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2008年1月24日
●がん患者や家族支援を充実
県のがん対策計画、全拠点に相談センター
県総合がん対策推進計画検討委員会(委員長・永井秀雄県立中央病院長)が23日開かれ、国のがん対策推進基本計画を受けて見直し作業を進めてきた「県総合がん対策推進計画・第2次後期計画」案をまとめた。県内8カ所のがん診療連携拠点病院すべてに「相談支援センター」を設置し、がん患者や家族に対する支援を充実させるなどを新たに盛り込んだ。

拠点病院は、県立中央病院(笠間市)、日立総合病院(日立市)、土浦協同病院(土浦市)、筑波メディカルセンター、筑波大付属病院(つくば市)、東京医科大霞ケ浦病院(阿見町)、友愛記念病院(古河市)、茨城西南医療センター(境町)の8カ所。

各病院の相談支援センターでは、がんに関する治療、費用、福祉、介護サービスに関する相談や情報提供を行う。計画案では、同センターの相談員の育成に取り組むほか、患者や家族自身によるカウンセラーなどを養成する。

ほかに、9保健医療圏のうち、常陸太田・ひたちなか、鹿行、筑西・下妻の3医療圏は拠点病院が未整備であることから、隣接する医療圏の拠点病院との医療連携体制の構築を推進し、拠点病院がない地域でも同様の医療を受けられるようにする。

情報公開では、がん検診機関の精度を管理するため、追跡調査を県独自に実施し、市町村別、検診機関別に、精度管理指標を県のホームページなどで公開していく。

医療機関については、がん拠点病院の年間手術件数、抗がん剤治療件数、放射線治療件数、がん治療ステージごとの5年生存率などについて、県や各病院のホームページなどで診療情報の公開に努めるとしている。

●高校進学希望率、98.5%
中学生進路調査、過去最高を更新
高校への進学を希望する県内の中学生が98・5%と、過去最高となることが、県教育委員会が23日に発表した進路希望調査結果で分かった。ただ、県内の県立高校(全日制)への進学希望率は昨年度の79・1%を0・1下回る79・0%となり、私立高校の割合がやや高まった。

県内の国・公・私立中学校、私立中等教育学校(前期課程)の3年生(2万9910人)と、国・公立特別支援学校中等部(229人)を対象に実施した「中学生等生徒の進路希望調査」結果をまとめた。調査は昨年12月1日に実施した。

全中学卒業予定者のうち高校など進学希望者は2万9456人で、進学希望率が過去最高だった昨年度の98・4%を上回る98・5%を記録した。進学希望者に占める県内県立高校への進学希望者(2万3284人)の割合は79・0%で、前年に比べ0・1低下した。県内の全日制私立高校などへは12・5%の3672人で前年度よりも0・2増加した。

高校進学以外の進路では、専修学校などへの入学希望者は116人(希望率0・4%)、公共職業能力開発施設などへの入学希望者13人(0・0%)。就職希望者は155人(0・5%)で、前年度と同率の0・2%となった。

県内高校全日制への進学希望を学科別にみると、普通科が78・5%(2万1038人)と最も多く、工業科7・2%(1938人)、商業5・7%(1535人)、総合4・3%(1141人)、農業2・2%(576人)、家庭1・0%(274人)、水産0・2%(55人)の順となっている。

進学希望先では、土浦三(普通)が2・28倍でトップ。次いで水戸三(同)2・18倍、水戸三(家庭)2・13倍、水戸一(普通)2・05倍、水戸桜ノ牧(同)1・95倍、水海道二(同)、緑岡(同)1・73倍、牛久栄進(同)1・65倍、日立一(同)1・60倍、土浦二(同)1・58倍などとなっている。

●導水事業の整備促進を求める
霞ケ浦問題協議会が知事に要望書
霞ケ浦流域の21市町村長で構成する霞ケ浦問題協議会(会長・中川清土浦市長)は23日、霞ケ浦導水事業の整備促進など、霞ケ浦の水質浄化対策を一層推進するよう求める要望書を橋本昌知事に提出した。

会長の中川市長、副会長の川田弘二阿見町長と松田千春潮来市長の3人が県庁を訪れ、橋本知事に要望書を手渡した。川田町長は「霞ケ浦導水を心配している。何とかいい形で軌道に乗せていただきたい」などと話した。

30日には国交省、財務省にも要望書を提出する予定。

要望書は流域21市町村長の総意だとして、導水事業の推進のほか、下水道整備などの促進、霞ケ浦の底泥大規模しゅんせつの促進、砂浜の再生促進などを求めている。

●アスベストを溶かして無害化
つくばの産総研、赤外線加熱装置を開発
つくば市梅園の産業技術総合研究所は23日、赤外線の集光加熱でアスベスト(石綿)を溶かし、無害化する技術を開発したと発表した。壁や天井などに吹き付けられた飛散性アスベスト含有材をはがさず、現場で迅速に処理できる。今後は現状よりも低い費用で高速処理できる装置を開発し、3〜4年後には実用化のめどを付けたいとしている。

含有比率が1%以上の飛散性アスベスト材は、国内に約100万dあるとされている。2006年には規制対象となる含有比率が0・1%以上に下げられた。このため、飛散性アスベスト材は数億dも存在しているという。

飛散性アスベスト材の処理は、完全防備の作業員が手作業ではがし、二重梱包(こんぽう)の上、特別管理産業廃棄物として管理型最終処分場に埋め立て処分される。しかし、最終処分場は年々、少なくなっているのが現状だ。

このため、国は06年から溶解処理への政策誘導を始めた。溶解処理で無害化すれば、通常の産業廃棄物として、安定型や管理型の
最終処分場に埋め立てることができる。

産総研エレクトロニクス研究部門は、これまで高温での金属酸化物の結晶成長技術の開発を進めてきた。この結果、2000度以上の高温が可能な赤外線加熱装置を開発した。 今回はこの技術をアスベスト処理に生かそうとして、赤外線加熱装置の技術開発を行った。集光型赤外線加熱による昇温技術は、エネルギー利用効率がヒーター加熱に比べ、10倍以上あるという。

新たに開発した赤外線加熱装置は、650hのハロゲンランプ2個を直径約15aのおわん型金属上部に取り付けた。典型的な3種類のアスベスト材に加熱する実験を行った結果、50ボルト程度の電圧で、数秒間で完全に溶けた。熔融後のアスベスト材は位相差顕微鏡の観察やX線回析の結果、いずれも繊維状の形態がなくなっていたことが確認された。

アスベスト材は無害な人造繊維のロックウールなどと混合し、吹き付けられることが多い。赤外線加熱装置でロックウールの熔融実験を行ったところ、下地のコンクリートには影響はなかった。

産総研は今後、さらに高速で大面積処理が可能な加熱装置の開発を進める。現在、アスベスト材の処理費用は1平方b当たり数万円。実用化されれば、これを大きく削減できる見込みだ。

●日本語指導教材を贈る
県と県国際交流協会がブラジル人学校を支援
県と県国際交流協会は22、23の両日、ブラジル人学校日本語指導支援事業として、県内3カ所のブラジル人学校に、10万円相当の日本語指導教材を贈った。全国にはブラジル人学校が84校あるが、今回の事業は全国に先駆けた取り組み。

23日に贈呈式が行われた下妻市堀篭のエスコラ・ピンゴ・デ・ジェンテ(中山英明社長・生徒数約150人)には、教材38点が贈られた。

同協会の益子宏理事長は「日本語をうまくなって、日本とブラジルで役立つ人になってほしい」と激励。生徒代表のアギネ・ヨシオ・シモカワ・ペレイラさん(16)は「教材を活用し、知識の向上に役立つように、勉強していく」と意欲を見せた。

そのほか、常総市向石下のユービック関東ブラジル教育学校と同市豊岡町乙のエスコーラ・タイヨウの2校に教材が贈られた。

県と同協会は、2006年に「外国人労働者の子女の教育に関する調査」として、県内のブラジル人学校の抱える課題を調査。

@学校はブラジル国の文部省から認可を受けているものの、経済的支援がないA高い割合の子どもたちが、日本で進学就職する一方、日本語教育を充実させる指導法や教材が不足している―の2点が明らかになった。

ブラジル人学校の日本語指導者に対し、同年6回の指導法研修を実施。子どもやブラジル人を対象にした日本語の教授方法を支援した。 



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