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2008年2月21日
●08年度県予算案、実質7年連続の縮減
財源不足200億円を借り入れ
県は20日、27日開会の第1回定例県議会に提出する2008年度当初予算案を発表した。一般会計は1兆568億4600万円で、前年度当初と比べ0・3%のマイナス、02年度以降、実質7年連続の縮減予算となる。200億円の財源が不足、緊急避難的に県債管理基金から一時借り入れる。財源不足は05年度から4年連続で、借入額は過去最高となる。一方、県債発行額は前年度よりも1・2%増加。この結果、08年度末の県債残高は前年度より10億円増加し1兆7180億円になる。県集中改革プランは08年度までに県債残高を減少に転じさせることを目標に掲げていたが、実現は困難となりそう。

特別会計は3001億1200万円で同17・4%増、企業会計は1097億8500万円で23・9%増。一般会計と合わせた総額は1兆4667億4300万円。

一般会計の歳入は、県税が4206億円で前年度比1・1%(46億円)増。県税は5年連続増額の見込み。

そのうち法人2税は、企業収益が伸び悩むとみられることから、前年度比1・5%(22億円)減。個人県民税は森林湖沼環境税の導入(13億円)や税源移譲などにより7%(70億円)増となる。

県債は総額で1093億円発行し、同1・2%(13億円)増。予算額に占める県債の割合を示す県債依存度は10・3%となり、前年度当初と比べ0・1悪化する。一般財源の地方債「臨時財政対策債」を前年度比21・6%(58億円)増額したのが主な要因だ。

ただし公共投資に充てる県債は686億円で同8・1%(60億)減少。県債残高総額は過去最高となるものの、公共投資の県債残高は06年度をピークに減少に転じており、08年度末の残高は1兆3756億円になる見込み。

財源不足を補うため、一般財源基金を取り崩し59億円を繰り入れる。同基金の残高が初めて100億円を下回り、08年度末に74億円になるとみられることから、取り崩し額を前年度(177億円)の3分の1にとどめた。それでも不足する200億円を県債管理基金から借り入れる。

歳出は、職員の退職手当や福祉関連の扶助費が増加、さらに公債費が1387億円とピークとなることからから、義務的経費が4981億円と同0・8%増加。歳出全体に占める割合は47・1%となり前年度より0・5増える。

これに対し投資的経費は、公共事業費を全体で6・9%縮減し、緊急性の高いプロジェクトに重点化したことから、前年度比7・3%(117億円)減の1485億円になる。地方財政計画の公共事業費削減率1・9〜3%と比べると、大幅な削減となる。

重点事業は、12月稼動予定のJ―PARC(大強度陽子加速器)関連の産官学共同研究施設整備事業費を増額。茨城空港、TX関連道路、常陸那珂港の整備、4月導入の森林湖沼環境税関連事業は必要額を確保する。

一般行政費は、徹底した見直しを行い、前年度比1〜30%削減。一方、中小企業貸付金の新規枠を大幅に増額するほか、後期高齢者医療制度が4月にスタートするのに伴う歳出増で、前年度比2・1%増の3176億円を計上。ほかに重要な政策課題に重点的に取り組む「改革いばらき特別枠」を設け、38億円の枠で49本の事業を予算化する。

橋本昌知事は、08年度予算編成について、地方交付税の減額など国の方針を批判した上で「これまでも工夫すべきところは工夫し尽くしており乾いたタオルをさらに絞るようだ。こうしたことをやらなくて済む財政対策を一日も早くぜひ国の方で講じていただきたい」と話した。

●衆院予算委が初の地方公聴会―水戸
暫定税率で賛否分かれる
衆議院予算委員会の地方公聴会が20日、水戸市内のホテルで開かれ、橋本昌知事ら4人が意見陳述した。道路特定財源の暫定税率問題が大きな議題となり、維持と廃止で陳述者の賛否が分かれた。

公聴会はこれまで国会に陳述者を招集して実施していた。予算委員会が地方に出向いたのは初めて。茨城と宮崎県の2カ所で開かれた。

茨城会場では、橋本知事のほか、連合茨城の児島強会長、日立市都市計画審議会の山本忠安会長(日立商工会議所会頭)、茨城大学の佐川泰弘教授が陳述。予算委からは中山成彬氏(自民)、岡田克也氏(民主)ら15人が派遣された。

橋本知事は道路特定財源の暫定税率について「1人当たりの自動車保有台数は地方の方が多く、一般財源化されれば、貧しい地方が豊かな東京のために税を使うことになる」として維持を要求。日立商議所の山本会頭も「地域間格差是正のため道路整備は必要不可欠」と述べた。

これに対し連合の児島会長は「暫定税率の見直しが必要」と話し、茨大の佐川教授は「我慢を続けている国民にとって聖域が設けられることは納得できるものではない」とし一般財源化を求めた。

ほかに、地方財政について橋本知事が「3兆円の税源移譲で交付税が9600億円減額になったのは不合理」だとして、地方交付税を復元などを要求。佐川教授は「国の構造改革の結果、農山村の地域集落が崩壊しつつある」実情を説明し、さらに国立大学法人化後の予算について「プロジェクト型の研究費に偏重しており、教育費は毎年削減されている」と批判した。

陳述に対し、予算委の山本幸三氏(自民)、猪口邦子(自民)、笹木竜三氏(民主)、富田茂之氏(公明)、塩川鉄也氏(共産)、糸川正晃氏(国民新)の6氏が質問。 民主の笹木氏が「道路中期計画は10年間で59兆円の計画。今後、少子化、医師不足、教育対策に重点的に予算をつけていくことが必要なのに、どこから財源を持ってこられるのか。全国に無駄な道路はないのか」と迫り、橋本知事が「少子化や医師不足対策は財源をどこから取るかの議論より頭を使うべき。県内に無駄な道路はない」と答える一幕もあった。 閉会後、団長の中山氏(自民)は「(民主党の茨城県議が暫定税率維持を求める県議会意見書に名前を連ねるなど)民主党にねじれがあることが分かった。地方交付税については、地域間の水平調整ではない財源調整が求められているのかな」と話した。

●水戸の梅まつり開幕
開花は2週間近く遅れ
水戸市の偕楽園で20日、第112回「水戸の梅まつり」が開幕した。この日は好天に恵まれ、ぽかぽか陽気とあって大勢の観光客が訪れた。期間は3月31日まで。

今年は寒さの影響もあってか、例年に比べて開花が2週間近く遅れているという。早咲きの「八重寒紅」「冬至梅」の品種165本は咲いているものの、他の品種は3月中旬が見ごろという。

園内には水戸の梅大使が来園者の応対にあたり、一緒に記念撮影に納まる光景も。また、アマチュアカメラマンが梅大使にレンズを向け、盛んにシャッターを切る姿も目立った。

また、団体客も早咲きの梅を見つけては梅をバックに記念撮影をしていたが、東北から来た観光客は「初めてきたが、梅がまだ咲いてないのが残念。でも梅の香がなんとなく芳しい」と話していた。

水戸地方気象台によると、20日の最高気温は12・3度と3月下旬並みの陽気だった。

●初場所で活躍、稀勢の里が表敬
殊勲賞受賞を知事に報告
大相撲初場所で10勝5敗の成績を残し、2度目の殊勲賞を受賞した牛久市出身の稀勢の里関(21)=鳴門部屋=が20日、水戸市笠原町の県庁に橋本昌知事を表敬訪問した。

稀勢の里関は2002年の3月場所で初土俵。04年の5月場所で新十両、同11月場所で新入幕を果たした。初場所(東前頭筆頭)では、初日に大関・千代大海を破り、2日目には横綱・朝青龍を送り出して自身初の金星を挙げた。結果は1横綱3大関を倒す活躍を見せ、今年中の大関昇進が期待されている

橋本昌知事は「上位陣に勝てるようになってきた。自力が付いてきた感じがする。立会いを鋭くして気迫を持って取り組めば、年内には大関にいけるのでは」と激励。練習内容やライバル力士などについて質問した。

稀勢の里関は「初場所はようやく10番勝った感じ」と控えめに語りながらも、来場所以降の活躍を誓っていた。
 
18日現在の「いばらき大使」189人のうち、力士は藤島武人(元武双山)、錦戸将斗(元水戸泉)、大至伸行(元大至)、雅山、稀勢の里の5人。

●リーフリボンキャンペーン展開
いじめ撲滅、龍ケ崎市立愛宕中
社会現象にまで発展している「いじめ問題」に対し、龍ケ崎市の市立愛宕中(藤後茂男校長、児童数328人)では、昨年4月からいじめ・いたずら・嫌がらせの撲滅に向けて「リーフリボンキャンペーン」を実施している。

キャンペーンは、葉形に似せた緑色のリボンを胸に付け、「いじめを認めない」と一人一人の意思を目に見えるように表示。個人の意思を尊重させるため、強制ではない。

発案者で元生徒会長の櫻井優衣さん(15)ら生徒会メンバーは、生徒総会などで趣旨を説明し、全校生徒に協力を求めた。さらに、朝のあいさつ活動や集会でリボンを配り、草の根運動でキャンペーンの周知に努めてきた。

また、サッカーのフェアプレーフラッグに倣い、リーフフラッグを制作し、各クラスに配布。ほとんどの生徒がキャンペーンに賛同し、フラッグにリボンを張り付けたという。

校内だけにとどまらず、近くの龍ケ崎西小や北文間小の集会で同キャンペーンを実施し、地域に波及させた。

昨年5月と12月には、同中でアンケートを行った。5月はいじめ・いたずら・嫌がらせを受けたことのある人は、全体の3分の1以上いたのが、12月には4分の1ほどに減った。このほか、いじめの加害者になった、いじめを見たとの質問も同様に減少傾向にある。

行事のときなどにリボンを付ける生徒は約150人。しかし、常に胸に付けている生徒は30人ほどで少なめ。かばんやペンケースなどに付ける生徒もいるが、「いじめはしないけど、恥ずかしいから付けない」という生徒も多いという。

06年11月にいじめ自殺が社会問題になったことをきっかけに、櫻井さんはキャンペーンを提案。いじめを面白がる人もいるとの反対意見もあったが、3カ月にわたり検討を重ね、実施されることになった。

櫻井さんは「生徒会では、キャンペーンがずっと続いていくように体制を整えて、愛宕中の伝統にしたいと話している。ただ付けるだけではなく、いじめに対して、もっとみんなに関心を深めてもらいたい」と呼び掛けた。



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