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2007年3月20日
●イオンSC出店へ前進
建設予定地の農地転用が許可の見通し
土浦市上高津に出店計画のあるイオン土浦ショッピングセンター(SC)について、残された障害として二〇〇五年末から進展の見られなかった建設予定地の農地転用が許可される見通しとなったことが、十九日までに分かった。関係者によると、十六日に開かれた関東農政局の審査会で議題に諮られており、通例だと、この会議にかかれば「ほぼゴーサイン」だという。

イオン土浦SCの出店については一九九七年、市に対して事業者から開発計画の説明があり、九九年から〇二年にわたって市議会で審議。〇三年八月、土地利用合理化協議会が立地承認の方向性を決め、〇四年一月、イオン側が地権者六十九人全員の同意を得ていた。

ところがその後出店計画は、当初の平屋建て複数棟から、敷地面積約十三・三fに三階建て延べ床面積約十一万六千平方b(うち店舗面積約四万三千平方b)という一棟構造に変更。延べ床面積をほぼ倍増、映画館も含めた複合施設として整備することになった。

計画変更によって建設予定地は土浦用水をまたぐ構造となり、イオン側と土浦市外十五カ町村土地改良区の調整が必要になっていた。調整協議の結果、〇五年十月には基本合意。その後、農地転用の事前調整に入ったイオン側と関東農政局の協議が残された状態だった。

建設予定地を打ち上げ場所とする「土浦全国花火競技大会」については、イオン側が既に、開催日はSCを全館閉鎖し、大会に影響を与えないよう配慮するとの理解を示している。

審査会は関東農政局の調整会議で、会議に諮られた後、決裁されて事業者などに通知される。県土地利用合理化協議会の立地承認などを経て着工となる。
●北相馬郡区選出、小林氏に当選証書
県議選で繰り上げ補充
北相馬郡区選出県議の川口三郎氏死去に伴う繰り上げ補充のための選挙会が十九日、土浦市真鍋五丁目の県県南地方総合事務所で開かれ、要件を満たした小林靖男氏の当選が決まった。県議会事務局などによると、議員の死亡による欠員での繰り上げ当選は、県議会では初めてのケースという。

選挙会では@議員の欠員が、選挙日(二〇〇六年十二月十日)から三カ月以内に生じたことA法定得票数を得て当選人とならなかった者がいることB対象者が選挙日以降、一度でも被選挙権を失ったことがなく、公選法の規定による連座制の適用を受けていないこと―の繰り上げ補充のための要件三点を確認した。 小林氏は昨年十二月の県議選で一万千三百六十五票を獲得しており、法定得票数の六千四十四票を上回るなど全要件をクリア。選挙会後、選挙長を務めた同地方総合事務所の河原井忠男所長から、当選証書を受け取った。

小林氏は藤代町議、藤代町長、取手市副市長などを務め、県議選には自民の新人として立候補。川口氏に千四百四十九票差で敗れた。 繰り上げ当選が決まった小林氏は「公約として掲げた龍ケ崎市と利根町の合併実現、地域の停滞打破、安全安心な地域づくりなどに取り組んでいきたい。川口さんは大政治家。わたしも北相馬郡区選出の県議として恥ずかしくない仕事ができるよう努力していきたい」と抱負を語っていた。
●離れていても、一緒に授業
筑波大、次世代新技術で実験
次世代の新技術を用いた筑波大学の遠隔授業が十九日、つくば市吾妻の情報通信研究機構つくばリサーチセンターで、二カ所の会場を結んで行われた。

同大学人間総合科学研究科の橋本佐由理助教授による「楽しい子育て応援講座」で、市内の子育て中の主婦など十人が受講。子供をやる気にさせるしかり方のこつなどについて語り合った。

同つくばリサーチセンターが開発した「ミラーインタフェース」と呼ばれる技術を用いた実験。二カ所の会場の様子をそれぞれビデオカメラで撮影し、分割したインターネットの画面上で瞬時に合体させた。画面を見ながら授業が進行、離れた場所にいる先生と受講生が、あたかも同じ部屋で、同じテーブルを囲んでいるような一体感あるやり取りが展開された。

 新技術について橋本助教授は「画面の中で自分がコミュニケーションしている映像を見ながら授業を受けることは、自分が過去の体験を思い出す形と似ており、学習効果が高いのではないか」と話していた。
●剣豪塚原卜伝を全国にアピール
生誕の地鹿嶋市がキャンペーン
鹿嶋市は四月から、戦国時代に活躍した剣豪・塚原卜伝(一四八九―一五七一)の生誕の地を全国にアピールするキャンペーン事業を開始する。五年計画で卜伝の魅力や認知度のアップを図り、NHK大河ドラマの誘致を図る計画だ。四月中には市民、各種団体、行政が協力してプロジェクトチームを発足し、資料収集やNHKに対する要望資料の作成に取り組む。

本県を舞台にした大河ドラマは近年では一九九八年の「徳川慶喜」があり、水戸市の千波湖畔の展示館には大勢の来場者が訪れるなど、市内は観光客でにぎわった。このように、大河ドラマの舞台となると、全国から観光客が訪れるため、地域活性化の側面からも期待が大きい。

卜伝は鹿島神宮の神職・卜部、吉川覚賢の二男として生まれ、塚原城城主・塚原安幹の養子となった。少年時代に鹿島の太刀、香取神道流などを学んだ。

卜伝は生涯三回の回国修行をしたとされる。十七歳から三十歳前後まで武者修業した後、鹿島に戻り、鹿島神宮に参詣すること千日にして「一の太刀」の極意を悟ったという。足利義輝や弟の義昭にも指導した。

没後、その剣はおいの吉川晴家に伝えられた。卜伝の剣は今も鹿島新当流として鹿嶋市内の吉川家に伝えられ、県指定無形文化財にもなっている。小説などのテーマとなることも多く、サッカーのJ1鹿島アントラーズ、鹿島神宮と並び、全国に知られる存在だ。

一九八九年は卜伝の生誕五百年に当たったため、八八年十月に剣聖塚原卜伝生誕五百年祭記念事業実行委員会を結成、九〇年までの三カ年事業で、全国古武道大会、卜伝の銅像建立、剣豪まつりの開催、卜伝の墓地整備などに取り組んだ経緯がある。

同市はこれらの歴史的資産を観光資源して活用するため、「塚原卜伝の生誕地」を全国に向けてPRすることにした。最終目標はNHK大河ドラマの放映に置いている。事業は鹿嶋市観光協会(笹本勝己会長)への委託事業として実施する。

プロジェクトチームは卜伝が回国修行をしたことで、全国各地に資料が残っている可能性があるため、それらの収集や調査研究に取り組み、「魅力的な卜伝」像の発掘や価値のアップを目指す。これらを基に脚本制作にも取り組み、NHKに卜伝の魅力をアピールする。さらに、卜伝の認知度アップを図るため、卜伝のポスターやチラシを制作、首都圏などに広くアピールする。

市商工観光課副参事の林昌利さんは「近隣の千葉県香取市でも伊能忠敬を題材にした大河ドラマの制作をNHKに要望しているように、全国各地で大河ドラマの誘致運動が行われている。大河ドラマは戦国時代を扱ったものの視聴率が高いと聞いており、塚原卜伝は高視聴率が期待できる題材だと思う。当市は新たな資料発掘や脚本の提案などで他の誘致運動と差別化を図り、ドラマ化を実現していきたい」と力を込めている。
●県内唯一の人形浄瑠璃公演
真壁白井座、230人が稽古の成果披露
第四回目となった桜川市真壁町の人形浄瑠璃「真壁白井座」(小倉馨座長)の公演が十八日、同市羽田の市大和ふれあいセンター・シトラスを会場に二部制で開かれ、約二百三十人が県内で唯一の人形浄瑠璃を熱心に鑑賞した。

一部では、真壁小学校が総合学習の一環で取り組む人形浄瑠璃グループ活動、みらい座の第三期生による「子ども二人三番叟」があった。大夫、三味線、人形が白井座の後見なしで演奏され、会場から大きな拍手が送られた。

続いて、素浄瑠璃による「女夫松菟玖波曙(めおとまつつくばのあけぼの)」。筑波山の歌垣伝説と、天目山伝正寺の法心禅師(真壁平四郎)伝説をもとに創作した同座のオリジナル作品で鑑賞者の興味を引いた。次年度には人形浄瑠璃として上演される計画。

二部では、前年度に続き「壷坂観音霊験記〜沢市内より山の段」が演じられた。浄瑠璃の中でも難しいとされるお里と沢市夫婦の愛の物語。「三つ違いの兄さんと…」のせりふで知られ、座員の熱心な稽古でレベルアップした舞台が実現した。

白井座は、江戸時代後期から白井村(同町白井地区)に伝えられた若者たちの人形芝居。三人で一体の人形を操る三人遣いで、年に一度の村祭りで上演された。大正九年に地元の樺穂小学校の落成式で上演されたのを最後に立ち消えた。

しかし、人形の頭や三味線、見台、床本などの資料が残っていたことから復興機運が高まり、二〇〇三年に町民有志が約八十年ぶりに真壁白井座として旗揚げし、人形浄瑠璃として復活させた。人形芝居資料は市の文化財に指定されている。

同座は今年度、ひざ元の白井地区の三世代の集いで公演したのを皮切りに、依頼を受けて県内各地で計十回の出前公演をこなす一方、専門家を招いて熱心に稽古を重ねた。今秋には、徳島県で開催される第二十二回国民文化祭の阿波人形芝居の集いに出演する。

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