こちらのニュースはダイジェスト版です。詳しくは本紙をご覧下さい。
2004年4月15日
●伊能大図を実物大復元
国土地理院
約二百年前に伊能忠敬が制作した日本地図が、初めて実物大で復元された。米国ワシントンの米国議会図書館で2001年3月に発見された写本の復元で、つくば市の国土地理院(渡邊茂樹院長)と同議会図書館などが共同で復元に成功した。

復元されたのは江戸時代後期の1800年代に制作された「大日本沿海輿地全図」。沖縄を除く日本全土を、三万六千分の一に縮尺した地図で、畳一畳ほどの大きさの縦1m、横2mほどの和紙に、計214面に分けて記されている。

江戸幕府が保管していた実物は1873年の皇居火災ですべて焼失。明治時代までに写本が四部ほど作成されたと伝えられているが、国内には、214面のうち、関東や北陸などの64面しか残っていなかった。

01年3月、伊能忠敬研究会代表理事の渡辺一郎さんが、米国に207面が保管されているのを発見。これにより、伊能大図の全ぼうが初めて把握できるようになった。

ただし米国に写本が持ち込まれた時期や経緯などはまだわかっておらず、214面のうち4面はまだ発見されないまま。

今回、復元されたのは米国の207面。北海道を除く本州部分が白黒だったことから、彩色して復元した。すべてつなぎ合わせると縦60m、横30mほどの大きさになる。

地図は、寺院や神社が丹念に描かれているほか、城が絵画的に表現されているなどが特徴。煙を噴き上げる浅間山や、河口部に広がる湿地、町並みや集落の広がりなど、二百年前の日本の姿が初めて再現された。

さらに今回、北海道で新たな地名が確認。伊能忠敬は当時、アイヌ語の発音をそのまま日本語に訳して地名として記したと見られ、アイヌ語の研究上、今後新しい発見が期待できるという。

詳しくは同地理院(電話029・864・1111)まで。

●「花の園」8月オープン
土浦の西北会
社会福祉法人「西北会」(小松崎清理事長)が整備を進めている特別養護老人ホーム「花の園」(土浦市粟野町)が、予定通り六月中ごろにも工事が完了する見込みだ。小松崎理事長や家族が隔週で現場に足を運び、工事関係者らと細部の協議を重ねるなど、八月のオープンに向けて準備が本格化している。間もなく工事が最終段階を迎える建物の施設内はオール電化の最新鋭施設。お年寄りの生活の安全性や利便性を最大限に考慮しているのが特徴だ。市内六番目の施設の誕生であり、中川市政にとっても序盤の具体的な目玉にもなりそうだ。

「花の園」は、小松崎理事長の宿願でもあった高齢者福祉への思いの結晶と言える。

実母、義母などを通じて介護の実状を知り、社会的に取り組む重要性、必要性を痛感するうち、それまで保育園や幼稚園経営を通じて児童福祉、幼児教育に注いできたエネルギーを高齢者福祉に向けようと決意。一九九九年に用地取得などの準備をすすめ、行政面のハードな手続きをクリアし、昨年八月、着工にこぎつけた。

市内には五つの同ホームが中学校区ごとに既に整備されており、「花の園」は都和中学校区で初の整備となる。これで五中学区を除き、六つの中学校区での整備が整った。

施設は約四千六百平方メートルの敷地に鉄筋コンクリート三階建てで、延べ床面積三千八百平方メートル。県内二番目というオール電化の建物が最大の特徴。

特別養護老人ホーム(定員五十人)、ショートステイ(同十人)、デイサービスセンター(同二十人)のほか、在宅介護支援センターと地域交流スペースを持ち、入所者のためだけでなく、地域の高齢者福祉の拠点施設としての運営を目指す。

●文化芸術新興条例策定へ−つくば市
「市民が文化の担い手」
つくば市文化芸術振興懇話会(会長・冨江伸治筑波大学前副学長)は十四日までに、「市文化芸術振興条例」の制定に向けた提言をまとめ、藤沢順一市長に提出した。市は提言をもとに条例案をまとめ、六月議会での条例制定を目指す。県内での制定は、牛久市に次いで二番目となる。

二〇〇一年十二月に文化芸術振興基本法が施行されたのを受けて策定を目指す。条例は、文化芸術の振興について、市の役割などを定めるもの。今回出された提言が条例のたたき台となる。

提言はまず、基本理念として「市民が文化の担い手であり、自主性、創造性が十分尊重されなければならない」などとし、表現の自由の保障を明記。その上で市に対し、基本方針を定め、総合的施策を推進するよう求める内容。

具体的な市の振興策については、制定後、審議会を設置し、基本方針を定める。

提言は、基本方針について@市民の自主的活動の支援A芸術鑑賞などの機会拡充B人材育成と、活動・発表の場の設置などの環境整備C国際交流の支援D歴史遺産の継承と活用Eつくば都市振興財団との連携―などの項目について基本的な施策を策定するとしている。

条例制定に向けた市の取り組みは、〇三年三月議会で、市民から出された請願が採択されたのを受けてスタート。その後、〇四年二月に懇話会を設置していた。

市は今後、提言をもとに条例案を策定、市民に公表し、意見を聞いた上で、議会に提案する方針。

●マギー司郎さんが表敬訪問−下館市
NHK番組収録に先立ち
下館市出身の人気マジシャン、マギー司郎さん=本名、野澤司郎=が十四日、十五日から二日間の日程で行うNHKテレビの番組収録に先立ち、市役所に冨山省三市長を表敬訪問した。

マギーさんは同市生まれ。地元の小、中学校を卒業して十七歳で上京、マジックスクールで手品を学び、二十歳でプロに。ギャグセンスあふれる新しいタイプのマジシャンとして幅広い支持を得ている。

茨城なまりを駆使した親しみやすい話芸が特長で、マギー一門を率いて多くの弟子を育てている。タレント活動にも積極的でドラマやバラエティーなどテレビ出演も数多い。放送演芸大賞ホープ賞を連続受賞した。

マギーさんが出演するのはNHK番組「課外授業ようこそ先輩」。出身校の同市立養蚕小の六年生を対象に、二日間の授業を行う。マジックを通して、後輩たちに熱いメッセージを送る予定だ。

この日、下館市役所を訪れたマギーさんは冨山市長と一時間半にわたり懇談。子供時代の生活ぶりや母親が作ってくれた郷土食のしもつかれの思い出など、故郷談義で大いに盛り上がった。

マギーさんは九人きょうだいの四番目。「子供のころは一度も満腹感を味わったことがなかったが、貧乏で育ったことが芸人としての自分を鍛えた。下館のがんこな土地柄がいいのでは」と話し、苦労人の側面をのぞかせた。

「子供たちに、人間のダメな部分を認め合うことの大切さを教えたい。この世に完ぺきな人間などいないし、みんなと同じになる必要はない。人はだれでもハンディを補う力を持っている」など、人間性に対する深い洞察を感じさせた。

●「動物のお医者さん」体験
科学技術週間
科学技術週間に合わせて、つくば市の研究所四十五機関のうち二十二機関で十四日、一般公開が行われ、小中学生や家族連れなど大勢の人でにぎわった。

同市観音台の動物衛生研究所では、鳥インフルエンザやBSE(牛海綿状脳症)などの動物の病気を、顕微鏡やパネルなどを使って研究者が説明。制服姿の中学生が熱心にメモをとる姿が見られた。

屋外に設置された「動物のお医者さん」体験コーナーでは、子供たちが、ウサギや牛、ポニーなどに触ったり、動物の心臓に聴診器を当てて心臓の音を聞いたり、動物とのふれあいを楽しんだ。


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