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2008年1月23日
●筑波学院大で地域の社会活動の報告会
学生がスポーツ、音楽など事例を多彩に
全国で初めて、学生の「社会力」を育てるユニークな教育に取り組む大学として知名度を高めつつある、つくば市吾妻の筑波学院大学(門脇厚司学長)。その根幹をなす教育カリキュラム「OCP(オフキャンパスプログラム)」活動で、地域の社会活動に参加してきた学生らの学年報告会が21日、学外の活動受け入れ団体にも公開して同大学講堂で開かれた。スタートして3年目ながら、優れた実践事例が次々と報告され、学生たちの成長の様子が新鮮な印象を与えた。支援団体からは、将来を見据える持続を促す意見や課題も指摘され、期待の大きさがうかがえた。

今回の学年報告会は、同大がつくば市を丸ごとキャンパスにした社会力教育を始めて満3年となるため、学外の支援団体や協力者らに学生の活動成果をフィードバックしてきたんのない意見や感想、課題など評価を促す狙いで開かれた。

OCP活動を柱にした独自の教育が、地方の小規模大学としては異例ともいえる文科省の「現代GP」に採択され、優れた教育実践として墨付きを得て満2年。今年度はOCP活動を推進する実践スタッフの社会力コーディネーターも3人と充実した。

NPOなど地域での受け入れ団体となる市民ボランティア団体も100を超え、門脇学長が理事長を務め、学生の地域貢献の受け皿の中心となるつくばエポ(NPO法人つくば市民活動推進機構)も昨年4月からつくば市の指定管理者となり、運営面で貢献するなど幅広い下支え体制ができた。

OCP活動に関するカリキュラムは1〜3年まで実践科目が必修として用意されている。実践A(1年)の座学で基礎知識を学び、B(2年)でOCPスタッフらの助言で実際に社会活動に参加する。C(3年)では学生自らが企画立案し、各団体と交渉して活動に参加する。いわば集大成の活動で、これを踏まえ卒業論文をまとめる流れだ。

この日は、午後に学外の22団体が参加して見守る中、まず実践Bの2年生ら9事例の発表が先行してあった。ロボットセラピーに取り組むケースなども報告され、緊張が続く会場の雰囲気を和ませた。注目を集めたのは実践Cで、8事例の報告があった。

このうち、子どもたちのドッジボール指導に当たった学生は、牛久市内の小学生チームの監督として活動体験を報告。来年度卒業論文作成に向け、チームの親たちに意識調査を行い、分析・考察を進めているなどを説明した。

路上音楽ライブのサポートに取り組んだ学生らは、つくば・まちかど音楽市場ネットワークの支援を得てライブ音楽の企画運営のノウハウを習得。自分たちで「M&M」という団体を作り、夜間ライブコンサートなどを手がけ、アーチストとの交流を広げたほか、後輩の実践活動にも影響を与えている。学生らは「つくば市を科学のまちだけでなく、音楽あふれる文化芸術のまちにしたい。ここでの経験を将来に役立てたい」と意欲を見せた。

実践Aで体験したスポーツ活動、同Bでのライフセービング活動を踏まえ、卒業研究をにらんだ活動として「バリ島ダイビング・スタディーツアー」に取り組んだ学生の報告もあった。インドネシアの大学生の協力を取り付け、実際に旅行企画を持ち込み、つてを頼って20人の年配女性を対象に手作りツアーを成功させた。学生は8カ月前から事前に2回現地を訪ね、下準備したという。

いずれも意欲あふれる活動で、海外での活動ではリスクマネージメントを踏まえ、意義ある体験をした。「苦労しながらも一つのことを成し遂げて、自分なりにコミュニケーション能力を身につけることができた」という学生の感想に成果が集約されていた。

門脇学長は「情報によると、同じような活動を隣県の千葉大や聖徳大、千葉工大でも準備を進めていると聞く。いずれも本学が刺激になっているらしい。恐らく今後、ほかの大学にも同じような動きが出てくるだろう。そのときには本学が一つのモデルになる。これに恥じない充実した教育をしていかないといけない」と自戒を込めた。

●つくば市が新リサイクル施設を整備へ
基本計画案、環境問題や啓発事業も拡充
つくば市はごみの減量化や再資源化の推進で、リサイクルセンターの整備に向けた基本計画案をまとめた。計画案では将来のごみ発生量と処理量の推計を基にし、施設規模の設定のほか、施設機能の検討や環境保全計画などを盛り込んでいる。基本計画案は3月に正式決定する。

市の粗大ごみ処理施設とリサイクルの有価物回収施設は、水守地区にあるごみ焼却場のクリーンセンターに隣接している。現在の施設は、稼働から20年以上が経過し老朽化。処理方式が旧式で、十分な再資源化も見込めない状態という。

このため、市では環境問題に配慮した循環型社会構築に向けて、現施設敷地内に、新たなリサイクル施設の整備を計画している。

計画案では新施設で処理を行うのは、不燃ごみや粗大ごみ、ペットボトル、瓶、缶、スプレー容器、古紙・古布、有害ごみの8種類。施設整備規模は2012年度から稼働を開始した場合、これまでのごみ排出量の実績から予測すると、日量55dの処理能力が必要としている。

新施設の整備に伴い、ごみの減量化や発生抑制、分別など市民の意識をさらに高めるため、啓発機能も検討している。クリーンセンターには、研修室や会議室、ホールなどがあり、これらを新施設と連動する。二つの処理施設見学や環境教育の啓発事業に役立てていく考えだ。

クリーンセンターは市北部にある。市一般廃棄物減量等推進審議会の意見としては、クリーンセンター内の啓発施設のほか、市中心部にも啓発施設の設置が必要としている。このため、新市庁舎への移転後、旧庁舎の活用と中央公園にあるレストハウスの利用を検討している。啓発施設の運営は市民団体やNPOなどを予定している。

現在、市では小学4年生を対象にごみ問題を学習するため、クリーンセンターの見学を行っている。またリサイクル推進課では職員が小中学校に出向き、ごみ問題に関する出前講座を開いている。啓発施設の設置で、さらに環境教育の充実を図る方針だ。

●筑波山神社で書き初め展
市内小学生の力作215点並ぶ
つくば市筑波の筑波山神社境内で、市内の小学生を対象とした「つくば書き初め展示会」が開かれている。

市観光協会が主催し、市内の37校から選ばれた力作215点が並んでいる。1年生の「人にやさしい」から6年生の「自然と親しむ」まで、各学年ごとにつくばに合った題で、筆をふるった。

市内北条在住で、県芸術祭審査員や日本書作院常任理事を務める塚田秋月氏が審査委員となり審査した。審査の結果、各学年ごとに入賞作品計36点を選んだ。

このうち、市長賞には岡村美歩さん(吉沼小1年)、助川晴香さん(谷田部小2年)、長瀬知香さん(谷田部小3年)、高野未菜子さん(葛城小4年)、野尻紘貴君(小野川小5年)、河原志保さん(茎崎第一小6年)が選ばれた。

作品は27日まで展示されている。26日には神社社務所で、入賞作品の表彰式がある。

●東京医科大霞ケ浦病院に薬害肝炎の専門外来浦
県内初、毎週月曜に開設
阿見町中央3丁目の東京医科大霞ケ浦病院(松岡健病院長)は21日、薬害肝炎に関する専門相談外来を開設した。消化器内科の松靖司教授(日本肝臓学会指導医・専門医)が担当、毎週月曜に新規外来を開設し、薬害肝炎などに関して心配がある患者、県民の相談に当たる。

同院によると、県内ではHCV(C型肝炎ウイルス)キャリアの患者が人口の約1%いるとされ、いまだ潜在的C型肝炎の患者の掘り起こしができていない状況。肝臓学会でも、肝細胞がんの最大の原因であるC型肝炎を撲滅することで、肝細胞がんの経路を絶とうと努力しているという。

国の対応策に応じて、積極的にC型肝炎患者の発見に努める必要があることから、同院で専門相談外来の開設を決めた。同院では以前から、専門外来として慢性肝臓外来を設置していたが、薬害肝炎に関する専門の相談外来を設置した例は県内でも初という。

問い合わせは、同院(電話029・887・1161)まで。

●「繁殖への影響想定できる」
東関道水戸線アセス、オオタカ営巣で専門委意見
東関東自動車道水戸線・潮来―鉾田30・9`間の第3回環境影響評価専門部会(部会長・山形耕一茨城大副学長)が22日、水戸市内で開かれた。昨年10月に公表された環境影響評価準備書に対し、専門家の委員からは「オオタカ、サシバがひじょうに多くおり、(人工巣を設置し営巣を移転させるなどの)効果が出なかった場合、繁殖への影響が出ることも想定できる」として「想定し得なかった事態が生じた場合、工事方法の変更や、工事の一時中断も含めて検討してほしい」などの意見が出された。

キンランについては「ラン科は移植をしても定着することが難しい種なので、5年、10年先までも追跡調査をしてほしい」などの意見が出た。

潮来―鉾田間は現在、都市計画決定に向けた環境影響評価が進められており、同準備書によると予定地30・9`区間の幅約1`間に、環境省のレッドリスト(絶滅の恐れがある種)に指定されているオオタカ16つがい、サシバ43つがいが繁殖していることが確認。重要な植物はカワヂシャ、キキョウ、ホトトギス、キンランなどが確認されている。

準備書は対応策として、道路予定地に近いオオタカ5つがい、サシバ12つがいの営巣に対しては、代替の人工巣を設置して巣を移転させる措置をとる。キンランなどは移植するとしている。

22日の専門部会ではほかに、昨年10、11月に実施した準備書縦覧や説明会開催で、住民5人から計20件の意見が出されたことが報告。「自宅直近を高速車両が間断なく通行し、遮音壁を設置しても騒音は許容できるものではない」などの意見に対しては、都市計画決定をする立場の県が「騒音、振動は基準値を下回っている」などと見解を述べた。

地元の潮来、行方、鉾田の3市長からは「事前に予測し得なかった環境問題が生じた場合は適切な措置を講じてほしい」などの意見が出された。

専門部会の意見は知事に提言され、評価書作成に生かされる。



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