2006年10月13日
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| ●常陸国衙の国庁跡が確定―石岡 |
| 9年がかりで全容判明 |
| 石岡市立石岡小学校校庭で調査が進んでいた「常陸国衙跡発掘調査」で同市教委は十二日、東脇殿と東側塀の跡の位置を推定どおり確認したと発表。 これにより国衙の中枢部となる国庁跡の建物配置がほぼ全て判明し、三期にわたる建て替えの状況も含め、ほぼ全容が判明した。 国衙研究の専門的立場から調査指導に当たった山中敏史・奈良文化財研究所遺跡整備研究室長も六日に同市を訪れ遺構を確認。常陸国衙の国庁跡であることを正式に認めた。十五日午後一時半から、同小の発掘現場で現地説明会を開く。雨天決行。 三月までの〇五年度調査で正殿、前殿跡の位置が明確になり、〇二年度調査で明らかになっていた西脇殿の位置から今回、南北の中心軸と対称位置に東脇殿と東塀跡の位置を推定。七月からの調査で推定位置約二百四十平方bを調査し、推定通りに遺構を確認した。 また、これまでの調査と符合して今回検出した東脇殿、東塀でも三期にわたる建て替えを確認。東脇殿はT、U期が掘立柱建物で柱穴を、V期では礎石建物の存在を示す地盤を固めた跡を、それぞれ確かめた。東塀についても同様にT、U期が掘立柱塀、V期が築地塀の存在を裏付ける南北方向に平行して走る溝跡と瓦などの多量の遺物を確認した。 これらの調査結果から、市教委は国衙中枢部の国庁跡の建物配置を確定したと判断。掘立柱建物から礎石建物へと発展する三期の段階的な変遷も併せ、国庁跡の調査に一応の区切りをつけた。 今後調査は西脇殿跡南側について建物の範囲を確かめるほか、西塀のさらに西側で、〇一年度調査で見つかった超大型の掘建柱建物跡や四面庇付きの建物跡などについてさらにその性格などを調査するため、体育館北側の駐車場部分を掘り進める予定。 同調査は九八年秋、同小のプール建て替えに伴う発掘調査で遺跡の一部が確認され、その後、プール整備は位置を変えて調査を継続。〇一年度以降、本格調査が進み、今年度、第六次調査が進んだ。 確認調査当初から調査を担当してきた市教委文化振興課の箕輪健一・学芸員は「九年かかって約百b四方の国庁跡のほぼ全体像を確認できた」と話し、今後、さらに付帯施設などについても調査を進め、歴史的な位置付けや国庁の変遷などについて、最終的なとりまとめに取り組む。 |
| ●米軍訓練移転で、協定締結に向け合意 |
| 防衛施設局と地元3市 |
| 米軍再編問題に係るF15戦闘機の航空自衛隊百里基地への訓練移転問題で、東京防衛施設局との協定締結作業を進めている小美玉、鉾田、行方の三市は十二日、小美玉市役所で県、同防衛施設局関係者と「第二回協定検討会議」を開き、三市が共通して同施設局と結ぶ協定項目を、@騒音対策A安全対策B地域振興策C移転訓練の形式(共同訓練の態様)―の四項目についてまとめることで合意した。 そのほか、三市が住民要望なども踏まえて個別に締結する項目については、各市が同施設局と個別に交渉することを確認した。共通、個別それぞれ同時並行で協議を進め、見通しのついた段階で調印の運びとなる予定。 また、各市個別の協議項目のうち、米軍再編に伴う訓練移転とはつながらない基地運用面での要望については、協定締結相手を百里基地とし、基地との協議に委ねることになった。 第二回会議も第一回同様、非公開で行われ、協議終了後に小松修也・小美玉市企画調整課長、原田繁・東京防衛施設局施設部長らが記者会見して内容を説明。今後のスケジュールについては、同日の協議を踏まえ今後、それぞれの組織の内部協議でさらに検討を加えて再協議しなければならないため、先が見通せない現状から、今後、実務者間の調整協議を経て協定案を煮詰める方針だ。 |
| ●2つの菓子土産品を開発 |
| デザイナーが地元企業と共同開発 |
| 二十一日から水戸市五軒町の水戸芸術館で始まる佐藤卓展「日常のデザイン」の一環として、デザイナーの佐藤氏が地元企業と共同で新しい商品を開発した「おみやげプロジェクト」の発表が十二日、同館で行われた。 「チョコ納豆」と「チョコ★(ほし)いも」の二つの新商品が紹介された。同展のほか、駅や高速道路SAなどで販売される。同館によると、展覧会に関連して、展覧会後も残るような商品開発に取り組むのは全国でも初めて。 「チョコ納豆」は納豆メーカー・だるま食品(水戸市柳町、高野正巳社長)、「チョコ★(ほし)いも」は亀印製菓(同市見川町、林耕芳社長)とそれぞれ共同で開発。展覧会の準備とともに、今年二月ごろから商品開発に取り組んだ。 「チョコ納豆」はドライ納豆をチョコレートでコーティングしたもので、既に商品としてあった。ただ、チョコレートの味の方が強かったため、納豆の個性を引き出そうと大幅にリニューアル。チョコと納豆のバランスに苦心し、パッケージもわらを使った。 プレーンのほか、シナモン、クローブ、ジンジャーと三種類のスパイスを使った四種類を販売する。価格は一本五百円で、展覧会のほかは今月下旬から本格的に発売する予定。 また、「チョコ★(ほし)いも」は本県の特産品の干しいもとチョコレートを初めて組み合わせた。茶色のチョコレートで試したところ、思ったような味にならず失敗し、ホワイトチョコレートが合うことが分かった。干しいもを砕いて入れ、クランチで食感のアクセント、少量の塩で甘味を引き立たせた。価格は八個入りで千円。 両商品ともパッケージのデザインはシンプルで、「土産物売り場では逆に目立つのではないか」と期待している。 佐藤氏は「デザイナーの役割、デザインのとらえ方も変わってきている。商品開発から関われると、余計なことはできるだけしない方がいいというのが分かってくる。中身の魅力が伝わるように努めた。どう世の中に残っていくか、長くメンテナンスに関わらせてもらえればうれしい」と話している。 展覧会では、商品開発の過程が分かる展示も行う予定。 佐藤氏は「ニッカ・ピュアモルト」「ロッテ・クールミントガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザインで知られる。 |
| ●国内外のアーティスト5人が抱負 |
| アーカスプロジェクト2006で創作活動や地域交流 |
| 小美玉市下吉影の石川西遺跡発掘調査の結果がまとまり、今から四千五百年程前の縄文時代中期の中ごろから終わりにかけての集落跡の一部であることが分かった。 県教育財団が十一日、現地で道関係者に説明した。一般市民向けに十五日午前十時から、同市小川の小川公民館で説明会を開く。 航空自衛隊百里基地の民間共用化に伴う周辺整備で、臨空型の産業団地「(仮称)空港テクノパーク」(約五十二f)の整備事業を前に、二〇〇五年度から、隣接する石川遺跡や、近くに散在する百里原海軍飛行場の七基の掩体(えんたい)ごう(軍用機の格納施設)の調査を開始。今年四月から、石川西遺跡について記録保存のための発掘調査が始まった。今回の調査面積は約八千平方b。旧小川町エリアでの本格的な縄文時代集落の調査は初めて。 その結果、同遺跡の南側に広がる平地林に比較的大きな集落跡が残る可能性が高まった。当時の特徴としてドーナツ状に竪穴住居が並ぶ環状集落が広がることが分かっており、今回検出した遺構はその北端部分ではないかと想定される。 また、今回の調査区域北側の谷には縄文土器の破片が多量に見つかった。量の多さから調査班では谷一帯を遺物包含層ととらえており、当時の住民が長年にわたり、使えなくなった土器を廃棄していた場所だった可能性もある。 出土した土器の中に、中部地方(主に山梨県、長野県)の特色を持った土器片が県内の他の遺跡に比べて多いことも分かり、同地方との物的、人的な交流も色濃く残されていた。 遺物は縄文中期の土器のほか、土器片を再利用した漁具としての重り(土器片錘)や浮き、土器片円盤、耳栓などの土製品、磨製、打製の各石斧や磨石、石鏃(石製矢じり)など、日常利用した石器類や、祭祀(さいし)具の石棒、装身具の耳飾などを出土した。漁労具の出土は、当時の霞ケ浦や巴川での漁の際に使われたものとみられる。 同財団は「一帯の当時の様相を知る上で貴重な資料を得られた」と成果を強調している。 国内外の現代芸術分野の若手芸術家を招き、滞在期間中の創作活動を支援するとともに、地域住民らとの交流の場を提供する「アーカスプロジェクト2006」(県主催)で、今年度招へいされた五人のアーティストが十二日、水戸市の県庁を表敬訪問し、作品づくりなどの抱負を語った。 今年度は、新たに実力のあるアーティストを招く、「シニアアーティストレジデンスプログラム」を実施するほか、情報発信を行う広域展開事業にも取り組み、魅力的な地域づくりを推進する。 招へいアーティストは、▽ティファニー・チュン=米国、インスタレーション▽ホン・イーチン=台湾、絵画▽スッシリー・プイオック=タイ、インスタレーション、ビデオ▽テア・マキパー=フィンランド、インスタレーション、写真▽出田郷=日本=立体、インスタレーションの五氏。 五人は十二月まで守谷市板戸井のアーカススタジオ「もりや学びの里」を拠点に創作活動やスタジオの公開などの交流プロジェクトに取り組む。 アーティストたちは守谷市について、「素朴な街並み、親切で友好的な地元の人たちが印象的」「人口が増加し、変化していて街がおもしろい」などと感想。「芸術を通して面白いもの、楽しいものを提供したい。守谷を少しでも世界に通用する名前にしたい」と抱負を述べた。 同プロジェクトは、将来有望な若手芸術家を県内に招き、創造性豊かな魅力ある地域づくりを進めようと、一九九五年度から実施。「アーカス」はラテン語で「門」を意味し、「芸術活動の中心地(アートとフォーカス)」を目指すという意味。今年度は過去最高の五十一カ国と地域から約二百八十一人の応募があった。 シニアアーティストレジデンスプログラムでは、筑波大学の逢坂卓郎教授を迎え、「もりや学びの里」のライトアップを計画中。研修プログラム「H+H HIBINO HOSUPITAL」では現代美術アーティスト・日比野克彦氏が一般参加者と作品づくりに取り組む。 オープンスタジオは十二月二日から十日まで。二日午後一時から同六時まではアーティストとのトーク交流会が開かれる。アートセミナーは二十一日、十一月三日の二回開催。 問い合わせはアーカスプロジェクト実行委員会事務局(電話029・301・2735)まで。 |
| ●結城二高の薬物乱用防止教室で講演 |
| 茨城ダルク・岩井代表、自らの体験赤裸々に |
| 命は自分だけのもんじゃないー。自らの薬物依存体験を赤裸々に語り、子どもたちの魂に響く講演活動をしている「茨城ダルク・今日一日ハウス」の岩井喜代仁代表の講演会が、結城市結城の県立結城二高(後藤一彦校長、生徒数三百六人)であった。 同校の薬物乱用防止教室の講師として招かれたもの。かつて暴力団組長として仁義を貫く生き方をしてきただけに、生徒たちに「聞く耳を持て!」としかりつける場面もあり、警察官らとは異なる型破りな講演だった。 ダルクは薬物依存症者の社会復帰を支援する民間施設で、全国に約四十の関連施設がある。結城市上山川の同ハウスは「今日一日だけクスリを止めよう」をスローガンに、岩井さんの個性を反映した運営をしている。 この日の講演で、岩井さんは覚せい剤に十七年間依存し、苦しんだ様子をリアルに再現。会場に響く野太い声で、「両手の小指を切り落としてもやめられず、暴力団からも破門され、妻や子にも逃げられた」と語った。 曲折を経てダルクに入所して回復した経験を踏まえ、新しい生き方に目覚めた。今では過去の薬物体験を生かして依存症仲間の回復を支援する一方、家族会を全国各地に組織して家族ケアのネットワークを拡大している。 薬物の魔の手は孤独を慰める形で忍び寄ることから、岩井さんは「たくさん友達がいる子ほど薬物に出合いにくい」「本当に信頼できる友達がいれば、薬物から抜け出すチャンスが生まれる」などと語り掛けた。 薬物依存症者の行く末には死がとば口を広げていることを、仲間たちの自殺・事故死を例に説明した。その上で、薬物の誘いから「断る勇気・逃げる勇気」を持つよう助言。「もし薬物で悩んだら気軽にダルクを訪ねてほしい」と結んだ。 |
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