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2007年4月10日
●ヒマワリ燃料でバス運行
筑波大発ベンチャーが土浦で試乗会
ヒマワリの種を原料とするバイオディーゼル燃料(BDF)の研究開発に取り組む筑波大発のベンチャー企業「サンケァフューエルス」(若林恒平社長、つくば市)は九日、JR常磐線土浦駅周辺で、まちづくり活性化バス「キララちゃん」にヒマワリBDFを使っての試乗会を実施。関係者や市民らがノンステップ小型バスに乗り込んで走り心地を体験するなど、実用化に向けて一歩前進した。

試乗に先立ち、土浦市大和町のうらら広場で開かれたセレモニーには、BDF普及研究会や市、キララちゃんを運営するNPO法人「まちづくり活性化バス土浦」などから関係者が多数出席。筑波大名誉教授でもある同社の松村正利会長は、主催者を代表してこれまでの経緯を説明するとともに「ヒマワリの油から高品質の燃料を大量に生産、使用することで地球温暖化防止に貢献するのがわたしたちの目的。ゆくゆくは全国、海外にヒマワリBDFを広めていきたい」などとあいさつした。

中川清市長ら来賓のあいさつに続いて、ヒマワリBDFの給油式。松村会長と、BDF普及研究会を立ち上げた日本立地センターの秋元耕一郎理事が、共同で給油作業を行った。

試乗ではうらら広場を出発した後、駅周辺のコースを十分ほど走行。運転手を務めた関東鉄道土浦営業所の石井重喜さんは「(軽油で走っている)普段と変わらない走り心地。パワーもある」と感想を述べ、ヒマワリBDFに太鼓判を押していた。

同社は現在、同市木田余の日立電線工場敷地の一部を借用して、ヒマワリBDFを製造するためのパイロットプラントを建設中。プラントは五月中旬に完成する見込み。

試乗会は「ヒマワリBDFを知ってもらうため、まずは地元土浦でデモンストレーションしたかった」という同社の意向で実現。今後は、七月以降をめどに、ヒマワリBDFを使った本格運行のための長期テストを始める予定という。

BDFは、軽油に替わる燃料として注目されている。植物を原料としているため、石油燃料のように枯渇する心配がないほか、温室効果ガスを大幅に削減。地球環境に優しいエネルギーとして期待され、品質規格を満たせばディーゼルエンジンの燃料として、そのまま一般ディーゼル車に代用できる。
●県内各学校で入学式
新一年生初々しく第一歩
例年より早く開花を迎え、満開の時期を過ぎた桜に緑が目立ち始めた九日、県内の小学校や高校など多くの学校で入学式が行われた。県教育庁のまとめによると、二〇〇七年度の入学予定者数は、小学校二万八千三百九十七人、中学校三万百二十一人、中等教育学校百三十二人、高校二万八千百九十八人、特殊教育諸学校八百四十七人。(11面に関連記事)

土浦市大手町の同市立土浦小(橋本重信校長、児童七百五十二人)では、新入学児童百三十五人が初々しく小学校生活の第一歩を踏み出した。

クラス担任が一人ずつ名前を読み上げると、どの児童も緊張した様子を見せながら「はい」と元気よく返事をして起立。橋本校長は「皆さんの入学を、二年生から五年生までのお兄さん、お姉さん、先生たちが楽しみに待っていました。友達と仲良く、自分のことは自分でできるよう、交通事故には絶対遭わないよう約束してください」などと式辞を述べ、新入学児童を迎えた。

来賓紹介と祝電披露に続き、橋本校長が新入学児童代表に教科書を授与。入学祝い品として市教委からランドセル、JA土浦から黄色い交通安全帽、交通安全協会から交通安全教材が贈られた。

六年生代表の児童は「いろんなことに挑戦して勉強し、遊び、友達をたくさんつくりましょう。皆さんが早く学校に慣れるよう、僕たちがお手伝いしていきます」と、新たに加わった百三十五人を歓迎していた。
●筑波山でカタクリの花
北側中腹は開花のピーク
芽吹きを迎えた筑波山でカタクリの可れんな花が咲き誇り、訪れた山野草ファンやハイカーらを楽しませている。
。二カ所の群生地のうち北側中腹は開花のピークで、山頂付近も見ごろを迎えている。

カタクリはユリ科の多年草。早春に落葉樹林の斜面でうなだれがちに淡い紅紫色の小さな花を付ける。花弁が後ろに反り返るのが特徴で、「カタカゴ」として万葉の昔から親しまれてきた。

筑波山には、山頂(標高八七七b)のつくば市側に約二fにわたってカタクリが自生している。場所はロープウエーとケーブルカー山頂駅の間の女体山側で、七年前から地元の人たちが手を入れ散策路を整備している。

一方、中腹の桜川市真壁町側には、筑波高原キャンプ場付近に面積約二・五f、その周辺の五カ所に約三fと合計五・五fに及び、「県内一」とされるカタクリ群生地が広がっている。

同市では群生地の保護に努めているが、不心得者による盗掘や踏み付けが目立つ。キクザキイチゲやニリンソウなど春の山野草も咲き、訪れた人たちは足を止めて写真に収めたりしている。

問い合わせは、桜川市商工観光課(電話0296・55・1111)、つくば市観光案内所(電話029・866・1616)まで。
●筑西市水田農業振興室が開所
新生産調整システムに対応
筑西市・JA北つくば・集荷業者が一体となって、新たなコメの減反政策(生産調整)に取り組むワンフロアー化組織「筑西市水田農業振興室」が九日、同市下中山のJA北つくば旧養蚕支店に開所した。県内でのワンフロアー化は昨夏の稲敷市に続き二番目、県西地域では初めて。

コメの生産調整は、国が二〇〇二年の改革大綱で「作らない面積」配分から「売れる量だけ作る」に転換。これを受け〇七年度から、生産目標数量などの配分も従来の行政ルートから、生産者団体が主体のシステムに移行された。

この新しい需給調整システムに対応し、市・JA・集荷業者が一体となってワンフロアー化を図り、機能を強化して水田需給調整をスムーズに進めることが求められていた。また、今年度から実施の米・麦・大豆に対する品目横断的な経営安定対策でも不可避な取り組みとなっていた。

同市水田農業振興室の設置に向けては、昨年八月からJA北つくばが中心になって取り組みを進めてきた。集荷業者を含めた三位一体型の本格的なワンフロアー化は、県内でも初めてという。

開所式には同市やJA北つくばの関係者ら約七十人が参加。冨山省三筑西市や加倉井豊邦JA北つくば理事長が決意を述べ、来賓の新井昇県議会副議長、倉持美智夫・関東農政局茨城農政事務所地域第三課長らが生産調整の円滑な推進に期待を寄せた。

引き続き、筑西市水田農業振興室の看板を掲げた事務所前で、関係者らがテープカットして開所を祝った。今後は十一日に桜川市で、十三日には結城市で、各市・JA職員らで構成する水田農業振興室を開所する。
●新・石岡一高で開校式
八郷と統合、新入生337人
県立石岡一高と八郷高が統合した新石岡一高(阿須間謙三校長)の開校式が九日、石岡市石岡の同高体育館で行われ、新たなスタートを切った。開校式は県教育委員会主催で行われた。

新入生は全日制三百七人(普通科二百四十一人、園芸科四十人、造園科二十六人)、定時制三十人、計三百三十七人。生徒たちは吹奏楽部の音楽に迎えられながら入場、緊張した面持ちで式に臨んでいた。

石岡一高は一九一〇年に開校。八郷高は一九五七年四月、石岡一高八郷分校としてスタート、六三年四月に八郷高として独立した。しかし、定員割れなどもあり、県教委が二〇〇六年度に策定した県立高校再編整備後期実施計画(〇七―一〇年度)の中で、両校の統合が決まった。

石渡千恵子県教育委員長は「百年近い歴史を持ち多くの人材を輩出してきた石岡一高と地元の熱い要望で開校した八郷高が統合し、新たなスタートを切った。両校の伝統を生かし、さらに充実していくことを期待したい」と式辞を述べた。

さらに、来賓を代表して桜井富夫県議は「八郷高は地元の費用負担で誕生し、地域文化をはぐくんできた。また、百年近い歴史を持つのは、この地域では石岡一高だけ。両校が一つになり、一プラス一が三にも五にもなることを期待したい」とエールを送った。

その後、学校主催の入学式に移り、阿須間校長による入学許可・式辞、新入生代表宣誓などが行われた。

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