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2008年2月1日
●災害時要援護者を登録―守谷市
迅速な救助活動体制に県内初の要綱制定
守谷市は災害時に援護が必要な市民の登録事業に関する実施要綱を定め、登録事業を開始した。登録情報は市と民生委員が共有し、関係機関による避難勧告や救助活動に役立てる。市によると、こうした要綱の制定は、県内自治体で初めてという。

新潟県中越地震の被災地では、近所の助け合いや災害時に援護が必要な住民の情報として、要援護者台帳が避難勧告や救助活動で大きな効果を上げた。

市は要援護者登録台帳の整備に向けて、昨年2月には台帳整備と情報の共有化について、対象市民へのアンケート調査を実施した。この結果、対象者3300人のうち、933人から同意を得た。アンケートの調査時、情報の共有化は市と民生委員のほか、消防署や自治会なども検討していた。

市は同意を得ない市民についても登録が必要と判断。個人情報保護の取り扱いをめぐる論議がある中で、要援護者登録台帳整備に関する検討委員会を立ち上げ、個人情報の保護について検討を重ねてきた。昨年9月には市情報公開・個人情報保護審査会の審議、承認を得た。

この結果、情報を共有するのは、市のほかに守秘義務がある民生委員に限ることにし、要綱を制定した。登録情報は市個人情報保護条例の規定に基づき、厳正に管理する。登録情報は最低年に1回修正をする。

登録対象者は障害者や要介護認定者、一人暮らしの要支援認定者、75歳以上の高齢者だけの世帯、難病患者などとなっている。登録情報は災害時、警察や消防、自治会、社会福祉協議会、自主防災組織などの機関との連携と情報交換に使い、迅速な救助活動ができる体制を整える。

現在、登録台帳の整備に向けて、電算システムを開発中で、4月以降に順次整備していく方針だ。

●鹿島鉄道跡地利用で初会合
石岡で検討委、住民などに調査も
昨年3月に廃線した鹿島鉄道の石岡―常陸小川間(7・3`)について、バス専用道路として再利用を検討する「かしてつ跡地専用道化検討委員会」(委員長・石田東生筑波大学大学院教授)の初会合が31日、石岡市南台3丁目の昭和シェル石油石岡研修センターで開かれ、7月上旬までに3回会合を開き計画案を策定、協議会への移行を目指す。

また、沿線4市(石岡、小美玉、行方、鉾田)の住民や事業所などを対象にアンケート調査し、需要予測や事業効果についても調査することなどを決めた。軌道敷(廃線敷)用地の問題については市道としての整備を踏まえ、石岡、小美玉両市と関東鉄道、鹿島鉄道で協議し7月までの決着を目指す。

アンケートはバス専用道路化に伴う需要予測と事業の費用対効果分析のため、年度内に鉾田市までの沿線住民約3600世帯を抽出して実施する。30人以上の従業員を持つ53の事業所や病院、百里基地などにも協力を求め需要予測する。

昨年行った高校生アンケート調査などからは、定時性など鉄道同様のサービスがあれば、廃線前の輸送量の80〜100%程度の回復が期待できるとしている。

このほか、ハード面の整備で路盤、排水、待避所設置、橋梁改修など、実際の工事に向けての概略的な設計を行い、概算整備費の算出も行う。初会合前の現地視察ではバリアフリー化なども課題に上った。

旧踏切部分についてはバス優先交通のシステム構築に向けて、今後、関東地方整備局と国土技術政策総合研究所の協力を得て交通量調査し、代表的な交差点数カ所を選定し基本計画を策定。16カ所の踏切すべてについて個別に検討し実施設計に移る。

初会合ではこれら検討項目についてテーマごとに設置するワーキンググループで検討を進めことや、公共交通の利用促進に向けて、沿線住民らの意識啓発を図るモビリティ・マネジメント(MM)の手法を取り入れ、同大学院の谷口綾子講師を中心に、近く沿線の団地や事業所を選定して先行的に住民、社員らにによるワークショップ型MMを実施するなど、過度な自動車利用の再考と公共交通の活用に向けての住民意識の改革にも取り組むことも合意した。

石岡、小美玉、両市と県は石田教授をアドバイザーに昨年7月から11月にかけて、跡地活用の勉強会を開き計画の素案を策定。

素案では10分間隔の高密度バス運行で利便性を高め、専用道で定時性ある公共交通を確保し茨城空港へのアクセス機能も保つとしている。旧踏切部分での車両感知式信号でバス優先交差点通過システムを構築するなど、全国で初の公設民営によるバス専用道路整備となる。

2009年度末に開港見通しの茨城空港に合わせ、事業スタートを目指し、廃線した地方鉄道をバス専用道路として再利用する日本初の「地方型BRT」(バス高速輸送システム)実現への取り組みとなる。

●中国産冷凍ギョーザ、県内でも29人に症状
販売は30店舗、中止し自主回収
中国産の冷凍ギョウザから有機リン系殺虫剤の成分が検出された問題で、県内では、同一商品のギョーザを食べた消費者のうち、21家族29人に下痢や腹痛などの症状が出ていたことが県保健福祉部の調べで分かった。いずれも軽症で、全員すでに回復している。冷凍ギョウザが原因かどうかはいまのところ不明という。兵庫県や千葉県で健康被害が出たギョーザと同一商品を販売していた店舗は県内で30施設あった。いずれの店舗でも販売を中止し自主回収している。一方、殺虫剤成分が検出された07年10月20日製造・08年10月20日賞味期限の商品が、どの程度販売されたかはまだ分かっていない。

兵庫県や千葉県で健康被害が発生したのは、中国・河北省の天洋食品工場が製造し、ジェイティフーズが輸入した冷凍食品「手作り餃子」と「手包みひとくち餃子」。

症状が出たのは、生協の共同購入やスーパーなどで購入した土浦市、つくばみらい市、常総市、古河市、鹿嶋市などの29人。

そのうち、スーパーの店頭で26日購入し、28日の夕食で食べた古河市の61歳と60歳の夫婦は、2〜4時間後に、吐き気や下痢などの症状が出た。

土浦市では、店舗で購入した冷凍ギョーザを食べた小学生と中学生の姉妹2人に、約30分後、吐き気や下痢などの症状が出た。

一方二つのケースとも、ギョーザの製造日は、兵庫県や千葉県で健康被害が出たものと異なるという。

「手作り餃子」を販売していた「いばらきコープ」によると、県内の配送センター15カ所で、28〜30日の3日間で計721個を戸別配達した。ほかに、店舗4カ所でも29日まで販売した。

健康被害が出た21家族29人のうち、20家族27人が、同コープのギョーザを食べたという。

個別配達の721個には、2008年10月20日賞味期限の商品はない。一方4店舗で販売されたギョーザのうち60点が、10月20日賞味期限だったという。

配送センターでは30日夜、ギョーザを購入した組合員全員に電話で商品の回収を呼び掛けた。31日からは全組合員におわびのチラシを配布した。

●有力手掛かりなく4年、茨大生殺人事件
捜査本部が自転車を公開、情報求める
美浦村の清明川で2004年1月、阿見町阿見、茨城大農学部2年生原田実里さん=当時(21)=が他殺体で発見された事件は31日、犯人につながる有力な手掛かりがないまま丸4年が経過した。情報を呼び掛けるため、1日から警察庁の捜査特別報奨金(上限300万円)が開始され、稲敷署捜査本部は原田さんの使用していた自転車を報道機関に公開するなど情報を求めている。

原田さんは1月30日深夜以降に外出し、31日朝にアパートから約6`離れた清明川河口で遺体で発見された。司法解剖の結果、死因は首を絞められたことによる窒息死。

普段使っていたコンタクトや眼鏡、財布や携帯電話は室内に残され、友人あてに書いたとみられる「外出する」とのメモが残されていた。遺体には、殺害後に切り付けられたとみられる深い傷が数カ所あった。

捜査本部は延べ捜査員約1万6700人を動員、自宅や現場周辺、交友関係など延べ約9200人に聞き込みを行ったが、アパートを出てからの足取りなどで有力な情報は得られていない。

事件後不明だった原田さんの自転車は2月4日に遺体発見現場から約7・7`、自宅から2・4`離れた、土浦市小岩田西の空き地で見つかった。自転車の色はシルバーで、ピンク色のライトが取り付けられている。

1日に始まった捜査特別報奨金の期間は来年1月31日までの1年間、犯人に関する情報提供者に上限300万円が支払われる。

稲敷署などは1日から、自転車や、原田さんが当時着用していたとみられるジャンパーの写真入りのチラシを配り、情報提供を呼び掛ける。同署は「絶対に解決したい」と話している。

原田さんの両親は「遺族は当時のことが脳裏に焼き付いており事件や故人を思わない日はありません。思い当たることがあったらご連絡をお願いします」などのコメントを捜査本部に寄せた。

捜査本部フリーダイヤル(0120・110・705)。

●災害時に備え、道路の整備状況確認―土浦
避難所まで安全に、現地調査
NPO法人快適空間研究会(平間邦一理事長)は31日、土浦市の防災拠点の一つ、同市大手町の土浦小を中心に、道路の整備状況や歩道を遮る障害物があるかなどを確認する第5回「ほっとけん隊行動会議」を開き、子ども、高齢者、障害者といった交通弱者が、災害時に防災拠点まで安全に避難できるか現地調査した。

調査には会員約25人ほか、同市視覚障害者福祉協会の田所正員さん、障害者インターナショナル日本会議で交通問題担当の今福義明さんがモニターとして参加した。障害者を含めた現地調査は初めて。

健常者、視覚障害者、車いす利用者の三つのグループに分かれ、ルートを進行。防災拠点になる施設は、小中学校が多いことから、土浦小の半径500b内にある通学路を対象に調べた。

歩道の幅、傾斜、段差、目の粗い排水溝ふた、交通標識の細いポールなどに着目。田所さんと今福さんは「車道と歩道の段差がないのはいいが、視覚障害者からすれば、境が分からない」、「傾斜の大きい歩道は、ある程度平らな面を確保しないと車いすでの移動は大変」と指摘した。

現地調査後は、同市中央の亀城プラザで反省会を実施。歩道内に電信柱があって歩きにくい、段差が気になるなどの意見が出された。

同会は2007年6月に創設。現在、県南西のコンサルタント会社8社計27人で、ほっとけん隊による現地調査を実施。地域社会全体がユニバーサルデザインを身近に感じ、安全で暮らしやすい環境を考えるきっかけ作りを進めている。

佐藤三典副理事長は「今までは福祉を先行したユニバーサルデザインが多かった。金銭面の問題から実現できないケースもあったが、これからは技術者の視点からデザインを考え、安価に安全な道路を提案していく」と話した。
 
調査結果は、2月20日に同市の建設技術協会研究会で報告会を兼ねて発表する予定。

今後は、ほかの市民団体にも働きかけ、看板や案内表示板など自分たちで実現可能なものは行政に頼らず、一緒に実施していくとしている。



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