2007年2月20日
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| ●県医療問題中立処理委が中間報告 |
| 患者と医療側とのトラブル処理「上々のスタート」 |
| 県医師会(原中勝征会長)は十九日、医師と患者のトラブルを解消するため、昨年三月に設置した全国初の県医療問題中立処理委員会(委員長・荒川誠司弁護士)の中間報告をまとめた。 同日までに十四件の申し立てがあり、一件が合意に達した。県医師会は上々のスタートと評価。同委員会は一年間の活動を参考に、守備範囲や目的を明確にするなどの運用面を固めていきたいとしている。 同委員会によると、十四件の申し立てのうち、患者側からが十三件、病院側から一件あった。相手方は総合病院が四件、病院が五件、診療所四件。原因別では手術が六件、検査二件、診断二件、手術以外の治療結果二件、術後感染一件、処置一件。 処理結果は、中立処理委員会になじまないとして相手側が拒否したのが一件あったほか、一件は「医療機関の説明に納得した」として合意した。継続中は五件。和解金額に差があるなどで五件が打ち切られた。打ち切られた後で合意に至ったケースも一件あったという。取り下げが二件。 荒川委員長は「患者側、医療機関側が医療情報を共有化できる場を提供できるという点で意義がある。裁判という場面に移ったとしても迅速化に役立つだろう」と説明。原中会長は「双方の心のわだかまりを取り除く窓口。模索状態でスタートしたが上々。課題を解決し、運用面を固めていきたい」とした。 今後の対策については、同委員会の守備範囲の明確化▽委員会の役割、目的の明確化▽法的権限がないため、会議開催を三回程度を目安とする▽会議進行への心構えを事前に説明する―などを挙げ、県医師会医事紛争処理委員会との連携も想定していくという。 中立処理委員会は弁護士三人、学識経験者二人、市民代表二人、医師三人の計十人で構成。申し立てに基づいて委員会が開催され、あっせんや調停の手続きを経て、患者と医療側の信頼関係の破綻などによって生じた紛争の処理を行う。県医師会がこうした中立の組織を設けるのは全国でも初めて。 医療事故が発生した場合の判定は、医師会内に設置されている医療紛争処理委員会で行われている。患者には結果を知らせる仕組みにもなっていないほか、医師側に偏った委員会という印象があるため、患者側に判定結果への疑問や不満が残ることも少なくない。医療裁判に発展するケースも多く、医師と患者双方が真しに話し合う場がないことが問題視されていた。 |
| ●80年前の手紙「私が書きました」 |
| 米国に贈られた人形に添えた友情の手紙 |
| 「青い目の人形」のお礼として日本から米国に贈られ、昨年十月、約八十年ぶりに県内に里帰りした市松人形「筑波かすみ」に、当時の子供たちが書いた十七通の友情の手紙が添えられていた。 そのうちの一通が、当時、土浦尋常高等小学校六年生で、現在、同市藤沢に住む戸梶(旧姓C川〈すけがわ〉)いちさんによって書かれたものだと分かった。 十六日発行の週刊生活情報紙「常陽ウイークリー」(常陽新聞新社発行)で紹介された記事中に、自身の名前を見つけた戸梶さんが、家族に話して分かった。 手紙は、米国から日本にやってきた青い目の人形について「美しい桜の花を飾り、歓迎のお歌も歌ってお迎えしました。…仲良く楽しい日々を送り続けて居ります」と書かれ、「お礼のお使いとしてお人形を旅立たせます。…アメリカの少女と日本の少女がいつまでも美しい友情を続けてゆくことを固く誓いましょう」と結ばれている。 戸梶さんは六人兄弟の末っ子。子供のころ、人前で目立つことをするのは嫌いだったが、作文は得意だったという。 友情の手紙は当時の新聞に掲載。戸梶さんは、当時の記事を切り抜いてアルバムの裏表紙に張り、八十年間、大切に保管していた。 戸梶さんは「『常陽ウイークリー』に自分の名前を見つけてびっくりした。当時、人形がどんな着物を着ていたかは覚えてないが、人形を送り出したのは覚えている。修復を終えた筑波かすみをぜひ見に行きたい」と話している。 「『筑波かすみ』里帰り実行委員会」(鈴木進一会長)の北村栄子事務局長によると、「筑波かすみ」に子供たちの友情の手紙が添えられているのが分かったのは昨年九月。日本が贈った計五十八体の市松人形の所在を調査している米国在住の高岡美知子さんが、ネブラスカ州リンカーン市の大学博物館に手紙が保管されているのを発見し、北村さんに知らせた。 手紙を書いたのは当時の小学五、六年生で、北村さんによると、十七通のうち戸梶さんを含め四人が存命で、六人が既に亡くなっているという。 筑波かすみは現在、人形の「吉徳」で修復中。修復を終えた六月から八月までの二カ月間、水戸やつくば、常総市など県内八カ所程度でお披露目の人形展を開催した後、八月末に米国に帰国させる予定。 北村さんは「八十年前『筑波かすみ』に込められた平和を願う心を次の世代に伝えるため、帰国の際は再び子供たちに手紙を書いてもらい米国に届けたい」と話している。 |
| ●「茨城のお魚」取扱店を募集 |
| 認証制度スタート、消費者にアピール |
| 県内の港に水揚げされる魚介類を積極的にPRするため「いばらきの地魚取扱店認証制度」がスタートし、取扱店の募集が始まった。 県内水揚げの魚介類を積極的にアピールしながら、その良さを知ってもらい、消費者のイメージアップを図って消費、販路の拡大を目指し売上増に結びつける。茨城沿海地区漁協連合会、県スーパーマーケット協会、県ホテル旅館生活衛生同業組合、県漁政課が共同で「いばらきの地魚取扱店認証委員会」(会長・浅野次男茨城沿海地区漁連会長)を組織し、認証作業に当たる。 「いばらきの地魚」は県内の港に水揚げされる魚介類、またはそれを主な原料として作った加工品。それを県民に積極的に提供しようとする県内所在の小売業、飲食店、宿泊業を営む店舗。 小売業の場合、年間平均全仕入れ量の三割以上を占め、常に陳列できる専用スペースを持ち陳列していることを常時、明確に表示していることが条件。飲食店の場合は仕入量の三割以上を占め、主な食材として提供しているメニューが常時三種類以上あること。宿泊業の場合は営業形態を勘案しながら小売業、飲食業の基準を準用する。 認証は公的なものとなり信用度がアップするほか、公的PRなどの広報機会が拡大する。また、同委員会によるロゴマークやキャッチコピーを使った販売促進のための材料(のぼり、ポスター、プレートなど)の提供も受けられる。 申し込み、問い合わせは水戸市三の丸一丁目の「すいさん会館」内「いばらきの地魚取扱店認証委員会」(電話029・224・5151)まで。 |
| ●二宮尊徳を顕彰するDVD製作 |
| 筑西の映像作家・篠崎隆さんが私費を投じて |
| 財政難で疲弊する自治体にとって建て直しのヒントとなる質素倹約の手本、江戸時代に活躍した二宮尊徳(一七八七―一八五六年)を顕彰するDVD作品が製作された。 筑西市桑山のフリー記録映像作家、篠崎隆さんが、私費を投じて手掛けた。同市では今秋、尊徳にゆかりのある自治体が集まって第十二回報徳サミットが開かれるだけに話題を呼びそうだ。 完成したDVDの映像作品は「紀聞 二宮尊徳―報徳に生涯を捧(ささ)げた男の物語」(ハイビジョン映像、五十五分三十九秒)。篠崎さんが尊徳ゆかりの地を撮影取材して、その偉業を多角的に顕彰したドキュメンタリー作品。 生誕の神奈川県小田原市をはじめ、「報徳仕法」と呼ばれる農村復興政策で成果を上げた栃木県二宮町や日光市(旧今市市)などのほか、弟子たちが活躍した福島県相馬市など幅広く取材を敢行した。 県内では桜川市青木(旧大和村)の青木堰(ぜき)改修の工法や意義を、地元の郷土史家の舘野義久氏が解説。筑西市灰島では天明の大飢饉で困窮する下館藩を救った復興の様子を、現在の映像などでたどっている。 各地に保管されている歴史資料に当たり、それを撮影。尊徳が二宮町に来たいきさつを古文書から解説し、村おこしの足跡を描いた。尊徳を敬う今市地方の田植え歌や早乙女による田植えの美しい映像を挿入するなど、イメージ豊かに仕上げた。 今回の作品は、篠崎さんのライフワークである歴史人物の顕彰シリーズ(全十三本を予定)の一編で、完結すればテレビ局へも持ち込む意向だ。これまで郷土に関する作品では小野小町や平将門などを手掛けてきた。 篠崎さんは現役時代、民放テレビの報道カメラマンなどを歴任。退職後は製作会社シノ映像を設立し、県の広報の仕事などを請け負った。フリーになって同シリーズ製作に力を入れ、今回が九本目の作品。 二年前に、シナリオ(台本)を完成。調査に一カ月、撮影期間は実質三カ月ほどだが、関連撮影も同時に進め約一年を費やした。同一地に四、五回は足を運んだという。ナレーションや音楽はプロに依頼した。 篠崎さんは「経費との兼ね合いで製作には苦労したが、各地を撮影取材してみると、どこに行っても尊徳が神様扱いされていることに改めて驚いた。半面、若い人が知らない実態も思い知った」という。 「田中正造などとともに、私の尊敬する人物。現代の政治家だったら大変な人物だったと思う。各市町村が財政難であえいでいるが、尊徳は最大の参考事例、各自治体の上級幹部にはぜひ見てもらいたい」と話している。 希望者には実費で頒布している。問い合わせは、篠崎さん(電話0296・57・9905)まで。 |
| ●半鐘盗難が続々判明 |
| つくば、結城で新たに届け出 |
| 県内で半鐘の盗難被害が相次いで判明している。一月からこれまでに、常総市五件、下妻市一件、小美玉市一件、筑西市一件、つくば市四件、結城市一件と計十三件の届け出が県警にあった。 新聞報道などを機に盗難に気付くパターンが多く、さらに被害が拡大する可能性もある。また、隣の栃木県でも同様の被害が七件あった。県警は、窃盗事件として捜査を進めるとともに、身近な半鐘の確認を呼び掛けている。 つくば中央署には半鐘の盗難被害届けが十九日、新たに二件あった。盗難が分かったのは、つくば市元消防小屋の軒下と、同市内の男性方。同市面野井の使用されていない消防小屋の半鐘は、高さ約二・四bから釣り下げられていた。管理者の区長の男性が確認したところ、分かった。昨年十二月下旬ごろから今年一月下旬までに盗まれたとみられる。青銅製で重さ約二十`、釣り下げ部の針金が切断されていたらしい。 また、同市今鹿島の非鉄金属買取業の男性方のプレハブ小屋からは、買い取って保管していた半鐘が無くなっていた。青銅製で重さ約三十`。 結城市小田林の市消防団第六分団詰め所わきの火の見やぐらでも十九日午後一時ごろ、半鐘二個が無くなっているのが分かった。一個は鉄製(重さ約五`)、もう一個は銅製(同二十`)で、被害総額は約十八万円。 一連の半鐘盗難は、転売目的の盗みとみられ、使用されない火の見やぐらや観音堂など、普段意識して目を向けることが少ない半鐘が被害に遭っているため、いつ無くなったのか、発生時期が判然としないものが多く、犯人につながる有力な目撃情報もない。 栃木県警によると、県西地域に隣接の栃木県小山市で六件、近くの藤岡町では一件の被害が分かり、両県警は関連を調べている。盗まれた半鐘には、重さ約八十`に及ぶものや、高所から下げられたものもあることから、複数による犯行の可能性が高いとみられる。 県警は警戒を強化するとともに、被害の有無の確認を呼びかけている。ある関係者は「類似犯への警戒も必要」と指摘している。 |
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