こちらのニュースはダイジェスト版です。詳しくは本紙をご覧下さい。
2008年2月14日
●県当初予算案を内示
0.3%減の1兆570億円
県は13日、2008年度当初予算案を県議会会派の自民党幹部に内示した。一般会計の規模は1兆570億円程度で、前年度当初予算と比べると0・3%マイナスとなる。住宅供給公社と土地開発公社への対策費を除き、実質で対前年度比1・5%減となった07年度当初予算に続いて、実質7年連続の減額予算になる。財源を補うため、一般財源基金から60億円程度を繰り入れ、さらに県債管理基金から200億円程度を緊急避難的に借り入れる。繰り入れにより同基金の残高は60億円程度になるという。

歳入は、一般財源が7030億円程度で対前年度比1・5%減。そのうち県税は4210億円程度で、対前年度比1・1%増。ただし4月から新設される森林湖沼環境税13億円と固定資産税償却資産18億円の計31億円を差し引くと対前年度比0・3%減になる見通し。特定財源は3540億円程度で同比2%増。

歳出は、一般会計の義務的経費が4980億円程度で対前年度比0・8%増。投資的経費は1490億円程度で、公共事業の縮減などにより対前年度比7・3%減になる。

特別会計を含めた公共事業の合計は1390億円程度で、対前年度比6・9%減。国の公共事業が同3・1%減、地方財政計画が2・7%減と比べると大幅な縮減となる。

主な新規事業は▽新事業や新産業の創出を支援するため「いばらき産業大県創造基金」の創設に60億1000万円▽化学肥料と農薬を5割削減するなど先進的な営農活動を支援するエコ農業茨城推進事業に2400万円▽ひたちなか市の湊鉄道線存続のための新会社支援に6100万円。

子育て支援や医療対策では▽保育所が、登録した妊娠、子育て中の母親の育児相談などをする「いばらきマイ保育園登録事業」に600万円▽第3子以降の3歳未満児の保育料を助成する「いばらき3人っこ家庭応援事業」に3100万円▽ドクターヘリ導入に向けた検討委員会の設置に100万円など。

4月から新設される森林湖沼環境税の使途は、従来から実施している森林の間伐や環境教育などを拡大。霞ケ浦流域では新規に▽高度処理型浄化槽の設置助成(2億3500万円)▽下水道や農業集落排水施設への接続経費助成(3300万円)▽農業排水循環かんがいシステムの構築(9900万円)▽市民団体のネットワーク化や活動資機材の支援(1300万円)▽湖上体験学習の実施と小中学生向け副読本の作成(3700万円)を実施する。

組織改革では、地方総合事務所再編の前段階として、地方総合事務所企画振興室の業務を縮小し、市町村課に課長級の自治振興監を設置。茨城空港の就航対策のため課長級の利用促進対策担当副参事を置くなど職員5人を増員する。県北地域の振興に重点的に対応するため地域計画課県北振興室の職員2人を常陸太田に駐在させる。一方、知事部局では100人程度の定員を削減する。

●土浦市議会政調費で過大支出返還
5会派3個人で267万円
土浦市議会の2006年度政務調査費には不適正な支出が多数見られるとして、市民オンブズマンいばらき(石川克子事務局長)が同市議会の5会派3個人に対し、不適正支出分の返還を勧告するよう市に求めていた住民監査請求で、市監査委員が過大な支出と判断した実質返還対象額、計約267万円が4日までに全額返還されていたことが、13日までに分かった。

1月18日、公明党土浦市議団が指摘のあった約19万円を返還したのを最初に、以降対象となった会派、個人が同市議会事務局に現金を持参。2月4日に、最後の対象者が返還に応じた。事務局では各会派、個人からの返還の都度、雑収入という名目で処理し、市に対象額を返したという。

監査結果で実質返還対象額が最多だったのは、会派の経理責任者を務めていた中田正広元市議が刑事告発される事態になった「市民クラブ」の約174万円。うち、中田元市議の虚偽報告などにかかわる約117万円は、監査結果が出た時点で既に返還されていたため、住民監査請求による最終返還対象額は約57万円となった。個人の最多額は、東欧4カ国の古城巡りなどに充てた井坂信之元市議の30万円。

同市議会06年度政調費をめぐっては、市民オンブズマンいばらきが07年11月14日に住民監査請求。08年1月11日、市監査委員が、請求の約8割に当たる約267万円を過大な支出と認め、対象者に返還請求を行うよう市長に勧告していた。

●笠間の商店街につるしびな
笠間稲荷門前通りの17店舗で
笠間市の笠間稲荷門前通り商店街に、色鮮やかな手作りのつるしびなが飾られ、訪れる人を楽しませている。恒例催事「桃宴(とうえん)―笠間のお雛様展―」(主催=同実行委員会、TMOかさま)で、3月3日まで展示される。

今回初の試みで、商店街のおかみさん会や地元の人らが制作。17店舗が、干支にちなんだネズミ型のひななどを飾った。商店街の「柏屋」は、「おもてなし事業の一環。手作り感を見てもらい、お客さんとの交流も生まれれば」としている。

「笹目酒造」ではつるしびなと享保びな、古布ののれんが、店先を華やかにしている。買い物客や観光客は「きれい」「よく出来ている」と、足を止めて見入っていた。

桃宴は「手づくりのまち 笠間をめぐる」をテーマに、街中で笠間焼などのひな人形を展示。問い合わせは、笠間観光協会(0296・72・9222)。

●ビオトープ・コンクールで牛久の神谷小が受賞
最終審査で「日本生態系協会会長賞」
日本生態系協会(東京豊島区、池谷奉文会長)主催による「全国学校ビオトープ・コンクール2007発表会」がこのほど、東京渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで行われ、最終審査に進んだ牛久市神谷の神谷小(染谷郁夫校長、児童数676人)は、特に地域とのパートナーシップの観点が優れていると評価され、上位5賞の一つ「日本生態系協会会長賞」を受賞した。

同校代表として参加した6年生の有働大志さんら6人は、秋篠宮、同妃両殿下ら700人の前で、パワーポイントを使って10分間のプレゼンテーションをした。

4年生次から総合的な学習で取り組んできた3年間の活動をまとめて発表。「生き物の目」で身近な自然を見直し、専門家や地元の人の協力を得て、校舎に隣接する谷津田を再生できたと紹介。

さらに、生き物の立場だけでなく「さまざまな人々の目」も加え、地域を巻き込んだまちづくりを展開。地域の人に憩いの場として活用してもらうと説明した。

1月下旬から発表会の練習を重ねてきた6人は受賞に対し、「うれしい」と声を揃えた。

横尾紫苑さんは「最初は自分のことしか考えられなかったが、さまざまな視点でまちづくりを考えられるようになった」と振り返った。

浜田健さん、岡野大成さんは「雨水をタンクにためて、わき水の補助に使っているのを知り、使ってみたい」「ビオトープの汚れ度合を科学的に検証したい」と他校の取り組みを参考にした企画を考えていた。

同大会は、ビオトープの持つさまざまな価値の普及と自然と共存した地域づくりを紹介するのが狙い。2年に1回開催され、10周年記念にあたる今回は、過去最高の153校が応募した。

●日立市に救急訓練用の人形寄贈
茨城ACLS協会の安田副理事長が技術向上にと
医療法人愛宣会秦病院副院長で、NPO法人茨城ACLS協会の副理事長を務める安田貢さん(44)が13日、救急隊の救命処置技術の向上に役立ててほしいと、救急訓練用人形(約110万円相当)を日立市に寄贈した。

寄贈された人形は、気管挿管をはじめ、輸液路確保、除細動、心電図モニタリングなどができる国内で生産された最新鋭の人形。安田さん自身も開発に携わったという。

安田さんは3月1日付で、筑波大学救急・集中治療学科の講師に就任することになっており、「10年11カ月間、日立でお世話になった。救急隊は日常的な訓練が重要で、教材は大切なもの」と感謝と技術向上を願って贈った。小川春樹副市長は「これまで救急医療に大変な尽力をいただいた。有効に活用し、人命救助に役立てたい」とお礼を述べた。

茨城ACLS協会(理事長=小澤興・秦病院長)は2006年6月、心肺蘇生法の世界標準のBLS(一次救命処置)とACLS(二次救命処置)を普及させるために設立。設立には、安田さんのアメリカ心臓協会(AHA)公認のインストラクターの資格取得からスタートした。

協会では、国内の心肺蘇生手技の普及が欧米に比べて不十分なことから、BLSやACLSの理論、手技を医療関係者、救急業務関係者、一般市民への普及を図り、心肺停止、重症不整脈、虚血性心疾患、脳血管障害による死亡、後遺症を軽減し、救命率、社会復帰率の向上を目指している。安田さんは協会の設立と活動の中心を担っている。



このページのTOPへHOME