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2007年4月14日
●半分に生息域拡大
利水施設に被害の恐れ −霞ケ浦湖岸
特定外来生物に指定され、 輸入や飼育が規制されている中国原産の二枚貝 「カワヒバリガイ」 が、 霞ケ浦で二〇〇五年十一月に初めて発見されて以来一年足らずで、 西浦湖岸のほぼ半分まで生息域を広げていることが、 つくば市の農業環境技術研究所・生物多様性研究領域の伊藤健二主任研究官の調査で十三日分かった。 他地域では利水施設の配管を詰まらせたり在来生物の生息地を脅かすなどの被害が報告されており、 同研究所は今後、 霞ケ浦でも生活用水や農業用水施設に大きな影響を及ぼす恐れがあるとしている。

カワヒバリガイは淡水に生息する二枚貝で、大きさ二―三a。幼生のときはプランクトンで浮遊し、 岩などに張り付き定着する。 寿命は二―十年で、 アジア各国のほか南米にも広がっているという。

国内では一九九〇年に岐阜県の揖斐 (いび) 川で確認されたのが始まり。 琵琶湖でも確認され、 群馬県大塩湖、 静岡県秋葉ダムでは駆除をしている。 霞ケ浦では〇五年十一月、 霞ケ浦大橋付近の水深約二bの養殖いけすの底で見つかったのが初めて。

同研究所は昨年六月から九月まで、 霞ケ浦湖岸の水深一bより浅い護岸堤や転石など九十地点で生息調査を実施。 その結果、 かすみがうら市の湖岸から、 土浦、 阿見、 美浦、 稲敷、 潮来、 行方市まで四十一地点で生息を確認した。

阿見町の湖岸が最も個体数が多かったことから、 この辺りに入り込み、 広がったのではないかと推測されるという。

貝の大きさから霞ケ浦に侵入した年代を推定したところ、 二〇〇四年には侵入したと考えられる。 ただし侵入経路は不明。 中国から輸入されたシジミなどに混じって入ってきたか、 利根川上流の群馬県大塩湖からプランクトンが流れ付いたなどが考えられるという。

常陸利根川から農業用水を取水している神栖市では、 排水機場に貝が侵入し取水口のフィルターを詰まらせるなどの被害が出ている。 ビニールハウスでは、 かんがい用の散水チューブに貝の死骸がたまって目詰まりし、 使用できなくなったなどの被害がすでに出ているという。
●統一地方選 あす告示
4市長選、12市議選
統一地方選のうち、 任期満了に伴う水戸、 日立、 常総、 取手の四市長選と十二市議選はあす十五日、 告示される。 市長選は水戸、 常総、 取手で現新の一騎打ち、 日立は現職の無投票当選となる公算が大きい。 十四市議選は、 三百十一議席に対し、 四百十五人前後が立候補する見通しで、 合併後初の選挙となる市では候補者の乱立現象もみられる。 十七日には茨城町、 美浦村、 五霞町の三町村長選と二町議選も告示されて合流、 二十二日の投開票日に向けて舌戦が展開される。
●小玉スイカの収穫のピーク
筑西市・桜川市
冷蔵庫に丸ごと入るとして消費者に人気の 「こだま (小玉) スイカ」 の収穫が、 全国産地のJA北つくば管内の筑西市や桜川市などで本格化してきた。

夏の大玉スイカに先立ち、 四月ごろから六月ごろに掛け出荷される。 皮が薄く、 大玉よりも甘みが強いのが特徴。 毎年、 ゴールデンウイーク前後に出荷時期のピークを迎える。

両市はこだまスイカの栽培が盛ん。 青果物の広域銘柄産地で、 なかでも協和地区 (筑西市) が主産地。 最近は栽培に適した土壌などから大和や真壁地区 (桜川市) の方が評価を受けている。

桜川市真壁町大塚新田の大塚進さん[五〇]では、 家族総出で手塩にかけて育てた一番花の収穫に追われている。 「天候にも恵まれて、例年に劣らない出来。甘みも十分」 と太鼓判を押す。

ビニールハウスで、 汗だくになりながら収穫した紅こだまスイカ (サマーキッズ) を、 自宅の作業小屋に運んで正確に選別。 わが子を慈しむように、 自分の名前入りのダンボールに丁寧に箱詰めしていた。
●市民手作り武者行列
あす「多賀谷時代まつり」 −下妻
市民の手作りで復活し、 第二回目となる下妻市の春季イベント 「多賀谷時代まつり」 (実行委主催、 川澄次男委員長) が十五日、 再び本来の拠点となる同市本城町の多賀谷城跡公園を主会場に戻して開かれる。 今年も市民有志がアイデアを凝らし、 手作りの武者大名行列や地域まつりで盛り上げを図る。

多賀谷時代まつりは、 下妻地方を治めた戦国大名の多賀谷氏を顕彰し、 地域を再発見しようと市が取り組んだ。 市の財政難から民間委託事業となり、 前年度には行政主導から民間主導イベントに衣替えして復活した。

まつりを象徴する戦国大名行列では、 参加者が知恵を絞って武具ややり、 刀、 かごなどを手作りし、 ステージも市民のオリジナルで財政難を補った。 これまでに比べ外見の豪華さでは劣ったものの、 市民が心意気で祭りを盛り上げた。

前回の会場は市総合体育館東側の東部中央通りだったが、 今回は中世・多賀谷氏の歴代居城、 多賀谷本丸跡の同公園を中心に、 周辺を交通規制して開催される。

会場周辺を練り歩く手作りの武者大名行列には、 多賀谷家二十七代当主の多賀谷裕惟氏=東京都杉並区=もかごに乗って参加する予定。 県警音楽隊や万灯神輿、 ねぶた、 山車などがパレードを盛り上げる。

ほかにも、 川越藩火縄銃鉄砲保存会による勇壮な砲術演舞や県警音楽隊の演奏、 地域まつりでは特設ステージで大正琴や尺八、 篠笛、 扇舞、 和太鼓、 ひょっとこ踊り、 居合い抜き演舞など多彩なイベントがある。

これに関連し、 同市長塚の市ふるさと博物館では 「戦国武将 多賀谷氏の至宝」 展が六月三日まで開かれている。 「大坂夏の陣図」 をはじめ、 多賀谷家代々の所蔵品など貴重な歴史資料三十三点が展示されている。
●研究職員を停職処分
鳥インフル不適切対応 −動物衛生研
一昨年、 県内で発生した鳥インフルエンザで、 養鶏会社 「愛鶏園」 (本社・横浜市) と獣医師らが家畜伝染病予防法違反 (届け出義務、 検査妨害) で有罪判決を受けた事件で、 動物衛生研究所 (つくば市観音台) は十三日、 四十歳代の研究職員を、 内規に違反したとして停職一カ月の懲戒処分にしたと発表した。

研究職員は、 以前から知り合いだった愛鶏園の管理獣医師からの個人的な依頼に応じ、 許可なく、 同研究所の検査機器や薬剤を使用して鳥インフルエンザの血清抗体検査を行い、 同研究所で保管している鳥インフルエンザ検査用抗原と血清を獣医師に提供した。

さらに、 検査で陽性反応が認められたにもかかわらず、 結果を速やかに上司に報告、 相談せず、 愛鶏園の獣医師に報告するなど極めて不適切な対応を行った。

報告を受けた愛鶏園の獣医師らは、 その後、 検査対象となった鶏の血液をすり替え、 県の立ち入り調査を妨げたため、 鳥インフルエンザの迅速な初動防疫に支障をきたしたとされる。

調べに対し研究職員は事実を認め、 大変軽率だったと反省しているという。

同研究所は「家畜・家きんの伝染病防疫で公的責務を有する研究職員としてあるまじき行為で、 社会的信用を著しく失墜させた」 として 「今回の事案を踏まえ服務規律の徹底等再発防止に万全を期したい」 としている。


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