる学習カードを新たに導入し、保護者にも子どもの理解度が把握できるようにして、学力向上につなげる方針だった。

しかし、2月半ばの新聞報道で通年制導入が明らかになると、次第に保護者の反発が表面化。3月6、7日の保護者向け説明会では「準備期間が短すぎる」「教育現場や保護者を無視している」と批判が相次いだ。

こうした動きを受け、町教委は3月26日夜に臨時教育委員会を開き、いったん決めた制度導入をくつがえす異例の決定をした。その後、推進役だった高橋委員長と田続教育長が「教育現場を混乱させた責任は大きい」と辞表を提出、菅谷町長は慰留を促していたが、決意が固いとして受理した。

●矢数氏が無投票5選−大宮町長選
常陸大宮市初代市長に
任期満了に伴う大宮町長選は六日告示され、現職の矢数浩氏=無所属=以外の立候補の届け出がなく、矢数氏の無投票五選が決まった。同氏の無投票再選は四期連続。矢数氏は十月十六日に山方、美和、緒川、御前山の四町村と合併して誕生する新市「常陸大宮市」の初代市長に就任することになる。(本紙2面に解説)

矢数氏は町内四十地区の後援会組織を固めるとともに、農協や商工会など町内の各種団体から推薦を受け、盤石の態勢で選挙戦に臨んだ。出陣式は午前十時から甲神社で開き、その後町内を遊説。(1)地域中核病院の早期完成(2)町村合併による総合的、一体的なまちづくり(3)生活基盤の整備―などを公約に掲げ、支持を訴えた。

午後五時過ぎ、五選を決めた矢数氏は同町栄町の選挙事務所に集まった支持者から大きな拍手で迎えられた。県議や周辺市町村長らが当選祝いに駆け付け、祝福の言葉を贈った。矢数は「活力のある豊かなまちづくりに取り組みたい」と五期目の決意を述べた。

●菊地氏が出馬表明−八郷町長選
一騎打ちの公算大
汚職事件で関野和夫前町長が辞職したことに伴う八郷町の出直し選挙(二十日告示、二十五日投開票)に、四市町村合併協議会委員で書店経営、菊地武雄氏が六日、立候補を表明した。同町長選への立候補予定者は、元町職員の農業、真家真助氏に続き二人目となった。

菊地氏は先月の関野町長辞職を機に、自身が区長会の会長を務める柿岡地区住民からの要請を受け、出馬を決意。町長逮捕について「金銭がかかわる政治を見過ごしてきた、私たちにも責任の一端はある」とし、「同様の事態に巻き込まれないよう、クリーンな選挙と政治で町の幕引きに努めたい」と語った。

公約には、▽公平公正な政治の実現▽町民との対話と協調を重視した新しい八郷町づくり▽期限内の合併推進―などを挙げる。

入札制度は合併前でも早急な改善を念頭に、従来の指名競争入札のほか、地元業者を育てるために一部制限付きで一般競争入札の導入を目指す。また四月着工予定の町立図書館建設では、図書館には町内の一部施設を利用し、着工しない方針を模索する。

菊地氏は県立水戸第一高校卒。同町柿岡の書店「なべや書店」を経営。四市町村合併協議会委員、柿岡地区区長会長、石岡地区剣道連盟副会長などを務める。

春の全国交通安全運動スタート
各地で街頭キャンペーン展開
春の全国交通安全運動(県、県交通安全協会、県警など主催)が6日、「運転中 メールひと文字 事故一生」をスローガンにスタートした。期間は15日まで。

今年の県内の死者数(5日現在)は63(全国ワースト11位)と、昨年同期比で20人減少。しかし、4月2日から5日までの4日間で、8人が命を落とすなど、今月に入って急増していることもあって、死亡事故の主な要因となっている飲酒運転、スピード違反など夜間の指導・取り締まりを強化する方針だ。

県トラック協会(飯泉宏会長)は6日、土浦市教委(冨永善文教育長)に、新入学児童らの登下校時の安全確保にセーフティーハンド1318点をプレゼント。市教委は新入生を迎えた市内の小学校17校で配布し、安全確保に役立てる。

セーフティーハンドは手のひらを大きく広げた形の「交通安全手形」。新入学児童の安全と、道路横断時のアピールに使われる。自らのみを自ら守るために、県内の小学校で広く配布し、活用されている。

●県内267小中学校で入学式
きょう、小中高養588校で
六日、小学校百九十四校、中学校七十三校などで入学式が行われた。鉾田町串挽の町立串挽小(田口加代子校長)でも、新一年生二十七人(男子九人、女子十八人)が、保護者や上級生に見守られる中、式に臨み、無事、小学生の仲間入りを果たした。昨年の入学児童は同小創設以来最少の十七人だったが、今年は十人増加した。

ビデオカメラなどを手に待ち構えた保護者や児童らに、大きな拍手で迎えられた新一年生は、驚いたり、周囲を見回したり、照れてうつむいたりする姿が見られたものの、担任教員に名前を呼び上げると、「はい!」と元気な声で返事して起立。静かに、また興味津々のまなざしで壇上を見詰め、歓迎の言葉に耳を傾けた。

新一年生を代表して岩田大和君が田口校長から教科書を受け取り、来賓や教員にきちんと会釈し、大役を果たした。

田口校長は、「しっかりあいさつをする、友達を大切にする、勉強も運動も最後まであきらめず頑張る。そんな小学生になってほしい」と式辞を述べた。

保護者に対しては、「登校をしぶったり、友達間でのけんかなどもあると思うが、学校側も全力で対応していくので、家庭と良い信頼関係と連携体制を築き、乗り越えていけるよう協力してほしい」と理解を求めた。

七日は小学校三百七十二校、中学校九十一校、高校(県立、私立)百十七校、特殊教育諸学校十八校で、入学式が行われる。


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